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五章 数奇な巡り会い
Ⅹ 唐突の連続
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ジェイクとミゼルがバッシュと会っている時、魔獣とオニが現われたと報告が集落に入り、サラとビンセントは、キュラとビダと共に駆り出された。
報告があった場所は森の中。
魔獣は大猿のような容姿をしており木を登り、飛び移り、落下して襲ってくるとすぐに木へ登り同じ行動で攻撃を繰り出してくる。
矢を放とうとも当たらず、時に掴まれて投げつけられる。その勢いは弓で射た速度を出すので注意が必要な相手である。
オニはよく捏ねた粘土のように柔らかで、木々の隙間を容易く通り抜けて移動する。攻撃の際は鞭のようにしなやかに触手を動かして襲ってくる。その威力は鍛え抜いた戦士であれ悶絶してしまいそうな威力。不意打ちなど食らおうものなら肉が剥がれ骨が砕けてしまいそうになる。大木へ当ると幹が抉れているのが威力の証明である。
本来なら苦闘となる組み合わせだが、この日に限っては魔獣とオニは相手が悪かった。
オニの弱点は自身の特徴である柔らかい身体を固められることだ。このような芸当が可能なのは術である。
ビダは主に切り込みに特化した近接戦法をとる。しかし紋章術も扱える。それは二つの変化を起こすもので、一つは温度変化、もう一つは液体の吸引と放出である。この紋章術は使い勝手が良く、液体は地面、水場、湿地帯からでも吸い取って術を起こす。最大で吸い取れる量は、魔力が切れるまでかその地の水分が無くなるまでである。
液体を温度変化で蒸発させることも凍らせることも可能で、燃えやすいモノを用いれば、周辺の空気を熱くして燃やすのも可能だ。
紋章術の特性を知らない者は、ビダが炎、水、氷を扱う戦士だと誤解してしまうため、ビダも敢えて紋章術の特性を口にしない。知る人のみが知る紋章術だ。
柔らかいオニの背中へビダが飛び乗ると、右手を深々と突き刺し術を発動する。オニの身体から水分を吸い取り、垂れ流す。水分を取られすぎてオニが堅くなるのを見計らってビダは叫んだ。
「今だビンセント!」
大振りの剣へと気功剣を作り上げたビンセントは、オニの魔力を感じ取り、弱点となるところを一太刀で寸断した。
あまりにも呆気なくオニは絶命し、さらに水分を吸い尽くされて崩壊していった。
一方、大猿の魔獣はサラが広範囲で魔力の網を張り巡らせ、木の魔力を感じた。そして波打つように魔力の波紋を一定間隔で広げる。すると、木に違和感を覚えた魔獣達は次々に木から離れる。だが行き着いた先の木にもサラの技が影響して掴まるのが気持ち悪い事態となった。
集中が削がれ、隙だらけの魔獣へ、キュラが矢を放って次々に仕留めていく。
キュラの紋章術は三つあるが、弓矢を扱う際は矢の本数を増やす術を使用する。それは具象術と見えるが、原理としては気功剣のように力を矢の形に模したものである。故に当たってしばらくすれば形を無くす。矢を節約出来る紋章術でもある。
一投で矢を複数発生させ、次々に魔獣を仕留めていく。
全てを倒し終えると四人は集った。
「みんなお疲れ様」
キュラは三人へ労いの言葉をかける。
「図体ばっかでけぇだけの連中なんざ、余裕余裕」
「ビダ、そんなこと言ってるとしょうもない怪我するから」
「へーい」
次にキュラはサラとビンセントを見た。
「二人も馴れたみたいね。戦い方も無駄が無くなってきてる」
特に今まで気功剣を扱ってこなかったビンセントは、ようやく様になってきた。
「けど油断は出来ない。新種のオニや、まだ遭遇してない業魔も気になるからな」
ビンセントの前向きな発言を聞き、キュラはビダへ目を向ける。
「こういう意識を貴方も持ちなさいよ」
「うるせぇ、ムイと同じこと言うなってぇの。終わったから行くぞ」
帰ろうとする。そんな中、サラが余所を見ているのをビダは気にした。
「おい、どうしたんだ?」
キュラとビンセントも見る。
「え、なんか変な感じしない?」
三人は魔力やミジュナを感じるも、至って普通である。
「なーんも、感じねぇけど」
「疲れたのかもね。帰ろ、サラ」
曖昧に返事して三人の方を向いた途端であった。
「え?!」
サラの足下に空洞が現われた。その形を知るキュラとビダは、口を揃えて「夢幻洞!」と叫んだ。
唐突の出現に為す術もなく、あっさりとサラは落ち、夢幻洞はすぐに形を消した。
「おい、どうするよ!」
「とにかく戻って皆に報告よ!」
「サラはどうするんだ! 戦えると言ってもまだ弱いんだぞ」
