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一章 烙印を制す剣
Ⅳ 護衛?
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ミゼルの案内でゼノアはリネスの屋敷へ訪れた。
『グメスの魔女』の噂から魔女の塔の雰囲気を想像していたゼノアは、屋敷の雰囲気がまるで違ったことに驚いた。さらにリネスの姿が想像とはかけ離れた物静かな美女であり驚いた。
丁寧にゼノアが挨拶を済ませると、「後は頼んだよ」の一言を残し、ミゼルは仕事へ向かった。
ミゼルの身勝手に事を進める事が日常と捉えているかのように、リネスは動揺一つ見せず居間へゼノアを案内した。
席に着いて待っていると、しばらくしてリネスが紅茶と茶菓子を運び、向かいの席へ腰かけた。
「……あの、私は護衛の任を受けた次第です。来客では……」
「ええ。先ほどミゼルが仰ってましたので、強引に進められたのは察しが付きます」
まるでミゼルの思いつきに慣れている落ち着きようだ。
「……それは、護衛の打ち合わせなど……」
「まったく。突然訪れて護衛を置いていったのでしょう。私への気遣いかと」
リネスは紅茶を一口飲んだ。
「いつもの事ですよ。身勝手で強引、それでも気遣われているような……」
言葉の締めが纏まっていない。どこか照れている様子が微かに窺える。
「では、私はどうすれば? もし、何から護れば良いかだけでも教えて頂ければ」
「考えられる要素と致しましては、魔力体の化け物。……ゼノア様は魔力を扱われるのに長けているようにお見受けします。敵となる存在が出現すれば気づかれるかと」
「ははは。未だ素性が明らかではない敵ですので、なんとも言えませんが。常に気を張り、我が身に変えても御守り致します」
「心強い御言葉、感謝致します。ですが、現われるかどうかも不明ですし、彼が気づけば相応の対処をするでしょう。出現が定かではない相手に気を張り、警戒し続けられても私は退屈です。だってそうではありませんか? お話が出来る方を前にして黙ったままなんて」
そうは言うものの、ゼノアも話し相手として対等に向き合える話題はない。そちらに緊張する。
「ですが、私は戦士として生きてきた身の上。リネス殿には些か退屈かと」
リネスは少し悩み、人差し指を立てた。
「一つお願いを聞いて頂けませんか?」
「えっと……、出来る事でしたら」
「お互いに敬称付けを止めに致しましょう。その方が気楽ですから。それに、私は貴族でも王族でも御座いません。むしろ、最近まではグメスの魔女と恐れられていたのですから。気楽に話しても申し分ないのでは?」
「いえ、どのような御仁であれ、礼儀礼節を弁えるのは当然の」
「では、お出しした紅茶に手をつけてくださっても宜しいのでは?」
微笑んで返され、ゼノアは躊躇いながらも従った。
一口。少し冷めた紅茶を飲む。すると、美味しい。の言葉では表せない、心地良さが沁み渡る。
「……美味しい。じんわりと染みこんでいく感覚で、残る香りが心地よい。……初めて飲みます。これは、何処で?」
「私なりに試行錯誤を繰り返し、茶葉を配合したものです。書物は書庫にありますので。私以外の方の感想を聞けて良かったです」
「話では随分長い間、ずっと一人と聞いてます。何もかもを一人で?」
リネスは屋敷に張られた結界の話、そこから母と姉の話を続けた。
「――それで、運良く野鳥が庭の網に掛かれば肉料理を。極希に野獣なども迷い込む時は御座います。干し肉にすればしばらくは肉に事欠きません」
淡々と語るリネスの話は、グメスの魔女として固まった考えを悉く打ち砕き、ゼノアを素直に聴き入らせた。
「では、魚は食さないので? ここは小高い山の上ですから」
「いいえ。ここからだと分かりにくいのですが、庭先の崖の一角には少々傾斜のある、河へ繋がる坂が御座います。危険ではありますがそこで魚を調達出来ます。大きな魚を獲られればその日は運が良かったと」
