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二章 協力と謎
6 前園明香の秘密
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蒼空が市立図書館へ到着したのは午前十一時十五分。五分の遅刻。
たった五分だが、もし明香の用事が借りた本の返却だけなら会えない可能性が高い。焦りつつ急いで図書館へ入った。
館内はコンビニほどではないが冷房が効いて心地よく、タオルで拭っても拭っても吹き出す汗が治まった。
呼吸を整えながら館内を見回すと、窓際に備えられた長机に見覚えのある後ろ姿を見る。
「いた」安堵と無意識から声が零れた。
蒼空は傍へ近づき、緊張しつつも意を決して声をかけた。
「……前園さん」
声に気付き明香が振り返る。一瞬、僅かばかり眉間に皺が寄るもすぐに戻った。
「……えっと……、楸君?」
「え、クラス一緒になったことないけど俺の事知ってるの?」
「同じ班の男の子達が、宿題とかテスト勉強のノートなら楸君に借りた方がいいって話してるから。時々目にしてるし」
蒼空はテストの範囲内で必要な短い文章や単語は、大学ノートの一から二ページ分に文章をまとめ、必要な単語を蛍光ペンで線引きし、ひたすら読んで覚えるテスト対策法をとっている。何度も単語や文を書く時間が勿体ないからと編み出した方法であり、テストを乗り切るには、自分なりに合理的な方法だと内心で人知れず自負している。
まさか、そんなことで知られているのは少し恥ずかしくもあるが、今は好都合であった。
「楸君も図書館とか来るんだ」
勢いでここまで来たのだ、このままダラダラ世間話に興じても進展はないと思い、蒼空は切り出した。
「前園さん、ちょっといい?」
真剣な様子に、明香は戸惑った。
「……え、何?」
「かなり変な事聞くけど、前園さんの周りで、都市伝説絡みの奇妙な事とか起きてない?」
明香は目を見開いて驚き、戸惑いながら視線を逸らす。
「……何、言ってるの?」
惚けている様子が“知っている”と白状している。
「俺、幼馴染みが失踪して、都市伝説に絡んだ人と会ったんだ」
不審がらずに明香は蒼空の告白に耳を傾ける。
「あいつを見つけるのに前園さんが関係しているみたいで、協力してほしいんだ。俺だけじゃなくって、他にも仲間がいるよ」
明香は即答せず、不穏な面持ちで悩んだ。仲間の中に夏美がいると告げると、明香は何かを決心した様子を示す。
「楸君、場所替えよ」
人の少ない、長机へと向かった。
二人は向かい合う形で席に着いた。
「やっぱり関係してたんだ」
明香は蒼空の目を見て小さく頷いた。
「楸君も願い事を?」
加賀見茜が告げる死の予言ではなく、御堂六郎から関係している事に驚く。
「前園さん、なにか願い事したの? しそうに見えないけど……」
言いづらそうにするも、明香は口を開いた。
「私ね、五歳上のお兄ちゃんがいたの」
「いたの……って、親の離婚とか?」
明香は首を左右に振った。
「……失踪。今年の二月に」
ふと、日和の姿と状況が脳裏に映し出された。
「原因は不明。お兄ちゃんの部屋には良くない人達と繋がりがあったような証拠も無いし、家族仲は良かったから家出でもないだろうし。スマホや財布もそのまま。警察は誘拐の線で捜査してくれたけど、全然手がかりなくって。けど、双木三柱市の都市伝説は調べてた」
都市伝説を調べている最中の神隠しのような失踪。まさしく日和と同じだ。
「俺、夢で御堂六郎って人に会って願いを叶える特権みたいなのを貰ったんだ。それで願いを叶えるには都市伝説に纏わる狂いを見つけて正さなければならないみたいで。前園さんはどんな?」
「……願いはお兄ちゃんに会う事。条件は今、楸君が言ったのと一緒。けど、それとは別に……生き残れって」
茜の予言は”八月十四日に前園明香が死ぬ”とある。御堂六郎の条件は生き残れ。つまり、死に直結する何かが起こるとされる。
明香にだけ、なぜか“死の未来”が関係している。
「その条件、いつまで?」
「分からない。……ただ、私の周りで“失う事”に関係する出来事が相次ぐとかで、そういった事も、謎を解く鍵になるらしいって」
何かを失う。相次ぐという点から複数の何かを。
明香を生存させる事に何が隠されているのか、死を迎えると何かが起きるのか。
今ある情報から得られる手がかりは皆目見当もつかなかった。
「前園さん。出来れば今すぐに決めてほしいんだ。俺たちと協力してくれないか」
「え?」
「さっき言っただろ、失踪した幼馴染みを探してるって。三枝日和っていうんだけど。失踪前、俺に都市伝説を調べないかって誘ってきて、それから失踪。前園さんのお兄さんと同じ境遇かもしれない。それに、あいつを見つける手がかりを探って色々調べていくと、前園さんに行き着いたんだ」
