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三章 異界の空中庭園
Ⅶ 突然の反動
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まるで硝子の容器が砕けたような音を響かせて空間が割れた。
三人は大小様々な岩が転がっている岩石地帯へ落ちるように戻ってきた。空間の割れ目はゆっくりと消えていく。
高所から落ちた訳ではないので地面に衝突しても痛みはあまりない。
「……へ? 今度は、なんだ?」
ビンセントが普段通りに戻っていた。
「ちょっとビン様大丈夫!? あんな大技いつ覚えたのよ。加減しないと死ぬわよ!」
そうは言われても、ビンセントにはまるで記憶がない。
「待て! なんの話だ?! それに、空間から脱出する作戦はどうなったんだ」
本気で記憶が無いのは、ビンセントの様子から分かる。
「まあいい。とりあえずは脱出成功だ」
ルバートは立ち上がって周辺を見回した。続いてビンセントとエベックも同様の行動をとる。
岩石が転がっているだけで、畑も家屋も無い。
「場所が違いすぎないか? 広大な畑だっただろ」
「あれはどこかの畑の光景が映し出された幻。あそこまで異常な魔力だ、蜃気楼のような事が起きても不思議ではない」
「じゃあ、無事に解決したってことか?」
エベックは”ある箇所”が気になり、近くの大岩へ飛び乗った。
「ねぇ、あれは何?」
指さす方へ駆け寄ると、黒い円柱があった。神殿の柱のようなソレは大人三人分の高さを有していた。
ルバートが触れると、何かに気付いて手を離す。
「どうした、何か重要な手がかりでも?」
「いや……この感覚……」
感じた感覚と状況を整理しようとした途端、三人の全身に粘り気のある冷たい液体を、頭からかけられたような寒気が纏わり付いた。
咄嗟に警戒し、エベックとルバートが魔力探知を行うと二カ所から異常な魔力を感じ取り、二人は近場の大岩へ飛び乗り探知先を見た。
「ちょっと! あの化け物、ボリーグレスへ向かってるわよ!」
「こっちは巨大化け物の死に損ないだ。異質な魔力が剥げて魔力の業の貯蔵庫のようになってる。ビンセント、今なら奴から魔力の業を吸い尽くせるぞ!」
本来なら許可を得なくともトドメを刺しに行くであろうルバートの様子から、相当量の魔力を消費したと窺える。身体の主導権を握って退治に向かわなければ魔力の業を吸い取れないほどに弱っている。
「ダメだ! そっちは町が無い。先にあの化け物をどうにかしないとボリーグレスの人達が!」
優先順位はボリーグレスの住民の命。英雄らしい正義感ある意見を優先し、ビンセントはボリーグレス側へと走った。
「やれやれ、せっかくのご馳走が」
渋々ルバートはビンセントの後を追った。
巨漢の化け物の歩く速度は遅く、三人は思いのほか早く追いついた。
「どうする。とりあえず斬った方がいいのか?」
さっきまでの異質な迫力がビンセントからは微塵も出ていない。よってエベックとルバートはビンセントの力を頼る作戦を諦めた。
「迂闊に近づくのは危険よね。あの空間内で感じた魔力は無いけど、どういった行動をしてくるか分からないわ。もしかしたら、あのヒダみたいな物が鞭みたいに撓る武器だったら、近づいた途端にバッサリよ」
「町に着くまでに手を考えるしかない」
とは言うものの、ボリーグレスまで半時間ほどで到着すると読める。焦りともどかしい想いが相まって、ビンセントは落ち着かない。
「ねえ、一つ試してみていいかしら?」
この際、どんな手でもすがりたい一心のビンセントは、即答で「いい」と言ってしまった。
「お前さん落ち着け。で、どんな方法だ?」
「あたしの武器は具象術って知ってるでしょ? けど、それとは別に普通の短刀もあるのよ。これを投げて反応を伺いたいの。下手をすれば襲われる危険は孕んでいるけどね」
「けど何もしなければただの傍観だ。試してみる価値はあるぞルバート」
「別に否定はしておらん。だが万が一に備え、俺様はお前さんの中に入る。エベックは術師として対応は出来るだろうが、お前さんは斬るだけだろ」
「避ける事も出来るぞ」
もう、何かを言う気が薄らいでしまう返答にルバートは言葉が詰まる。そんな様子を余所にビンセントはエベックに指示した。
