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八章 暗がりより蠢くモノ
Ⅸ ゾーゴルとリブリオス
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ゾーゴルはリブリオスの真の国。
なぜリブリオスが表だって国として在り、さらには三国に分かれたか。
ゾーゴルが裏で動きを見せているのか。
シオウはトウマへ、ミングゼイスの石板を用いて説明を始めた。
ゾーゴルは悪性の強い魔力が集まりやすい土地であった。元々は岩山に囲まれ、隣国とは完全に隔てられた国であったが、ゼルドリアスへは地続きで繋がっていた。双方の国を繋ぐ陸地は、潮の流れ、干潮の時期により数日間現われ、貿易はその時に行われる状態であった。
二国は互いの利益を優先した交易を行うだけの関係性を保ったまま長年在り続けた。
ある年、この関係はいずれ崩れると危惧したゾーゴルの術師が、数人の才ある術師達と協力しあって悪性の強い魔力を処理できないかを研究し始めた。過去にも先達の術師達が研究したものの、どうしてもあるところから研究が頓挫するに至ってしまう。
超えなければならない一線の向こう側を知る為に始められた研究は、関係性を危惧してから五年の歳月を有し、ようやく先達より少し先まで研究が進んだ。今までは、既存の知識が悪性の強い魔力に関する矛盾にぶち当たり、考察が進まないとあった。
広く柔軟な視野で、魔力も、自然界の魔力の流れ、地形、人々の気功、魔力、人口密度具合と、あらゆる生物も踏まえた幅広い視点から考察を深め、ようやく至った成果であった。
これより越えなければならない一線を越えようとし始めた頃、ゼルドリアスで壮大な内乱が勃発した。
全容がまるで分からない中、ゾーゴルから兵を調べに向かわせたものの、魔力を帯びた巨大な暴風の壁に隔たれて入れなくなっていた。それは、ゼルドリアスからの交易も遮断されたことを意味した。
いずれは戻るだろう。誰しもが抱くも、何十日、何ヶ月待とうと、壁が消える気配がない。しかも魔力は強まる一方で強度を増していった。
このままでは作物の収穫量でゾーゴル国民を養えない事態に陥る。
ある者達は岩山を砕いて道を作ると提案し、ある者は悪性の強い魔力を浄化し、作物が育つ環境を作り上げようと提案した。別の者達は、海路を渡り、ゼルドリアスが貿易していたと噂される、国外とを繋ぐ海路を確立させようと提案した。
ゾーゴルにある全ての知識は証拠の無い情報のみ。
岩山を砕いた所で国が栄えているか分からない。
海路を渡った所で、どれ程進まなければ他国へ到着するか分からない。そして潮の流れは荒れに荒れている時期が殆どの悪状況だ。
悪性の強い魔力の浄化に成功したとて、本当に作物が育つ環境を築けるかは不明。
全てが憶測で良い未来を描く妄想に過ぎなかった。それでも試さなければ、ゾーゴル国民は飢え死にの未来を迎えてしまう。
皆、必死に国の為、生き抜く為にと励んだ。
それぞれの可能性を証明するために励まれた行動であったが、どれも上手く行かなかった。そして、苛立ちと、環境が改善されずに不満を王へ進言する民達へ、国王も業を煮やしていく。不平不満をぶつけ、陰で蔑んだ噂ばかりを吹聴する民達へ。
その最中、悪性の強い魔力を研究していた術師達は一つの技術を編み出した。しかしその技術は、人体をやや変異させる危険性が高いとして、研究を必要とする不完全なものであった。
ゾーゴルの王はその技術がこの悪環境を改善するものだと期待し、”事態は一刻を争う、急げ!”と、語気を荒くして研究者達を急かした。期待の先は、民達を護るではなく抑止させる罰を与えるとしか働かない。それ程まで怒り心頭に発していた。
その心情は一部の配下達への命令からも窺える。
『暴動などが起きれば兵を総動員し、武力を持って制し、逆らうなら見せしめに処刑する』と。
十日が過ぎ、一月が過ぎ、一年が過ぎた。
どの動きにも大々的な成果が得られず、中には諦めて死を迎える心構えで日常を過ごす者も増えていく。
苛立つ国王は配下達へ怒号を浴びせる日が増え、配下達も王への不満を募らせていく。
徐々に増していく王国内での亀裂。内部から瓦解し始めていた。
ある日、ある研究者が悪性の強い魔力を変異させる術を考案した。それは同時に、悪性の強い魔力の性質そのものが、自然界や生物に混ざる魔力とは別種の力だと判明した証拠でもあった。
すぐさま国王への報告をと手配していたが、既に王への不満に満ちた術師達の思惑により、この力を利用する動きを優先された。
術師達は、魔力との相性が良い人間を集め、変異した力と融合させる実験を試みた。研究者達と共に導き出した考えでは、並の術師達よりも魔力出力を強力に放出出来るとあった。
