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六章 封じられていたモノ
Ⅳ ビンセントと運命
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塔の頂上から風景へ目を向けると、ビンセントはすぐに違和感を覚えた。
風が止み、音が消えた。
周りを見ると自分以外は止まっていた。名前を呼んでも返事は無く、身体を揺すっても大岩のように微動だにしない。床と足が接着されているように。
「ルバート? 何黙ってんだよ。皆止まってるぞ!」
呼んでも返事はない。体外に出ていると思い見回すが何処にもいない。
なぜこんな事が起きているか分からず、ビンセントは近くの柱に凭れて悩む。
「えぇー……、どうしよう」
魔力の知識が乏しく、どこから事態の異変を分析するかなどまるで頭が働かない。
”塔を降りれば嫌な事が起こる”としか思考が働かず、足が階段へと向かない。
「貴殿はまだ得てないようだな」
男の声がした。
咄嗟に剣の柄に手をかけて警戒する。
「誰だ!」
見回すが姿はない。
「私と貴殿は同調したゆえにこうして話せておるだけだ。他の者は私と接触出来ない」
声はするが姿が見えない。気配もどこにあるかまるで分からない。
「姿を現わせ!」
「……容姿の形成は少々困難だが……」
ビンセントの前方に人間の形をした光りが現われ、次第に光りが消えると男の姿となった。
「え?! お、れ?」
その姿はビンセントだが、どこか印象が違う。
一目見て明確な違いがあるのは髪型。よく見ないと分からないのは、目つきとやや筋肉質な体躯だろう。
衣服は同じである。
「お前、なんで俺なんかに?」
「これは私の姿ではない。元々姿はないが姿を求められたゆえ、貴殿と強く関係のある姿を投影させてもらった」
「関係も何も、俺に双子の兄弟はいないし。先祖か?」
「いや、これは貴殿の姿だ。しかしこの世界ではない。以前の姿だ」
以前と言われても心当たりがなく、記憶を失った期間など覚えがない。
混乱するビンセントは、他の質問を優先した。
「分からん事を悩んでも仕方ない! そもそもお前は何者だ! ルバートまで止めるってなったら、ただ者じゃないのは分かる。魔女の類か!」
”魔女”と聞かれ、男は少し考えるも、すぐに理解した。
「……反動の化身か」
新しい単語を口にされ、またもビンセントは混乱した。
男は気遣いなく話を進めた。
「私は六の力の一つ、“運命”を担う者。分かりやすく言うなら魔女なる存在より位は遙かに上だ」
「運命? 未来を見るとか、災いを報せる。ような存在か?」
「預言や助言ではない。力の在り方を指すが……」
“運命”がビンセントを見つめ、特殊な力で人柄とここまで至った経緯を読み取った。
間もなくして、これ以上の説明が無駄だと悟り、話を止めた。
「なんだよ、ちゃんと説明を」
反論するビンセントへ手のひらを向けて黙らせた。
「貴殿では少々難解すぎる。話を変えるぞ」
「馬鹿にしや」
「では理解力や知識において、ルバートなる者に勝るか? それなら話そう」
”運命”はビンセントの知るルバートの情報も得ている。
言い返せない。強気で嘘を吐こうにも、不思議と言葉が出なかった。
「私の前で貴殿は嘘を吐けないのでな。これで理解して頂こう」
「どうして俺の事が分かるんだよ」
「我らには数奇な縁で接しているからな。読み解くは数秒でよい」
同じ顔の男に言われてビンセントは気色悪くなる。
表情から誤解していると察した“運命”は説明を補足する。
「もう一度言っておくが私に姿形は無い。貴殿が話しやすい為に姿を象っただけのこと」
「わ、分かってる」言いつつ少し安堵した。「それより、その運命様がなんで俺の前に? ルバートやエベックとか。ジェイクはガーディアンだから尚更頼り甲斐あるだろ」
「自身をそこまで卑下するものではない」
慰められ、少し恥ずかしくなる。
「私と交信出来るのは貴殿のみ。それにそこな者達は他の力が関与して私は干渉出来ん」
「力って、さっき言ってた六の力とかいうやつか? なんだそれ」
“運命”は六の力の話を語った。しかし途中で理解が出来ないと表情に表われていたので、説明を省く事にした。
「“世界”、“運命”、“調整”、“時空”、“無眼”、“秩序”。この六の力がこの世を作っていると覚えてくれればそれでよい」
「神話のような話だな。……ん? エベックもか?!」
六の力を【神話のような凄い力】と、雑に解釈するが、エベックがなぜその力と関係があるのか不思議に思った。
