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二章 三国の動き
Ⅳ 化け物の正体
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「戻ってきたら私とミゼルがいないだろうけど、何か起きるまで真っ直ぐ走りな」
前もってノーマから教えられていた。
荒野へ戻ると本当にノーマとミゼルがいない。気配も魔力もまるで感じない。ミゼルに至ってはラドーリオの存在感すら消えている。置いてけぼりにされた誤解すら考えてしまう。
「すごい。ラドーリオの神力も感じないなんて」
守護神にまで影響を及ぼす事態にベルメアは素直に驚いた。
サラと別れてすぐ、強力な発光現象が起き、化け物の動きが鈍化したが、ジェイクが荒野へ出ると再び動き出す。その速さは増しているようで、離した距離がみるみる縮まっていく。
立ち止まれない、全力疾走しなければ捕まる、魔力も体力も残り僅か。
ジェイクは魔力も気功も足に集中してなりふり構わず走った。古代の剣は捨てれないが、弓矢が邪魔なので余所へ放り投げる。あとで回収することを意識してしまった為に、腕に力を流してしまった。
「ジェイク大変! すぐそこまで来てる!!」
「くっそぉぉ!! 信じるぞ信じるぞ信じるぞぉぉぉ!!」
微塵たりとも変化が起きない荒野を、ジェイクはノーマとミゼルを信じて突っ走る。どれだけ必死に走ろうとも、やはり化け物が迫るほうが速い。
もうジェイクまであと少しの所で、ようやく変化が起きた。
化け物を中心に円形に光る陣が地面に発生した。すると化け物は動きを止め、微動だにしない。ジェイクは動けるのでそのまま走り円陣から抜けた。
四つん這いになって激しく息を切らせて化け物を見ると、少しずつ収束している最中であった。
「なん……だ? ……萎んで……る」
四つん這いでも疲れるのだろう、寝転がって大の字になる。
徐々に縮んで形を変える化け物の様子にも、封印の形が形成されだしてもジェイクは目を向けることなく大空を眺めて呼吸を整えた。
封印が完成すると、ジェイクの傍へ二人が寄ってきた。
「肝を冷やしたぞ。魔力配分が苦手なら剣の力を使うべきだ」
ミゼルに続いてラドーリオが告げる。
「弓矢はその辺に捨てればいいのに。投げる時に魔力使うし」
「気づいたら使っちまってただけだよ」
最後にノーマが告げた。
「あんたの苦労の甲斐あって封印は成功した。それは感謝するけどさ、ミゼルにも感謝しろよ、いざってときはカムラで足止めする作戦だったんだ、ジェイクの速力を見極めて判断する予定でな。そいつの見極めがあって封印は成功したようなもんだよ」
感謝よりも先に不快な表情を向けた。それにミゼルは笑顔で返す。
「感謝の気持ちはしっかり受け取ったよ。涙が出そうだ」
「ついでに俺の気持ちも察してくれ馬鹿野郎」
徐ろに起き上がると封印を見た。
黒みがかった透明な柱のようなものの中に形を変えた化け物がいる。かなり膨らみのある筋肉質な上半身に、下半身と両手から紫色の触手が髪の毛のように垂れている。
「なんだこいつ。……人間?」
「随分と様を変えているが、私も傍で見て驚いたよ」
告げられた名前にジェイクは驚いた。ディルシア=オー=バルブラインと。
「こいつ、この国の王だろ!? ってか、なんでお前が知ってんだよ!」
「以前、デグミッドからある地下道を調べに行ったときに彼を見た。傍に二人いたが、禁術を発動させようとして人間ではなくなっていたよ。バリオットを破壊後に地下空間は崩れてどうなったかと思いきや、このような有様に成り果てようとは」
「見間違いとかは?」
「それはない」ノーマが答えた。「私もディルシアの顔はよく知ってるから間違いないよ。こうなった経緯は別としてね」
話が途切れ、封印されたディルシアを眺めるも、何も変化が起きず何か対処するでもない。無意味な沈黙を破ったのは、堪えきれなくなったジェイクであった。
