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四章 伝説の戦士との出会い
Ⅰ アンセンの診察
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ボリーグレスでの異変を解決し終えたルバート(身体はビンセント)は、一度レイデル王国へと帰還した。
帰還した足で女王ルーティアへ事情を説明し、国王専属術師アンセンの診断と治療を受ける事となった。
「ほう。……これはこれは」
アンセンの診察はビンセントの状態(魔力や気功の様子など)を観察し、一般の医者が患者を診察するような触診と聴診器を使う。
初診では見るからに魔力と気功の均衡が崩れていると判明し、翌日以降に経過観察する運びとなった。
翌朝、ようやくビンセントが目を覚ますも、二時間ほどでまた寝てしまう。そして夕方に目を覚まして一時間ほどで再び寝る。起床時間が短い症状に苛まれていた。
ビンセントの現状をアンセンへ報告したルバートは、容態観察の任をアンセンから請け負った。
経過観察から十日後。
睡眠間隔は日に日に狭まり、現在では目覚める時間も四時間まで増えた。
「アンセン殿、俺の容態はどうなんですか?」
現在、目覚めて三時間経過している。状態としてはまだ起きていられるが寝ようと思えばすぐに眠れる。やや寝ぼけ眼状態ではある。
この日の診察は生身のビンセントを診断するとあって、ルバートには城の応接室で待機させている。
「表に現われている容態を看る限りでは潜在魔力の不安定からくるものだ」
言われても理由が分からず、ビンセントは詳細を求めた。
元来、どの生き物も気功と魔力、二つの力を内在させて生きている。生存することのみ生体機能が発揮されている野獣と魔獣は、力を漂わせたり気配を断つ事しか力を使えない。知性があり、内在する二つの力を使用出来る人間は、この力を巧みに使用出来る生物といって良い。
個人の性質により気功を得意とするか魔力を得意とするかに別れるが、敢えて不得手である力を極めようと励む者もいる。また、力を使用することもなく生きる者もいるが、それも生活の中で細々とだが無意識に使用する事例が多い。一つの技術を磨く者、職人や匠などは、意図せず力が使用している良い例である。
「そして、武人や術師はどちらかの力を発揮している場合が多いため、内在する力が尽きかけたときに一方の力が生命維持の為に働くのだ。しかしビンセント殿は二つの力を変則的に多量消費した。故に残った力がこぞって生存するために働こうとするも、本来交わらん力同士だから安定するのに困難な状況というわけだ」
「じゃあ、俺が生きてるのはルバートが俺の身体を使って生活してるからですか?」
「ルバートに頼らんでも”看病が必要な寝たきりな身体”というだけだ。入院すれば問題は無い。しかしルバートが身体を使用していることで筋肉が動かされている。今尚いつも通りに行動出来ているのはルバートが動いているからだろう。その点は感謝することかもしれんな」
「……俺、いつになったら元に戻りますか?」
「私からはなんとも。目覚めている時間が長くはなっているから回復傾向にはあるが、一つ気になる状態が見受けられる」
それが何かを尋ねると、アンセンは魔力を込めた右手でビンセントのみぞおち辺りを触れた。
「……どのように感じますか?」
触れた辺りはすごく温かく、気を緩めるとその優しい力が広がって全身を包み込み、その温かみに甘えて寝入ってしまいそうであった。
率直な感想を告げるとアンセンは手を離した。
「今の魔力は気功の質量を増やした、いわば気功を魔力で覆った偽造魔力と言えるものです。術師なら圧迫感を抱き、気功使いならザラついた違和感を抱く。しかしビンセント殿は温かみと表現し、心地よく感じた。さらに私からは魔力も気功も吸い取られていた」
それがどういった事態かが分からないまでも、異様な状態であるのはビンセントでも分かる。
「ビンセント殿の内に存在する”何か”が魔力も気功も欲している。というなら今現在、睡眠時間が長い理由はビンセント殿から生成される力を吸い、起きている時はその”何か”が休んでいる状態。というならこの状態の辻褄が合います。今必要なのはその”何か”を知り、共存する手を考えるしかないとしか言えませんな」
