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七章 争いの兆し
Ⅰ 行く末を見る者
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サラはコルバについて行き森を抜け、断崖絶壁の崖上の平地に出た。小規模だが三箇所だけ段になっている所がある。
「今日は風が気持ちいいからなぁ、あの席で話すか?」
指差されたのは崖のすぐ隣に設けられた長方形の岩のテーブルと長椅子。高所恐怖症ではないサラも、周囲の山々より遙かに高い岩山の崖近くで正気を保って会話はできない。
即答のように頭を左右に振った。
場所はすぐ近くのテーブル席となった。
コルバは空間術と思われる術を使ってその場から消え、しばらくして木のコップに入った温かい飲み物をお盆に乗せて現われた。
一口飲むと、まるでミルクティーのような仄かに甘い印象を受けた。紅茶の風味が鼻から抜けて心が和んだ。
「不思議な感じがしますね。なんかほっこりする感じ」
「気を和ます効果がある茶葉だからな。見知らぬ地へと来たのだ、落ち着いて話をしたいだろ?」
コルバも一口飲みコップを置いた。
「まずはサラが何処にいるかを知る必要があるな」
「ここって、何処なんですか?」
ジュダと返されてサラは緊張した。クーロで教えられた情報だとカミツキだけの国、魔獣やオニは強く危険な所だと。続く説明ではジュダとクーロの国境となる岩山だとされた。
サラの隣で浮遊するカレリナが質問した。
「ヌガとは何?」
「あれは呪いより派生した影を泳ぐ魔獣だ。そこいらの魔獣とは違い形は成しているが、その実、気功や魔力といった形の無いものの結晶でな」
「でもさっき、私はヌガが堪えきれなかったから吐かれたって。生き物として存在してるんじゃないですか?」
「正確には養分を吸い尽くし、食らったモノを干からびさせると想像して貰えば分かりやすいな。一体のヌガが吸った養分がそのまま周りのヌガへと分散されるのだ。たった一体が獲物を食らえば全てのヌガに養分が行き渡る。食われたモノは干からびて粉々となりヌガからこぼれ落ち、ヌガが離れた場所の大地に還るのだ」
ヌガが数体入った水槽がそのまま移動しているとカレリナは想像する。
「では、あの大きな魚が入った水中そのものが呪いから派生した影ってことかしら?」
「その通り。そして影はいくつかあり、ワシがネルジェナへ与えたものとは別にヌガの影は存在する。ワシ等は一つのヌガしか持ち合わせておらんからな」
次にコルバが質問した。
「ワシはここでリブリオスにいたガーディアンを見ていたが、サラはどうも他とは違う。ヌガが吐き出すほどの異質な力を備えておるが、なにゆえそのような力を?」
と言われてもガーディアンとしては他と同じだから特別な力を得た覚えはない。
「……すいません。不思議な力っぽいものを手にした覚えはないんです」
嘘を吐いていない印象を受け、コルバは質問を変えた。
「こう言えば良いかな。何か自分よりも、いや、異質と言えば良いか。格別な力に触れた、与えられた、干渉した、サラ自身が見聞きしたような経験でもいい。そういった体験はないかな?」
すぐにいくつか思い出される。
ガーディアン召喚直後の夢。
大精霊と会い時渡りをした。
呪われたレイアードを見た。
テンシが現われた時、黒いローブ姿の男に額を触られた。
大精霊の森での出来事だけを伏せ、サラは経験したことを話した。
その中で一番当て嵌まるのは、黒いローブ姿の男から与えられた力である。しかしコルバには違う要因があると思えてならない。それはサラの纏う気に、空間のズレのようなものを見たからであった。
「秘密にせねばならぬ体験もあるかな?」
「え? あ、え、……まぁ……」
誤魔化す様子からそれを有力視した。
(カレリナ、大精霊様のこと、話して良いのかなぁ)
不安になるサラに対し、カレリナは堂々と返す。
(あそこまで性格が狂ってるのです、黙った方がよろしいわ。ああいった無礼者はまともではないから、後で何をされるかたまったものではありません)
意見は冷静である。
「ごめんなさい。言えなくって」
コルバはサラへ向けた視線を逸らし、ぬるくなった飲み物を飲んだ。
