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二章 魔眼の病とかつての英雄

Ⅶ 狂禍の中の英雄

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 ルバートとの経緯、ゾアの存在の説明後、ビンセントはゾアが宿っている石を三人に見せると、深いため息を吐かれた。
 警戒してか怒ってか分からないが、グレミアとスビナの鋭い視線がビンセントに突き刺さる。
「ビン様って、災難と巡りやすい星回りだったの?」
「そうかもしれませんね。ですが、ここへ来る前に話してほしいとは思いましたが」
 グレミアの語気が重圧となってビンセントにのしかかる。
「けど、本当にルバートより強力なゾアがいるとして、どうしてこんな傍にいるスビナに憑かないのかしら。……神聖な地だから?」
 エベックの疑問はビンセントも同様に抱いている。
「その答えは単純明快だ」
 ルバートが喋ると、なぜかグレミアの真顔が怖く感じるビンセントであった。
「ビンセントが誤解しているだけだ」

 一瞬、何を言っているか分からず、ビンセントは思考が停止した。
「……はぁ?」
「呆れ顔で返すな。言葉通りの意味だ」
「何言ってる!? ゾアはスビナに」
「”スビナ”とも”巫女”とも言っておらん。森林神殿この地に、奴の依り代となる者・・・・・・・がいると言ったんだ」
 ゾアの言葉を思い出すも、確かにルバートの言ったとおりである。もし依り代がスビナを指すなら、こんな回りくどい言い方はしないだろう。
 申し訳なさそうな状態のビンセントの傍に寄るエベックは慰めの言葉をかける。
 グレミアとスビナは話を進めた。
「しかし、スビナがゾアの求める者ではないとすれば、他に何か特別な者がこの森林神殿に?」
 スビナは答えにくそうに、顔を顰めると、ルバートはすぐに気付いた。
「どうやら心当たりがあるそうだな」
 スビナは躊躇いながら言葉を詰まらせる。
「この森林に燻るゾグマの塊。ソレに何かいるのか?」
 ルバートに図星をつかれ、表情に出た。
「あなた、この森に来たことあるの?」エベックが訊く。
「いや一度も。人間であった頃さえもな。だが、聖域であるはずの地にゾグマがやや混じっているのが気になった」
「……魔女だけあって、さすがですね。私が巫術で姿を隠していたのに見つけるのですから、ただ者ではないと思ってましたが」
「それは誤解だ。俺様は巫術を見抜いたのではない。やや漂うゾグマが巫女に反応して集まっていたのを見ただけだ」

 嘘か本当か分からないビンセントは、スビナの隠し事が気になり事情を求めた。
 スビナは森林の奥を指さした。
「この先に“彼”がいます。ですが皆様も覚悟してください」
 年齢にして十五歳のスビナには、真実全てを話すことは出来なかった。

 スビナに案内された場所は、森の木々に囲まれた小さな平地。
 周囲の所々に小さな花が点在して咲き、陽光がその平地を静かで和やかな癒しを与える神秘性を感じさせる。平地の中心、陽光を浴びている赤黒い靄を漂わせている物体が存在した。
「……なんだ……あれ」
 ビンセントの驚きは、グレミアとエベックも同時に思われた。
 一同の心情に呼応してか、風が吹き木々がざわつく。
 英雄一同に反し、ルバートは冷静に分析する。
「あれは呪いに汚染された人間か?」
 三人は驚き、スビナは間を置いて小さく頷いた。
「呪いって確か、ルバートが魔女になっていたあれだよな。見た目がまるで違うぞ」
「耳の痛い話だ。……大まかに説明するとだ、俺様が干渉して身体を乗っ取られた呪いは広範囲の土地を浸食した危険なもの。ゾグマと言い換えてもいいだろうな。しかしあの者が浸食されているのは範囲でいえばそれ程広くも密度が濃くも無い。せいぜいこの森の平地が範囲だろ」
「……ええ。その通りです」
「スビナ、誰ですかあの人は」グレミアが訊いた。

