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二章 三国の動き
ⅩⅠ クーロの王の提案
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緑色の霧に遭い海へ飛ばされ、着岸したクーロの兵に囚われた船乗り達とバッシュは、連行されて牢屋へ投獄されそうになった。しかし兵隊長がレモーラスを見たことで、バッシュがガーディアンと判明して扱いが変わった。
【大部屋座敷牢】牢屋とは名ばかりの、木の格子があり自由な出入りが出来ないだけの畳床の大広間であり居心地はそれなりに快適である。
船乗り達はこの中へ入れられ、バッシュのみがクーロの王・ヒューガとの謁見を強引に押しつけられた。
(普通に帰国しようとしたのですがねぇ)
(無意識に奇跡を起こしているのではないですか? このような偶然、あります?)
念話でレモーラスとやりとりをするも、平然と連行される。
不慣れな座敷の広間へ案内されると、部屋の奥で設けられた壇上に座り、脇息(肘置き)にやや凭れるように肘を着く男性と、両脇に二人の男性がいる。
中央の男性の左は、口周りにひげを蓄え、浅黒い肌に力強い眼、格好から幹部の騎士長と思わせる。もう一人の人物は、一見して女性と見間違えてしまうほどの整った顔立ち。頭に小さな角を生やし、肌に痣のような模様がある。
王と側近が二人。バッシュはそう判断した。
「座れ。ガーディアンをもっと近くで見てみたい」
目つきはどこか怪しく酔いながら観察されているような違和感すら抱いてしまう。
バッシュは従って座布団へ腰かけた。正座は慣れていないので胡座で。
「その傍らを飛ぶのが守護神という奴か?」
レモーラスが見えている。
ここ最近、守護神を容易に見られる事態が多く、バッシュは何か異変が近いと感じている。
「彼はレモーラス。私はメイズと申します」
(偽名、まだ続けるので?)
(ええ。念のためですよ)
表情を変えず言った念話は、さすがにヒューガ達に伝わってはいない。
「此度、我が国の海域に踏み入れたのは其方の計らいか?」
返答を試されているような気になる。同時に、似た人物の顔が浮かぶ。
「いえ。大湖を渡り帰国する最中、緑色の霧に包まれて行き着いた場所が海です。もし我々が」
「言わんでよい」
ヒューガが黙らせると、目つきから何かを調べられているような気がしてならなかった。
「……なるほど、大凡検討がついたわ」
何かを調べられたのだろうが、魔力の動きがまるでしない。何かあったとすれば、眼に何か違和感を覚える。しかし正体が分からなかった。
「出現が奇怪ゆえに疑ったが、其方等は余に牙を剥く集団ではなかったということか。そうだな、このようにあっさり捕まり、奇策を弄する訳でもないのだからつまらんことこの上ない」
「王よ、そのようなことを口にしてはなりませんぞ」
「そうは言うがな、ガルグ。ようやく面白い事態が起きたと喜んだ矢先に白ける展開だ」顔を右へ向ける。「そうは思わんかロウア」
「平穏無事が何よりで」
バッシュはロウアの声が気になった。
退屈そうなヒューガへ、バッシュは意見した。
「我々の無実が判明したのでしたら、解放して頂ければ」
「何処へだ?」
嫌な予感しかしない返答をされた。
「……何処、と申されましても。我々は大湖を渡り」
「お前達がいるのは海側に位置する国、クーロだ。残念だったな、ニルドならすぐに無実と分かれば帰されるだろうが、ここから大湖へ行きたくば、争いを一つ二つ起こして向かわねば行けぬぞ。ああ、それにオニもいるしなぁ」
本気か嘘か分からない。魔力を見ても、三者共に揺らぎがない。
「では海から」
すかさずロウアが口を挟む。
「クーロの海域は少々波が荒い。我が国の船乗り達も沖へ出る日を見ても臆するほどだ。大湖しか知らぬ船乗り達が容易に渡れるとも思えん」
「では、ニルドの王へ書状でも」
可笑しくなってヒューガは笑った。
「ははは! まあリブリオスを知らぬならそうなるわなぁ。愉快愉快」
またも陶酔したような眼を向けられる。
「リブリオスには大まかに分けて四つの国がある。その一つは、まあただの城壁の守りだと考えてもらおうか。クーロ、我が国だ。ニルド、グルザイア側の国。ジュダ、境界の三国側の国。この三国は今停戦状態にあってな、話合いで難民を動かす云々が通る筈がない。いっそ、大惨事でも起きさえすれば楽しいのだがな」
「そのような不謹慎!」ガルグが止めると、ロウアも続いて「王が口にしてはなりません」と加えた。
三者の様子を見てレモーラスはグルザイア王国を思い出す。
(どうも、貴方はこういった方々と縁があるようですね)
(もう少し、真っ当な方々はいないのでしょうか、私の周りに)