ガーディアンであるジェイクや、元魔女のルバートなら、関係していそうだと思い、驚きはしなかった。
「六の力と関与しているとはいえ、そのまま力を授かっているというものではない。影響を受けた、触発された、力の片鱗が纏っている。ということもあるだけだ」
悪影響を与えられていないと考え、ビンセントは話を戻した。
「で、その運命様が俺に何のようだ?」
「およそ一年後、地上に住まう生物の存続を揺るがす大災が起こる。貴殿等の言うゾアの災禍なる大災だ」
ビンセントは絶句した。
明確な日が告げられたことも、”生物の存続を揺るがす”と言わしめる規模であることも、全て踏まえて衝撃を受ける。
「大災は六の力が地上を統べる頂点を期する変化でもある。それ故、力として存続しなければならない」
「潰し合いってことか」
「解釈が少々違うな。六の力どれかが根絶することはあり得ん。著しく弱り、他の力へ流れ込むだけだ。しかし“秩序”だけは違う。奴は此度の大災で力を増しも無くしもせん」
「贔屓じゃないのか? 残り五つが弱り切ってる所を奪うってのも考えられるだろ」
「秩序から多少の入れ知恵や介入はあろうとも、大災後にそのような事態へと陥れば、確かに秩序へと力は流れ、地上の均衡を保つだろう。その為にこの競争からは退いているのだ。さもなくば、六の力全てが大災後に微弱となればこの世は日の差さぬ寒冷の時代へと陥る。著しい力の枯渇が招く自然の崩壊だ。修復まで数百年はかかるだろう」
話が壮大すぎてビンセントはどう言葉を挟んで良いか分からなくなる。
「で、俺は四つの力を弱らせろって?」
「四の力に固執する必要は無い。それどころではないからな」
「どういうことだよ」
「貴殿はこれより先の未来、多くの厄災に見舞われるだろう。しかし厄災から逃れ続ける道を選ぼうとも、大災まで貴殿は生き残れる」
「それって、凶悪な魔獣が現われても逃げれば生き残れるってことか?」
「ああ。多くの者の助けにより、貴殿だけはな」
その言い方だと、他に死者が出るようなものだ。
「変な言い方するけど、それって大勢が傷ついたり死んだりするってことか?」
「如何にも。貴殿は生存の道が用意されてはいるが、選択、決断、行動次第では死傷者に多大な変動が出る。それは来る大災へ大きな変化を齎すだろう」
「ようは、正義を貫いて戦えば良いだけだ。俺は弱い者を見捨てたりしないぞ」
「そう容易な話ではない。貴殿の未来を決める分岐は時間も限られる中、大いに苦悩を強いられる。一つの選択に多くの時間を労せば後の選択へと支障をきたす。苦難の道となるだろう」
「……脅すなよ。じゃあ、どうするんだよ」
「私の力の一部を貴殿に委ねる。貴殿の内には貴殿ですら手に余る力が燻っておる。このままでは貴殿の身も、周りの者達をも喰らう魔獣へと変貌するだろうからな」
身に覚えのない力。
心当たりがあるとすれば、以前ボリーグレスの町の問題を解決した時に起きた異常反動。驚異的な力を使用した記憶にない変化。それしか考えられなかった。
「貴殿へと委ねる力は、貴殿の選択により形を変えていく。悪しき道へ進めば内なる力へ加担し、大災をさらなる地獄へと加担させるだろう。反して、貴殿の強みとなる力にもなる可能性を秘めている。全ては貴殿次第」
“運命”が姿を消そうとしたので「待て!」と呼び止めると、その言葉が合図のように姿を消した。そして、時間が進む。
「え、何?!」
声をかけた方向にはベルメアがいた。
続いてジェイクがビンセントを心配すると、それとは別にエベックとルバートが異常に気づいた。吹き続けていた風がピタリと止んだのだ。
周囲を見回すビンセントの不審さに気づかない者はいなかった。
「何があったんだ?」ジェイクに聞かれる。
「いや、どう言っていいか……」
説明に戸惑うも、「かまわん話せ」とルバートに告げられた。
言葉を選んでいる最中、昨日起きた大地震が発生した。
あまりの強さに塔が崩れる不安が過るも、神話にある塔だけあってか、罅ひとつ入らず揺れを耐え凌いだ。
「すげぇ塔だな。絶対崩れると思ったぞ」
ジェイクが立ち上がり風景へと目を向けた。そして”それ”に気づいた。同時にエベックとルバートはあまりにも気持ち悪くなる魔力を感じとった。
「おい、ありゃなんだ?」
ジェイクが指差す方向、バルブライン本城があるその彼方に、黒みの濃い紫色の山があった。よく見ると僅かに動いている。
エベックとルバートが感じた不快な魔力はそれであった。初めから存在したかは分からない。ただ、山から漂う不快な魔力は今し方なのは確かだ。