「では、エベックの判断で行動してッ?! ――――」
突然、糸が切れた操り人形の如くビンセントは倒れた。
「ビン様!」
「どうしたビンセント!」
ルバートが背に触れると、まるで死体のように魔力も気功も感じない。両目の瞳孔は開いており、呼吸はしていないように窺える。
「まずい。さっきの反動かもしれんぞ!」
急いでビンセントの中へ入ると、視界が眩み、呼吸しづらい。身体も疲労困憊状態に加え、重度の筋肉痛のように痛く力が入りづらい。
「……なん……だ。……これ…………は」
「落ち着いてルバート。とりあえず呼吸と魔力で生命活動を保って」
エベックはビンセントの背に手を当てて魔力を注いだ。すると、会話はしやすくなった。
「おそらく……反動、だ。……殆どの身体機能が……ぐぅっ、止まりかけていた」
「ビン様は無事なの?」
少し呼吸を整えて落ち着くと、普通に話せるまで回復した。
「深い眠りに落ちてるというのが正しい。ギリギリで生かされている状態だ。俺様の魔力も大半吸われる程だ」
「じゃあ、あの強大な力がビン様の中に巣くってるって事?」
「仮定としてだが間違いなくそうだろ。ビンセントの中で生きているのかもしれん。残念だが、巨漢の化け物を対処出来なくなった」
焦りの色が見えるエベックは、悔しい思いのまま巨漢の化け物を見た。
ビンセントとルバートは動けない。だがこのまま放っておく訳にはいかない。
エベックはいくつか浮かぶ無謀な策を実行しようと心に決めた。
「……あたし一人でも試してみるわ」
「止めろ。下手をすれば死ぬぞ」
「こう見えても反射神経は高い方よ。信じて」
話の最中、巨漢の化け物の身体が青白い光に包まれた。
「何?!」
様子を見ると化け物の身体に亀裂が走り、徐々に崩れて肉体が上空へ流れて散った。
誰が行ったかは、化け物が完全に消えて光が収まり、ようやく判明した。
その術師達を見るや、エベックは手を振って気を引いた。
「スビナ! グレミー! こっちよ!」
呼ばれて駆け寄る二人は、ビンセントの様子に驚きを隠せないが、とにかく応急処置をエベックと試みた。
処置中、エベックは二人がなぜボリーグレスへ来ているかの理由を聞くも、二人の口から衝撃的な事実が返ってきた。
三人は約一ヶ月も行方不明状態だったのだと。
三人は大小様々な岩が転がっている岩石地帯へ落ちるように戻ってきた。空間の割れ目はゆっくりと消えていく。
高所から落ちた訳ではないので地面に衝突しても痛みはあまりない。
「……へ? 今度は、なんだ?」
ビンセントが普段通りに戻っていた。
「ちょっとビン様大丈夫!? あんな大技いつ覚えたのよ。加減しないと死ぬわよ!」
そうは言われても、ビンセントにはまるで記憶がない。
「待て! なんの話だ?! それに、空間から脱出する作戦はどうなったんだ」
本気で記憶が無いのは、ビンセントの様子から分かる。
「まあいい。とりあえずは脱出成功だ」
ルバートは立ち上がって周辺を見回した。続いてビンセントとエベックも同様の行動をとる。
岩石が転がっているだけで、畑も家屋も無い。
「場所が違いすぎないか? 広大な畑だっただろ」
「あれはどこかの畑の光景が映し出された幻。あそこまで異常な魔力だ、蜃気楼のような事が起きても不思議ではない」
「じゃあ、無事に解決したってことか?」
エベックは”ある箇所”が気になり、近くの大岩へ飛び乗った。
「ねぇ、あれは何?」
指さす方へ駆け寄ると、黒い円柱があった。神殿の柱のようなソレは大人三人分の高さを有していた。
ルバートが触れると、何かに気付いて手を離す。
「どうした、何か重要な手がかりでも?」
「いや……この感覚……」
感じた感覚と状況を整理しようとした途端、三人の全身に粘り気のある冷たい液体を、頭からかけられたような寒気が纏わり付いた。
咄嗟に警戒し、エベックとルバートが魔力探知を行うと二カ所から異常な魔力を感じ取り、二人は近場の大岩へ飛び乗り探知先を見た。
「ちょっと! あの化け物、ボリーグレスへ向かってるわよ!」
「こっちは巨大化け物の死に損ないだ。異質な魔力が剥げて魔力の業の貯蔵庫のようになってる。ビンセント、今なら奴から魔力の業を吸い尽くせるぞ!」
