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一章 ギネドを崩すもの
Ⅳ 救助活動
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ギネドの戦士達と向かった被災地域は建物の半壊が目立ち、安全な場所は広場しかない。そこに負傷者が集まり、とりわけ無事な人は救助活動を手伝っている。
サラが避難者達を見た時、動けない人達の中に数名のゾグマに侵された者、ギネドの戦士数名も混ざっていた。
早急にサラは自分が出来ることとしてゾグマの浄化を始めた。
ガニシェッドでの鍛錬、バッシュの教えの賜物により、陣敷きを行い複数名同時の浄化が可能となった。陣の範囲が小さいため一度に五名が限界であった。幸い、浄化にかかる時間は五分以内に収まり、ゾグマに侵された住民四十五名を浄化するのに一時間もかからなかった。
ゾグマ浄化を終えたサラは救助活動の手助けへと向かった。体力も魔力も十分に残っている。鍛錬の成果が功を奏したのだ。
三十分後。
「お母さんを助けて!」
叫んで助けを求める少年がサラの元へと来た。少年の家がほぼ倒壊し、瓦礫の中に少年の母親が埋もれているという。
現場へ到着すると少年は玄関付近の隙間を指差した。そこから倒れている母親が見えると言われ、サラが覗くと確かに女性が倒れて動かないでいる。瓦礫も胸部までかかっているが充分な隙間があり、気を失っているとも見える。
「しっかりしてください! 今助けますから!」
方法は浮かばない。倒壊した家屋の瓦礫が眼前に見えるだけでも一人ではどうすることも出来ない。かといって人を呼んでも退けるまで時間がかかってしまう。瓦礫を崩す術もあるだろうが、サラには使えない。
いま出来る事は身体に魔力を纏わせて力を上げて瓦礫を退けるのと、簡単な魔術で小規模だが瓦礫を破壊していくしかない。
「危ないから離れてて!」
少年は半べそで頷いてサラが瓦礫を次々に壊す姿を見た。
手当たり次第に壊せるなら最短ルートで壊していくが、それを行うと不安定な瓦礫が崩れて女性を潰し兼ねない。
倒壊家屋全体を見て破壊出来る所を探して壊していった。時折瓦礫が崩れるような音がするも、それは女性から離れた所であり、その都度安堵して続ける。
二十分後。女性の斜め上の瓦礫が退けられて上から覗けるようになる。
(サラ、無理しないで)
(大丈夫。中に入ってあの人を助ける)
カレリナと念話しながら作業を続けた。
そんなサラの姿を見たある男性が駆け足で寄ってきた。バッシュである。
自分の担当場所を終わらせ、訪れた矢先であった。
「どうしたのですか?」
声をかけられて少年が顔を上げると、事態の説明をした。
小さく溜息を吐いたバッシュは玄関付近の隙間へ向かった。
「メイズさん!」
サラがバッシュに気づいて声をかけ、その場から飛び下りて駆け寄る。一方で隙間から女性を見たバッシュはその場から五歩離れた。
「メイズさん、あの子の母親が!」
「聞きました。貴女は子供をこの場から離してください」
言いつつ倒壊した家屋に手を翳すと、家屋を囲うように地面に青白い円陣が出来上がる。それが一気に破壊するものだとサラは察した。
「そんなことしたらあの子のお母さんが!」
「もう死んでます。貴女も魔力を見れるなら分かるでしょ」
力を籠めると円陣の端から瓦礫が崩れて上昇していく。
「生きてるかもしれないんですよ! 早く救助すれば!」
「いい加減にしなさい!」
怒鳴られてサラは黙る。
バッシュは昂ぶった感情を一呼吸で鎮めた。
「被災したのはここだけではありません。死者に感けて力を使いすぎ、後に救える被災者を前にして疲弊して救えないなど愚か極まる話だ。人を救いたいなら如何なる状況であれ冷静に状況を見て判断しなければなりません」