ガイネス、マゼト、ロゼットが浮かぶ。
ヒューガは妙案が浮かび、前のめりになった。
「良い事を思いついた。お前、伝説に名高いガーディアンだろ?」
「そのようですね。自覚はまるでありませんが」
「余の命だ。この三国の均衡を崩し、お前の優位に事が運ぶようにしてみせろ」
「はい?」
「はい?」
バッシュとレモーラスは声を揃えて返した。
あまりにも突拍子もない提案に、ガルグとロウアは必死に呼び止めた。
「何を馬鹿なことを! 謀反でも起こされようものなら我が国は大惨事ですぞ!」
「弱った隙を突いてニルド、いえ、ジュダが猛威を振るってきます!」
「遅かれ早かれ戦は起きる。お前達も内情を知ってるだろ」
何か訳有り気なのをバッシュは感じた。
ヒューガは立ち上がり、数歩近づくとしゃがんだ。
「お前の気質は読んだ。策を巡らせる軍師でありながら個としても強い。だが、本質は己が探求の心に抗えぬ。今もこの国の在り方を調べたく、疼いている筈だ」
「ははは。そのように見えますかな?」似合わない笑顔で対応する。
(大いに見抜かれてますよ。見苦しい)レモーラスは反論した。
「そこで、だ」
強引に話を進められた。バッシュの中でヒューガとガイネスはほぼ同じ部類に位置づけられた。
「お前は反乱を起こし、退散するようなつまらん奴ではない。が、こちらもそれを真に受ける気もない。八十日の猶予をやる。お前の成せるように成してみよ。余を喜ばせるに値すれば、どのような手を使ってでもお前達を帰国させてやるぞ」
「随分な提案ですな。私がそのつまらん反乱を起こすとすればどうでしょう?」
「船乗り全員を惨殺する」
ヒューガの目つきは変わらない。酔ったように、どこか楽しみ、相手の出方を伺っている様子だ。
「勘違いするなよ。ただ斬り殺すではない。嬲り倒し、生き地獄を存分に身に刻み続けて殺す」
「それこそ反乱が起きます。我々は無実と」
言葉が止まった。現状、一方的に不利な位置に立たされているとバッシュは思い至った。
「気づいたようだな。情報など如何様にも変えられる」
閉鎖された国内で何が起きようとも、ヒューガの意見次第でどのような嘘も真になる。
これ以上、何かを言おうとしても何も変わらないだろう。下手をすればさらなる窮地に立たされてしまう。
「……やるしかない……のですね」
ガルグとロウアはバッシュがこの場で暴れないかを警戒した。しかし、それは杞憂に終わる。
「条件があります」
「なんだ?」
「彼らと私に住む場所、この国の情報、出来る事なら食料も用意して頂きたい」
「捕虜ではなく住民として扱えと?」
「私がヒューガ様を喜ばせれば、船乗り達は解放される方々です。わざわざ手酷い扱いを与える必要もないでしょう。むしろ人としての生活は約束されねば、勝負にすらなりません」
確かにその通り。ヒューガはようやく面白くなってきたと感じた。
「良い! 全てロウアに任せるとする」
いきなり面倒な役目を与えられたとばかりに、ロウアは驚き顔を向ける。
「存分に余を楽しませてみろよ、ガーディアン」
ヒューガの挑戦的な言葉を賜ったバッシュとレモーラスは、内心で溜息を吐いた。
バッシュがヒューガと面会を果たした三十日後、ジェイク、ミゼル、ビンセント、スビナは、モムロ達が使う空間転移の術を用いてクーロ内へと入った。
「さて、これで後戻りは出来なくなってしまったということだね」
「おう、腹くくったならやるしかねぇ」
ミゼルとジェイクを余所に、スビナとビンセントは別の事が不安だった。
「この地、ミジュナがあちこちに浮遊してるんですね」
「もしかしたらエベックと会って協力出来ると思ったけど、やっぱそうはいかねぇわな」
モムロが先頭をきって、四人を案内した。
「この先にある」
突如、四人は警戒し、少し遅れてモムロは異質な気配を感じた。その正体は、すぐに姿を見せる。
「お、オニだ!」
モムロは急いでビンセントの後ろへと避難し、ビンセントとスビナは警戒する。一方で、ジェイクとミゼルはオニの姿に疑問を浮かべた。
「おいおい、これって、どういう事だ?」
「ああ、大まかには違うが……似ていると言って良いだろうな」
オニは力強さを際立たせる肉体をしており両腕は触手、下半身は蜘蛛の足のようであった。図太く仰々しい角を生やした人間の顔。
二人が浮かぶのは、化け物と化したディルシアである。
【大部屋座敷牢】牢屋とは名ばかりの、木の格子があり自由な出入りが出来ないだけの畳床の大広間であり居心地はそれなりに快適である。
船乗り達はこの中へ入れられ、バッシュのみがクーロの王・ヒューガとの謁見を強引に押しつけられた。
(普通に帰国しようとしたのですがねぇ)
(無意識に奇跡を起こしているのではないですか? このような偶然、あります?)
