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一章 遺跡の魔獣
Ⅷ 最初の仲間
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トウマは烙印の力を試す前に腰に下げている布袋から干し肉を二つ取り出し、一つをジェイクへ差し出した。
「いざって時の為です。ちょっとした腹ごしらえに」
未だトウマを信じていいか疑いの残るジェイクは、受け取っていいか迷いつつ、差し出された右手のではなく左手の干し肉を取った。
「悪いな。一応警戒はしてるんでな」
(じゃあ、前もって食料は備えてなさいよ)ベルメアは心の中で愚痴る。
「ははは……、まあ、そうですよね」
トウマは苦笑いを浮かべ、受け取られなかった干し肉を食べた。
「トウマ優しすぎ、怒っていい所だよ」
ビィトラは呑気に浮遊して他人事のように忠告する。
干し肉を食べたジェイクは剣を鞘から抜いた。ふと、刃こぼれが目につく。
「……で、何を試すんだ?」
「ジェイクさんが”魔法剣”を使えるかどうかを確かめます」
「まほうけん? ……なんだそれ」
ビィトラがジェイクの傍へ近寄った。
「トウマの世界の造語だよ。要するに、トウマの術を剣に宿して攻撃できるかって事」
ジェイクが納得するとトウマは続けた。
「ジェイクさんも仲間が欲しいってのは分かります。けど、僕はただの仲間より、”あいつ”に対抗できる仲間が欲しいので、これで何もいい結果が出なかったら残念ですが諦めてください」
『あいつ』が何を指すかは分からないものの、ジェイクはこの機を逃すまいと剣に烙印の力を込めた。
「よく分からんが来い。俺も烙印の力を知るいい機会なんでな」
トウマは右手に炎の塊を出現させた。森で使用した炎より威力は抑えられているが、強力な炎であるとジェイクは感じ取った。
「消耗してるので現状、これが限界です。もし上手くいかなかったらジェイクさんは大怪我しますけど……どうします?」
「聞くな馬鹿野郎。男がやるっつったら先の事なんざぁ気にするな」
真剣さと気迫、意志が固く揺るぎない言葉。トウマは僅かに心動かされた。
二人を様子を見守っているベルメアは心配の様子を見せず、ジッと傍観する。ビィトラは助言もしないベルメアが気になった。
「いいの? トウマの炎に当たったら、あの人死ぬかもしれないよ」
「かもね。けど、ジェイクはここまで自分の強い意志で来たの。あたしがここで何言っても聞かないわよ。それに、本気のジェイクはレベルとか関係なく、何かやってくれる人間だからね」
「まだ数日でそこまで信頼できるんだ。……気を付けなよ、その信頼を見誤ったら命取りになるよ」
忠告の最中、トウマはジェイク目掛けて炎を放った。
(あの時の感じを思い出せ)女にとどめを刺した時、炎を剣に宿した感覚を蘇らせた。
迫る炎を受け止めるも、全身を後方へ押し進める程の巨大な力に耐えるのは、烙印とは別にかなり力を使った。堪えるのに必死でも、意識は剣へ集中させる。やがて炎の圧力が弱まり、次第に剣へ纏わり始めた。
「……よ、し。……この、まま」
炎の八割が剣に纏った矢先、
――バキンッ!!
