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五章 数奇な巡り会い
Ⅷ リブリオスという国
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バッシュがミゼル達と話している頃、クーロの王城では不穏な動きがあった。その一番気がかりなのは、城内のあちこちに黒いシミが現われたことだ。天井、壁、床。城の外にも点々と現われている。
気にかければこれほどシミがあったのか? と考えてしまう程度の量だが、気になる者は当然いる。
「ヒューガ様、これは」
ヒューガとガルグは気にしている側である。
「どう見ても城内に潜む輩の仕業であろうよ。近々荒れるぞ」
返すヒューガは肘置きへ凭れるように肩肘を乗せ、一冊の本を気怠そうに読み進めている。時折欠伸を交え、布団にでも転がれば寝てしまいそうなほどだ。
「何を悠長に」
声高に返そうとするガルグへ、ヒューガは人差し指を口に当てて「しっ」と言って黙らせた。
「部屋に張った”界”が無駄になる。声は抑えろ」
周囲をやや気にし出すガルグは声を潜めた。
「ヒューガ様、何か手を打たねば、城内に罠でも張られてしまえば逃げ道は断たれます」
「こうもあからさまにチョロチョロと動かれては、余とて直々に手を下し、一つ一つを潰してやりたいところだ。しかしそれでは面白くない」
「何を仰いますか?!」驚く声も抑えている。「手を打てるなら早々に打たねば、後手に回れば賊の思うつぼで御座いましょう!」
「確かにそうだがな、ここは敢えてあやつの指示に従っているのだ」
あやつと聞き、咄嗟に思いつく人物は一人しかいなかった。
「メイズ。あのガーディアンへ信頼を寄せているので? なぜ」
「信頼など寄せておらん。余とて何もせずあやつを城内に住まわせるとでも思うたか。恵眼で度々静観はしていたのだ。あやつが余を助ける為に動くような人間ではないと十日で判明したぞ。あやつの本質は探究と変化の堪能だ。自らの行動で起きる変化が愉悦の根幹、善行悪行問わずな。そこまで面白おかしい奴が、賊を弄ぶにうってつけの環境を、無関心で逃げ仰せるとは考えられん。何か動きがあるか、既に手を打っているか。余は動かぬよう指示は受けたが、全幅の信頼を寄せているのではなくあやつの行動が楽しみだからだ」
「もし、これが賊を使ったメイズの逃亡計画の一端だとすれば、如何するつもりですか」
「楽に逃がしはせん。余が飾りの王ではないと身をもって知るのみ。まあ慌てず見ておれ、これがあやつの逃亡計画を踏まえていようと、必ず大がかりな計画を進行させている。賊など小道具にすぎん」
ヒューガは状態を変えず、本の頁を捲った。
◇◇◇◇◇
カミツキが出来た。
訳が分からないとばかりにベルメアとラドーリオは混乱する。一方でミゼルの反応は驚きではなかった。
「一ついいか?」
「なんだ?」
「もしや、クーロの城内には歴史の全てを記した資料でも眠っているのか?」
「いや。歴史書は見させて貰いましたが、そこの守護神達が驚くほどのものはまるでなかったぞ。我らの前世にもあるような、開国、英雄譚、土地のあらゆる情報を記したようなものばかりだ。今、私が告げた情報へ至る資料は一つも無かった」
「ちょっと待った!」
ベルメアが止めると、レモーラスが疲れたように「何ですか?」と訊く。
「レモーラスに言ってないわよ! そうじゃなくって、カミツキが出来たって言うからには、それに至る資料があったんじゃないの!?」
「いいえ。あればあったで厳重に管理されています。ガーディアンだからと言って部外者に閲覧などさせないでしょう、あの王ならね。それに、重要な資料を集めて保管している部屋もありませんでした。魔力や術を用いて隠している様子も」
今度はラドーリオが訊く。
「じゃあ、どうしてカミツキが?」
「私から話す前に、ミゼル、貴方ならどう考えますか?」
急にフラれるのを想定していたのか、落ち着いて笑って返した。
「ははは。話を進めてくれれば良かったものを。私の仮説の後でそちらの仮説も伺いたいのだがね」
「全てを同意見と片付ける気は無い。お前の意見を聞きたいのは、私の道楽と考えてくれ」
ミゼルは少しだけ悩む素振りを見せた。
「証拠も無いただの仮説だが、リブリオスは元々一つの国であった。それが三国へ別れた理由は、カミツキを作ってしまったからだろう」
ますます訳が分からないベルメアとラドーリオは驚くも、レモーラスは小さく「ほう」と漏らして感心した。
「カミツキ、作った?」ベルメアが訊く。