念話でレモーラスとやりとりをするも、平然と連行される。
不慣れな座敷の広間へ案内されると、部屋の奥で設けられた壇上に座り、脇息(肘置き)にやや凭れるように肘を着く男性と、両脇に二人の男性がいる。
中央の男性の左は、口周りにひげを蓄え、浅黒い肌に力強い眼、格好から幹部の騎士長と思わせる。もう一人の人物は、一見して女性と見間違えてしまうほどの整った顔立ち。頭に小さな角を生やし、肌に痣のような模様がある。
王と側近が二人。バッシュはそう判断した。
「座れ。ガーディアンをもっと近くで見てみたい」
目つきはどこか怪しく酔いながら観察されているような違和感すら抱いてしまう。
バッシュは従って座布団へ腰かけた。正座は慣れていないので胡座で。
「その傍らを飛ぶのが守護神という奴か?」
レモーラスが見えている。
ここ最近、守護神を容易に見られる事態が多く、バッシュは何か異変が近いと感じている。
「彼はレモーラス。私はメイズと申します」
(偽名、まだ続けるので?)
(ええ。念のためですよ)
表情を変えず言った念話は、さすがにヒューガ達に伝わってはいない。
「此度、我が国の海域に踏み入れたのは其方の計らいか?」
返答を試されているような気になる。同時に、似た人物の顔が浮かぶ。
「いえ。大湖を渡り帰国する最中、緑色の霧に包まれて行き着いた場所が海です。もし我々が」
「言わんでよい」
ヒューガが黙らせると、目つきから何かを調べられているような気がしてならなかった。
「……なるほど、大凡検討がついたわ」
何かを調べられたのだろうが、魔力の動きがまるでしない。何かあったとすれば、眼に何か違和感を覚える。しかし正体が分からなかった。
「出現が奇怪ゆえに疑ったが、其方等は余に牙を剥く集団ではなかったということか。そうだな、このようにあっさり捕まり、奇策を弄する訳でもないのだからつまらんことこの上ない」
「王よ、そのようなことを口にしてはなりませんぞ」
「そうは言うがな、ガルグ。ようやく面白い事態が起きたと喜んだ矢先に白ける展開だ」顔を右へ向ける。「そうは思わんかロウア」
「平穏無事が何よりで」
バッシュはロウアの声が気になった。
退屈そうなヒューガへ、バッシュは意見した。
「我々の無実が判明したのでしたら、解放して頂ければ」
「何処へだ?」
嫌な予感しかしない返答をされた。
「……何処、と申されましても。我々は大湖を渡り」
「お前達がいるのは海側に位置する国、クーロだ。残念だったな、ニルドならすぐに無実と分かれば帰されるだろうが、ここから大湖へ行きたくば、争いを一つ二つ起こして向かわねば行けぬぞ。ああ、それにオニもいるしなぁ」
本気か嘘か分からない。魔力を見ても、三者共に揺らぎがない。
「では海から」
すかさずロウアが口を挟む。
「クーロの海域は少々波が荒い。我が国の船乗り達も沖へ出る日を見ても臆するほどだ。大湖しか知らぬ船乗り達が容易に渡れるとも思えん」
「では、ニルドの王へ書状でも」
可笑しくなってヒューガは笑った。
「ははは! まあリブリオスを知らぬならそうなるわなぁ。愉快愉快」
またも陶酔したような眼を向けられる。
「リブリオスには大まかに分けて四つの国がある。その一つは、まあただの城壁の守りだと考えてもらおうか。クーロ、我が国だ。ニルド、グルザイア側の国。ジュダ、境界の三国側の国。この三国は今停戦状態にあってな、話合いで難民を動かす云々が通る筈がない。いっそ、大惨事でも起きさえすれば楽しいのだがな」
「そのような不謹慎!」ガルグが止めると、ロウアも続いて「王が口にしてはなりません」と加えた。
三者の様子を見てレモーラスはグルザイア王国を思い出す。
(どうも、貴方はこういった方々と縁があるようですね)
(もう少し、真っ当な方々はいないのでしょうか、私の周りに)
ガイネス、マゼト、ロゼットが浮かぶ。
ヒューガは妙案が浮かび、前のめりになった。