瓦礫の半分が散って行くと、バッシュは自分と二人の間に遮る壁を作る。まだ半透明だが徐々に白色へと変わっていった。
「お母さん!」
少年が壁を通過しようとするも遮られて通れない。「彼を」とバッシュの一言でサラは少年の身体を壁から離した。
「誰か一人で構いません、呼んできてください」
言い残すと壁が真っ白に染まった。
何が起きているか分からない少年は、バッシュが悪巧みをしているのだと思い、大泣きしながら「お母さん!」と叫んだ。サラは少年を連れて広場へと向かう。
瓦礫が全て散った跡には、腹部から足先まで潰れて血にまみれた女性の亡骸が横たわる。少年には見せられない有様。息絶えているのは一目瞭然であった。
日が暮れ、救助も一段落すると、バッシュはギネドの戦士と町の男衆に囲まれて感謝を述べられた。迅速で冷静な指揮、術による瓦礫除去、治癒術と、大いに貢献して多くの人命が救われた。
夕食後、サラはバッシュを広場の石碑前に呼んだ。
「あの……今日はすいませんでした」
少年を救助して以降、やれることは魔力を纏っての瓦礫除去と物資の運搬。
自身の活動の質はバッシュの働きに劣っていると痛感した。
「……あのままだと……、メイズさんが言ったとおり救える命も救えなかった、です」
「気に病む必要はありません。治癒術が効いたのは貴女の力あってのこと、救助の働きに貢献したなら、優劣など考えなくていい。貴女への感謝の言葉も彼らは口にしてましたよ」
「けど……救えたかもって」
少年を運んで以降の救助で、サラは死にゆく者を数人目の当たりにしている。
「”救えたかもしれない”と、別の未来へ思いを向けて自らを卑下したところで何も変わりません。酷な話ですが、コレが現実です。言い訳も嘆きも意味を成さない。これからの未来でどう行動するかしかないのです」
真っ当な意見を聞き、サラは素直に弱い声で返事した。
サラが宿舎へ戻ると、今度は少年が近づいてきた。
(恨まれてるのではないですか?)
(そういう因果でしょう。一度死んでも治らないみたいですね)
レモーラスとバッシュの考えは、少年がバッシュと向き合ってすぐに違うと判明した。
「……ありがとうございました」
感謝の言葉。深々と頭を下げる動作。
バッシュは面食らった。てっきり恨みの言葉を浴びせられると踏んでいたからだ。
少年は涙目で事情を話した。
被災地では埋もれたまま身内の死に目に会えない人もおり、悲しくても死に目に会えた少年は運が良かったのだと大人達に諭された。そしてバッシュが大いに貢献してくれたことを。
「おれ、おじちゃんみたいに、いっぱいみんなを助ける」
バッシュは徐ろにしゃがみ、少年の頭を軽く撫でた。
「今のあなたは軽い荷運びぐらいに貢献しなさい。ここは救援活動はまだまだ危険ですから」
子供扱いされるのが嫌なのか、少年はバッシュの手を両手で退けた。
「しってるよ。そうじゃなくって、おじちゃんみたいに、まじゅつ、ってのをやる」
凄い技を目の当たりにして憧れを抱く。子供にはよくある願望であった。
被災地で行った術の数々を思い出しても、少年が会得するには努力は勿論だが、何より才能が有無をいうものばかりである。魔力を扱い安い体質なら、少年の歳から始めれば二十歳前後で可能だろう。そうでなければ三十代までかかる。その途中で挫折する可能性も考えられる。
バッシュは少年に両手を出すように頼んだ。何をされるのか分からない少年は、バッシュが両手を近づける様子を不思議そうに眺める。
「どのように感じますか?」
両手同士は触れていない。しかし少年には左手が両手で包まれたように温かく、右手は押さえられている感じだけすると答えた。