「よいよい。断定しても意味のない話だ。まあ、サラはあらゆる柵の渦中にいるというのは分かった。ヌガが吐き出すのも頷ける」
何か不思議な雰囲気を醸し出すコルバへ、サラは率直に感じたことを聞く。
「コルバさんって、私の知ってるカミツキと違って、なんか、こう……神がかったような」
上手く説明できない。仙人という言葉がこの世界で通じるか分からないので例えが難しい。
コルバはどう説明しようかと悩む。
「まあ、こんな所に住んでるから下界のカミツキとは違うわなぁ」
下界と聞き、まさしく仙人の類いだとサラの印象は固まった。
「ワシはこのリブリオスの行く末を見る役を担っておる。というのでよいか?」
自分も秘密をしているので深く追求はできない。
「リブリオスの行く末って、何か起きるのですか? ゾアの災禍とか?」
「その前触れのような事態だよ。このリブリオスが三国に分かれている理由を知っておるか?」
頭を振って知らない意思を示し、代わりにカレリナが答えた。
「仲違いかしら」
「そういった考えをする者もおる。そして各国の王達は、それぞれの国で抱える力を守護する役を担う為にあると思っておるだろうな」
「三国それぞれの? 標の鍵ですか?」
「それは別の理由だ。ニルドにはミングゼイスの石板。クーロには業魔。ジュダには古代の叡智でな。それら」
今まで知った話とは違う点が多い。混乱するサラは「待ってください」と話の流れを止めた。
「古代の叡智ってリブリオスで言うところの標の鍵ですよね。それに業魔は三国それぞれにいるって」
「言ったであろう、三国の王が守護する役を担っていると思っていると。これは大昔の在り方だ。現在もあまりそれは変わっておらんが、様を変えたのは情報だ」
「どういうことですか?」
「ミングゼイスの石板は言わずもがな、まだニルドは抱えておるから言わんでも分かるだろ。業魔は在り方そのものが変わった。ニルドへと注目を集めようという誰かの思惑が生じているが、本来はクーロにいる業魔が厄介でな」
「でも、クーロの業魔は強いけどカミツキの方々には必要な養分って」
「言っただろ、在り方が変わっておると。表だって出ておるのは業魔と呼ばれる別物だ。本物が暴れれば大災害が起きるぞ。ニルドの恐れられておる業魔など比にならん。そして古代の叡智」
「どう違うのですか? 他国の古代の叡智と」
「他国と同じだ。ゾアの災禍に抗うための力、ガーディアンにも扱える力だ。しかしリブリオスでは古代の叡智を標の鍵と言い換えられた。なぜか分かるか?」
少し考えるも、誰かが勝手に言い換えたと返す。すると惜しいと返された。
「惜しい?」
「古代の叡智の存在を隠すための方便で標の鍵としたのだ。そして嘘を貫くための力、標の鍵の本来の役目は封印されし厄災たる化け物を退治するための力だ」
古代の叡智がゾアの災禍、標の鍵が別の化け物。サラは頭が混乱した。
「他国ではこのように呼ばれておらんか? バリオットと」
衝撃が走った。標の鍵がバリオットと。
「ええぇ!? バリオットって、王様が使える、封印みたいなもの」(だったよね)一応カレリナへ確認をとった。「……三つの国の誰かが本当の王様ってことですか?」
「いや、バリオットは王という肩書ではなく重要なのは血筋だ。そしてそれはゾアの災禍が訪れるまでは尽きんとされておる。今尚在り続けるのだから、迷信めいた言い伝えも真実なのやもしれんな」
「じゃあ、三国の王様は標の鍵を使えないのですか?」
「真の標の鍵はな。他は目隠し用の紋章術だが、なかなか魅力ある力だ。あって不要なものではないよ」
バリオットを扱える者がどこかで生きている。何を企んでいるか、そもそも自らの使命も気づかないのか分からないが。
カレリナは本題を思い出した。
「結局の所、三国に別れた理由は何かしら?」
「今では種族問題が主だっておるが、リブリオスの民をゾーゴルから護るためだ」
また頭が痛くなる新情報が語られた。
「待ってください!」
当然そう言って言葉を止めてしまう。
「リブリオス国民って、ニルドとクーロの人間、クーロとジュダのカミツキですか? そもそもゾーゴルって、裏組織で悪い事している危険な組織ですよね」
「そうか、そこから話さねばならんのだな」
