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一章 失踪と死の予言
5 予言
しおりを挟む 七月二十五日。
ラジオ体操が終了し、帰宅後に朝食を済ませた夏美は急いで着替えた。
「あんたどうしたの? そんな急いで」
「ちょっと友達と会う約束」
この流れだと次に名前を聞かれると想像できる。逃げるように玄関で靴を履いた。
「誰と会うの?」
「ごめん、もう行かなきゃ! 行ってきまーす!」
案の定の展開。
「車と熱中症に気を付けなさいよ!」
澄江の心配を他所に夏美は走った。
知らない大人に会うと知ったら澄江は真剣に説教するだろう。最悪の事態は、女性のところまで着いていき、食ってかかるように警告しそうだ。
女性に会う為の難所を突破した夏美は、目的地の風見鶏公園の休憩所へと向かった。家を出てから百メートル走るとすぐに息が切れてしまい、残りは早歩きになる。
公園に着いた頃には汗もかいてシャツの肩部分が濡れ、呼吸も乱れていた。
自動販売機で五百ミリリットルのアイスカフェオレを購入して一気に飲み干した。
「あ~~!!」
全部飲み干して後悔する。腹の中がタポタポと揺れているのが分かる。
(缶ジュースにしとけば……失敗した~)
空のペットボトルをゴミ箱に捨てて目的地へ向かう。
(八時過ぎ。早すぎたかなぁ)
澄江の質問を振り切ることを優先に考えすぎ、女性といつ会えるかなど考えていなかった。後先考えずに突っ走る癖に苛立つ。
女性が来ている事を願い、階段をかけ降りた。
休憩所に座っている。そう願っていたが、誰もいなかった。朝が早すぎる。当然の事だと落胆し、思い込みで動く自分の馬鹿さ加減を嘆いた。
「あら、早いのね」
声に反応して階段の上に目を向けると女性がいた。白系統だが服の種類は違っている。
「あ、おはようございます!」
緊張して裏返った声になってしまった。
「また会うとは思ってたけど、まさかこんな早くとは思ってなかったわ」
座らない? と言って、女性は座るように誘った。
向かい合うように座ると、夏美は何を話していいか困りもじもじする。すると先に女性が話しかけてきた。
「自己紹介がまだよね。私は加賀見茜」
指で加、賀、見、茜と、それぞれの漢字を説明して書いた。
「ここへはよく来るの。ここって木々に囲まれて静かで、夏でもそこそこ涼しいでしょ。だから」
夏美は姿勢を正した。
「涼城夏美です。高校二年生です」
「夏美ちゃんね。まさに夏って感じ。私の事、怖いと思わなかった?」
「え、なんで?」敬語でないと気付く。「――あ、いえ、どうしてですか?」
加賀見茜は柔和な顔で返した。
「そんなに気を使わなくて大丈夫よ。それより気を付けた方がいいわ。どんな人であれ、見知らぬ大人は変な人とか多いしね」
夏美は畏まった。そして勘づき、遅れて機能した警戒心が立ち上がらせた。
「まさか……」
「私は犯罪者じゃないわ」
即答され、安堵する。
「ただ、変な人かもしれないわね」
「変って?」
夏美は何が起きてもすぐ逃げれる心構えになる。
「夏美ちゃんのクラスに前園明香ちゃんっているでしょ?」
唐突にクラスメートの名前を告げられ緊張する。あまり話をしない大人しい女子生徒。クラスの上位に立つ頭の良い子の名前。なぜこの場で出るかが分からず混乱する。
「前園さんが……何か?」
穏やかな空気が一変する。妙に薄暗く感じた。
「八月十四日、彼女死ぬのよ」
突然の衝撃。平然と語られた言葉に夏美の思考が停止した。やたらと蝉の鳴き声が五月蠅い。
「……え、ちょっと……意味分かんない」
加賀見茜が言っているのは突拍子もなさすぎる予言であり、現実味がなさすぎる発言を夏美はすぐに受け入れなかった。
加賀見茜は追い打ちをかける言葉を告げた。
「前園明香ちゃんを救えなければ、夏美ちゃんは家族を失う事になるわ」
加賀見茜への好感は一転し、恐怖が一気に増大した。
白の予言。都市伝説の一文が思い出されると、眼前の温厚な女性が途轍もなく不気味に見えだした。
「……意味分かんない」
吐き捨て、一心不乱で逃げるように走り去った。
家の近くに着くと立ち止まり動揺を抑える。追いかけられていないか確認すると誰もいないので安堵する。呼吸を整えると何事も無かったように歩いて帰宅した。
「あら、早いのね。誰との約束だったの?」
家を出るとき澄江に訊かれたのを思い出し、別の動揺が生まれた。
「加代との約束。日にち間違いしちゃった」
「おっちょこちょいねぇ。あ、丁度スイカ切ったから、おじいちゃんと一緒に食べなさい」
框を上がると、橙也の靴が無いと気づく。
「橙也は?」
「コウ君の家でゲームするんだって。夏美は今日どうするの?」