「近年ではなく大昔に、現在はカミツキなる種として在るのが証拠だと考えているよ。誰がカミツキを作ったかは知らないが、目当ては標の鍵を使用するためだろう。人間には扱えなかったから、扱える体質を持った存在を拵えたのだろう。カミツキの語源の由来は神が憑いたとある。それは敬意を持ったか、そう見える力を標の鍵を使用した大昔のカミツキ振るったからだろう。どうあれ出来上がったものの、利用も協力も出来ない事態へと人間は陥ってしまった。その最たる存在こそが業魔。どうかな?」
バッシュはもう少し聞きたい所だが、フラれてしまったからには答える姿勢を示した。
「そこまでは大体私と似ています。補足をするならば、カミツキが出来たのはおよそ二百五十年前でしょう」
「なんで二百五十年前なのよ」ベルメアが訊いた。
「王城の資料ではその辺りから記述にカミツキの存在が殆ど消えているからです」
「おや、お前らしくない。殆どという曖昧な理由はなんだね?」
「表現ですね。カミツキと称しなくなり、”特殊な力”や”異端の人”などと、二百五十年前からそう表現されていた。順を追ってカミツキに似た体質を作っていたのかもしれません。その部分では呪いについても言及されています。ついでです、呪いについても話しておきましょう」
呪い。ジェイクが大精霊から全ての魔力の根源たる力と教えられた力。
バッシュの見解をミゼルは集中した。
「呪いは魔力と成る前の力です」
「何それ、魔力の前って……神力じゃないわよね」
「神力はガーディアンのみ許された力です。そもそも魔力は生物と自然界に流れる力。ですが人間には気功も備わり、双方の力は人間の鍛錬・感情の起伏により質が変化していきます」
「それがなんなの?」
「生物の中で思念の力が強いのは意思を持ち言葉を交す知能ある生物、人間です。思念の力が憤怒、憎悪、怨恨に偏りすぎて亡くなった場合、その力はゾグマ溜まりとなるでしょう。しかしリブリオス内では別です。その力は呪いと変わります」
「どうしてリブリオス内だけ?」
「そういう土地柄となってしまった。外界と山や壁で隔離された理由は、この檻の中で呪いを溜める構図を作るためです。貯水場を想像してもらえば分かりやすいでしょう。そこに呪いが溜り、ゆっくりと自然界の魔力へと変換して世界に流れるのです。他の国ではその土地柄にあった力のあり方が成っています。リブリオスは呪いに強く干渉しているため、オニ、カミツキ、業魔なる存在が形作られてしまったのですよ」
話が壮大になりすぎて、何を話そうとしていたかを守護神達は忘れてしまった。
「待ってよ。呪いがリブリオスの土地柄、カミツキは作られて、標の鍵はカミツキ用となって作られたんじゃなくて、標の鍵を使用する名目で行き着いたのがカミツキ。でいいのよね」
バッシュが頷くと、ラドーリオは手の込んだ方法でミゼルと会おうとした理由を求めた。
「我々は少々厄介な面倒事に巻き込まれてしまい、彼には協力を願いたいのですよ」
「おいおい、急にそのような事を振られても」
「報酬はクーロ城内での資料閲覧、さらにはクーロの王、幹部二人と協力関係を結べるはずですよ」
反論せず、視線がバッシュへ向けられた。
「面倒事を解決した後、少々話合いは必要でしょうが、まあ、貴方なら大丈夫でしょう。それにこの協力関係は喉から手が出る程の特権では?」
「淡々と語られるのは不服だが、認めるしかない。大いに望む特権だ」
バッシュはさらに続ける。
「ヒューガ王との謁見を緊張するのであれば助言をしてあげます。彼はガイネス王と似た性格ですので、好みも想像に容易いです。貴方のリブリオス内での経緯を聞く限り、どのように事を進めれば良いかは分かるでしょう」
「見事な交渉の材料だ。お前の紹介で会うのであれば、ぜひとも交渉に協力を願いたいのだが?」
「ははは、残念だがそうはならん。これから私が告げる日に一悶着があるので、それを解決に導くのが謁見の条件だ」
懐から一通の手紙を投げ、ミゼルは受け取った。
「詳細はそちらに。これは補足になりますが、クーロではニルドと友好関係を結ぶ動きも些細ながらもあるそうです。互いに邪推を巡らせ効果を示していませんが、お前ならそれも上手く利用できるかもしれんな。私よりも知恵は良く回り、ニルドの知識も持ち合わせているからな」
魔力の乱れをバッシュとレモーラスは感じた。
「バッシュ、そろそろ戻らねば」
「そうですね」
確認し合った。
「それではミゼル、今日は実のある話が出来て何より。今度このような場があれば、そうですねぇ、次の議題は我々ガーディアンと世界の在り方について、謎を解きに興じませんか?」