笑顔で語るが、外見の細身から想像の付かない、山小屋生活を送っている。
「先ほど、この紅茶を飲んだ際、”初めて他者の意見を聞いた”とありましたが、ミゼルには飲んでもらっては?」
「あの方は何を出しても「美味しい」の一点張りです。初日の告白もありましたから、耄碌しているのかと」
昨日に引き続き、恋の話が上がり、ゼノアは顔が熱くなる。
「……告白……とは、それは……す、あ、いえ」
「好き、かどうかは分かりませんが、その時はこの屋敷も私も気に入った。と。度々訪れた際、いつしかあらゆる場面にて好きの言葉を乱発されます。一々照れても仕方なく、ミゼルが私を好いているのだと、勝手ながら解釈しております」
平然と、さも当たり前の様な顔で語られ、ゼノアだけが顔を赤らめた。
「どうなさいました?」
「い、いえ。私はこういった話に慣れておらず……」
「ゼノアはお慕い申している方はいらっしゃらないので?」
もう、顔の熱さが止まらない。その様子は、“いる”と断言していた。
「失礼を承知でお聞きしたいのですが、告白などは」
返答の前に照れ隠しからか、そっぽを向かれた。
「わ、私の事は……いいでは、ないですか」
初対面の方に対し、これ以上踏み込むのは不躾だと悟ったリネスは深入りしなかった。
そうこうしていると、入り口の扉が開く音がした。
自分の家のように入ってくるミゼルの姿があった。
「いやぁまいった。どうやら長引きそうだ」
「あら、貴方でしたらすぐにでも解きそうなものと考えておりましたが」
「私もそう考えていたのだがね、どうやら一筋縄ではいかないみたいだ。当然と言えば当然だ。君の母君が娘達を護るために必死に拵えた結界なのだ、容易ではあるまい」
「では、また後日ですね」
「おっと、その前に何か手料理を頂きたい。ここへ来たら君の料理を食べないといけない体質になってしまってね」
溜息を吐いてリネスが立ち上がる。
「仕方の無い方ですね。では、お待ちになられてる間、冷めた紅茶で宜しければお飲みになって待っててください」
「ああ、喜んで」
ゼノアの向かいに、今度はミゼルが座った。
カップは近くの棚から取ってきており、さっそく急須の紅茶を入れる。
「もうお前の家のような立ち回りだが、少し弁えたほうがいいのでは?」
「良いだろ、私は度々リネスへの好意の気持ちを伝え続けているのだ。もう、夫婦のような間柄だと私は思っているがね」
互いに理解し合っている様子が、少し羨ましく思った。
「な、なぜ二人は……普通に……出来て」
戸惑うゼノアの様子を、平然とした表情のまま、ミゼルは面白がった。
「私は始めから今のままだったが、リネスは照れていたさ。初心な少女に恋人が出来たくらいあからさまにね。けど度々訪れるとそれも無くなった。慣れてしまったのだろう。だが、彼女はそれでも献身的に気遣ってくれる。私も彼女の為を思うと、どのように困難な仕事でも請け負う所存さ」
「そ、それは……リネスの、容姿や振る舞いに対する……好意、からか?」
微かにミゼルは口元に笑みを零した。ゼノアの様子が愉快で仕方なかった。
「それもある。彼女は外見や一挙一動が優美で穏やか、静かで見るに心地よい。ただ、一番は彼女が作る手料理だろうな」
「料理?」
「転生してあちこちを見て回ったが、私の世界もこの世界も同じ、仕事で疲れた殿方を癒やし、空腹を埋める妻の手料理。私はリネスの料理がなくてはならなくなってしまった」
「さも女性の作る料理を重視しすぎでは? 男も料理をすると所はあるぞ」
「仕事や部族の風習など、理由は様々だ。しかしどのような境遇の男女間であれ、手料理が不味ければ好意を抱いた相手は離れていくさ。容姿重視を主張する輩は、ものの数日で飽きてしまうのがオチ。やはり、何か秀でた、自らが生み出す魅力があれば、人は惹きつけられるものだろうさ」
「それが……料理」