返答を聞いてバッシュは「ほう」と感心の声を漏らし、再び立ち上がった。
「あなたは術師としての才能があります。今は無理ですが、大人になれば私がした術を使えるようになるでしょう」
「ほんと!」
期待を抱く笑顔になる。
「ですが、きちんと勉学に励み、身体を鍛えればの話ですが」
言うと少年の顔が曇る。貧乏だから教材を買えず、教えを請うことも出来ないからだ。
バッシュは少し悩み、右肩の少し上から何かを取り出すように右手を動かし、何も無い所から一冊の本を取り出した。初めて見る空間術に少年は驚き、「それもできるの!」と訊いた。
「かなり難しいのでさらに勉強しなければなりません」
言いつつ一冊の本を少年に渡した。
「さしあげます。魔術、印術、陣術の初歩を記した教材です。それを扱えれば多くの人の役に立ち、ゆくゆくはさらに上の術について学べる環境へと身をおける筈です」
「え!? いいの!」
「ええ。私が書いたものですが、さる高名な方に「いらぬ」と邪険に扱われた本ですので」
グルザイアにいたある日、市販の術書を買うより効率の良い本を執筆すれば売れると試みたが、ガイネスに見せたところグルザイアでは不要だと扱われた本である。どこかで使えないかと悩み、空間術の中にしまっていた。
失って惜しいという気持ちは皆無であった。
「おじちゃんありがとう! おれ、ぜったいすごいじゅつしになるから!」
「頑張ってください。二十歳までには今日の私より立派な術師になれるでしょうから」
褒められて少年は親戚の家へと帰っていった。
誰もいなくなるとレモーラスが現われた。
「……意外ですね。貴方らしくない」
「おやおや、私も前世では恨まれるばかりではありません。有能な人間を褒めて育てた時もあるのですよ」
「失言でしたね。それより、目的を忘れないように。ここに感けていては言い訳も通用しなくなりますから」
「心配無用です。そのために必要な救助活動は今日中に終えたのですから」
躍起になって指揮していた理由にレモーラスは納得した。
「では、早く身体を休めて明日に備えましょう」
「言われなくとも」
言いつつバッシュは宿舎へと帰っていった。
サラが避難者達を見た時、動けない人達の中に数名のゾグマに侵された者、ギネドの戦士数名も混ざっていた。
早急にサラは自分が出来ることとしてゾグマの浄化を始めた。
ガニシェッドでの鍛錬、バッシュの教えの賜物により、陣敷きを行い複数名同時の浄化が可能となった。陣の範囲が小さいため一度に五名が限界であった。幸い、浄化にかかる時間は五分以内に収まり、ゾグマに侵された住民四十五名を浄化するのに一時間もかからなかった。
ゾグマ浄化を終えたサラは救助活動の手助けへと向かった。体力も魔力も十分に残っている。鍛錬の成果が功を奏したのだ。
三十分後。
「お母さんを助けて!」
叫んで助けを求める少年がサラの元へと来た。少年の家がほぼ倒壊し、瓦礫の中に少年の母親が埋もれているという。
現場へ到着すると少年は玄関付近の隙間を指差した。そこから倒れている母親が見えると言われ、サラが覗くと確かに女性が倒れて動かないでいる。瓦礫も胸部までかかっているが充分な隙間があり、気を失っているとも見える。
「しっかりしてください! 今助けますから!」
方法は浮かばない。倒壊した家屋の瓦礫が眼前に見えるだけでも一人ではどうすることも出来ない。かといって人を呼んでも退けるまで時間がかかってしまう。瓦礫を崩す術もあるだろうが、サラには使えない。
いま出来る事は身体に魔力を纏わせて力を上げて瓦礫を退けるのと、簡単な魔術で小規模だが瓦礫を破壊していくしかない。
「危ないから離れてて!」
少年は半べそで頷いてサラが瓦礫を次々に壊す姿を見た。