「……これからどうすんだ?」
「それな」
「それなのだよ」
二人が同時に返した。
ラドーリオが提案した。
「ジェイクのカムラか剣の力で消滅させるとかは?」
「それは悪手だよ」ノーマが答えた。「この封印自体が神力を使った強力なものだ。それを神力の技で潰せば、ディルシアへ届く威力が激減する。多少痛めつけられるだろうが、またさっきの化け物にでもなられたら、肉体の潰した部分が修復されかねない」
「日を改め、私とジェイクで同時にカムラを放っても不安が残るよ。この化け物自体の情報がないため、下手をすれば神力を吸収され、さらに悪化する可能性も考えられるからね」
為す術無し。とりあえずはこのまま放置して対応策を練ると結論に至った。
ミゼルは突如発生した発光現象を思い出した。
「それより、あの光りはなんだったんだ?」
興奮気味にベルメアが答える。
「そう、聞いて! サラがいたの! ジェイクを逃がすために囮になってあの光りを!」
「サラ、死んだの?」
ラドーリオの意見にジェイクがすぐ「いいや」と返す。
「そんな風には見えなかったぞ」
起きた詳細をノーマとミゼルに説明した。
「でよ、あいつお前のこと知ってるみたいだったぞ。どっかで会ったのか?」
ガーディアンはジェイクとミゼルの二人しか会っていない。ノーマは即答で否定した。
「ガーディアンなんて希少な奴会ったら嫌でも覚えてるね。けど、さっきその子がこの時間のとか言ってたんだろ?」
「ああ。この時間の自分に詳しく聞いてくれって」
その情報だと矛盾が生じる。現時点でノーマはサラと会っていない。しかしこの事態を、この時間軸で生きるサラは知っている。そしてノーマについても。どこかでノーマの存在を知ったのかもしれないが、それだけでノーマを気遣うとは考えにくい。
不意にベルメアが思いついた。
「もしかして、サラのカムラが未来を行き来するとか?」
完全に否定は出来ないが、それは考えにくいとラドーリオが返す。しかしミゼルは違った。
「カムラは別として、サラが未来と現在を行き来したのは間違いないだろうね。原理はさっぱりだが、現在を生きるサラはノーマを知り、この事態も知っている事になる。順番は、今日より先の未来でノーマと会い、次に今日現われた。意図も不明だが、そう考えるのが自然ではないか?」
「それが可能ならね。けど現在の術じゃ、そんな大それたことは出来やしないよ。禁術にそういったのがあれば別だけどね」
これ以上の話はジェイクの頭が追いつかない。もうすぐサラと会えるのだからその時に聞けば良い。と意見して収まった。
三人が帰る最中、急に異質な気配を感じて振り返り警戒する。
異質な気配は封印したディルシアから発していると感じた。
「おいおい、まさか封印破るってか?」
ジェイクは苦笑いを浮かべる。
「いや、封印自体に変化は見えないよ」ノーマは観察して封印にもディルシアにも変化がないと判明する。「……奴の裏だ」
ミゼルは少しずつ横に動いて封印の背後に誰かいるかを覗きに向かう。
突如、封印の柱が真っ黒に染まった。三人は臨戦態勢で構える。
「見て! 封印が消えてく!」
ベルメアが指差した封印の上から消えていく様子。誰がしたかは分からないが、まだ黒柱の裏に気配はある。
ミゼルが走って裏を見ようとするが、突然現われた大人一人分は包める小さな緑色の霧に包まれて消える。間もなくジェイクの隣に緑色の霧が現われてミゼルが戻ってきた。
「今までのあの霧は奴が?」
半分ほど消えた柱の裏に、まだ気配はあった。
「姿を隠したままやり過ごしたいようだ」
ノーマは魔力を読もうと試みるも、自然界に漂う魔力を見る感覚しかない。人間という物体すら感じない。
「やれやれ、異変三昧じゃないか。嬉しいやら悲しいやら」
やがて黒い柱が消えると、自体を起こした存在の気配も消えた。
