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四章 まことの業魔
Ⅳ クリーチャー
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レンザが手を叩いたのを合図に、上空から緑色の杭が現われた。その数八十本。
「クリーチャーはフェンリルより強ぇから、まあ頑張れ」
指を鳴らすと、杭は次々にオニの死骸目がけて放たれる。それらが深々と突き刺さるとオニの死骸は浮上してレンザの上空に集まって結合した。
肉体が異様な気持ち悪い音を立てて崩れながらも結合していく。
「おい! ヤツは何処行った!」
戦士の一人が全員の目をレンザへ向けさせるも、そこには苦しむジールとバド以外は誰もいない。気配も力も感じず、現われた時同様に姿を消したと思われた。しかし今はそれどころではない。上空のオニだった物体がみるみる形を成していき、動きが鈍くなる。
「トウマ! 彼を担げ!」
俊足で現われたミゼルがバドを担いで走り、指示に従ったトウマはジールを担いでその場を離れる。
結合したオニは落下して地響きを轟かせた。死骸でも巨大な塊の落下攻撃でもない。一つの生命体として作り上げられた化物の姿であった。
形状はオニではなく、”結合体”の化物と言わざるを得ない変貌を遂げていた。
触手の本数が多く、靡かせて地面を叩きつける威力は地面を易々と抉るほどであった。誰もが一撃をくらえば瀕死か死を連想してしまうほどに。
「ルダ! ヤツの弱点は何処だ!」
戦士の一人が聞くも、さすがにこれはルダも見た事がない。
「知るかよ! あんな奇怪な術使える人間がいる方がどうかしてやがる!」
落下の影響で出来た窪地から這い出てこようとする化物は触手の一撃一撃が強力で早い。弱点があったとしてもそこを突くまで多くの戦士達が死に、重軽傷者多数となってしまう。
(二人とも冷静に聞いてくれるか)
ミゼルからの提案が念話によりジェイクとトウマへ伝わる。反応する二人へ、”声を出さず平静を装ってくれ”と忠告が続く。
提案は三人でカムラを使い撃退するとあった。
ミゼルはトウマが使えるかは知らないため、補足として出来なければ手段を変えると加えられるも、ビィトラが”出来るよぉ”と暢気な声で返事した。今までカムラを使用する機会に恵まれず鍛錬に励んでいたからビィトラもわざわざ教えていなかったようだ。
トウマのカムラはビィトラの大雑把な説明で遠距離近距離両方に対応できるもので、強力な魔術を放つことも出来ると教えられた。
この情報により順番にカムラの技を用いて圧倒する作戦を指示した。
作戦が決まるとジェイクとベルメアが順番に訊いた。
(なんでわざわざ念話なんかで?)
(まあ、駆け寄る必要はないんだけど、でも反応も制限って、何かあるの?)
ミゼルからの返事の前に、化物の動きが早まったので後回しにされた。
念話を終えたミゼルはルダの方を向いた。
「ルダ、村を護りに向かってくれるか?」
「はぁ?! なんで俺が? つーか、皆でこいつをどうにかしたほうがいいだろ」
「いや、手段はある。だがそれを終えれば我々は向こうへは行けなくなるだろう。実力を見込んで頼みたいのだよ。何人かは連れて行ってもらって構わない」
それでも何か試されている気がしてならないルダは返答に少し間を置いた。
「……しゃあねぇな。戦力はいらねぇよ。向こうもヌブル族の戦士がわんさかいるだろうからな。後は“素敵な俺様登場”でなんとかなるだろ。こっちの化物よりは楽だろうしな」
言い終えると早速村へと跳躍して向かった。
「良いのですか?」近くにいた戦士が訊いた。
「ああ。おそらく向こうは大丈夫だろ。それより皆を化物と我々ガーディアンから離してくれ。負傷者の手当てはあの大屋敷で、そして魔力壁なり気功なりで壁を張れるなら全力で張ってほしい」
何をするか分からない戦士は、曖昧な反応で返事をし、ミゼルの指示に従った。
いつ化物が動きを早めるか分からないので戦士達は素早く動いた。もともと大屋敷付近に負傷者が集まっていたので運ぶのも手際よく、全員が大屋敷へ入ると魔力壁が効力を増した。
ボダイも治療に携わっている。彼はミゼルからトウマへの念話による指示で動いて貰っていた。
(お前等、全力でやるぞ)
(カムラ、初めてなんですけど……)
(ははは、心配はいらんよ。カムラを使えば何が出来るかすぐに分かる。だから使いたい術を想像するだけで備えてくれ)
念話の最中、化物は触手を周囲に靡かせて攻撃してきた。
(みんな! 無駄口はそこまでにして! 行くよ!)