被験者へ害が及び、死者でも出ようものなら、王の耳へ入る危険がある。術師達と研究者達は、被験者へ、経過を看ながら徐々に力を馴染ませていった。その成果は、死者数0の状態で得られるに至った。しかし、被験者の頭部には小さな瘤が現われ、身体には些細な痣が表われる程度の後遺症が残ってしまう。
身体の変化より、人並み外れた術の効力を示した点を全員が注目した。
長所は威力は強く扱い安い、短所は魔力の消費量が調整できずに多量消費してしまう。
欠点、懸念点を鑑みて、さらなる研究と改良を繰り返した研究者達は、十数日後に紋章術を編み出した。
密かに戦力を増やしていき、この力を定着させ、容易に扱う鍛錬の日々を過ごした。
半年後、充分な戦力を蓄え、戦略を練り上げた彼らは内乱を起こした。蓄積した国王に対する憎悪から始まった内乱だが、対象の規模は王だけに留まらず、この時既にゾーゴルを仕切る部族へまで広まっていた。彼らは王の側近たる存在であり、他の部族を見下して生きてきたからだ。
深夜の奇襲による内乱は、双方に多くの死者を出したものの、一つの大がかりな空間術を発動させた。それはゾーゴル全土を範囲とした術であり、指定した城と都を、地下に設けた空間術へと沈める術であった。
日の光が遮られた暗闇へ落とされた王と部族。
成果を上げた者達は地上にて王の息がかかった残りの部族を殺し回って排除し、新たに自分達の国を造り上げた。それは神話のある光り輝く王国の名を引用し、『リブリオス』と。
一方、地下へと落とされたゾーゴルの王と民達は、地上の人間達への怒りを膨らませ、自分達で魔力や術への研究に励んだ。その甲斐あって、空間術を利用して遠方への移動を可能とする術を編み出すに至る。
これにより密かに他国との交易に励んだが、リブリオスへの復讐の為に着々と武力と力を得ていった。
リブリオス建国の歴史、暗躍を進めるゾーゴルの歴史を知ったトウマとビィトラは険しい表情となった。
「じゃあ、どうしてリブリオスは三つの国に分かれたの? ゾーゴルを地下に押し込んだんだよね」
ビィトラへ視線を向けず、シオウは歴史を記した石板を台へ置き、次の石板を手にしてようやく顔を向けた。
「現状において見つけた資料は国が出来た経緯までです。三国に分かれた歴史の詳細までは。ですが、業魔とテンシが関係している可能性が高いと思われます」
渡された石板の文字をトウマは読み進めた。
なぜリブリオスが表だって国として在り、さらには三国に分かれたか。
ゾーゴルが裏で動きを見せているのか。
シオウはトウマへ、ミングゼイスの石板を用いて説明を始めた。
ゾーゴルは悪性の強い魔力が集まりやすい土地であった。元々は岩山に囲まれ、隣国とは完全に隔てられた国であったが、ゼルドリアスへは地続きで繋がっていた。双方の国を繋ぐ陸地は、潮の流れ、干潮の時期により数日間現われ、貿易はその時に行われる状態であった。
二国は互いの利益を優先した交易を行うだけの関係性を保ったまま長年在り続けた。
ある年、この関係はいずれ崩れると危惧したゾーゴルの術師が、数人の才ある術師達と協力しあって悪性の強い魔力を処理できないかを研究し始めた。過去にも先達の術師達が研究したものの、どうしてもあるところから研究が頓挫するに至ってしまう。
超えなければならない一線の向こう側を知る為に始められた研究は、関係性を危惧してから五年の歳月を有し、ようやく先達より少し先まで研究が進んだ。今までは、既存の知識が悪性の強い魔力に関する矛盾にぶち当たり、考察が進まないとあった。
広く柔軟な視野で、魔力も、自然界の魔力の流れ、地形、人々の気功、魔力、人口密度具合と、あらゆる生物も踏まえた幅広い視点から考察を深め、ようやく至った成果であった。
これより越えなければならない一線を越えようとし始めた頃、ゼルドリアスで壮大な内乱が勃発した。
全容がまるで分からない中、ゾーゴルから兵を調べに向かわせたものの、魔力を帯びた巨大な暴風の壁に隔たれて入れなくなっていた。それは、ゼルドリアスからの交易も遮断されたことを意味した。
いずれは戻るだろう。誰しもが抱くも、何十日、何ヶ月待とうと、壁が消える気配がない。しかも魔力は強まる一方で強度を増していった。
このままでは作物の収穫量でゾーゴル国民を養えない事態に陥る。
ある者達は岩山を砕いて道を作ると提案し、ある者は悪性の強い魔力を浄化し、作物が育つ環境を作り上げようと提案した。別の者達は、海路を渡り、ゼルドリアスが貿易していたと噂される、国外とを繋ぐ海路を確立させようと提案した。
ゾーゴルにある全ての知識は証拠の無い情報のみ。