手当たり次第に壊せるなら最短ルートで壊していくが、それを行うと不安定な瓦礫が崩れて女性を潰し兼ねない。
倒壊家屋全体を見て破壊出来る所を探して壊していった。時折瓦礫が崩れるような音がするも、それは女性から離れた所であり、その都度安堵して続ける。
二十分後。女性の斜め上の瓦礫が退けられて上から覗けるようになる。
(サラ、無理しないで)
(大丈夫。中に入ってあの人を助ける)
カレリナと念話しながら作業を続けた。
そんなサラの姿を見たある男性が駆け足で寄ってきた。バッシュである。
自分の担当場所を終わらせ、訪れた矢先であった。
「どうしたのですか?」
声をかけられて少年が顔を上げると、事態の説明をした。
小さく溜息を吐いたバッシュは玄関付近の隙間へ向かった。
「メイズさん!」
サラがバッシュに気づいて声をかけ、その場から飛び下りて駆け寄る。一方で隙間から女性を見たバッシュはその場から五歩離れた。
「メイズさん、あの子の母親が!」
「聞きました。貴女は子供をこの場から離してください」
言いつつ倒壊した家屋に手を翳すと、家屋を囲うように地面に青白い円陣が出来上がる。それが一気に破壊するものだとサラは察した。
「そんなことしたらあの子のお母さんが!」
「もう死んでます。貴女も魔力を見れるなら分かるでしょ」
力を籠めると円陣の端から瓦礫が崩れて上昇していく。
「生きてるかもしれないんですよ! 早く救助すれば!」
「いい加減にしなさい!」
怒鳴られてサラは黙る。
バッシュは昂ぶった感情を一呼吸で鎮めた。
「被災したのはここだけではありません。死者に感けて力を使いすぎ、後に救える被災者を前にして疲弊して救えないなど愚か極まる話だ。人を救いたいなら如何なる状況であれ冷静に状況を見て判断しなければなりません」
瓦礫の半分が散って行くと、バッシュは自分と二人の間に遮る壁を作る。まだ半透明だが徐々に白色へと変わっていった。
「お母さん!」
少年が壁を通過しようとするも遮られて通れない。「彼を」とバッシュの一言でサラは少年の身体を壁から離した。
「誰か一人で構いません、呼んできてください」
言い残すと壁が真っ白に染まった。
何が起きているか分からない少年は、バッシュが悪巧みをしているのだと思い、大泣きしながら「お母さん!」と叫んだ。サラは少年を連れて広場へと向かう。
瓦礫が全て散った跡には、腹部から足先まで潰れて血にまみれた女性の亡骸が横たわる。少年には見せられない有様。息絶えているのは一目瞭然であった。
日が暮れ、救助も一段落すると、バッシュはギネドの戦士と町の男衆に囲まれて感謝を述べられた。迅速で冷静な指揮、術による瓦礫除去、治癒術と、大いに貢献して多くの人命が救われた。
夕食後、サラはバッシュを広場の石碑前に呼んだ。
「あの……今日はすいませんでした」
少年を救助して以降、やれることは魔力を纏っての瓦礫除去と物資の運搬。
自身の活動の質はバッシュの働きに劣っていると痛感した。
「……あのままだと……、メイズさんが言ったとおり救える命も救えなかった、です」
「気に病む必要はありません。治癒術が効いたのは貴女の力あってのこと、救助の働きに貢献したなら、優劣など考えなくていい。貴女への感謝の言葉も彼らは口にしてましたよ」
「けど……救えたかもって」
少年を運んで以降の救助で、サラは死にゆく者を数人目の当たりにしている。
「”救えたかもしれない”と、別の未来へ思いを向けて自らを卑下したところで何も変わりません。酷な話ですが、コレが現実です。言い訳も嘆きも意味を成さない。これからの未来でどう行動するかしかないのです」
真っ当な意見を聞き、サラは素直に弱い声で返事した。
サラが宿舎へ戻ると、今度は少年が近づいてきた。
(恨まれてるのではないですか?)