ベルメアの念話を合図に、ミゼルが(では、お先に)と言ってカムラを発動した。
トウマは初めて見るカムラ発動時に発生する神々しい光と神力に見入った。「……すごい」と声が無意識に漏れる。
カムラを発動したミゼルは即座に剣を地面に突き立て、デグミッドで発生させた氷の技を容赦無く使用して化物を串刺しにする。中枢となる氷柱が通った後を示すかのように、化物の身体が肥大化した。続けて枝分かれした氷柱が化物の身体のあちこちから飛び出す。
「これで終わりそうだな」
ジェイクの感想だが、そうはいかなかった。よく見ると氷柱が化物の肉体を貫いていない。身体に穴を開けて攻撃を凌いでいるように窺える。さらに氷柱がみるみる溶かされ、下から肥大化した身体が収縮していく。
ただの足止めにしかなっていなかった。
全力を注いだカムラが解け、ミゼルは化物の追撃を警戒して後方へ飛び退く。着地後に押し寄せる疲労には抗えず、その場へしゃがみ込んだ。
(トウマ、カムラを!)
念話でミゼルから指示され、トウマは気を引き締めて構える。
(体内で僕に触れる想像したら発動できるよ。簡単でしょ)
ビィトラの暢気な説明通り実行すると、体内から強く温かい力を感じる。それが放出すると感覚を掴めた。
「これが……カムラ」
瞬く間にトウマの風貌が変化した。まるで和装の戦士を印象づける着物と胸当て、細かな装飾品や刺繍絵など。全体の色合いは黒と赤が基調となってる。
次の攻撃はイメージしていた。それは矢の雨。一極集中で発生させ、肉体を削って潰す攻撃を。
出来るか分からないが、両手を化物の頭上へ向けて翳し、魔方陣を想像すると空中に円陣が現われた。そこから勝手に矢の雨が降ると思ったが、妙にしっくりこない感覚に陥る。
術発動には何かしらの手を加えなければならないと思われた。しかし戸惑いと混乱で、凝った手段しか浮かばない。焦りの中、あまりにも力任せのような手段が咄嗟に浮かび、なりふり構わず身体が動いた。
円陣の上目がけて跳躍して武器である棒を構えた。
既に化物を貫いた氷が全部溶け、再び触手を動かそうとした時、トウマは円陣を超えて落下を始めた。棒を振り上げ、力を籠める。
「せぇぇのおおぉっ!!」
渾身の一撃で円陣を叩くと、激しく発光する円陣から土砂降りのように先端が鋭利な光の棒が降り注ぐ。
「グギャアアアアア!!!!」
悲痛な叫びを上げた化物へ、雨は降り注ぎ続ける。
ミゼルのカムラとは違い、トウマの攻撃は肉片を潰しているのが見て取れる。そして身体がみるみる収束している様子も。
「すげぇなトウマ!」
着地してジェイクに褒められる。だがトウマは手応えを感じていない。注いだ力と想像していた化物のダメージが合致しない。このままでは化物を仕留めきれないと判断した。
追撃を考えるも、同じ方法ではこの威力は出せない。三分の一かそれ以下しか。
「ジェイクさん、後は頼みます」
(ジェイク、次で仕留めるんだ)
トウマとミゼルの呼びかけにジェイクはまだ仕留めきれないと分かる。浮かれてはいられない。自らのカムラで出来る事は神力を飛ばすか近接戦闘ぐらいだ。
神力を飛ばしても化物の全身を消し飛ばすことは出来ない。残された肉体から新たな化物かオニが生まれる懸念がある。現時点でそれらを相手にするのは死に直結するほど危険だ。どうしても、確実に中枢核を斬るしかない。
見つけられるか?