何か違う情報であると思われる。
「そもそもカミツキを拵えたのがゾーゴルであり、ゾーゴルはリブリオス王国の真の国だ」
「今日は風が気持ちいいからなぁ、あの席で話すか?」
指差されたのは崖のすぐ隣に設けられた長方形の岩のテーブルと長椅子。高所恐怖症ではないサラも、周囲の山々より遙かに高い岩山の崖近くで正気を保って会話はできない。
即答のように頭を左右に振った。
場所はすぐ近くのテーブル席となった。
コルバは空間術と思われる術を使ってその場から消え、しばらくして木のコップに入った温かい飲み物をお盆に乗せて現われた。
一口飲むと、まるでミルクティーのような仄かに甘い印象を受けた。紅茶の風味が鼻から抜けて心が和んだ。
「不思議な感じがしますね。なんかほっこりする感じ」
「気を和ます効果がある茶葉だからな。見知らぬ地へと来たのだ、落ち着いて話をしたいだろ?」
コルバも一口飲みコップを置いた。
「まずはサラが何処にいるかを知る必要があるな」
「ここって、何処なんですか?」
ジュダと返されてサラは緊張した。クーロで教えられた情報だとカミツキだけの国、魔獣やオニは強く危険な所だと。続く説明ではジュダとクーロの国境となる岩山だとされた。
サラの隣で浮遊するカレリナが質問した。
「ヌガとは何?」
「あれは呪いより派生した影を泳ぐ魔獣だ。そこいらの魔獣とは違い形は成しているが、その実、気功や魔力といった形の無いものの結晶でな」
「でもさっき、私はヌガが堪えきれなかったから吐かれたって。生き物として存在してるんじゃないですか?」
「正確には養分を吸い尽くし、食らったモノを干からびさせると想像して貰えば分かりやすいな。一体のヌガが吸った養分がそのまま周りのヌガへと分散されるのだ。たった一体が獲物を食らえば全てのヌガに養分が行き渡る。食われたモノは干からびて粉々となりヌガからこぼれ落ち、ヌガが離れた場所の大地に還るのだ」
ヌガが数体入った水槽がそのまま移動しているとカレリナは想像する。
「では、あの大きな魚が入った水中そのものが呪いから派生した影ってことかしら?」
「その通り。そして影はいくつかあり、ワシがネルジェナへ与えたものとは別にヌガの影は存在する。ワシ等は一つのヌガしか持ち合わせておらんからな」
次にコルバが質問した。
「ワシはここでリブリオスにいたガーディアンを見ていたが、サラはどうも他とは違う。ヌガが吐き出すほどの異質な力を備えておるが、なにゆえそのような力を?」
と言われてもガーディアンとしては他と同じだから特別な力を得た覚えはない。
「……すいません。不思議な力っぽいものを手にした覚えはないんです」
嘘を吐いていない印象を受け、コルバは質問を変えた。
「こう言えば良いかな。何か自分よりも、いや、異質と言えば良いか。格別な力に触れた、与えられた、干渉した、サラ自身が見聞きしたような経験でもいい。そういった体験はないかな?」
すぐにいくつか思い出される。
ガーディアン召喚直後の夢。
大精霊と会い時渡りをした。
呪われたレイアードを見た。
テンシが現われた時、黒いローブ姿の男に額を触られた。
大精霊の森での出来事だけを伏せ、サラは経験したことを話した。
その中で一番当て嵌まるのは、黒いローブ姿の男から与えられた力である。しかしコルバには違う要因があると思えてならない。それはサラの纏う気に、空間のズレのようなものを見たからであった。
「秘密にせねばならぬ体験もあるかな?」
「え? あ、え、……まぁ……」
誤魔化す様子からそれを有力視した。
(カレリナ、大精霊様のこと、話して良いのかなぁ)
不安になるサラに対し、カレリナは堂々と返す。
(あそこまで性格が狂ってるのです、黙った方がよろしいわ。ああいった無礼者はまともではないから、後で何をされるかたまったものではありません)
意見は冷静である。
「ごめんなさい。言えなくって」
コルバはサラへ向けた視線を逸らし、ぬるくなった飲み物を飲んだ。
「よいよい。断定しても意味のない話だ。まあ、サラはあらゆる柵の渦中にいるというのは分かった。ヌガが吐き出すのも頷ける」
何か不思議な雰囲気を醸し出すコルバへ、サラは率直に感じたことを聞く。
