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六章 二国を結ぶ動き
Ⅰ 寡黙な被害者
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ミゼルと会った翌日、バッシュはヒューガに呼ばれて大広間へと入った。
部屋にはヒューガとガルグを含め、十三人の上層部の者達が並んでいた。片方の列に人間、もう片方にカミツキと。全員がクーロの位ある戦士が着用する着物を纏っている。
正面のヒューガと向かい合わせの、二列の間にバッシュは座った。
「メイズよ。お前を見るからに、ただあちこちを行き交っているだけに見えるぞ。俺との勝負、忘れてはおらんだろうな」
不満は顔を見て明らかである。
「ええ。着々と進展している次第です。経過をお見せできないのは残念ですが、もうしばらくお待ちくださいませ」
肘掛けに凭れるように座るヒューガは厳かな目を向ける。
「よもや逃げの算段に躍起となってはおらんだろうな。船乗り達を見殺しに自らが助かろう等と」
返事は視線を向けられるだけであった。
「その目は図星か? それとも俺を観察しているのか?」
「さて……、それもいずれは」
まるで試すかに見える返事に憤るガルグが口を挟む。
「貴様! 王の御前だぞ!」
「止めろガルグ」
「しかし」
「よい、これほど威勢の良い奴は滅多におらん。俺を嵌めるか試すとあらば、乗ってやろうではないか」
姿勢を正し、呼びつけた話を進める。
「俺との勝負の最中だが、お前にも協力して貰いたいことがあってな」
「もしや、城に現われた黒いシミですか?」
「嫌でも目に入るから分かるだろ。どうも異様な速さで広がるのがいよいよ目障りでな。だがなかなかしぶといシミとあり、なかなか消せぬそうだ。みなに集まって貰ったのはそれでな。お前も協力しろ」
バッシュは返答を置き、悩む素振りを見せた。
「どうした? 俺の命令を断ると?」
「いえ……話して良いかどうかと迷ってしまい」
「ほう、既に思う所があるのか? よい、包み隠さず話せ。嘘偽りで誤魔化せんと知っているだろ」
恵眼で見る。と脅しかのように目が仄かに光った。
「……では。城に点在するシミは呪いを用いた陣術。陣の型を明確にするには知識が乏しく、まだ明確には分かっておりません。恐らくは生物に備わった力を吸い尽くすものかと。今はまだ効果を示しませんが、陣が形成されればこの城にいる者全て、死ぬと考えてもらえれば」
配下達がざわめき出す。
ガルグも神妙になるが、ヒューガは動揺の色を微塵も表わさない。
「メイズ殿、それを証明できますか?」
一番近い人間の配下がバッシュへ尋ねる。
「いえ俄知識ですからまだまだ憶測の域です。しかし呪いのシミで陣術を構えているのは間違いないかと。そこから推測を広げ、術師に利益があり、ヒューガ様に不利となる状況を鑑みた所、このような推論に至った次第です」
「しかし考えすぎでは?」別の、カミツキの配下が訊く。「シミには確かに僅かな呪いが含まれる。それは、現象として現われる名残だ。すぐに拭き落とせる点から見ても、ただの嫌がらせか、別の目的を進行させるための撹乱と、我々は見ているがどうかな?」
「大いに考えられますな」
返事をすると周囲から、不安を煽る意見を述べたバッシュへの文句が上がる。言い返すことなく、バッシュは黙った。
ヒューガは「静まれ」と告げると一同は黙った。
「あてが外れたなぁ、メイズ。珍妙極まる意見を豪語するは良いが、憶測の域を脱せん意見のひけらかしは恥をさらすだけのこと。何か意図があってそのような大言を吐いたのではないか?」
逸らした視線をヒューガへ向け、またもやや逸らす。
「いやはや、ヒューガ様の恵眼を前にしては、恥ばかりを晒してしまいます。ご容赦願いたい」
「ならぬ。俺はガーディアンだろうと容赦せん。俺の前に意見したなら全てを吐かせる。もしや、お前がクーロを貶める術師やもしれんからなぁ」
レモーラスが姿を現わした。
「観念しなさいメイズ。いつも言っていますが、探究に感け、不必要に行きすぎれば貴方自身の首を絞めることになると」