不安を抱く中、光の雨が止み、表皮が削られて一回り小さくなる化物が動く。
ジェイクはカムラを発動し、武器を構えた。
(どこだ……、何処を斬ればいい?)
一刀両断しようにも、そこが中枢核かどうかは分からない。もしかすると結合したオニの数だけあるかもしれない。それを見極めるのはどれだけ魔力を注視しても読めない。そういう身体構造なら核を見抜く術は無い。
(どうする、どうする……)
斬って中枢核を斬る方法。斬れば次々に斬れる方法があれば。
『フーの力は切り刻む力で、力で対抗するんじゃないから』
ディロの言葉が思い出された。
血の縛り。生まれながらに備わった呪いのような力。
その力は無いが、カムラを使って似た現象を引き起こせないだろうか?
浮かんだ案を決行するしかない。“神力で剣を強化して斬る”ではなく、剣へ纏わせた神力に、“斬った相手を刻む”と念じて。
一か八かである。一太刀で中枢核を切断出来るかもしれない。だがそうでなければ力尽きるまで斬り続けるしかない。
新技か力圧しか。どちらにせよ勝率は伸るか反るかの賭けだ。
「いくぞ!」
気を引き締め、化物より高く跳ぶジェイクは強く念じた。かつてフーゼリアが一太刀でデルバの攻撃を刻んだ血の縛りが起こした現象を。
渾身の一撃は化物を一刀両断した。
「クリーチャーはフェンリルより強ぇから、まあ頑張れ」
指を鳴らすと、杭は次々にオニの死骸目がけて放たれる。それらが深々と突き刺さるとオニの死骸は浮上してレンザの上空に集まって結合した。
肉体が異様な気持ち悪い音を立てて崩れながらも結合していく。
「おい! ヤツは何処行った!」
戦士の一人が全員の目をレンザへ向けさせるも、そこには苦しむジールとバド以外は誰もいない。気配も力も感じず、現われた時同様に姿を消したと思われた。しかし今はそれどころではない。上空のオニだった物体がみるみる形を成していき、動きが鈍くなる。
「トウマ! 彼を担げ!」
俊足で現われたミゼルがバドを担いで走り、指示に従ったトウマはジールを担いでその場を離れる。
結合したオニは落下して地響きを轟かせた。死骸でも巨大な塊の落下攻撃でもない。一つの生命体として作り上げられた化物の姿であった。
形状はオニではなく、”結合体”の化物と言わざるを得ない変貌を遂げていた。
触手の本数が多く、靡かせて地面を叩きつける威力は地面を易々と抉るほどであった。誰もが一撃をくらえば瀕死か死を連想してしまうほどに。
「ルダ! ヤツの弱点は何処だ!」
戦士の一人が聞くも、さすがにこれはルダも見た事がない。
「知るかよ! あんな奇怪な術使える人間がいる方がどうかしてやがる!」
落下の影響で出来た窪地から這い出てこようとする化物は触手の一撃一撃が強力で早い。弱点があったとしてもそこを突くまで多くの戦士達が死に、重軽傷者多数となってしまう。
(二人とも冷静に聞いてくれるか)
ミゼルからの提案が念話によりジェイクとトウマへ伝わる。反応する二人へ、”声を出さず平静を装ってくれ”と忠告が続く。
提案は三人でカムラを使い撃退するとあった。
ミゼルはトウマが使えるかは知らないため、補足として出来なければ手段を変えると加えられるも、ビィトラが”出来るよぉ”と暢気な声で返事した。今までカムラを使用する機会に恵まれず鍛錬に励んでいたからビィトラもわざわざ教えていなかったようだ。
トウマのカムラはビィトラの大雑把な説明で遠距離近距離両方に対応できるもので、強力な魔術を放つことも出来ると教えられた。
この情報により順番にカムラの技を用いて圧倒する作戦を指示した。
作戦が決まるとジェイクとベルメアが順番に訊いた。
(なんでわざわざ念話なんかで?)