「なんか馬鹿みたいに走って疲れちゃった~。スイカ食べて昼寝する~」
「お昼食べてからにしなさい。昼寝なんだから」
くだらないやり取りをして、夏美は儀造と一緒にスイカを食べた。
「ねえおじいちゃぁん、予言とかって信じる?」
「あ? 老い先短いワシに何訊いてんだ?」
どうやら、『予言=未来の事=将来の自分の運勢』という構図が儀造の中で出来ている。
「おじいちゃんの予言とか運勢じゃなくってぇ。高校の時とか予言の話とかしなかった?」
「時代が違うからな」
スイカの種を庭に吐き捨てた。
「そいやぁ、仕事してた時にそんなん流行ってたなぁ。一九九九年つったらノストラダムスの大予言の時だったからな」
「何それ?」
儀造は大雑把に、世界滅亡の予言についた説明した。説明中、不意に予言について身近な出来事を思い出した。
「あ、思い出した思い出した。若い時に一度だけ予言聞いたわ」
「どんな予言?」
「大火事。家の近所でな」
「それ、的中したの?」
「ああ。聞いた時は何言ってんだ? って思ったぞ。家の近くで起きるっつーから、馬鹿言うなって思ったわ。けど、しっかり当たっとった」
話の途中で澄江が薬と水の入ったコップを持ってきた。
「なんの話してるの?」
「お母さんって予言とか聞いた事ある?」
「何? ノストラダムスがまた流行ってんの?」
どうやら涼城家は『予言=ノストラダムスの大予言』に結びつくらしい。
「うっそ。おじいちゃんもそれ言ったぁ」
「そりゃ、予言って言ったらノストラダムスでしょ」
「お母さんは学校で予言とか聞いた?」
「お母さんはぁ……。コックリさん。噂通りの紙の処分やら使った十円はすぐ使うとか、守ったけど寝れない日はあったなぁ」
「守んなかった子とかは?」
「いた。ヤンチャ系の子達で、先生に煙草見つかったり彼氏と喧嘩して殴られたり。夜中の墓地に置いてけぼりされたとかもあったかなぁ」
しみじみ思い出しているように言うが、聞くだけで事件の匂いが漂いそうである。
「壮絶な不幸体験だったけど、その子達が面白おかしく話すからゲラゲラ笑ったわ。けど、コックリさんの祟りだって恐怖心が強くなって、帰りも誰かと一緒じゃなきゃ嫌だったなぁ。まあ、それでお父さんとは仲良くなったんだけど」
まさかの恋愛話をオチにまとめられた。
現実味ある話を聞いていると徐々に加賀見茜の予言が嘘くさく感じ、深く考えているのが馬鹿馬鹿しく思えた。
ラジオ体操が終了し、帰宅後に朝食を済ませた夏美は急いで着替えた。
「あんたどうしたの? そんな急いで」
「ちょっと友達と会う約束」
この流れだと次に名前を聞かれると想像できる。逃げるように玄関で靴を履いた。
「誰と会うの?」
「ごめん、もう行かなきゃ! 行ってきまーす!」
案の定の展開。
「車と熱中症に気を付けなさいよ!」
澄江の心配を他所に夏美は走った。
知らない大人に会うと知ったら澄江は真剣に説教するだろう。最悪の事態は、女性のところまで着いていき、食ってかかるように警告しそうだ。
女性に会う為の難所を突破した夏美は、目的地の風見鶏公園の休憩所へと向かった。家を出てから百メートル走るとすぐに息が切れてしまい、残りは早歩きになる。
公園に着いた頃には汗もかいてシャツの肩部分が濡れ、呼吸も乱れていた。
自動販売機で五百ミリリットルのアイスカフェオレを購入して一気に飲み干した。
「あ~~!!」
全部飲み干して後悔する。腹の中がタポタポと揺れているのが分かる。
(缶ジュースにしとけば……失敗した~)
空のペットボトルをゴミ箱に捨てて目的地へ向かう。
(八時過ぎ。早すぎたかなぁ)
澄江の質問を振り切ることを優先に考えすぎ、女性といつ会えるかなど考えていなかった。後先考えずに突っ走る癖に苛立つ。
女性が来ている事を願い、階段をかけ降りた。
休憩所に座っている。そう願っていたが、誰もいなかった。朝が早すぎる。当然の事だと落胆し、思い込みで動く自分の馬鹿さ加減を嘆いた。
「あら、早いのね」
声に反応して階段の上に目を向けると女性がいた。白系統だが服の種類は違っている。
「あ、おはようございます!」
緊張して裏返った声になってしまった。
「また会うとは思ってたけど、まさかこんな早くとは思ってなかったわ」
座らない? と言って、女性は座るように誘った。
向かい合うように座ると、夏美は何を話していいか困りもじもじする。すると先に女性が話しかけてきた。
「自己紹介がまだよね。私は加賀見茜」
指で加、賀、見、茜と、それぞれの漢字を説明して書いた。
「ここへはよく来るの。ここって木々に囲まれて静かで、夏でもそこそこ涼しいでしょ。だから」
夏美は姿勢を正した。
「涼城夏美です。高校二年生です」
「夏美ちゃんね。まさに夏って感じ。私の事、怖いと思わなかった?」