「おいおい、守護神にまで追い込まれるとあらば、いよいよ観念して腹の割りどきだぞ」
目を瞑り、溜息をついてバッシュは言葉を発した。
「これは、私とヒューガ様の勝負に関する情報です。既にこの城には暗躍を進めん者が存在しており、今分かっているのは三人」
「ほう、それは誰だ?」
「この場にはおらず、今は泳がせてあぶり出しを図っている最中です。逆賊を捕え、ヒューガ様への献上とし、船乗り達を助けようとするのが私の成果です。申し訳ございませんが、これ以上踏み込まれては、無実の船乗り達を助ける手立てが思いつきません。ご容赦願いたく存じます」
深々と頭を下げると、ヒューガは部屋に響くほどの大笑いを上げた。
「あははは! 愉快愉快! 手の内をひけらかした上で、なおもまだ俺に進言するか! メイズよ、おぬしの企てでは逆賊がまだ潜伏するとあるが、この場にいる者達もそれに類するかもしれんぞ」
「それはないかと。なぜなら、ヒューガ様の恵眼を前に、謀を進めるなど無理に御座いましょう」
すかさずレモーラスが口を挟んだ。
「貴方は思慮が浅いのですよ。自らの知識を過信し、対応策を講じ得ないと判断する軽率さ。後々足下をすくわれますよ」
「言われておるぞガーディアン。いよいよ神にも見放されているのではないか?」
僅かに目が泳ぐバッシュは躊躇する。
「先に言っておく。お前がどのような切り札を備えていようと、俺の前から易々と逃げおおせることは出来ん。見つけ次第殺す。良いな」
口を閉じ、口答えを我慢して頭を下げた。
「これにて終わる。メイズよ、引き続き賊探しに興じていろ。あぶり出しも出来んようなら、まあ首を洗って待っておれ」
黙り、視線を落としたままバッシュは動かなかった。
「お前達はあのシミを落とすように動け。今日中に落とせねば罰を与える」
「お待ちくださいヒューガ様!」
一番近い人間の配下が口を出す。
「一日は大目に見て頂け」
「ならぬ! このガーディアンの戯れ言に俺は酷く腹を立てた! 今日中だ。動ける者を全て動かせば良いだけだろ!」
怒り眼で見渡し怒鳴る。もう反論は誰も出来なかった。
全員が頭を下げ、部屋を出るヒューガを見送った。
◇◇◇◇◇
配下達全員から冷たい目を注がれたバッシュは、一番最後に部屋を出た。
(役者でも目指したいのですか、貴方は)
念話でレモーラスが声をかけた。
(貴方も見事な言葉責めでしたよ。あの者達全員が信じ切ってました)
(本音も踏まえてるので、本気で受け取ってもらって構いません。それより、本当にあれで良かったのですか? 本気で立場が危ういですよ)
(ええ、誰が見ても全員が私への不平不満で満ち、敵視しているでしょう。そうでなくては困ります)
(苦し紛れのように告げた貴方の言い訳、恵眼を前に~って。王の前では嘘偽りは無理なのでは?)
(恵眼については思う所があります。不確かですが、現在、王の前で嘘偽りは押し通せてる事態ですね)
(どういう事ですか?!)
(あのシミは間違いなく呪いを用いた陣術です。潜伏する賊も大勢います。なのにヒューガ様は放置している。あの性格では、事が起きるのを待っているのかもしれませんが、今の今までガルグとロウアが見過ごしていたとは考えにくい。既に賊の存在は気になっていた、しかし尻尾を掴ませない。ヒューガ様が恵眼で見つけたところで何もしない者を処罰は出来ない。すれば家臣達に不審がられてしまい、暴君の汚名を着せられて謀反でも起こされてしまうでしょう)
(やれやれ、そこまで知恵が回るのでしたら、あの演技は苦しいのでは?)
(この国で私は、のらりくらりとあちこちを歩き回る体たらく。そして寡黙な被害者に徹してましたので、あの無様が自然だと思われているでしょう)
部屋へ戻る最中、何人かすれ違う家臣達の冷たい視線、溜息がわざと注がれる。
(ほら、寡黙な被害者でしょ)
(楽しんでます? それは良いとして、ではあの中に賊が?)
(ええ。既に目星は付けてます。あのような無様を晒せばさっさと動いてくれるので、ヒューガ様とガルグ殿に一役買って貰いました)
(じゃあ、逃げる算段のくだりは?)