「私はそう思っている。一度、彼女の料理を食せば私の気持ちを分かってくれるだろうさ」
ゼノアの心中で、女としての小さな動きがあった。
『グメスの魔女』の噂から魔女の塔の雰囲気を想像していたゼノアは、屋敷の雰囲気がまるで違ったことに驚いた。さらにリネスの姿が想像とはかけ離れた物静かな美女であり驚いた。
丁寧にゼノアが挨拶を済ませると、「後は頼んだよ」の一言を残し、ミゼルは仕事へ向かった。
ミゼルの身勝手に事を進める事が日常と捉えているかのように、リネスは動揺一つ見せず居間へゼノアを案内した。
席に着いて待っていると、しばらくしてリネスが紅茶と茶菓子を運び、向かいの席へ腰かけた。
「……あの、私は護衛の任を受けた次第です。来客では……」
「ええ。先ほどミゼルが仰ってましたので、強引に進められたのは察しが付きます」
まるでミゼルの思いつきに慣れている落ち着きようだ。
「……それは、護衛の打ち合わせなど……」
「まったく。突然訪れて護衛を置いていったのでしょう。私への気遣いかと」
リネスは紅茶を一口飲んだ。
「いつもの事ですよ。身勝手で強引、それでも気遣われているような……」
言葉の締めが纏まっていない。どこか照れている様子が微かに窺える。
「では、私はどうすれば? もし、何から護れば良いかだけでも教えて頂ければ」
「考えられる要素と致しましては、魔力体の化け物。……ゼノア様は魔力を扱われるのに長けているようにお見受けします。敵となる存在が出現すれば気づかれるかと」
「ははは。未だ素性が明らかではない敵ですので、なんとも言えませんが。常に気を張り、我が身に変えても御守り致します」
「心強い御言葉、感謝致します。ですが、現われるかどうかも不明ですし、彼が気づけば相応の対処をするでしょう。出現が定かではない相手に気を張り、警戒し続けられても私は退屈です。だってそうではありませんか? お話が出来る方を前にして黙ったままなんて」
そうは言うものの、ゼノアも話し相手として対等に向き合える話題はない。そちらに緊張する。
「ですが、私は戦士として生きてきた身の上。リネス殿には些か退屈かと」
リネスは少し悩み、人差し指を立てた。
「一つお願いを聞いて頂けませんか?」
「えっと……、出来る事でしたら」
「お互いに敬称付けを止めに致しましょう。その方が気楽ですから。それに、私は貴族でも王族でも御座いません。むしろ、最近まではグメスの魔女と恐れられていたのですから。気楽に話しても申し分ないのでは?」
「いえ、どのような御仁であれ、礼儀礼節を弁えるのは当然の」
「では、お出しした紅茶に手をつけてくださっても宜しいのでは?」
微笑んで返され、ゼノアは躊躇いながらも従った。
一口。少し冷めた紅茶を飲む。すると、美味しい。の言葉では表せない、心地良さが沁み渡る。
「……美味しい。じんわりと染みこんでいく感覚で、残る香りが心地よい。……初めて飲みます。これは、何処で?」
「私なりに試行錯誤を繰り返し、茶葉を配合したものです。書物は書庫にありますので。私以外の方の感想を聞けて良かったです」
「話では随分長い間、ずっと一人と聞いてます。何もかもを一人で?」
リネスは屋敷に張られた結界の話、そこから母と姉の話を続けた。
「――それで、運良く野鳥が庭の網に掛かれば肉料理を。極希に野獣なども迷い込む時は御座います。干し肉にすればしばらくは肉に事欠きません」
淡々と語るリネスの話は、グメスの魔女として固まった考えを悉く打ち砕き、ゼノアを素直に聴き入らせた。
「では、魚は食さないので? ここは小高い山の上ですから」
「いいえ。ここからだと分かりにくいのですが、庭先の崖の一角には少々傾斜のある、河へ繋がる坂が御座います。危険ではありますがそこで魚を調達出来ます。大きな魚を獲られればその日は運が良かったと」
笑顔で語るが、外見の細身から想像の付かない、山小屋生活を送っている。