「え、なんで?」敬語でないと気付く。「――あ、いえ、どうしてですか?」
加賀見茜は柔和な顔で返した。
「そんなに気を使わなくて大丈夫よ。それより気を付けた方がいいわ。どんな人であれ、見知らぬ大人は変な人とか多いしね」
夏美は畏まった。そして勘づき、遅れて機能した警戒心が立ち上がらせた。
「まさか……」
「私は犯罪者じゃないわ」
即答され、安堵する。
「ただ、変な人かもしれないわね」
「変って?」
夏美は何が起きてもすぐ逃げれる心構えになる。
「夏美ちゃんのクラスに前園明香ちゃんっているでしょ?」
唐突にクラスメートの名前を告げられ緊張する。あまり話をしない大人しい女子生徒。クラスの上位に立つ頭の良い子の名前。なぜこの場で出るかが分からず混乱する。
「前園さんが……何か?」
穏やかな空気が一変する。妙に薄暗く感じた。
「八月十四日、彼女死ぬのよ」
突然の衝撃。平然と語られた言葉に夏美の思考が停止した。やたらと蝉の鳴き声が五月蠅い。
「……え、ちょっと……意味分かんない」
加賀見茜が言っているのは突拍子もなさすぎる予言であり、現実味がなさすぎる発言を夏美はすぐに受け入れなかった。
加賀見茜は追い打ちをかける言葉を告げた。
「前園明香ちゃんを救えなければ、夏美ちゃんは家族を失う事になるわ」
加賀見茜への好感は一転し、恐怖が一気に増大した。
白の予言。都市伝説の一文が思い出されると、眼前の温厚な女性が途轍もなく不気味に見えだした。
「……意味分かんない」
吐き捨て、一心不乱で逃げるように走り去った。
家の近くに着くと立ち止まり動揺を抑える。追いかけられていないか確認すると誰もいないので安堵する。呼吸を整えると何事も無かったように歩いて帰宅した。
「あら、早いのね。誰との約束だったの?」
家を出るとき澄江に訊かれたのを思い出し、別の動揺が生まれた。
「加代との約束。日にち間違いしちゃった」
「おっちょこちょいねぇ。あ、丁度スイカ切ったから、おじいちゃんと一緒に食べなさい」
框を上がると、橙也の靴が無いと気づく。
「橙也は?」
「コウ君の家でゲームするんだって。夏美は今日どうするの?」
「なんか馬鹿みたいに走って疲れちゃった~。スイカ食べて昼寝する~」
「お昼食べてからにしなさい。昼寝なんだから」
くだらないやり取りをして、夏美は儀造と一緒にスイカを食べた。
「ねえおじいちゃぁん、予言とかって信じる?」
「あ? 老い先短いワシに何訊いてんだ?」
どうやら、『予言=未来の事=将来の自分の運勢』という構図が儀造の中で出来ている。
「おじいちゃんの予言とか運勢じゃなくってぇ。高校の時とか予言の話とかしなかった?」
「時代が違うからな」
スイカの種を庭に吐き捨てた。
「そいやぁ、仕事してた時にそんなん流行ってたなぁ。一九九九年つったらノストラダムスの大予言の時だったからな」
「何それ?」
儀造は大雑把に、世界滅亡の予言についた説明した。説明中、不意に予言について身近な出来事を思い出した。
「あ、思い出した思い出した。若い時に一度だけ予言聞いたわ」
「どんな予言?」
「大火事。家の近所でな」
「それ、的中したの?」
「ああ。聞いた時は何言ってんだ? って思ったぞ。家の近くで起きるっつーから、馬鹿言うなって思ったわ。けど、しっかり当たっとった」
話の途中で澄江が薬と水の入ったコップを持ってきた。
「なんの話してるの?」
「お母さんって予言とか聞いた事ある?」
「何? ノストラダムスがまた流行ってんの?」
どうやら涼城家は『予言=ノストラダムスの大予言』に結びつくらしい。
「うっそ。おじいちゃんもそれ言ったぁ」
「そりゃ、予言って言ったらノストラダムスでしょ」
「お母さんは学校で予言とか聞いた?」
「お母さんはぁ……。コックリさん。噂通りの紙の処分やら使った十円はすぐ使うとか、守ったけど寝れない日はあったなぁ」
「守んなかった子とかは?」
「いた。ヤンチャ系の子達で、先生に煙草見つかったり彼氏と喧嘩して殴られたり。夜中の墓地に置いてけぼりされたとかもあったかなぁ」
しみじみ思い出しているように言うが、聞くだけで事件の匂いが漂いそうである。
「壮絶な不幸体験だったけど、その子達が面白おかしく話すからゲラゲラ笑ったわ。けど、コックリさんの祟りだって恐怖心が強くなって、帰りも誰かと一緒じゃなきゃ嫌だったなぁ。まあ、それでお父さんとは仲良くなったんだけど」
まさかの恋愛話をオチにまとめられた。
現実味ある話を聞いていると徐々に加賀見茜の予言が嘘くさく感じ、深く考えているのが馬鹿馬鹿しく思えた。
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