「……おい……俺の見間違いか?」
ジェイクの目に狂いはない。全員が山を注視し、目撃していた。
僅かずつだが、山は確かに動いていた。
風が止み、音が消えた。
周りを見ると自分以外は止まっていた。名前を呼んでも返事は無く、身体を揺すっても大岩のように微動だにしない。床と足が接着されているように。
「ルバート? 何黙ってんだよ。皆止まってるぞ!」
呼んでも返事はない。体外に出ていると思い見回すが何処にもいない。
なぜこんな事が起きているか分からず、ビンセントは近くの柱に凭れて悩む。
「えぇー……、どうしよう」
魔力の知識が乏しく、どこから事態の異変を分析するかなどまるで頭が働かない。
”塔を降りれば嫌な事が起こる”としか思考が働かず、足が階段へと向かない。
「貴殿はまだ得てないようだな」
男の声がした。
咄嗟に剣の柄に手をかけて警戒する。
「誰だ!」
見回すが姿はない。
「私と貴殿は同調したゆえにこうして話せておるだけだ。他の者は私と接触出来ない」
声はするが姿が見えない。気配もどこにあるかまるで分からない。
「姿を現わせ!」
「……容姿の形成は少々困難だが……」
ビンセントの前方に人間の形をした光りが現われ、次第に光りが消えると男の姿となった。
「え?! お、れ?」
その姿はビンセントだが、どこか印象が違う。
一目見て明確な違いがあるのは髪型。よく見ないと分からないのは、目つきとやや筋肉質な体躯だろう。
衣服は同じである。
「お前、なんで俺なんかに?」
「これは私の姿ではない。元々姿はないが姿を求められたゆえ、貴殿と強く関係のある姿を投影させてもらった」
「関係も何も、俺に双子の兄弟はいないし。先祖か?」
「いや、これは貴殿の姿だ。しかしこの世界ではない。以前の姿だ」
以前と言われても心当たりがなく、記憶を失った期間など覚えがない。
混乱するビンセントは、他の質問を優先した。
「分からん事を悩んでも仕方ない! そもそもお前は何者だ! ルバートまで止めるってなったら、ただ者じゃないのは分かる。魔女の類か!」
”魔女”と聞かれ、男は少し考えるも、すぐに理解した。
「……反動の化身か」
新しい単語を口にされ、またもビンセントは混乱した。
男は気遣いなく話を進めた。
「私は六の力の一つ、“運命”を担う者。分かりやすく言うなら魔女なる存在より位は遙かに上だ」
「運命? 未来を見るとか、災いを報せる。ような存在か?」
「預言や助言ではない。力の在り方を指すが……」
“運命”がビンセントを見つめ、特殊な力で人柄とここまで至った経緯を読み取った。
間もなくして、これ以上の説明が無駄だと悟り、話を止めた。
「なんだよ、ちゃんと説明を」
反論するビンセントへ手のひらを向けて黙らせた。
「貴殿では少々難解すぎる。話を変えるぞ」
「馬鹿にしや」
「では理解力や知識において、ルバートなる者に勝るか? それなら話そう」
”運命”はビンセントの知るルバートの情報も得ている。
言い返せない。強気で嘘を吐こうにも、不思議と言葉が出なかった。
「私の前で貴殿は嘘を吐けないのでな。これで理解して頂こう」
「どうして俺の事が分かるんだよ」
「我らには数奇な縁で接しているからな。読み解くは数秒でよい」
同じ顔の男に言われてビンセントは気色悪くなる。
表情から誤解していると察した“運命”は説明を補足する。
「もう一度言っておくが私に姿形は無い。貴殿が話しやすい為に姿を象っただけのこと」
「わ、分かってる」言いつつ少し安堵した。「それより、その運命様がなんで俺の前に? ルバートやエベックとか。ジェイクはガーディアンだから尚更頼り甲斐あるだろ」
「自身をそこまで卑下するものではない」
慰められ、少し恥ずかしくなる。
「私と交信出来るのは貴殿のみ。それにそこな者達は他の力が関与して私は干渉出来ん」
「力って、さっき言ってた六の力とかいうやつか? なんだそれ」
“運命”は六の力の話を語った。しかし途中で理解が出来ないと表情に表われていたので、説明を省く事にした。
「“世界”、“運命”、“調整”、“時空”、“無眼”、“秩序”。この六の力がこの世を作っていると覚えてくれればそれでよい」
「神話のような話だな。……ん? エベックもか?!」
六の力を【神話のような凄い力】と、雑に解釈するが、エベックがなぜその力と関係があるのか不思議に思った。
ガーディアンであるジェイクや、元魔女のルバートなら、関係していそうだと思い、驚きはしなかった。
「六の力と関与しているとはいえ、そのまま力を授かっているというものではない。影響を受けた、触発された、力の片鱗が纏っている。ということもあるだけだ」