「落ち着いてビンセント。夢幻洞は何処へ繋がるか分からない洞窟よ。闇雲に捜しても見つからない。捜してはダメなの。情報収集するしかないわ」
焦り悔しがるビンセントへビダが告げた。
「今は戻って報告だ。あんな特定の人間だけを攫う現れ方、滅多に無いんだぜ。ジェイクとミゼルも似たようなもんだったら、それも踏まえて情報整理するんだ」
ビンセントは無理やり納得して、二人と共に集落へと戻る。
◇◇◇◇◇
夢幻洞に飲まれて落ちた場所はどこかの空洞。壁に松明が掲げられているので、人が使用している所だと思われる。
「サラ、大丈夫?」
姿を見せるカレリナは心配する。
落下距離から地面へ激突して死んでもおかしくない状態だが、急に速度を落とされ、地面に置かれた奇妙な感覚のサラは不思議そうに思い、立ち上がる。
「なんとか――え?!」
驚いて振り返ると、着物を着る女性と目が合った。三メートル程の近距離にいるのにまったく気づかなかった。
「ほう、気づくか」
姿は見えるが、視線を逸らせば見失いそうな不安がある程存在感が薄い。まるで極限まで気配を断っているかのような。
「うむ。致し方ない」
女性はゆるりと右手を一振りした。
「食らえ、ヌガ」
女性の声に反応してサラの足下に丸い影が出来上がる。すると、巨大な魚が大口を開けて水中から飛び出すように現われ、サラを丸呑みして影へと消えていった。
一瞬の出来事。
何事もなかったかのように鎮まると、女性は振り返って歩き出す。
「今、何かいたよなぁ、ネルジェナ」
通路から細身の男がフラフラ歩いて現われる。その目つきは怪しい気配を感じる程不気味な力が籠る。
「クーバトロか、大したことではない。夢幻洞に飲まれた人間だ。丁度ヌガの餌に良かった」
「本当か? 本当か? 何やら力を籠めた気配だったぞぉ?」
一瞬でネルジェナの傍へ近づいたクーバトロは、なめるように見る。
「そうか。ならヌガは運が良い。馳走にありつけたのだからな」
「けけけ、だったらざまぁみろだなネルジェナ。リマーズのようにいかなくてよぉ。そうか、魚の餌か。けけけ、お前自身は強くならず、飼い犬ばかり強くなるか。あぁ違う、飼い魚か」
「よく喋るな、鬱陶しい。おぬしと言葉を交すのは気が滅入る。さっさと会合へ行くぞ」
「けけけ。こっちだってのろまと一緒は御免だね」
一瞬にしてクーバトロは姿を消して会合の場所へと向かう。
ネルジェナは、何事も無かったかのように歩いていく。もう、サラがいた気配も神力も消え去っていた。
報告があった場所は森の中。
魔獣は大猿のような容姿をしており木を登り、飛び移り、落下して襲ってくるとすぐに木へ登り同じ行動で攻撃を繰り出してくる。
矢を放とうとも当たらず、時に掴まれて投げつけられる。その勢いは弓で射た速度を出すので注意が必要な相手である。
オニはよく捏ねた粘土のように柔らかで、木々の隙間を容易く通り抜けて移動する。攻撃の際は鞭のようにしなやかに触手を動かして襲ってくる。その威力は鍛え抜いた戦士であれ悶絶してしまいそうな威力。不意打ちなど食らおうものなら肉が剥がれ骨が砕けてしまいそうになる。大木へ当ると幹が抉れているのが威力の証明である。
本来なら苦闘となる組み合わせだが、この日に限っては魔獣とオニは相手が悪かった。
オニの弱点は自身の特徴である柔らかい身体を固められることだ。このような芸当が可能なのは術である。
ビダは主に切り込みに特化した近接戦法をとる。しかし紋章術も扱える。それは二つの変化を起こすもので、一つは温度変化、もう一つは液体の吸引と放出である。この紋章術は使い勝手が良く、液体は地面、水場、湿地帯からでも吸い取って術を起こす。最大で吸い取れる量は、魔力が切れるまでかその地の水分が無くなるまでである。
液体を温度変化で蒸発させることも凍らせることも可能で、燃えやすいモノを用いれば、周辺の空気を熱くして燃やすのも可能だ。
紋章術の特性を知らない者は、ビダが炎、水、氷を扱う戦士だと誤解してしまうため、ビダも敢えて紋章術の特性を口にしない。知る人のみが知る紋章術だ。
柔らかいオニの背中へビダが飛び乗ると、右手を深々と突き刺し術を発動する。オニの身体から水分を吸い取り、垂れ流す。水分を取られすぎてオニが堅くなるのを見計らってビダは叫んだ。
「今だビンセント!」
大振りの剣へと気功剣を作り上げたビンセントは、オニの魔力を感じ取り、弱点となるところを一太刀で寸断した。
あまりにも呆気なくオニは絶命し、さらに水分を吸い尽くされて崩壊していった。