音を鳴らして刀身が折れた。途端、破断部分から赤紫の炎が発生し、トウマの炎を取り込むように相殺して天へ上り消し飛んだ。後には折れた剣が転がった。
「はぁ、はぁ、はあ。……無理、でしたか」
かなりの魔力を込めたトウマは息を切らせている。
「……いや、元々刃こぼれが酷いが剣だったから耐えれなかったんだろ。それにマホウケンってのが出来てもそんなに持続しなかっただろうな」
「どうして……分かるんですか?」
「今もそうだが、さっきの戦いん時もだ。烙印の力が強すぎて、炎を纏わせようとすると相殺するのを感じた。やるなら二つの炎が合わさった一瞬の間しか無理だろうな。威力は烙印のみの時より強いのは手応えで分かったから確かだ」
二柱の神が二人の傍へ寄って来た。
「要するに、二つの力が鬩ぎ合ってる瞬間の相乗効果で力が増すって事ね。森ではトウマが放った炎じゃなく、木に燃えた炎だったから今みたいに全力で集中する必要がなかった。殆ど烙印に引き寄せられて炎が纏ったって感じね。烙印について知れたから”良い成果”じゃない」改めてトウマを見る。「で、どうする? ジェイクと組む気になった?」
「ビィはずっと疑ってるけど、僕は烙印技見た時からジェイクさんと組もうって思ってましたよ。”受肉したい”とか”レベル8”って時はさすがに迷ったけど」
ベルメアが頷き「分かる」と呟き、ジェイクは「おい」と返す。
「で、俺の力がお前のいう”あいつ”ってのに対抗しうる力と判断したんだよな。……教えろよ。何と対抗してんだ?」
トウマは自分が見て来たものを思い出し、険しい表情になる。
「ここに来る前、僕は二人の仲間と組んでました。一人はジェイクさんと同じ剣士でこの世界の住人、もう一人は僕よりも強力な術を使う術師で転生者です。当時の僕はレベル7で、転生者の人は20を超えてて、剣士の人はレベルで表すなら20代だと判断しました」
「おい、そんな事あり得んのか!? ついこの前転生して、短期間で20越えとかって」
ビィトラが答えた。
「おそらく一階層の転生者だよ。前世がこの世界の住人だから魂の質が世界に馴染んでるんだ。転生直後から20越えはしてたと思うよ」
この際とばかりに一階層から五階層まで何人いるかをベルメアに訊くと、一階層は四人、二から五階層まではそれぞれの階層に十人ずつと返された。
「この世界の住人って事は信仰上、転生者を魂的にも受け入れて理解してるから序盤からでもレベルは高いのよ。だから一階層に当たるとこちらとしてもかなり嬉しいんだけど……どうやらそうもいかないみたいね」
トウマは続けた。
「先日、この村から向こうの平地を抜けた先にある町の、近くの岩場で巨大な魔獣に襲われました。僕たちはその岩場に潜む魔獣を退治しに向かったのですが、到着した時には依頼の魔獣が例の巨大魔獣に喰われてました」
「弱肉強食だからあり得るんじゃねぇのか?」
ベルメアがジェイクの疑問に答えた。
「本来ならね。けど、あたしも依頼捜しで見た時、その魔獣はそう易々とやられるとは思わなかったから、本来ならありえない筈よ」
「僕たちと数人の討伐依頼を受けた人達で協力して戦ったけど、巨大魔獣は倒せず、仲間もやられて……」
詳細を言おうとすると、腹からこみ上げるものを感じ、口を押さえて近くの岩陰へ向かい嘔吐した。
続きをビィトラが語った。
「巨大魔獣は瀕死の人間の頭に食らいつくんだ。まあ、喰い残しを見る限りでは、頭というより脳を啜ってた感じだったよ」
ジェイクとベルメアに怖気が走った。
「……よく逃げ切れたな」
「必死だったよ。逃げる事に必死で、レベルに見合わない魔力消費の多い術を強引に使って町の近くへ飛べたのが幸いしたんだ。本来使えない術だから、トウマはすぐに意識を失い、偶然町民に気付いてもらって介抱されて生き残れた。そうでなかったら僕も試練終了だったし」