悪影響を与えられていないと考え、ビンセントは話を戻した。
「で、その運命様が俺に何のようだ?」
「およそ一年後、地上に住まう生物の存続を揺るがす大災が起こる。貴殿等の言うゾアの災禍なる大災だ」
ビンセントは絶句した。
明確な日が告げられたことも、”生物の存続を揺るがす”と言わしめる規模であることも、全て踏まえて衝撃を受ける。
「大災は六の力が地上を統べる頂点を期する変化でもある。それ故、力として存続しなければならない」
「潰し合いってことか」
「解釈が少々違うな。六の力どれかが根絶することはあり得ん。著しく弱り、他の力へ流れ込むだけだ。しかし“秩序”だけは違う。奴は此度の大災で力を増しも無くしもせん」
「贔屓じゃないのか? 残り五つが弱り切ってる所を奪うってのも考えられるだろ」
「秩序から多少の入れ知恵や介入はあろうとも、大災後にそのような事態へと陥れば、確かに秩序へと力は流れ、地上の均衡を保つだろう。その為にこの競争からは退いているのだ。さもなくば、六の力全てが大災後に微弱となればこの世は日の差さぬ寒冷の時代へと陥る。著しい力の枯渇が招く自然の崩壊だ。修復まで数百年はかかるだろう」
話が壮大すぎてビンセントはどう言葉を挟んで良いか分からなくなる。
「で、俺は四つの力を弱らせろって?」
「四の力に固執する必要は無い。それどころではないからな」
「どういうことだよ」
「貴殿はこれより先の未来、多くの厄災に見舞われるだろう。しかし厄災から逃れ続ける道を選ぼうとも、大災まで貴殿は生き残れる」
「それって、凶悪な魔獣が現われても逃げれば生き残れるってことか?」
「ああ。多くの者の助けにより、貴殿だけはな」
その言い方だと、他に死者が出るようなものだ。
「変な言い方するけど、それって大勢が傷ついたり死んだりするってことか?」
「如何にも。貴殿は生存の道が用意されてはいるが、選択、決断、行動次第では死傷者に多大な変動が出る。それは来る大災へ大きな変化を齎すだろう」
「ようは、正義を貫いて戦えば良いだけだ。俺は弱い者を見捨てたりしないぞ」
「そう容易な話ではない。貴殿の未来を決める分岐は時間も限られる中、大いに苦悩を強いられる。一つの選択に多くの時間を労せば後の選択へと支障をきたす。苦難の道となるだろう」
「……脅すなよ。じゃあ、どうするんだよ」
「私の力の一部を貴殿に委ねる。貴殿の内には貴殿ですら手に余る力が燻っておる。このままでは貴殿の身も、周りの者達をも喰らう魔獣へと変貌するだろうからな」
身に覚えのない力。
心当たりがあるとすれば、以前ボリーグレスの町の問題を解決した時に起きた異常反動。驚異的な力を使用した記憶にない変化。それしか考えられなかった。
「貴殿へと委ねる力は、貴殿の選択により形を変えていく。悪しき道へ進めば内なる力へ加担し、大災をさらなる地獄へと加担させるだろう。反して、貴殿の強みとなる力にもなる可能性を秘めている。全ては貴殿次第」
“運命”が姿を消そうとしたので「待て!」と呼び止めると、その言葉が合図のように姿を消した。そして、時間が進む。
「え、何?!」
声をかけた方向にはベルメアがいた。
続いてジェイクがビンセントを心配すると、それとは別にエベックとルバートが異常に気づいた。吹き続けていた風がピタリと止んだのだ。
周囲を見回すビンセントの不審さに気づかない者はいなかった。
「何があったんだ?」ジェイクに聞かれる。
「いや、どう言っていいか……」
説明に戸惑うも、「かまわん話せ」とルバートに告げられた。
言葉を選んでいる最中、昨日起きた大地震が発生した。
あまりの強さに塔が崩れる不安が過るも、神話にある塔だけあってか、罅ひとつ入らず揺れを耐え凌いだ。
「すげぇ塔だな。絶対崩れると思ったぞ」
ジェイクが立ち上がり風景へと目を向けた。そして”それ”に気づいた。同時にエベックとルバートはあまりにも気持ち悪くなる魔力を感じとった。
「おい、ありゃなんだ?」
ジェイクが指差す方向、バルブライン本城があるその彼方に、黒みの濃い紫色の山があった。よく見ると僅かに動いている。
エベックとルバートが感じた不快な魔力はそれであった。初めから存在したかは分からない。ただ、山から漂う不快な魔力は今し方なのは確かだ。
「……おい……俺の見間違いか?」
ジェイクの目に狂いはない。全員が山を注視し、目撃していた。
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