「どうやら、土産のネタは満載のようだぜ」
ディルシアが消えた後には、封印を起こした痕跡も謎の存在がいた痕跡も無い。ただ、普通に自然界の魔力が何も無かったかのように漂っていた。
前もってノーマから教えられていた。
荒野へ戻ると本当にノーマとミゼルがいない。気配も魔力もまるで感じない。ミゼルに至ってはラドーリオの存在感すら消えている。置いてけぼりにされた誤解すら考えてしまう。
「すごい。ラドーリオの神力も感じないなんて」
守護神にまで影響を及ぼす事態にベルメアは素直に驚いた。
サラと別れてすぐ、強力な発光現象が起き、化け物の動きが鈍化したが、ジェイクが荒野へ出ると再び動き出す。その速さは増しているようで、離した距離がみるみる縮まっていく。
立ち止まれない、全力疾走しなければ捕まる、魔力も体力も残り僅か。
ジェイクは魔力も気功も足に集中してなりふり構わず走った。古代の剣は捨てれないが、弓矢が邪魔なので余所へ放り投げる。あとで回収することを意識してしまった為に、腕に力を流してしまった。
「ジェイク大変! すぐそこまで来てる!!」
「くっそぉぉ!! 信じるぞ信じるぞ信じるぞぉぉぉ!!」
微塵たりとも変化が起きない荒野を、ジェイクはノーマとミゼルを信じて突っ走る。どれだけ必死に走ろうとも、やはり化け物が迫るほうが速い。
もうジェイクまであと少しの所で、ようやく変化が起きた。
化け物を中心に円形に光る陣が地面に発生した。すると化け物は動きを止め、微動だにしない。ジェイクは動けるのでそのまま走り円陣から抜けた。
四つん這いになって激しく息を切らせて化け物を見ると、少しずつ収束している最中であった。
「なん……だ? ……萎んで……る」
四つん這いでも疲れるのだろう、寝転がって大の字になる。
徐々に縮んで形を変える化け物の様子にも、封印の形が形成されだしてもジェイクは目を向けることなく大空を眺めて呼吸を整えた。
封印が完成すると、ジェイクの傍へ二人が寄ってきた。
「肝を冷やしたぞ。魔力配分が苦手なら剣の力を使うべきだ」
ミゼルに続いてラドーリオが告げる。
「弓矢はその辺に捨てればいいのに。投げる時に魔力使うし」
「気づいたら使っちまってただけだよ」
最後にノーマが告げた。
「あんたの苦労の甲斐あって封印は成功した。それは感謝するけどさ、ミゼルにも感謝しろよ、いざってときはカムラで足止めする作戦だったんだ、ジェイクの速力を見極めて判断する予定でな。そいつの見極めがあって封印は成功したようなもんだよ」
感謝よりも先に不快な表情を向けた。それにミゼルは笑顔で返す。
「感謝の気持ちはしっかり受け取ったよ。涙が出そうだ」
「ついでに俺の気持ちも察してくれ馬鹿野郎」
徐ろに起き上がると封印を見た。
黒みがかった透明な柱のようなものの中に形を変えた化け物がいる。かなり膨らみのある筋肉質な上半身に、下半身と両手から紫色の触手が髪の毛のように垂れている。
「なんだこいつ。……人間?」
「随分と様を変えているが、私も傍で見て驚いたよ」
告げられた名前にジェイクは驚いた。ディルシア=オー=バルブラインと。
「こいつ、この国の王だろ!? ってか、なんでお前が知ってんだよ!」
「以前、デグミッドからある地下道を調べに行ったときに彼を見た。傍に二人いたが、禁術を発動させようとして人間ではなくなっていたよ。バリオットを破壊後に地下空間は崩れてどうなったかと思いきや、このような有様に成り果てようとは」
「見間違いとかは?」
「それはない」ノーマが答えた。「私もディルシアの顔はよく知ってるから間違いないよ。こうなった経緯は別としてね」
話が途切れ、封印されたディルシアを眺めるも、何も変化が起きず何か対処するでもない。無意味な沈黙を破ったのは、堪えきれなくなったジェイクであった。
「……これからどうすんだ?」
「それな」
「それなのだよ」
二人が同時に返した。