 木々が風で揺れて騒めき、その音が止むと、名が告げられた。
「……ランディス様です」
 その名を聞き、ビンセントは誰よりも驚愕し、信じようとしなかった。
「嘘だ……」
 言葉が漏れるも、スビナは「……本当です」と呟く。
「嘘だ! どうしてランディスが!」
 スビナの両肩を掴み、事情を求める。ルバート以外はその理由に納得して同情した。

 ランディス=ルーガー。十英雄の一人であり、ビンセントが旅の序盤で知り合い意気投合した親友である。
 十英雄の中で一番力が強く、仲間想いで明るく情に熱い。魔女退治の際、最初に大群の敵を相手に一人で立ち向かい仲間を先に行かせた。剣士として大群相手に一人で対峙して生き残ったのは、魔女討伐後も仲間内から称賛される話であった。

「ビンセント様落ち着いてください」
「なんでランディスなんだ! どうやってあれがランディスだと」
「落ち着いてください!!」
 スビナが叫ぶも、ビンセントが黙っただけで顔は赤く、涙目で昂ぶる心情は治まっていない。
「ランディス様がこの森に入った所は目撃した者が多くおります。それにあの方がああなる前の数日間、何かに憑かれたような挙動が見られたと証言がありました」
「それとアレがランディスだという確たる証拠はない!」
「証拠は、封印している時に気づいた」
 ルバートの推理に、スビナは視線を逸らせた。
「……そうじゃないかね?」
「……鋭いですね」声は呟くほど小さい。
「どういう事だルバート」
「強大な力を持つ何かを封印するという事は、本体が生物ならその魂を縛らねば封印できない。その時彼の存在を知ったのだろう」
「ちょっと待った」エベックが訊いた。「封印って、陣術や印術……ここだったら巫術よね。呪いとか、ここだったら浄化の力が作用して、あそこまでになるの? 封印したなら尚更」

 スビナは返答に僅かな間が空いた。心情の落ち込み具合が分かる。

「アレは発生した時点で周囲に害を及ぼしました。浄化の作用を上回る力で、すぐさま封印を施さなければならないと判断し、私が出来る最大の術であそこまで留めました。しかし近くの町で【奇眼】という病を発症させたのもこの影響でしょう。ルバートがこの地にゾグマが漂っているといったのも、その時の名残です」
 この発言に、グレミアとエベックは疑問を抱く。
「……それ、おかしくない?」
「ええ。色々とおかしなところが目立ちますね」
「何がおかしい」
 もしかすると、ランディスを救う手立てがあるかとビンセントは抱く。

 グレミアが提示する疑問点は二つ。
 ランディスの挙動と呪いに染まる期間の短さ。
 スビナが気づいた時の呪いの状態。

「彼女の精霊巫女としての実力は確かです。あそこまで禍々しい存在を見過ごすのは考えにくい」
「誰だって気づくわよ。あそこまで危険な存在なんだもの。それに、ランディの挙動がおかしいっていうのも、妙よね。あたし達が魔女退治してからそんなに日数経ってないでしょ? なのにあの奇眼が発症する原因っていったら、精神面の負担が影響してる場合が多いのよ。例えば、”周りの目や期待が負担になる”みたいなの。仮にランディスが気を病んでも、ああなるまでの日数を逆算しても短すぎよ」
 その矛盾点に、ビンセントは微かな希望を抱く。
「じゃあ、アレがランディスじゃない可能性もあるんだな」
「ビンセントさん。残念ですが、アレは確かにランディスさんです。燻るミジュナの中を見ましたので」
「ミジュナ?」
 聞いた事の無い言葉に反応するも、突如ルバートがビンセントの懐に異変を感じる。
「ビンセント! ゾアの石を手放せ!」
 今まで悠然と構えていたルバートが怒鳴り、ビンセントは慌てて石を取り出すと、黒く禍々しい魔力が漂いだした。
「早く捨てろ!」
 追い打ちのように告げられ、石を離れたところへ投げた。