身近に同じ奇怪な現象に巻き込まれた同級生がいると確信した明香は、少し驚きながらも聞いた。
「殆ど偶然でここまで来たけど。ただ、落ち着いて聞いて欲しい」
蒼空は覚悟を決めて加賀見茜の予言を告げた。
明香は驚いて絶句し、両肘をついて頭を抱えた。
少し沈黙し、蒼空が切り出した。
「……けど希望はある」
「え?」顔が上がる。
「加賀見さんの予言は大雑把に言えば前園さんの死を報せるもの。俺の夢に出てきた御堂六郎って人も、日和の失踪事件は都市伝説の狂いに関係するものだけど、前園さんの予言も関係していると言っていた。つまり、期限が八月十四日までってことだ。それまでに全ての謎を解明できれば前園さんは生き残れる筈だよ」
今まで明香は暗闇に突き落とされた感覚だった。しかし今、生き残れる希望の光が見えた。まだほんの僅かだが、安心出来るものがあった。
「二人の意見だと、どうやら俺はこの問題において死とは無関係だから、前園さんから見ても、俺はお兄さんを探す仲間にしても損はないと思うよ。命を落とすことがないから動き回れる」
「でも、他の人達が死んだりしたら?」
他者の死を恐れ、明香は極力友人や同級生に会わない生活をここ数日送っている。不幸中の幸いとばかりに内心で安堵したのは時期が夏休みであったから。
夏美と会っても逃げるように帰ったのもその恐れからであった。
「これは俺の仮説だけど、八月十四日までは大丈夫だと思う」
「どうして?」
「涼城さんの死は前園さんの死の後って予言があったんだ。他校の、音奏って言う奴だけど、そいつに関しても加賀見さんは何も俺に言わなかった。きっと何か皆に死の関係性があっても八月十四日かそれ以降って考えられる」
「けど、やっぱり誰かが死ぬんだったら……」
「ここまで奇妙な出来事にどっぷり浸かってたらさ、見て見ぬ振りしてもまた別の条件で死に関係する試練とかって与えられると思うよ。それなら協力し合ったほうが懸命だ。お兄さんの調べた情報も含めて。みんなで日和と前園さんのお兄さんを助ける方法を考えるんだ。前園さんが嫌でも俺と涼城さんはやるから。前園さんも協力してくれたほうがかなりスムーズに物事が解決出来るよ」
明香は悩んだ。
誰も巻き込まず、一人で探して解決したい。しかし現状では行き詰まって何をどう探せば良いか分からない。今、目の前に強力な助っ人となる人物がいる。ここで逃げたら、この先何も手に入らない不安しかない。
悩む時間は数秒だった。明香は頭を下げた。
「お願い楸君。協力してください」
「こちらこそよろしく」
徐々に、謎解明へ近づいていると蒼空は実感した。
たった五分だが、もし明香の用事が借りた本の返却だけなら会えない可能性が高い。焦りつつ急いで図書館へ入った。
館内はコンビニほどではないが冷房が効いて心地よく、タオルで拭っても拭っても吹き出す汗が治まった。
呼吸を整えながら館内を見回すと、窓際に備えられた長机に見覚えのある後ろ姿を見る。
「いた」安堵と無意識から声が零れた。
蒼空は傍へ近づき、緊張しつつも意を決して声をかけた。
「……前園さん」
声に気付き明香が振り返る。一瞬、僅かばかり眉間に皺が寄るもすぐに戻った。
「……えっと……、楸君?」
「え、クラス一緒になったことないけど俺の事知ってるの?」
「同じ班の男の子達が、宿題とかテスト勉強のノートなら楸君に借りた方がいいって話してるから。時々目にしてるし」
蒼空はテストの範囲内で必要な短い文章や単語は、大学ノートの一から二ページ分に文章をまとめ、必要な単語を蛍光ペンで線引きし、ひたすら読んで覚えるテスト対策法をとっている。何度も単語や文を書く時間が勿体ないからと編み出した方法であり、テストを乗り切るには、自分なりに合理的な方法だと内心で人知れず自負している。
まさか、そんなことで知られているのは少し恥ずかしくもあるが、今は好都合であった。
「楸君も図書館とか来るんだ」
勢いでここまで来たのだ、このままダラダラ世間話に興じても進展はないと思い、蒼空は切り出した。
「前園さん、ちょっといい?」
真剣な様子に、明香は戸惑った。
「……え、何?」
「かなり変な事聞くけど、前園さんの周りで、都市伝説絡みの奇妙な事とか起きてない?」
明香は目を見開いて驚き、戸惑いながら視線を逸らす。
「……何、言ってるの?」
惚けている様子が“知っている”と白状している。
「俺、幼馴染みが失踪して、都市伝説に絡んだ人と会ったんだ」
不審がらずに明香は蒼空の告白に耳を傾ける。
「あいつを見つけるのに前園さんが関係しているみたいで、協力してほしいんだ。俺だけじゃなくって、他にも仲間がいるよ」
明香は即答せず、不穏な面持ちで悩んだ。仲間の中に夏美がいると告げると、明香は何かを決心した様子を示す。
「楸君、場所替えよ」
人の少ない、長机へと向かった。
二人は向かい合う形で席に着いた。