「で、仇討ちって事で俺と組もうって訳か」
ビィトラは頭を左右に振った。
「戦闘中、巨大魔獣にトウマが触れて、はっきりとじゃないけど守護神を見たんだ。けどすぐに消えた。魔獣の中に入ったんだろうね。守護神が消えるって言ったら転生者の中に入るぐらいだもん」
つまり魔獣が転生者である可能性が生まれた。
「おいおい、昇格試練ってのは魔獣も転生者に出来んのか?」
「無理よ。転生者となれるのは前提条件で人間のみだもの。でもまあ、転生後に魔獣に化ける術があれば話は別だけど」
「そんな術あんのか?」
「この世界の術は種類が多いのよ。あたしもビィトラも全てを把握してないから知らないけど。けどそんな事より、どうして守護神は姿を隠したのかしら……」
「ビィトラに見られたくなかったんじゃないのか? 仲良しだったら特定加護がバレるのを恐れたとか」
「守護神に仲が良いとか関係ないよ。それにビィとベルメアみたいに知り合い同士って守護神ばかりじゃないし。転生者が死んでも守護神達が消える訳でも殺し合う訳でもないし。それに特定加護が分かっても大した情報でもないよ」
少し気分が回復したトウマが戻って来た。
「……守護神はともかく、転生者であるなら魔獣を使役している存在。『魔獣使い』の可能性が高いかもしれません。しかもこんな序盤であれほど強力な魔獣を従えれるなら、並外れた力の持ち主か、後ろに強い術師がいる可能性も考えられます。どっちにしろ、この試練を単独で乗り越えるのはかなり困難と判断しました」
ベルメアが感心した。
「賢明な判断ね。今の二人の力で挑むのは無理だろうし、遭遇しないように行動しなくちゃならない。けどいつかは戦わなければならない相手なんだし、いざ挑むって時の為に転生者として強くなるべきね」
「いや、やるなら受肉してから挑ませろ」
ジェイクなりの導きだした『強敵と戦う最良の選択』に、”受肉が必要”と割り出された。
「せめて、『倒してから受肉させて』ぐらいに気を使ってほしいものだわ」
「こんな身体で強敵と戦えってぇのかよ!」
「ええ、その身体で戦いなさい!」
ベルメアとジェイクのやり取りを他所に、ビィトラが村を指差した。
「とーにーかーく。今日は休んで、それからどう旅を進めるかにしようよ。そっちの剣士君は元気でも、トウマはヘロヘロだからさ」
「こっちって……もっとマシな言い方あるだろ」
なにはともあれ、仲間を作る目的は達成された。
「いざって時の為です。ちょっとした腹ごしらえに」
未だトウマを信じていいか疑いの残るジェイクは、受け取っていいか迷いつつ、差し出された右手のではなく左手の干し肉を取った。
「悪いな。一応警戒はしてるんでな」
(じゃあ、前もって食料は備えてなさいよ)ベルメアは心の中で愚痴る。
「ははは……、まあ、そうですよね」
トウマは苦笑いを浮かべ、受け取られなかった干し肉を食べた。
「トウマ優しすぎ、怒っていい所だよ」
ビィトラは呑気に浮遊して他人事のように忠告する。
干し肉を食べたジェイクは剣を鞘から抜いた。ふと、刃こぼれが目につく。
「……で、何を試すんだ?」
「ジェイクさんが”魔法剣”を使えるかどうかを確かめます」
「まほうけん? ……なんだそれ」
ビィトラがジェイクの傍へ近寄った。
「トウマの世界の造語だよ。要するに、トウマの術を剣に宿して攻撃できるかって事」
ジェイクが納得するとトウマは続けた。
「ジェイクさんも仲間が欲しいってのは分かります。けど、僕はただの仲間より、”あいつ”に対抗できる仲間が欲しいので、これで何もいい結果が出なかったら残念ですが諦めてください」
『あいつ』が何を指すかは分からないものの、ジェイクはこの機を逃すまいと剣に烙印の力を込めた。
「よく分からんが来い。俺も烙印の力を知るいい機会なんでな」
トウマは右手に炎の塊を出現させた。森で使用した炎より威力は抑えられているが、強力な炎であるとジェイクは感じ取った。