(まあ、駆け寄る必要はないんだけど、でも反応も制限って、何かあるの?)
ミゼルからの返事の前に、化物の動きが早まったので後回しにされた。
念話を終えたミゼルはルダの方を向いた。
「ルダ、村を護りに向かってくれるか?」
「はぁ?! なんで俺が? つーか、皆でこいつをどうにかしたほうがいいだろ」
「いや、手段はある。だがそれを終えれば我々は向こうへは行けなくなるだろう。実力を見込んで頼みたいのだよ。何人かは連れて行ってもらって構わない」
それでも何か試されている気がしてならないルダは返答に少し間を置いた。
「……しゃあねぇな。戦力はいらねぇよ。向こうもヌブル族の戦士がわんさかいるだろうからな。後は“素敵な俺様登場”でなんとかなるだろ。こっちの化物よりは楽だろうしな」
言い終えると早速村へと跳躍して向かった。
「良いのですか?」近くにいた戦士が訊いた。
「ああ。おそらく向こうは大丈夫だろ。それより皆を化物と我々ガーディアンから離してくれ。負傷者の手当てはあの大屋敷で、そして魔力壁なり気功なりで壁を張れるなら全力で張ってほしい」
何をするか分からない戦士は、曖昧な反応で返事をし、ミゼルの指示に従った。
いつ化物が動きを早めるか分からないので戦士達は素早く動いた。もともと大屋敷付近に負傷者が集まっていたので運ぶのも手際よく、全員が大屋敷へ入ると魔力壁が効力を増した。
ボダイも治療に携わっている。彼はミゼルからトウマへの念話による指示で動いて貰っていた。
(お前等、全力でやるぞ)
(カムラ、初めてなんですけど……)
(ははは、心配はいらんよ。カムラを使えば何が出来るかすぐに分かる。だから使いたい術を想像するだけで備えてくれ)
念話の最中、化物は触手を周囲に靡かせて攻撃してきた。
(みんな! 無駄口はそこまでにして! 行くよ!)
ベルメアの念話を合図に、ミゼルが(では、お先に)と言ってカムラを発動した。
トウマは初めて見るカムラ発動時に発生する神々しい光と神力に見入った。「……すごい」と声が無意識に漏れる。
カムラを発動したミゼルは即座に剣を地面に突き立て、デグミッドで発生させた氷の技を容赦無く使用して化物を串刺しにする。中枢となる氷柱が通った後を示すかのように、化物の身体が肥大化した。続けて枝分かれした氷柱が化物の身体のあちこちから飛び出す。
「これで終わりそうだな」
ジェイクの感想だが、そうはいかなかった。よく見ると氷柱が化物の肉体を貫いていない。身体に穴を開けて攻撃を凌いでいるように窺える。さらに氷柱がみるみる溶かされ、下から肥大化した身体が収縮していく。
ただの足止めにしかなっていなかった。
全力を注いだカムラが解け、ミゼルは化物の追撃を警戒して後方へ飛び退く。着地後に押し寄せる疲労には抗えず、その場へしゃがみ込んだ。
(トウマ、カムラを!)