「それは面白い申し出だ。縁があれば、だがな」
バッシュはフッ、と笑うと全身が光だした。
「それでは失礼」
告げるとバッシュとレモーラスは消えた。
無事に対話が済み、ミゼルは安堵の息を静かに吐いた。
気にかければこれほどシミがあったのか? と考えてしまう程度の量だが、気になる者は当然いる。
「ヒューガ様、これは」
ヒューガとガルグは気にしている側である。
「どう見ても城内に潜む輩の仕業であろうよ。近々荒れるぞ」
返すヒューガは肘置きへ凭れるように肩肘を乗せ、一冊の本を気怠そうに読み進めている。時折欠伸を交え、布団にでも転がれば寝てしまいそうなほどだ。
「何を悠長に」
声高に返そうとするガルグへ、ヒューガは人差し指を口に当てて「しっ」と言って黙らせた。
「部屋に張った”界”が無駄になる。声は抑えろ」
周囲をやや気にし出すガルグは声を潜めた。
「ヒューガ様、何か手を打たねば、城内に罠でも張られてしまえば逃げ道は断たれます」
「こうもあからさまにチョロチョロと動かれては、余とて直々に手を下し、一つ一つを潰してやりたいところだ。しかしそれでは面白くない」
「何を仰いますか?!」驚く声も抑えている。「手を打てるなら早々に打たねば、後手に回れば賊の思うつぼで御座いましょう!」
「確かにそうだがな、ここは敢えてあやつの指示に従っているのだ」
あやつと聞き、咄嗟に思いつく人物は一人しかいなかった。
「メイズ。あのガーディアンへ信頼を寄せているので? なぜ」
「信頼など寄せておらん。余とて何もせずあやつを城内に住まわせるとでも思うたか。恵眼で度々静観はしていたのだ。あやつが余を助ける為に動くような人間ではないと十日で判明したぞ。あやつの本質は探究と変化の堪能だ。自らの行動で起きる変化が愉悦の根幹、善行悪行問わずな。そこまで面白おかしい奴が、賊を弄ぶにうってつけの環境を、無関心で逃げ仰せるとは考えられん。何か動きがあるか、既に手を打っているか。余は動かぬよう指示は受けたが、全幅の信頼を寄せているのではなくあやつの行動が楽しみだからだ」
「もし、これが賊を使ったメイズの逃亡計画の一端だとすれば、如何するつもりですか」
「楽に逃がしはせん。余が飾りの王ではないと身をもって知るのみ。まあ慌てず見ておれ、これがあやつの逃亡計画を踏まえていようと、必ず大がかりな計画を進行させている。賊など小道具にすぎん」
ヒューガは状態を変えず、本の頁を捲った。
◇◇◇◇◇
カミツキが出来た。
訳が分からないとばかりにベルメアとラドーリオは混乱する。一方でミゼルの反応は驚きではなかった。
「一ついいか?」
「なんだ?」
「もしや、クーロの城内には歴史の全てを記した資料でも眠っているのか?」
「いや。歴史書は見させて貰いましたが、そこの守護神達が驚くほどのものはまるでなかったぞ。我らの前世にもあるような、開国、英雄譚、土地のあらゆる情報を記したようなものばかりだ。今、私が告げた情報へ至る資料は一つも無かった」
「ちょっと待った!」
ベルメアが止めると、レモーラスが疲れたように「何ですか?」と訊く。
「レモーラスに言ってないわよ! そうじゃなくって、カミツキが出来たって言うからには、それに至る資料があったんじゃないの!?」
「いいえ。あればあったで厳重に管理されています。ガーディアンだからと言って部外者に閲覧などさせないでしょう、あの王ならね。それに、重要な資料を集めて保管している部屋もありませんでした。魔力や術を用いて隠している様子も」
今度はラドーリオが訊く。
「じゃあ、どうしてカミツキが?」
「私から話す前に、ミゼル、貴方ならどう考えますか?」
急にフラれるのを想定していたのか、落ち着いて笑って返した。
「ははは。話を進めてくれれば良かったものを。私の仮説の後でそちらの仮説も伺いたいのだがね」
「全てを同意見と片付ける気は無い。お前の意見を聞きたいのは、私の道楽と考えてくれ」
ミゼルは少しだけ悩む素振りを見せた。
「証拠も無いただの仮説だが、リブリオスは元々一つの国であった。それが三国へ別れた理由は、カミツキを作ってしまったからだろう」
ますます訳が分からないベルメアとラドーリオは驚くも、レモーラスは小さく「ほう」と漏らして感心した。
「カミツキ、作った?」ベルメアが訊く。
「近年ではなく大昔に、現在はカミツキなる種として在るのが証拠だと考えているよ。誰がカミツキを作ったかは知らないが、目当ては標の鍵を使用するためだろう。人間には扱えなかったから、扱える体質を持った存在を拵えたのだろう。カミツキの語源の由来は神が憑いたとある。それは敬意を持ったか、そう見える力を標の鍵を使用した大昔のカミツキ振るったからだろう。どうあれ出来上がったものの、利用も協力も出来ない事態へと人間は陥ってしまった。その最たる存在こそが業魔。どうかな?」