「良い事を思いついた。お前、伝説に名高いガーディアンだろ?」
「そのようですね。自覚はまるでありませんが」
「余の命だ。この三国の均衡を崩し、お前の優位に事が運ぶようにしてみせろ」
「はい?」
「はい?」
バッシュとレモーラスは声を揃えて返した。
あまりにも突拍子もない提案に、ガルグとロウアは必死に呼び止めた。
「何を馬鹿なことを! 謀反でも起こされようものなら我が国は大惨事ですぞ!」
「弱った隙を突いてニルド、いえ、ジュダが猛威を振るってきます!」
「遅かれ早かれ戦は起きる。お前達も内情を知ってるだろ」
何か訳有り気なのをバッシュは感じた。
ヒューガは立ち上がり、数歩近づくとしゃがんだ。
「お前の気質は読んだ。策を巡らせる軍師でありながら個としても強い。だが、本質は己が探求の心に抗えぬ。今もこの国の在り方を調べたく、疼いている筈だ」
「ははは。そのように見えますかな?」似合わない笑顔で対応する。
(大いに見抜かれてますよ。見苦しい)レモーラスは反論した。
「そこで、だ」
強引に話を進められた。バッシュの中でヒューガとガイネスはほぼ同じ部類に位置づけられた。
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「それこそ反乱が起きます。我々は無実と」
言葉が止まった。現状、一方的に不利な位置に立たされているとバッシュは思い至った。
「気づいたようだな。情報など如何様にも変えられる」
閉鎖された国内で何が起きようとも、ヒューガの意見次第でどのような嘘も真になる。
これ以上、何かを言おうとしても何も変わらないだろう。下手をすればさらなる窮地に立たされてしまう。
「……やるしかない……のですね」
ガルグとロウアはバッシュがこの場で暴れないかを警戒した。しかし、それは杞憂に終わる。
「条件があります」
「なんだ?」
「彼らと私に住む場所、この国の情報、出来る事なら食料も用意して頂きたい」
「捕虜ではなく住民として扱えと?」
「私がヒューガ様を喜ばせれば、船乗り達は解放される方々です。わざわざ手酷い扱いを与える必要もないでしょう。むしろ人としての生活は約束されねば、勝負にすらなりません」
確かにその通り。ヒューガはようやく面白くなってきたと感じた。
「良い! 全てロウアに任せるとする」
いきなり面倒な役目を与えられたとばかりに、ロウアは驚き顔を向ける。
「存分に余を楽しませてみろよ、ガーディアン」
ヒューガの挑戦的な言葉を賜ったバッシュとレモーラスは、内心で溜息を吐いた。
バッシュがヒューガと面会を果たした三十日後、ジェイク、ミゼル、ビンセント、スビナは、モムロ達が使う空間転移の術を用いてクーロ内へと入った。
「さて、これで後戻りは出来なくなってしまったということだね」
「おう、腹くくったならやるしかねぇ」
ミゼルとジェイクを余所に、スビナとビンセントは別の事が不安だった。
「この地、ミジュナがあちこちに浮遊してるんですね」
「もしかしたらエベックと会って協力出来ると思ったけど、やっぱそうはいかねぇわな」
モムロが先頭をきって、四人を案内した。
「この先にある」
突如、四人は警戒し、少し遅れてモムロは異質な気配を感じた。その正体は、すぐに姿を見せる。
「お、オニだ!」
モムロは急いでビンセントの後ろへと避難し、ビンセントとスビナは警戒する。一方で、ジェイクとミゼルはオニの姿に疑問を浮かべた。
「おいおい、これって、どういう事だ?」
「ああ、大まかには違うが……似ていると言って良いだろうな」
オニは力強さを際立たせる肉体をしており両腕は触手、下半身は蜘蛛の足のようであった。図太く仰々しい角を生やした人間の顔。
二人が浮かぶのは、化け物と化したディルシアである。
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