念話でミゼルから指示され、トウマは気を引き締めて構える。
(体内で僕に触れる想像したら発動できるよ。簡単でしょ)
ビィトラの暢気な説明通り実行すると、体内から強く温かい力を感じる。それが放出すると感覚を掴めた。
「これが……カムラ」
瞬く間にトウマの風貌が変化した。まるで和装の戦士を印象づける着物と胸当て、細かな装飾品や刺繍絵など。全体の色合いは黒と赤が基調となってる。
次の攻撃はイメージしていた。それは矢の雨。一極集中で発生させ、肉体を削って潰す攻撃を。
出来るか分からないが、両手を化物の頭上へ向けて翳し、魔方陣を想像すると空中に円陣が現われた。そこから勝手に矢の雨が降ると思ったが、妙にしっくりこない感覚に陥る。
術発動には何かしらの手を加えなければならないと思われた。しかし戸惑いと混乱で、凝った手段しか浮かばない。焦りの中、あまりにも力任せのような手段が咄嗟に浮かび、なりふり構わず身体が動いた。
円陣の上目がけて跳躍して武器である棒を構えた。
既に化物を貫いた氷が全部溶け、再び触手を動かそうとした時、トウマは円陣を超えて落下を始めた。棒を振り上げ、力を籠める。
「せぇぇのおおぉっ!!」
渾身の一撃で円陣を叩くと、激しく発光する円陣から土砂降りのように先端が鋭利な光の棒が降り注ぐ。
「グギャアアアアア!!!!」
悲痛な叫びを上げた化物へ、雨は降り注ぎ続ける。
ミゼルのカムラとは違い、トウマの攻撃は肉片を潰しているのが見て取れる。そして身体がみるみる収束している様子も。
「すげぇなトウマ!」
着地してジェイクに褒められる。だがトウマは手応えを感じていない。注いだ力と想像していた化物のダメージが合致しない。このままでは化物を仕留めきれないと判断した。
追撃を考えるも、同じ方法ではこの威力は出せない。三分の一かそれ以下しか。
「ジェイクさん、後は頼みます」
(ジェイク、次で仕留めるんだ)
トウマとミゼルの呼びかけにジェイクはまだ仕留めきれないと分かる。浮かれてはいられない。自らのカムラで出来る事は神力を飛ばすか近接戦闘ぐらいだ。
神力を飛ばしても化物の全身を消し飛ばすことは出来ない。残された肉体から新たな化物かオニが生まれる懸念がある。現時点でそれらを相手にするのは死に直結するほど危険だ。どうしても、確実に中枢核を斬るしかない。
見つけられるか?
不安を抱く中、光の雨が止み、表皮が削られて一回り小さくなる化物が動く。
ジェイクはカムラを発動し、武器を構えた。
(どこだ……、何処を斬ればいい?)
一刀両断しようにも、そこが中枢核かどうかは分からない。もしかすると結合したオニの数だけあるかもしれない。それを見極めるのはどれだけ魔力を注視しても読めない。そういう身体構造なら核を見抜く術は無い。
(どうする、どうする……)
斬って中枢核を斬る方法。斬れば次々に斬れる方法があれば。
『フーの力は切り刻む力で、力で対抗するんじゃないから』
ディロの言葉が思い出された。
血の縛り。生まれながらに備わった呪いのような力。
その力は無いが、カムラを使って似た現象を引き起こせないだろうか?
浮かんだ案を決行するしかない。“神力で剣を強化して斬る”ではなく、剣へ纏わせた神力に、“斬った相手を刻む”と念じて。
一か八かである。一太刀で中枢核を切断出来るかもしれない。だがそうでなければ力尽きるまで斬り続けるしかない。
新技か力圧しか。どちらにせよ勝率は伸るか反るかの賭けだ。
「いくぞ!」
気を引き締め、化物より高く跳ぶジェイクは強く念じた。かつてフーゼリアが一太刀でデルバの攻撃を刻んだ血の縛りが起こした現象を。
渾身の一撃は化物を一刀両断した。
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