「けど、どうすれば良いのでしょうか。いくら回復傾向にあるとは言っても、このままじゃ駄目な気がするんですけど」
「なに、私とて何も考えていない訳ではない。シーロスの件やその他諸々の問題を解決してくれた礼もあるのでな、色々方法は考えていますよ」
「では早速」
逸るビンセントを、アンセンは右手の平を前に出して制止させた。
「現在、ルバートと話し合い、有効な手を考えている最中です。もう暫し堪えてください」
「あいつ、俺の事を心配しているのか?」
返答は戸惑いつつ、「ええ、勿論」と、苦笑いを浮かべてであった。
はっきりと断言出来ない理由はルバートの興奮具合にある。
それはビンセントが寝落ち、身体の主導権をルバートが握った状態で診察を受けた時の事。
「心配? まあ、俺様としてはビンセントが英雄探偵殿であり相棒でもあるからな、容態を気遣う道理はある。しかし! あそこまで興味深い研究素材……」咳払いする。「失礼。俺様とて分からぬ未知の現象を英雄探偵殿が……主殿が患ったのだ。元々は俺様が呪いに手を出し魔女へと変貌し、不可抗力ながらビンセントに憑いてしまった故に起きた事象かもしれんのだぞ! 俺様も遺憾なく調べて改善させる義理があるというものだ!」
もう、どれほどビンセントを気遣う言葉を並べようと、ルバートの本心は”貴重な研究素材を見つけ、異変の真実を突き止めたい探究心”に他ならないのは明白である。
無理やり善人ぶる言動に反し、興奮した表情、喜び昂ぶる感情を見る限り、誰でも分かる。
「……そうか。……あいつ、なんだかんだ言って……」
素直にルバートの気遣いが自身を労っていると信じ切るビンセントの姿に、アンセンは心苦しい辛さを覚えた。
「立場上、あいつと俺は敵同士だったんですけど、なんだか最近のあいつを見てたら結構良い奴だって感じてます。それになんか苦労性な所とか……、俺の仲間ってそういうの多いなって。……なんか俺、恵まれてるなって思いますよ」
アンセンは不憫に思いつつ、本心を一切漏らすことはしなかった。そして、なんとも言えない心苦しさが一層に増した。
帰還した足で女王ルーティアへ事情を説明し、国王専属術師アンセンの診断と治療を受ける事となった。
「ほう。……これはこれは」
アンセンの診察はビンセントの状態(魔力や気功の様子など)を観察し、一般の医者が患者を診察するような触診と聴診器を使う。
初診では見るからに魔力と気功の均衡が崩れていると判明し、翌日以降に経過観察する運びとなった。
翌朝、ようやくビンセントが目を覚ますも、二時間ほどでまた寝てしまう。そして夕方に目を覚まして一時間ほどで再び寝る。起床時間が短い症状に苛まれていた。
ビンセントの現状をアンセンへ報告したルバートは、容態観察の任をアンセンから請け負った。
経過観察から十日後。
睡眠間隔は日に日に狭まり、現在では目覚める時間も四時間まで増えた。
「アンセン殿、俺の容態はどうなんですか?」
現在、目覚めて三時間経過している。状態としてはまだ起きていられるが寝ようと思えばすぐに眠れる。やや寝ぼけ眼状態ではある。
この日の診察は生身のビンセントを診断するとあって、ルバートには城の応接室で待機させている。
「表に現われている容態を看る限りでは潜在魔力の不安定からくるものだ」
言われても理由が分からず、ビンセントは詳細を求めた。
元来、どの生き物も気功と魔力、二つの力を内在させて生きている。生存することのみ生体機能が発揮されている野獣と魔獣は、力を漂わせたり気配を断つ事しか力を使えない。知性があり、内在する二つの力を使用出来る人間は、この力を巧みに使用出来る生物といって良い。
個人の性質により気功を得意とするか魔力を得意とするかに別れるが、敢えて不得手である力を極めようと励む者もいる。また、力を使用することもなく生きる者もいるが、それも生活の中で細々とだが無意識に使用する事例が多い。一つの技術を磨く者、職人や匠などは、意図せず力が使用している良い例である。