「コルバさんって、私の知ってるカミツキと違って、なんか、こう……神がかったような」
上手く説明できない。仙人という言葉がこの世界で通じるか分からないので例えが難しい。
コルバはどう説明しようかと悩む。
「まあ、こんな所に住んでるから下界のカミツキとは違うわなぁ」
下界と聞き、まさしく仙人の類いだとサラの印象は固まった。
「ワシはこのリブリオスの行く末を見る役を担っておる。というのでよいか?」
自分も秘密をしているので深く追求はできない。
「リブリオスの行く末って、何か起きるのですか? ゾアの災禍とか?」
「その前触れのような事態だよ。このリブリオスが三国に分かれている理由を知っておるか?」
頭を振って知らない意思を示し、代わりにカレリナが答えた。
「仲違いかしら」
「そういった考えをする者もおる。そして各国の王達は、それぞれの国で抱える力を守護する役を担う為にあると思っておるだろうな」
「三国それぞれの? 標の鍵ですか?」
「それは別の理由だ。ニルドにはミングゼイスの石板。クーロには業魔。ジュダには古代の叡智でな。それら」
今まで知った話とは違う点が多い。混乱するサラは「待ってください」と話の流れを止めた。
「古代の叡智ってリブリオスで言うところの標の鍵ですよね。それに業魔は三国それぞれにいるって」
「言ったであろう、三国の王が守護する役を担っていると思っていると。これは大昔の在り方だ。現在もあまりそれは変わっておらんが、様を変えたのは情報だ」
「どういうことですか?」
「ミングゼイスの石板は言わずもがな、まだニルドは抱えておるから言わんでも分かるだろ。業魔は在り方そのものが変わった。ニルドへと注目を集めようという誰かの思惑が生じているが、本来はクーロにいる業魔が厄介でな」
「でも、クーロの業魔は強いけどカミツキの方々には必要な養分って」
「言っただろ、在り方が変わっておると。表だって出ておるのは業魔と呼ばれる別物だ。本物が暴れれば大災害が起きるぞ。ニルドの恐れられておる業魔など比にならん。そして古代の叡智」
「どう違うのですか? 他国の古代の叡智と」
「他国と同じだ。ゾアの災禍に抗うための力、ガーディアンにも扱える力だ。しかしリブリオスでは古代の叡智を標の鍵と言い換えられた。なぜか分かるか?」
少し考えるも、誰かが勝手に言い換えたと返す。すると惜しいと返された。
「惜しい?」
「古代の叡智の存在を隠すための方便で標の鍵としたのだ。そして嘘を貫くための力、標の鍵の本来の役目は封印されし厄災たる化け物を退治するための力だ」
古代の叡智がゾアの災禍、標の鍵が別の化け物。サラは頭が混乱した。
「他国ではこのように呼ばれておらんか? バリオットと」
衝撃が走った。標の鍵がバリオットと。
「ええぇ!? バリオットって、王様が使える、封印みたいなもの」(だったよね)一応カレリナへ確認をとった。「……三つの国の誰かが本当の王様ってことですか?」
「いや、バリオットは王という肩書ではなく重要なのは血筋だ。そしてそれはゾアの災禍が訪れるまでは尽きんとされておる。今尚在り続けるのだから、迷信めいた言い伝えも真実なのやもしれんな」
「じゃあ、三国の王様は標の鍵を使えないのですか?」
「真の標の鍵はな。他は目隠し用の紋章術だが、なかなか魅力ある力だ。あって不要なものではないよ」
バリオットを扱える者がどこかで生きている。何を企んでいるか、そもそも自らの使命も気づかないのか分からないが。
カレリナは本題を思い出した。
「結局の所、三国に別れた理由は何かしら?」
「今では種族問題が主だっておるが、リブリオスの民をゾーゴルから護るためだ」
また頭が痛くなる新情報が語られた。
「待ってください!」
当然そう言って言葉を止めてしまう。
「リブリオス国民って、ニルドとクーロの人間、クーロとジュダのカミツキですか? そもそもゾーゴルって、裏組織で悪い事している危険な組織ですよね」
「そうか、そこから話さねばならんのだな」
何か違う情報であると思われる。
「そもそもカミツキを拵えたのがゾーゴルであり、ゾーゴルはリブリオス王国の真の国だ」
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