 やがて、黒い宝石からゾアが姿を現した。
「あれが……」
「確かに……、邪悪ですね」
 スビナ、グレミア、エベックが構えると、ルバートが背を向けて前に立ちはだかった。
「何があっても何もするな」
「あら、やけに紳士なのね。護ってくれるの?」エベックが訊く。
「考えあってのことだ。素直に護られろ」
 出現したゾアは自らの手を眺め、握っては開き感覚を確かめた。
「……まあまあだな……いや」
 それは、自身の魔力の業を確認して気づいた。
 警戒しているルバート達をよそ目に、ゾアはランディスの元へと向かう。

「おい! ランディスをどうするつもりだ」
「よせビンセント!」
 ルバートの制止を無視してビンセントはゾアの元へ向かう。
 振り返ったゾアと距離をとりビンセントは剣を構えた。その様子にゾアは鼻で笑う。
「なんという面だ。送り届けた事を褒めてほしかったのか?」
「ふざけるな! ランディスをどうするつもりだと聞いてるんだ!」
 ゾアはゾグマの塊に目を向けた。
「アレは既に【時の狂渦きょうか】に喰われている。あそこまで崩れた人間を我は欲していたのだ」
 ルバートがビンセントの中へと入った。防壁はスビナとグレミアが受け持っている。
(止めろビンセント、相手が悪すぎるぞ)
「黙ってろ! ここで止めなければランディスが奴に殺される」
 ゾアは呆れてため息をつくと、両手を広げて向かい合った。
「会話は無駄なのだろう? なら我を斬ればいい」
 まさかの申し出に二人は躊躇った。
「どうした? ああ、罠だと思っているのか。まあそうだな……ではこれならどうだ? 我はお前達、そこで防壁に躍起になっている連中も含め殺しはしない。ただ、貴様が我を斬りに来ればいいだけだ。好条件だろ?」

 魔力の質、力量を見るからに差は歴然。なにをどう足掻いてもゾアに勝てる者はこの場にいない。たとえルバートでさえ。
 それでもビンセントの心は揺れ動く。
(よく聞けビンセント。ゾアが何を考えてるかは知らんが、奴の口車に乗るのは自殺と同義だぞ)
「どうした? ランディスという者を助ける気は無いのか?」
(挑発だ。奴の狙いはお前さんだ!)
 ルバートの焦り。それは説得が通じないのではなく、身体の主導権を握ることが出来ない事だ。それは不可能ではなく、かなり困難というだけで、説得は時間稼ぎでしかない。

 ゾアは白けた表情に変わる。
「意気地の無い英雄か……興ざめだ」
 ランディスの元へ向かうゾアを見て、ようやくビンセントは決心する。
(行くなビンセント!)
 ルバートの声はビンセントに届かない。
「――わあああああああ!!」
 咆哮と共に勢いよく振り上げた剣でゾアを斬った。そう、確かにゾアの身体はビンセントの一振りで切り裂かれた。しかし手応えはない。よく見ると、煙を斬った様にゾアの身体が揺らぎ、間もなく元に戻る。
「そうそう、そうでなくてはな」
 ビンセントの胸ぐらを掴むと、不思議なことに身体が動かなくなり、難なく持ち上げられた。
「う、ぐぅ……」
「我は今、少々面倒な状態でな。死にはせんが出来る事に制限がかなりかかっている」
「よく言う、災禍を起こす気なのだろ?」
「ほう? 元魔女か。ようやくその身体に干渉出来るようになったか。遅いぞ」

 とはいえ、口で反論するだけしか主導権を握れていない。

「こちらも”災禍の見定め”やら”五つの筋書きを拵える”やらと、面倒な難役をいくつも担っている。ランディスアレに憑いてようやくまともに行動できるのだ。……はぁ、面倒で仕方ない」
「ならこれはなんだ? 俺様の主をどうする気だ」
 不適な笑みをゾアは浮かべた。
「貴様も気づいてるだろ? ビンセントこれは別の意味で面白い。見させてもらうぞ」
 言うと、ゾグマの塊に向かってビンセントの身体を放り投げた。
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