一方、大猿の魔獣はサラが広範囲で魔力の網を張り巡らせ、木の魔力を感じた。そして波打つように魔力の波紋を一定間隔で広げる。すると、木に違和感を覚えた魔獣達は次々に木から離れる。だが行き着いた先の木にもサラの技が影響して掴まるのが気持ち悪い事態となった。
集中が削がれ、隙だらけの魔獣へ、キュラが矢を放って次々に仕留めていく。
キュラの紋章術は三つあるが、弓矢を扱う際は矢の本数を増やす術を使用する。それは具象術と見えるが、原理としては気功剣のように力を矢の形に模したものである。故に当たってしばらくすれば形を無くす。矢を節約出来る紋章術でもある。
一投で矢を複数発生させ、次々に魔獣を仕留めていく。
全てを倒し終えると四人は集った。
「みんなお疲れ様」
キュラは三人へ労いの言葉をかける。
「図体ばっかでけぇだけの連中なんざ、余裕余裕」
「ビダ、そんなこと言ってるとしょうもない怪我するから」
「へーい」
次にキュラはサラとビンセントを見た。
「二人も馴れたみたいね。戦い方も無駄が無くなってきてる」
特に今まで気功剣を扱ってこなかったビンセントは、ようやく様になってきた。
「けど油断は出来ない。新種のオニや、まだ遭遇してない業魔も気になるからな」
ビンセントの前向きな発言を聞き、キュラはビダへ目を向ける。
「こういう意識を貴方も持ちなさいよ」
「うるせぇ、ムイと同じこと言うなってぇの。終わったから行くぞ」
帰ろうとする。そんな中、サラが余所を見ているのをビダは気にした。
「おい、どうしたんだ?」
キュラとビンセントも見る。
「え、なんか変な感じしない?」
三人は魔力やミジュナを感じるも、至って普通である。
「なーんも、感じねぇけど」
「疲れたのかもね。帰ろ、サラ」
曖昧に返事して三人の方を向いた途端であった。
「え?!」
サラの足下に空洞が現われた。その形を知るキュラとビダは、口を揃えて「夢幻洞!」と叫んだ。
唐突の出現に為す術もなく、あっさりとサラは落ち、夢幻洞はすぐに形を消した。
「おい、どうするよ!」
「とにかく戻って皆に報告よ!」
「サラはどうするんだ! 戦えると言ってもまだ弱いんだぞ」
「落ち着いてビンセント。夢幻洞は何処へ繋がるか分からない洞窟よ。闇雲に捜しても見つからない。捜してはダメなの。情報収集するしかないわ」
焦り悔しがるビンセントへビダが告げた。
「今は戻って報告だ。あんな特定の人間だけを攫う現れ方、滅多に無いんだぜ。ジェイクとミゼルも似たようなもんだったら、それも踏まえて情報整理するんだ」
ビンセントは無理やり納得して、二人と共に集落へと戻る。
◇◇◇◇◇
夢幻洞に飲まれて落ちた場所はどこかの空洞。壁に松明が掲げられているので、人が使用している所だと思われる。
「サラ、大丈夫?」
姿を見せるカレリナは心配する。
落下距離から地面へ激突して死んでもおかしくない状態だが、急に速度を落とされ、地面に置かれた奇妙な感覚のサラは不思議そうに思い、立ち上がる。
「なんとか――え?!」
驚いて振り返ると、着物を着る女性と目が合った。三メートル程の近距離にいるのにまったく気づかなかった。
「ほう、気づくか」
姿は見えるが、視線を逸らせば見失いそうな不安がある程存在感が薄い。まるで極限まで気配を断っているかのような。
「うむ。致し方ない」
女性はゆるりと右手を一振りした。
「食らえ、ヌガ」
女性の声に反応してサラの足下に丸い影が出来上がる。すると、巨大な魚が大口を開けて水中から飛び出すように現われ、サラを丸呑みして影へと消えていった。
一瞬の出来事。
何事もなかったかのように鎮まると、女性は振り返って歩き出す。
「今、何かいたよなぁ、ネルジェナ」
通路から細身の男がフラフラ歩いて現われる。その目つきは怪しい気配を感じる程不気味な力が籠る。
「クーバトロか、大したことではない。夢幻洞に飲まれた人間だ。丁度ヌガの餌に良かった」
「本当か? 本当か? 何やら力を籠めた気配だったぞぉ?」
一瞬でネルジェナの傍へ近づいたクーバトロは、なめるように見る。
「そうか。ならヌガは運が良い。馳走にありつけたのだからな」
「けけけ、だったらざまぁみろだなネルジェナ。リマーズのようにいかなくてよぉ。そうか、魚の餌か。けけけ、お前自身は強くならず、飼い犬ばかり強くなるか。あぁ違う、飼い魚か」
「よく喋るな、鬱陶しい。おぬしと言葉を交すのは気が滅入る。さっさと会合へ行くぞ」
「けけけ。こっちだってのろまと一緒は御免だね」
一瞬にしてクーバトロは姿を消して会合の場所へと向かう。
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