バッシュはもう少し聞きたい所だが、フラれてしまったからには答える姿勢を示した。
「そこまでは大体私と似ています。補足をするならば、カミツキが出来たのはおよそ二百五十年前でしょう」
「なんで二百五十年前なのよ」ベルメアが訊いた。
「王城の資料ではその辺りから記述にカミツキの存在が殆ど消えているからです」
「おや、お前らしくない。殆どという曖昧な理由はなんだね?」
「表現ですね。カミツキと称しなくなり、”特殊な力”や”異端の人”などと、二百五十年前からそう表現されていた。順を追ってカミツキに似た体質を作っていたのかもしれません。その部分では呪いについても言及されています。ついでです、呪いについても話しておきましょう」
呪い。ジェイクが大精霊から全ての魔力の根源たる力と教えられた力。
バッシュの見解をミゼルは集中した。
「呪いは魔力と成る前の力です」
「何それ、魔力の前って……神力じゃないわよね」
「神力はガーディアンのみ許された力です。そもそも魔力は生物と自然界に流れる力。ですが人間には気功も備わり、双方の力は人間の鍛錬・感情の起伏により質が変化していきます」
「それがなんなの?」
「生物の中で思念の力が強いのは意思を持ち言葉を交す知能ある生物、人間です。思念の力が憤怒、憎悪、怨恨に偏りすぎて亡くなった場合、その力はゾグマ溜まりとなるでしょう。しかしリブリオス内では別です。その力は呪いと変わります」
「どうしてリブリオス内だけ?」
「そういう土地柄となってしまった。外界と山や壁で隔離された理由は、この檻の中で呪いを溜める構図を作るためです。貯水場を想像してもらえば分かりやすいでしょう。そこに呪いが溜り、ゆっくりと自然界の魔力へと変換して世界に流れるのです。他の国ではその土地柄にあった力のあり方が成っています。リブリオスは呪いに強く干渉しているため、オニ、カミツキ、業魔なる存在が形作られてしまったのですよ」
話が壮大になりすぎて、何を話そうとしていたかを守護神達は忘れてしまった。
「待ってよ。呪いがリブリオスの土地柄、カミツキは作られて、標の鍵はカミツキ用となって作られたんじゃなくて、標の鍵を使用する名目で行き着いたのがカミツキ。でいいのよね」
バッシュが頷くと、ラドーリオは手の込んだ方法でミゼルと会おうとした理由を求めた。
「我々は少々厄介な面倒事に巻き込まれてしまい、彼には協力を願いたいのですよ」
「おいおい、急にそのような事を振られても」
「報酬はクーロ城内での資料閲覧、さらにはクーロの王、幹部二人と協力関係を結べるはずですよ」
反論せず、視線がバッシュへ向けられた。
「面倒事を解決した後、少々話合いは必要でしょうが、まあ、貴方なら大丈夫でしょう。それにこの協力関係は喉から手が出る程の特権では?」
「淡々と語られるのは不服だが、認めるしかない。大いに望む特権だ」
バッシュはさらに続ける。
「ヒューガ王との謁見を緊張するのであれば助言をしてあげます。彼はガイネス王と似た性格ですので、好みも想像に容易いです。貴方のリブリオス内での経緯を聞く限り、どのように事を進めれば良いかは分かるでしょう」
「見事な交渉の材料だ。お前の紹介で会うのであれば、ぜひとも交渉に協力を願いたいのだが?」
「ははは、残念だがそうはならん。これから私が告げる日に一悶着があるので、それを解決に導くのが謁見の条件だ」
懐から一通の手紙を投げ、ミゼルは受け取った。
「詳細はそちらに。これは補足になりますが、クーロではニルドと友好関係を結ぶ動きも些細ながらもあるそうです。互いに邪推を巡らせ効果を示していませんが、お前ならそれも上手く利用できるかもしれんな。私よりも知恵は良く回り、ニルドの知識も持ち合わせているからな」
魔力の乱れをバッシュとレモーラスは感じた。
「バッシュ、そろそろ戻らねば」
「そうですね」
確認し合った。
「それではミゼル、今日は実のある話が出来て何より。今度このような場があれば、そうですねぇ、次の議題は我々ガーディアンと世界の在り方について、謎を解きに興じませんか?」
「それは面白い申し出だ。縁があれば、だがな」
バッシュはフッ、と笑うと全身が光だした。
「それでは失礼」
告げるとバッシュとレモーラスは消えた。
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