岩山を砕いた所で国が栄えているか分からない。
海路を渡った所で、どれ程進まなければ他国へ到着するか分からない。そして潮の流れは荒れに荒れている時期が殆どの悪状況だ。
悪性の強い魔力の浄化に成功したとて、本当に作物が育つ環境を築けるかは不明。
全てが憶測で良い未来を描く妄想に過ぎなかった。それでも試さなければ、ゾーゴル国民は飢え死にの未来を迎えてしまう。
皆、必死に国の為、生き抜く為にと励んだ。
それぞれの可能性を証明するために励まれた行動であったが、どれも上手く行かなかった。そして、苛立ちと、環境が改善されずに不満を王へ進言する民達へ、国王も業を煮やしていく。不平不満をぶつけ、陰で蔑んだ噂ばかりを吹聴する民達へ。
その最中、悪性の強い魔力を研究していた術師達は一つの技術を編み出した。しかしその技術は、人体をやや変異させる危険性が高いとして、研究を必要とする不完全なものであった。
ゾーゴルの王はその技術がこの悪環境を改善するものだと期待し、”事態は一刻を争う、急げ!”と、語気を荒くして研究者達を急かした。期待の先は、民達を護るではなく抑止させる罰を与えるとしか働かない。それ程まで怒り心頭に発していた。
その心情は一部の配下達への命令からも窺える。
『暴動などが起きれば兵を総動員し、武力を持って制し、逆らうなら見せしめに処刑する』と。
十日が過ぎ、一月が過ぎ、一年が過ぎた。
どの動きにも大々的な成果が得られず、中には諦めて死を迎える心構えで日常を過ごす者も増えていく。
苛立つ国王は配下達へ怒号を浴びせる日が増え、配下達も王への不満を募らせていく。
徐々に増していく王国内での亀裂。内部から瓦解し始めていた。
ある日、ある研究者が悪性の強い魔力を変異させる術を考案した。それは同時に、悪性の強い魔力の性質そのものが、自然界や生物に混ざる魔力とは別種の力だと判明した証拠でもあった。
すぐさま国王への報告をと手配していたが、既に王への不満に満ちた術師達の思惑により、この力を利用する動きを優先された。
術師達は、魔力との相性が良い人間を集め、変異した力と融合させる実験を試みた。研究者達と共に導き出した考えでは、並の術師達よりも魔力出力を強力に放出出来るとあった。
被験者へ害が及び、死者でも出ようものなら、王の耳へ入る危険がある。術師達と研究者達は、被験者へ、経過を看ながら徐々に力を馴染ませていった。その成果は、死者数0の状態で得られるに至った。しかし、被験者の頭部には小さな瘤が現われ、身体には些細な痣が表われる程度の後遺症が残ってしまう。
身体の変化より、人並み外れた術の効力を示した点を全員が注目した。
長所は威力は強く扱い安い、短所は魔力の消費量が調整できずに多量消費してしまう。
欠点、懸念点を鑑みて、さらなる研究と改良を繰り返した研究者達は、十数日後に紋章術を編み出した。
密かに戦力を増やしていき、この力を定着させ、容易に扱う鍛錬の日々を過ごした。
半年後、充分な戦力を蓄え、戦略を練り上げた彼らは内乱を起こした。蓄積した国王に対する憎悪から始まった内乱だが、対象の規模は王だけに留まらず、この時既にゾーゴルを仕切る部族へまで広まっていた。彼らは王の側近たる存在であり、他の部族を見下して生きてきたからだ。
深夜の奇襲による内乱は、双方に多くの死者を出したものの、一つの大がかりな空間術を発動させた。それはゾーゴル全土を範囲とした術であり、指定した城と都を、地下に設けた空間術へと沈める術であった。
日の光が遮られた暗闇へ落とされた王と部族。
成果を上げた者達は地上にて王の息がかかった残りの部族を殺し回って排除し、新たに自分達の国を造り上げた。それは神話のある光り輝く王国の名を引用し、『リブリオス』と。
一方、地下へと落とされたゾーゴルの王と民達は、地上の人間達への怒りを膨らませ、自分達で魔力や術への研究に励んだ。その甲斐あって、空間術を利用して遠方への移動を可能とする術を編み出すに至る。
これにより密かに他国との交易に励んだが、リブリオスへの復讐の為に着々と武力と力を得ていった。
リブリオス建国の歴史、暗躍を進めるゾーゴルの歴史を知ったトウマとビィトラは険しい表情となった。
「じゃあ、どうしてリブリオスは三つの国に分かれたの? ゾーゴルを地下に押し込んだんだよね」
ビィトラへ視線を向けず、シオウは歴史を記した石板を台へ置き、次の石板を手にしてようやく顔を向けた。
「現状において見つけた資料は国が出来た経緯までです。三国に分かれた歴史の詳細までは。ですが、業魔とテンシが関係している可能性が高いと思われます」
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