(そういう因果でしょう。一度死んでも治らないみたいですね)
レモーラスとバッシュの考えは、少年がバッシュと向き合ってすぐに違うと判明した。
「……ありがとうございました」
感謝の言葉。深々と頭を下げる動作。
バッシュは面食らった。てっきり恨みの言葉を浴びせられると踏んでいたからだ。
少年は涙目で事情を話した。
被災地では埋もれたまま身内の死に目に会えない人もおり、悲しくても死に目に会えた少年は運が良かったのだと大人達に諭された。そしてバッシュが大いに貢献してくれたことを。
「おれ、おじちゃんみたいに、いっぱいみんなを助ける」
バッシュは徐ろにしゃがみ、少年の頭を軽く撫でた。
「今のあなたは軽い荷運びぐらいに貢献しなさい。ここは救援活動はまだまだ危険ですから」
子供扱いされるのが嫌なのか、少年はバッシュの手を両手で退けた。
「しってるよ。そうじゃなくって、おじちゃんみたいに、まじゅつ、ってのをやる」
凄い技を目の当たりにして憧れを抱く。子供にはよくある願望であった。
被災地で行った術の数々を思い出しても、少年が会得するには努力は勿論だが、何より才能が有無をいうものばかりである。魔力を扱い安い体質なら、少年の歳から始めれば二十歳前後で可能だろう。そうでなければ三十代までかかる。その途中で挫折する可能性も考えられる。
バッシュは少年に両手を出すように頼んだ。何をされるのか分からない少年は、バッシュが両手を近づける様子を不思議そうに眺める。
「どのように感じますか?」
両手同士は触れていない。しかし少年には左手が両手で包まれたように温かく、右手は押さえられている感じだけすると答えた。
返答を聞いてバッシュは「ほう」と感心の声を漏らし、再び立ち上がった。
「あなたは術師としての才能があります。今は無理ですが、大人になれば私がした術を使えるようになるでしょう」
「ほんと!」
期待を抱く笑顔になる。
「ですが、きちんと勉学に励み、身体を鍛えればの話ですが」
言うと少年の顔が曇る。貧乏だから教材を買えず、教えを請うことも出来ないからだ。
バッシュは少し悩み、右肩の少し上から何かを取り出すように右手を動かし、何も無い所から一冊の本を取り出した。初めて見る空間術に少年は驚き、「それもできるの!」と訊いた。
「かなり難しいのでさらに勉強しなければなりません」
言いつつ一冊の本を少年に渡した。
「さしあげます。魔術、印術、陣術の初歩を記した教材です。それを扱えれば多くの人の役に立ち、ゆくゆくはさらに上の術について学べる環境へと身をおける筈です」
「え!? いいの!」
「ええ。私が書いたものですが、さる高名な方に「いらぬ」と邪険に扱われた本ですので」
グルザイアにいたある日、市販の術書を買うより効率の良い本を執筆すれば売れると試みたが、ガイネスに見せたところグルザイアでは不要だと扱われた本である。どこかで使えないかと悩み、空間術の中にしまっていた。
失って惜しいという気持ちは皆無であった。
「おじちゃんありがとう! おれ、ぜったいすごいじゅつしになるから!」
「頑張ってください。二十歳までには今日の私より立派な術師になれるでしょうから」
褒められて少年は親戚の家へと帰っていった。
誰もいなくなるとレモーラスが現われた。
「……意外ですね。貴方らしくない」
「おやおや、私も前世では恨まれるばかりではありません。有能な人間を褒めて育てた時もあるのですよ」
「失言でしたね。それより、目的を忘れないように。ここに感けていては言い訳も通用しなくなりますから」
「心配無用です。そのために必要な救助活動は今日中に終えたのですから」
躍起になって指揮していた理由にレモーラスは納得した。
「では、早く身体を休めて明日に備えましょう」
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言いつつバッシュは宿舎へと帰っていった。
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