本来なら許可を得なくともトドメを刺しに行くであろうルバートの様子から、相当量の魔力を消費したと窺える。身体の主導権を握って退治に向かわなければ魔力の業を吸い取れないほどに弱っている。
「ダメだ! そっちは町が無い。先にあの化け物をどうにかしないとボリーグレスの人達が!」
優先順位はボリーグレスの住民の命。英雄らしい正義感ある意見を優先し、ビンセントはボリーグレス側へと走った。
「やれやれ、せっかくのご馳走が」
渋々ルバートはビンセントの後を追った。
巨漢の化け物の歩く速度は遅く、三人は思いのほか早く追いついた。
「どうする。とりあえず斬った方がいいのか?」
さっきまでの異質な迫力がビンセントからは微塵も出ていない。よってエベックとルバートはビンセントの力を頼る作戦を諦めた。
「迂闊に近づくのは危険よね。あの空間内で感じた魔力は無いけど、どういった行動をしてくるか分からないわ。もしかしたら、あのヒダみたいな物が鞭みたいに撓る武器だったら、近づいた途端にバッサリよ」
「町に着くまでに手を考えるしかない」
とは言うものの、ボリーグレスまで半時間ほどで到着すると読める。焦りともどかしい想いが相まって、ビンセントは落ち着かない。
「ねえ、一つ試してみていいかしら?」
この際、どんな手でもすがりたい一心のビンセントは、即答で「いい」と言ってしまった。
「お前さん落ち着け。で、どんな方法だ?」
「あたしの武器は具象術って知ってるでしょ? けど、それとは別に普通の短刀もあるのよ。これを投げて反応を伺いたいの。下手をすれば襲われる危険は孕んでいるけどね」
「けど何もしなければただの傍観だ。試してみる価値はあるぞルバート」
「別に否定はしておらん。だが万が一に備え、俺様はお前さんの中に入る。エベックは術師として対応は出来るだろうが、お前さんは斬るだけだろ」
「避ける事も出来るぞ」
もう、何かを言う気が薄らいでしまう返答にルバートは言葉が詰まる。そんな様子を余所にビンセントはエベックに指示した。
「では、エベックの判断で行動してッ?! ――――」
突然、糸が切れた操り人形の如くビンセントは倒れた。
「ビン様!」
「どうしたビンセント!」
ルバートが背に触れると、まるで死体のように魔力も気功も感じない。両目の瞳孔は開いており、呼吸はしていないように窺える。
「まずい。さっきの反動かもしれんぞ!」
急いでビンセントの中へ入ると、視界が眩み、呼吸しづらい。身体も疲労困憊状態に加え、重度の筋肉痛のように痛く力が入りづらい。
「……なん……だ。……これ…………は」
「落ち着いてルバート。とりあえず呼吸と魔力で生命活動を保って」
エベックはビンセントの背に手を当てて魔力を注いだ。すると、会話はしやすくなった。
「おそらく……反動、だ。……殆どの身体機能が……ぐぅっ、止まりかけていた」
「ビン様は無事なの?」
少し呼吸を整えて落ち着くと、普通に話せるまで回復した。
「深い眠りに落ちてるというのが正しい。ギリギリで生かされている状態だ。俺様の魔力も大半吸われる程だ」
「じゃあ、あの強大な力がビン様の中に巣くってるって事?」
「仮定としてだが間違いなくそうだろ。ビンセントの中で生きているのかもしれん。残念だが、巨漢の化け物を対処出来なくなった」
焦りの色が見えるエベックは、悔しい思いのまま巨漢の化け物を見た。
ビンセントとルバートは動けない。だがこのまま放っておく訳にはいかない。
エベックはいくつか浮かぶ無謀な策を実行しようと心に決めた。
「……あたし一人でも試してみるわ」
「止めろ。下手をすれば死ぬぞ」
「こう見えても反射神経は高い方よ。信じて」
話の最中、巨漢の化け物の身体が青白い光に包まれた。
「何?!」
様子を見ると化け物の身体に亀裂が走り、徐々に崩れて肉体が上空へ流れて散った。
誰が行ったかは、化け物が完全に消えて光が収まり、ようやく判明した。
その術師達を見るや、エベックは手を振って気を引いた。
「スビナ! グレミー! こっちよ!」
呼ばれて駆け寄る二人は、ビンセントの様子に驚きを隠せないが、とにかく応急処置をエベックと試みた。
処置中、エベックは二人がなぜボリーグレスへ来ているかの理由を聞くも、二人の口から衝撃的な事実が返ってきた。
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