「消耗してるので現状、これが限界です。もし上手くいかなかったらジェイクさんは大怪我しますけど……どうします?」
「聞くな馬鹿野郎。男がやるっつったら先の事なんざぁ気にするな」
真剣さと気迫、意志が固く揺るぎない言葉。トウマは僅かに心動かされた。
二人を様子を見守っているベルメアは心配の様子を見せず、ジッと傍観する。ビィトラは助言もしないベルメアが気になった。
「いいの? トウマの炎に当たったら、あの人死ぬかもしれないよ」
「かもね。けど、ジェイクはここまで自分の強い意志で来たの。あたしがここで何言っても聞かないわよ。それに、本気のジェイクはレベルとか関係なく、何かやってくれる人間だからね」
「まだ数日でそこまで信頼できるんだ。……気を付けなよ、その信頼を見誤ったら命取りになるよ」
忠告の最中、トウマはジェイク目掛けて炎を放った。
(あの時の感じを思い出せ)女にとどめを刺した時、炎を剣に宿した感覚を蘇らせた。
迫る炎を受け止めるも、全身を後方へ押し進める程の巨大な力に耐えるのは、烙印とは別にかなり力を使った。堪えるのに必死でも、意識は剣へ集中させる。やがて炎の圧力が弱まり、次第に剣へ纏わり始めた。
「……よ、し。……この、まま」
炎の八割が剣に纏った矢先、
――バキンッ!!
音を鳴らして刀身が折れた。途端、破断部分から赤紫の炎が発生し、トウマの炎を取り込むように相殺して天へ上り消し飛んだ。後には折れた剣が転がった。
「はぁ、はぁ、はあ。……無理、でしたか」
かなりの魔力を込めたトウマは息を切らせている。
「……いや、元々刃こぼれが酷いが剣だったから耐えれなかったんだろ。それにマホウケンってのが出来てもそんなに持続しなかっただろうな」
「どうして……分かるんですか?」
「今もそうだが、さっきの戦いん時もだ。烙印の力が強すぎて、炎を纏わせようとすると相殺するのを感じた。やるなら二つの炎が合わさった一瞬の間しか無理だろうな。威力は烙印のみの時より強いのは手応えで分かったから確かだ」
二柱の神が二人の傍へ寄って来た。
「要するに、二つの力が鬩ぎ合ってる瞬間の相乗効果で力が増すって事ね。森ではトウマが放った炎じゃなく、木に燃えた炎だったから今みたいに全力で集中する必要がなかった。殆ど烙印に引き寄せられて炎が纏ったって感じね。烙印について知れたから”良い成果”じゃない」改めてトウマを見る。「で、どうする? ジェイクと組む気になった?」
「ビィはずっと疑ってるけど、僕は烙印技見た時からジェイクさんと組もうって思ってましたよ。”受肉したい”とか”レベル8”って時はさすがに迷ったけど」
ベルメアが頷き「分かる」と呟き、ジェイクは「おい」と返す。
「で、俺の力がお前のいう”あいつ”ってのに対抗しうる力と判断したんだよな。……教えろよ。何と対抗してんだ?」
トウマは自分が見て来たものを思い出し、険しい表情になる。
「ここに来る前、僕は二人の仲間と組んでました。一人はジェイクさんと同じ剣士でこの世界の住人、もう一人は僕よりも強力な術を使う術師で転生者です。当時の僕はレベル7で、転生者の人は20を超えてて、剣士の人はレベルで表すなら20代だと判断しました」
「おい、そんな事あり得んのか!? ついこの前転生して、短期間で20越えとかって」
ビィトラが答えた。
「おそらく一階層の転生者だよ。前世がこの世界の住人だから魂の質が世界に馴染んでるんだ。転生直後から20越えはしてたと思うよ」
この際とばかりに一階層から五階層まで何人いるかをベルメアに訊くと、一階層は四人、二から五階層まではそれぞれの階層に十人ずつと返された。
「この世界の住人って事は信仰上、転生者を魂的にも受け入れて理解してるから序盤からでもレベルは高いのよ。だから一階層に当たるとこちらとしてもかなり嬉しいんだけど……どうやらそうもいかないみたいね」