(本気の意思も混ざっているでしょうが、私の計画は、私が逃げるだけでは済ませませんよ。大勢の役者に動いて貰わねば)
バッシュの計画は、この謁見を機に大きく動き始めていた。
部屋にはヒューガとガルグを含め、十三人の上層部の者達が並んでいた。片方の列に人間、もう片方にカミツキと。全員がクーロの位ある戦士が着用する着物を纏っている。
正面のヒューガと向かい合わせの、二列の間にバッシュは座った。
「メイズよ。お前を見るからに、ただあちこちを行き交っているだけに見えるぞ。俺との勝負、忘れてはおらんだろうな」
不満は顔を見て明らかである。
「ええ。着々と進展している次第です。経過をお見せできないのは残念ですが、もうしばらくお待ちくださいませ」
肘掛けに凭れるように座るヒューガは厳かな目を向ける。
「よもや逃げの算段に躍起となってはおらんだろうな。船乗り達を見殺しに自らが助かろう等と」
返事は視線を向けられるだけであった。
「その目は図星か? それとも俺を観察しているのか?」
「さて……、それもいずれは」
まるで試すかに見える返事に憤るガルグが口を挟む。
「貴様! 王の御前だぞ!」
「止めろガルグ」
「しかし」
「よい、これほど威勢の良い奴は滅多におらん。俺を嵌めるか試すとあらば、乗ってやろうではないか」
姿勢を正し、呼びつけた話を進める。
「俺との勝負の最中だが、お前にも協力して貰いたいことがあってな」
「もしや、城に現われた黒いシミですか?」
「嫌でも目に入るから分かるだろ。どうも異様な速さで広がるのがいよいよ目障りでな。だがなかなかしぶといシミとあり、なかなか消せぬそうだ。みなに集まって貰ったのはそれでな。お前も協力しろ」
バッシュは返答を置き、悩む素振りを見せた。
「どうした? 俺の命令を断ると?」
「いえ……話して良いかどうかと迷ってしまい」
「ほう、既に思う所があるのか? よい、包み隠さず話せ。嘘偽りで誤魔化せんと知っているだろ」
恵眼で見る。と脅しかのように目が仄かに光った。
「……では。城に点在するシミは呪いを用いた陣術。陣の型を明確にするには知識が乏しく、まだ明確には分かっておりません。恐らくは生物に備わった力を吸い尽くすものかと。今はまだ効果を示しませんが、陣が形成されればこの城にいる者全て、死ぬと考えてもらえれば」
配下達がざわめき出す。
ガルグも神妙になるが、ヒューガは動揺の色を微塵も表わさない。
「メイズ殿、それを証明できますか?」
一番近い人間の配下がバッシュへ尋ねる。
「いえ俄知識ですからまだまだ憶測の域です。しかし呪いのシミで陣術を構えているのは間違いないかと。そこから推測を広げ、術師に利益があり、ヒューガ様に不利となる状況を鑑みた所、このような推論に至った次第です」
「しかし考えすぎでは?」別の、カミツキの配下が訊く。「シミには確かに僅かな呪いが含まれる。それは、現象として現われる名残だ。すぐに拭き落とせる点から見ても、ただの嫌がらせか、別の目的を進行させるための撹乱と、我々は見ているがどうかな?」
「大いに考えられますな」
返事をすると周囲から、不安を煽る意見を述べたバッシュへの文句が上がる。言い返すことなく、バッシュは黙った。
ヒューガは「静まれ」と告げると一同は黙った。
「あてが外れたなぁ、メイズ。珍妙極まる意見を豪語するは良いが、憶測の域を脱せん意見のひけらかしは恥をさらすだけのこと。何か意図があってそのような大言を吐いたのではないか?」
逸らした視線をヒューガへ向け、またもやや逸らす。
「いやはや、ヒューガ様の恵眼を前にしては、恥ばかりを晒してしまいます。ご容赦願いたい」
「ならぬ。俺はガーディアンだろうと容赦せん。俺の前に意見したなら全てを吐かせる。もしや、お前がクーロを貶める術師やもしれんからなぁ」
レモーラスが姿を現わした。
「観念しなさいメイズ。いつも言っていますが、探究に感け、不必要に行きすぎれば貴方自身の首を絞めることになると」
「おいおい、守護神にまで追い込まれるとあらば、いよいよ観念して腹の割りどきだぞ」
目を瞑り、溜息をついてバッシュは言葉を発した。