「そして、武人や術師はどちらかの力を発揮している場合が多いため、内在する力が尽きかけたときに一方の力が生命維持の為に働くのだ。しかしビンセント殿は二つの力を変則的に多量消費した。故に残った力がこぞって生存するために働こうとするも、本来交わらん力同士だから安定するのに困難な状況というわけだ」
「じゃあ、俺が生きてるのはルバートが俺の身体を使って生活してるからですか?」
「ルバートに頼らんでも”看病が必要な寝たきりな身体”というだけだ。入院すれば問題は無い。しかしルバートが身体を使用していることで筋肉が動かされている。今尚いつも通りに行動出来ているのはルバートが動いているからだろう。その点は感謝することかもしれんな」
「……俺、いつになったら元に戻りますか?」
「私からはなんとも。目覚めている時間が長くはなっているから回復傾向にはあるが、一つ気になる状態が見受けられる」
それが何かを尋ねると、アンセンは魔力を込めた右手でビンセントのみぞおち辺りを触れた。
「……どのように感じますか?」
触れた辺りはすごく温かく、気を緩めるとその優しい力が広がって全身を包み込み、その温かみに甘えて寝入ってしまいそうであった。
率直な感想を告げるとアンセンは手を離した。
「今の魔力は気功の質量を増やした、いわば気功を魔力で覆った偽造魔力と言えるものです。術師なら圧迫感を抱き、気功使いならザラついた違和感を抱く。しかしビンセント殿は温かみと表現し、心地よく感じた。さらに私からは魔力も気功も吸い取られていた」
それがどういった事態かが分からないまでも、異様な状態であるのはビンセントでも分かる。
「ビンセント殿の内に存在する”何か”が魔力も気功も欲している。というなら今現在、睡眠時間が長い理由はビンセント殿から生成される力を吸い、起きている時はその”何か”が休んでいる状態。というならこの状態の辻褄が合います。今必要なのはその”何か”を知り、共存する手を考えるしかないとしか言えませんな」
「けど、どうすれば良いのでしょうか。いくら回復傾向にあるとは言っても、このままじゃ駄目な気がするんですけど」
「なに、私とて何も考えていない訳ではない。シーロスの件やその他諸々の問題を解決してくれた礼もあるのでな、色々方法は考えていますよ」
「では早速」
逸るビンセントを、アンセンは右手の平を前に出して制止させた。
「現在、ルバートと話し合い、有効な手を考えている最中です。もう暫し堪えてください」
「あいつ、俺の事を心配しているのか?」
返答は戸惑いつつ、「ええ、勿論」と、苦笑いを浮かべてであった。
はっきりと断言出来ない理由はルバートの興奮具合にある。
それはビンセントが寝落ち、身体の主導権をルバートが握った状態で診察を受けた時の事。
「心配? まあ、俺様としてはビンセントが英雄探偵殿であり相棒でもあるからな、容態を気遣う道理はある。しかし! あそこまで興味深い研究素材……」咳払いする。「失礼。俺様とて分からぬ未知の現象を英雄探偵殿が……主殿が患ったのだ。元々は俺様が呪いに手を出し魔女へと変貌し、不可抗力ながらビンセントに憑いてしまった故に起きた事象かもしれんのだぞ! 俺様も遺憾なく調べて改善させる義理があるというものだ!」
もう、どれほどビンセントを気遣う言葉を並べようと、ルバートの本心は”貴重な研究素材を見つけ、異変の真実を突き止めたい探究心”に他ならないのは明白である。
無理やり善人ぶる言動に反し、興奮した表情、喜び昂ぶる感情を見る限り、誰でも分かる。
「……そうか。……あいつ、なんだかんだ言って……」
素直にルバートの気遣いが自身を労っていると信じ切るビンセントの姿に、アンセンは心苦しい辛さを覚えた。
「立場上、あいつと俺は敵同士だったんですけど、なんだか最近のあいつを見てたら結構良い奴だって感じてます。それになんか苦労性な所とか……、俺の仲間ってそういうの多いなって。……なんか俺、恵まれてるなって思いますよ」
アンセンは不憫に思いつつ、本心を一切漏らすことはしなかった。そして、なんとも言えない心苦しさが一層に増した。
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