ラドーリオが提案した。
「ジェイクのカムラか剣の力で消滅させるとかは?」
「それは悪手だよ」ノーマが答えた。「この封印自体が神力を使った強力なものだ。それを神力の技で潰せば、ディルシアへ届く威力が激減する。多少痛めつけられるだろうが、またさっきの化け物にでもなられたら、肉体の潰した部分が修復されかねない」
「日を改め、私とジェイクで同時にカムラを放っても不安が残るよ。この化け物自体の情報がないため、下手をすれば神力を吸収され、さらに悪化する可能性も考えられるからね」
為す術無し。とりあえずはこのまま放置して対応策を練ると結論に至った。
ミゼルは突如発生した発光現象を思い出した。
「それより、あの光りはなんだったんだ?」
興奮気味にベルメアが答える。
「そう、聞いて! サラがいたの! ジェイクを逃がすために囮になってあの光りを!」
「サラ、死んだの?」
ラドーリオの意見にジェイクがすぐ「いいや」と返す。
「そんな風には見えなかったぞ」
起きた詳細をノーマとミゼルに説明した。
「でよ、あいつお前のこと知ってるみたいだったぞ。どっかで会ったのか?」
ガーディアンはジェイクとミゼルの二人しか会っていない。ノーマは即答で否定した。
「ガーディアンなんて希少な奴会ったら嫌でも覚えてるね。けど、さっきその子がこの時間のとか言ってたんだろ?」
「ああ。この時間の自分に詳しく聞いてくれって」
その情報だと矛盾が生じる。現時点でノーマはサラと会っていない。しかしこの事態を、この時間軸で生きるサラは知っている。そしてノーマについても。どこかでノーマの存在を知ったのかもしれないが、それだけでノーマを気遣うとは考えにくい。
不意にベルメアが思いついた。
「もしかして、サラのカムラが未来を行き来するとか?」
完全に否定は出来ないが、それは考えにくいとラドーリオが返す。しかしミゼルは違った。
「カムラは別として、サラが未来と現在を行き来したのは間違いないだろうね。原理はさっぱりだが、現在を生きるサラはノーマを知り、この事態も知っている事になる。順番は、今日より先の未来でノーマと会い、次に今日現われた。意図も不明だが、そう考えるのが自然ではないか?」
「それが可能ならね。けど現在の術じゃ、そんな大それたことは出来やしないよ。禁術にそういったのがあれば別だけどね」
これ以上の話はジェイクの頭が追いつかない。もうすぐサラと会えるのだからその時に聞けば良い。と意見して収まった。
三人が帰る最中、急に異質な気配を感じて振り返り警戒する。
異質な気配は封印したディルシアから発していると感じた。
「おいおい、まさか封印破るってか?」
ジェイクは苦笑いを浮かべる。
「いや、封印自体に変化は見えないよ」ノーマは観察して封印にもディルシアにも変化がないと判明する。「……奴の裏だ」
ミゼルは少しずつ横に動いて封印の背後に誰かいるかを覗きに向かう。
突如、封印の柱が真っ黒に染まった。三人は臨戦態勢で構える。
「見て! 封印が消えてく!」
ベルメアが指差した封印の上から消えていく様子。誰がしたかは分からないが、まだ黒柱の裏に気配はある。
ミゼルが走って裏を見ようとするが、突然現われた大人一人分は包める小さな緑色の霧に包まれて消える。間もなくジェイクの隣に緑色の霧が現われてミゼルが戻ってきた。
「今までのあの霧は奴が?」
半分ほど消えた柱の裏に、まだ気配はあった。
「姿を隠したままやり過ごしたいようだ」
ノーマは魔力を読もうと試みるも、自然界に漂う魔力を見る感覚しかない。人間という物体すら感じない。
「やれやれ、異変三昧じゃないか。嬉しいやら悲しいやら」
やがて黒い柱が消えると、自体を起こした存在の気配も消えた。
「どうやら、土産のネタは満載のようだぜ」
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