「これは、私とヒューガ様の勝負に関する情報です。既にこの城には暗躍を進めん者が存在しており、今分かっているのは三人」
「ほう、それは誰だ?」
「この場にはおらず、今は泳がせてあぶり出しを図っている最中です。逆賊を捕え、ヒューガ様への献上とし、船乗り達を助けようとするのが私の成果です。申し訳ございませんが、これ以上踏み込まれては、無実の船乗り達を助ける手立てが思いつきません。ご容赦願いたく存じます」
深々と頭を下げると、ヒューガは部屋に響くほどの大笑いを上げた。
「あははは! 愉快愉快! 手の内をひけらかした上で、なおもまだ俺に進言するか! メイズよ、おぬしの企てでは逆賊がまだ潜伏するとあるが、この場にいる者達もそれに類するかもしれんぞ」
「それはないかと。なぜなら、ヒューガ様の恵眼を前に、謀を進めるなど無理に御座いましょう」
すかさずレモーラスが口を挟んだ。
「貴方は思慮が浅いのですよ。自らの知識を過信し、対応策を講じ得ないと判断する軽率さ。後々足下をすくわれますよ」
「言われておるぞガーディアン。いよいよ神にも見放されているのではないか?」
僅かに目が泳ぐバッシュは躊躇する。
「先に言っておく。お前がどのような切り札を備えていようと、俺の前から易々と逃げおおせることは出来ん。見つけ次第殺す。良いな」
口を閉じ、口答えを我慢して頭を下げた。
「これにて終わる。メイズよ、引き続き賊探しに興じていろ。あぶり出しも出来んようなら、まあ首を洗って待っておれ」
黙り、視線を落としたままバッシュは動かなかった。
「お前達はあのシミを落とすように動け。今日中に落とせねば罰を与える」
「お待ちくださいヒューガ様!」
一番近い人間の配下が口を出す。
「一日は大目に見て頂け」
「ならぬ! このガーディアンの戯れ言に俺は酷く腹を立てた! 今日中だ。動ける者を全て動かせば良いだけだろ!」
怒り眼で見渡し怒鳴る。もう反論は誰も出来なかった。
全員が頭を下げ、部屋を出るヒューガを見送った。
◇◇◇◇◇
配下達全員から冷たい目を注がれたバッシュは、一番最後に部屋を出た。
(役者でも目指したいのですか、貴方は)
念話でレモーラスが声をかけた。
(貴方も見事な言葉責めでしたよ。あの者達全員が信じ切ってました)
(本音も踏まえてるので、本気で受け取ってもらって構いません。それより、本当にあれで良かったのですか? 本気で立場が危ういですよ)
(ええ、誰が見ても全員が私への不平不満で満ち、敵視しているでしょう。そうでなくては困ります)
(苦し紛れのように告げた貴方の言い訳、恵眼を前に~って。王の前では嘘偽りは無理なのでは?)
(恵眼については思う所があります。不確かですが、現在、王の前で嘘偽りは押し通せてる事態ですね)
(どういう事ですか?!)
(あのシミは間違いなく呪いを用いた陣術です。潜伏する賊も大勢います。なのにヒューガ様は放置している。あの性格では、事が起きるのを待っているのかもしれませんが、今の今までガルグとロウアが見過ごしていたとは考えにくい。既に賊の存在は気になっていた、しかし尻尾を掴ませない。ヒューガ様が恵眼で見つけたところで何もしない者を処罰は出来ない。すれば家臣達に不審がられてしまい、暴君の汚名を着せられて謀反でも起こされてしまうでしょう)
(やれやれ、そこまで知恵が回るのでしたら、あの演技は苦しいのでは?)
(この国で私は、のらりくらりとあちこちを歩き回る体たらく。そして寡黙な被害者に徹してましたので、あの無様が自然だと思われているでしょう)
部屋へ戻る最中、何人かすれ違う家臣達の冷たい視線、溜息がわざと注がれる。
(ほら、寡黙な被害者でしょ)
(楽しんでます? それは良いとして、ではあの中に賊が?)
(ええ。既に目星は付けてます。あのような無様を晒せばさっさと動いてくれるので、ヒューガ様とガルグ殿に一役買って貰いました)
(じゃあ、逃げる算段のくだりは?)
(本気の意思も混ざっているでしょうが、私の計画は、私が逃げるだけでは済ませませんよ。大勢の役者に動いて貰わねば)
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