「やっぱり関係してたんだ」
明香は蒼空の目を見て小さく頷いた。
「楸君も願い事を?」
加賀見茜が告げる死の予言ではなく、御堂六郎から関係している事に驚く。
「前園さん、なにか願い事したの? しそうに見えないけど……」
言いづらそうにするも、明香は口を開いた。
「私ね、五歳上のお兄ちゃんがいたの」
「いたの……って、親の離婚とか?」
明香は首を左右に振った。
「……失踪。今年の二月に」
ふと、日和の姿と状況が脳裏に映し出された。
「原因は不明。お兄ちゃんの部屋には良くない人達と繋がりがあったような証拠も無いし、家族仲は良かったから家出でもないだろうし。スマホや財布もそのまま。警察は誘拐の線で捜査してくれたけど、全然手がかりなくって。けど、双木三柱市の都市伝説は調べてた」
都市伝説を調べている最中の神隠しのような失踪。まさしく日和と同じだ。
「俺、夢で御堂六郎って人に会って願いを叶える特権みたいなのを貰ったんだ。それで願いを叶えるには都市伝説に纏わる狂いを見つけて正さなければならないみたいで。前園さんはどんな?」
「……願いはお兄ちゃんに会う事。条件は今、楸君が言ったのと一緒。けど、それとは別に……生き残れって」
茜の予言は”八月十四日に前園明香が死ぬ”とある。御堂六郎の条件は生き残れ。つまり、死に直結する何かが起こるとされる。
明香にだけ、なぜか“死の未来”が関係している。
「その条件、いつまで?」
「分からない。……ただ、私の周りで“失う事”に関係する出来事が相次ぐとかで、そういった事も、謎を解く鍵になるらしいって」
何かを失う。相次ぐという点から複数の何かを。
明香を生存させる事に何が隠されているのか、死を迎えると何かが起きるのか。
今ある情報から得られる手がかりは皆目見当もつかなかった。
「前園さん。出来れば今すぐに決めてほしいんだ。俺たちと協力してくれないか」
「え?」
「さっき言っただろ、失踪した幼馴染みを探してるって。三枝日和っていうんだけど。失踪前、俺に都市伝説を調べないかって誘ってきて、それから失踪。前園さんのお兄さんと同じ境遇かもしれない。それに、あいつを見つける手がかりを探って色々調べていくと、前園さんに行き着いたんだ」
身近に同じ奇怪な現象に巻き込まれた同級生がいると確信した明香は、少し驚きながらも聞いた。
「殆ど偶然でここまで来たけど。ただ、落ち着いて聞いて欲しい」
蒼空は覚悟を決めて加賀見茜の予言を告げた。
明香は驚いて絶句し、両肘をついて頭を抱えた。
少し沈黙し、蒼空が切り出した。
「……けど希望はある」
「え?」顔が上がる。
「加賀見さんの予言は大雑把に言えば前園さんの死を報せるもの。俺の夢に出てきた御堂六郎って人も、日和の失踪事件は都市伝説の狂いに関係するものだけど、前園さんの予言も関係していると言っていた。つまり、期限が八月十四日までってことだ。それまでに全ての謎を解明できれば前園さんは生き残れる筈だよ」
今まで明香は暗闇に突き落とされた感覚だった。しかし今、生き残れる希望の光が見えた。まだほんの僅かだが、安心出来るものがあった。
「二人の意見だと、どうやら俺はこの問題において死とは無関係だから、前園さんから見ても、俺はお兄さんを探す仲間にしても損はないと思うよ。命を落とすことがないから動き回れる」
「でも、他の人達が死んだりしたら?」
他者の死を恐れ、明香は極力友人や同級生に会わない生活をここ数日送っている。不幸中の幸いとばかりに内心で安堵したのは時期が夏休みであったから。
夏美と会っても逃げるように帰ったのもその恐れからであった。
「これは俺の仮説だけど、八月十四日までは大丈夫だと思う」
「どうして?」
「涼城さんの死は前園さんの死の後って予言があったんだ。他校の、音奏って言う奴だけど、そいつに関しても加賀見さんは何も俺に言わなかった。きっと何か皆に死の関係性があっても八月十四日かそれ以降って考えられる」
「けど、やっぱり誰かが死ぬんだったら……」
「ここまで奇妙な出来事にどっぷり浸かってたらさ、見て見ぬ振りしてもまた別の条件で死に関係する試練とかって与えられると思うよ。それなら協力し合ったほうが懸命だ。お兄さんの調べた情報も含めて。みんなで日和と前園さんのお兄さんを助ける方法を考えるんだ。前園さんが嫌でも俺と涼城さんはやるから。前園さんも協力してくれたほうがかなりスムーズに物事が解決出来るよ」
明香は悩んだ。
誰も巻き込まず、一人で探して解決したい。しかし現状では行き詰まって何をどう探せば良いか分からない。今、目の前に強力な助っ人となる人物がいる。ここで逃げたら、この先何も手に入らない不安しかない。
悩む時間は数秒だった。明香は頭を下げた。
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