「先ほど、この紅茶を飲んだ際、”初めて他者の意見を聞いた”とありましたが、ミゼルには飲んでもらっては?」
「あの方は何を出しても「美味しい」の一点張りです。初日の告白もありましたから、耄碌しているのかと」
昨日に引き続き、恋の話が上がり、ゼノアは顔が熱くなる。
「……告白……とは、それは……す、あ、いえ」
「好き、かどうかは分かりませんが、その時はこの屋敷も私も気に入った。と。度々訪れた際、いつしかあらゆる場面にて好きの言葉を乱発されます。一々照れても仕方なく、ミゼルが私を好いているのだと、勝手ながら解釈しております」
平然と、さも当たり前の様な顔で語られ、ゼノアだけが顔を赤らめた。
「どうなさいました?」
「い、いえ。私はこういった話に慣れておらず……」
「ゼノアはお慕い申している方はいらっしゃらないので?」
もう、顔の熱さが止まらない。その様子は、“いる”と断言していた。
「失礼を承知でお聞きしたいのですが、告白などは」
返答の前に照れ隠しからか、そっぽを向かれた。
「わ、私の事は……いいでは、ないですか」
初対面の方に対し、これ以上踏み込むのは不躾だと悟ったリネスは深入りしなかった。
そうこうしていると、入り口の扉が開く音がした。
自分の家のように入ってくるミゼルの姿があった。
「いやぁまいった。どうやら長引きそうだ」
「あら、貴方でしたらすぐにでも解きそうなものと考えておりましたが」
「私もそう考えていたのだがね、どうやら一筋縄ではいかないみたいだ。当然と言えば当然だ。君の母君が娘達を護るために必死に拵えた結界なのだ、容易ではあるまい」
「では、また後日ですね」
「おっと、その前に何か手料理を頂きたい。ここへ来たら君の料理を食べないといけない体質になってしまってね」
溜息を吐いてリネスが立ち上がる。
「仕方の無い方ですね。では、お待ちになられてる間、冷めた紅茶で宜しければお飲みになって待っててください」
「ああ、喜んで」
ゼノアの向かいに、今度はミゼルが座った。
カップは近くの棚から取ってきており、さっそく急須の紅茶を入れる。
「もうお前の家のような立ち回りだが、少し弁えたほうがいいのでは?」
「良いだろ、私は度々リネスへの好意の気持ちを伝え続けているのだ。もう、夫婦のような間柄だと私は思っているがね」
互いに理解し合っている様子が、少し羨ましく思った。
「な、なぜ二人は……普通に……出来て」
戸惑うゼノアの様子を、平然とした表情のまま、ミゼルは面白がった。
「私は始めから今のままだったが、リネスは照れていたさ。初心な少女に恋人が出来たくらいあからさまにね。けど度々訪れるとそれも無くなった。慣れてしまったのだろう。だが、彼女はそれでも献身的に気遣ってくれる。私も彼女の為を思うと、どのように困難な仕事でも請け負う所存さ」
「そ、それは……リネスの、容姿や振る舞いに対する……好意、からか?」
微かにミゼルは口元に笑みを零した。ゼノアの様子が愉快で仕方なかった。
「それもある。彼女は外見や一挙一動が優美で穏やか、静かで見るに心地よい。ただ、一番は彼女が作る手料理だろうな」
「料理?」
「転生してあちこちを見て回ったが、私の世界もこの世界も同じ、仕事で疲れた殿方を癒やし、空腹を埋める妻の手料理。私はリネスの料理がなくてはならなくなってしまった」
「さも女性の作る料理を重視しすぎでは? 男も料理をすると所はあるぞ」
「仕事や部族の風習など、理由は様々だ。しかしどのような境遇の男女間であれ、手料理が不味ければ好意を抱いた相手は離れていくさ。容姿重視を主張する輩は、ものの数日で飽きてしまうのがオチ。やはり、何か秀でた、自らが生み出す魅力があれば、人は惹きつけられるものだろうさ」
「それが……料理」
「私はそう思っている。一度、彼女の料理を食せば私の気持ちを分かってくれるだろうさ」
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