トウマは続けた。
「先日、この村から向こうの平地を抜けた先にある町の、近くの岩場で巨大な魔獣に襲われました。僕たちはその岩場に潜む魔獣を退治しに向かったのですが、到着した時には依頼の魔獣が例の巨大魔獣に喰われてました」
「弱肉強食だからあり得るんじゃねぇのか?」
ベルメアがジェイクの疑問に答えた。
「本来ならね。けど、あたしも依頼捜しで見た時、その魔獣はそう易々とやられるとは思わなかったから、本来ならありえない筈よ」
「僕たちと数人の討伐依頼を受けた人達で協力して戦ったけど、巨大魔獣は倒せず、仲間もやられて……」
詳細を言おうとすると、腹からこみ上げるものを感じ、口を押さえて近くの岩陰へ向かい嘔吐した。
続きをビィトラが語った。
「巨大魔獣は瀕死の人間の頭に食らいつくんだ。まあ、喰い残しを見る限りでは、頭というより脳を啜ってた感じだったよ」
ジェイクとベルメアに怖気が走った。
「……よく逃げ切れたな」
「必死だったよ。逃げる事に必死で、レベルに見合わない魔力消費の多い術を強引に使って町の近くへ飛べたのが幸いしたんだ。本来使えない術だから、トウマはすぐに意識を失い、偶然町民に気付いてもらって介抱されて生き残れた。そうでなかったら僕も試練終了だったし」
「で、仇討ちって事で俺と組もうって訳か」
ビィトラは頭を左右に振った。
「戦闘中、巨大魔獣にトウマが触れて、はっきりとじゃないけど守護神を見たんだ。けどすぐに消えた。魔獣の中に入ったんだろうね。守護神が消えるって言ったら転生者の中に入るぐらいだもん」
つまり魔獣が転生者である可能性が生まれた。
「おいおい、昇格試練ってのは魔獣も転生者に出来んのか?」
「無理よ。転生者となれるのは前提条件で人間のみだもの。でもまあ、転生後に魔獣に化ける術があれば話は別だけど」
「そんな術あんのか?」
「この世界の術は種類が多いのよ。あたしもビィトラも全てを把握してないから知らないけど。けどそんな事より、どうして守護神は姿を隠したのかしら……」
「ビィトラに見られたくなかったんじゃないのか? 仲良しだったら特定加護がバレるのを恐れたとか」
「守護神に仲が良いとか関係ないよ。それにビィとベルメアみたいに知り合い同士って守護神ばかりじゃないし。転生者が死んでも守護神達が消える訳でも殺し合う訳でもないし。それに特定加護が分かっても大した情報でもないよ」
少し気分が回復したトウマが戻って来た。
「……守護神はともかく、転生者であるなら魔獣を使役している存在。『魔獣使い』の可能性が高いかもしれません。しかもこんな序盤であれほど強力な魔獣を従えれるなら、並外れた力の持ち主か、後ろに強い術師がいる可能性も考えられます。どっちにしろ、この試練を単独で乗り越えるのはかなり困難と判断しました」
ベルメアが感心した。
「賢明な判断ね。今の二人の力で挑むのは無理だろうし、遭遇しないように行動しなくちゃならない。けどいつかは戦わなければならない相手なんだし、いざ挑むって時の為に転生者として強くなるべきね」
「いや、やるなら受肉してから挑ませろ」
ジェイクなりの導きだした『強敵と戦う最良の選択』に、”受肉が必要”と割り出された。
「せめて、『倒してから受肉させて』ぐらいに気を使ってほしいものだわ」
「こんな身体で強敵と戦えってぇのかよ!」
「ええ、その身体で戦いなさい!」
ベルメアとジェイクのやり取りを他所に、ビィトラが村を指差した。
「とーにーかーく。今日は休んで、それからどう旅を進めるかにしようよ。そっちの剣士君は元気でも、トウマはヘロヘロだからさ」
「こっちって……もっとマシな言い方あるだろ」
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