71 / 100
一章 止まる国と大精霊
Ⅱ 森にいた人
しおりを挟む
”森林神殿の里”
想像していた光景は完全に打ち砕かれた。
幻想的で小さな光が点在するほどの神秘さを求め、小さな妖精のような存在が生活していると思っていた。しかし現実は、樹海や山の中といった光景に木造の家が点在しているだけである。木の割合が多い田舎暮らしという印象だ。特に変わっているといえば、大樹の根っこが太く空洞が出来ている所に石積みの壁を設けた家があるくらい。
新鮮ではあるがすぐに見慣れてしまう。
(やっぱそうだよね)
動画やテレビ番組で放送されている編集加工された映像は、結局のところ想像を形にしただけにすぎない。ごく当たり前の事を改めて納得させられた。
スビナに案内されて辿り着いたのは里長の家である。
里長・ミドクは丁寧に挨拶しサラも挨拶を返す。
「それでは後はお願いします」
告げるとスビナはどこかへ向かった。
「えっと……」
「ああ気にしなくて宜しいですよ。以前、濃いミジュナが現われる事が森林神殿奥の湖で起きたから、それの調査と後始末を」
丁寧に話すミドクへ、サラは戸惑いながら頼む。
「あの、そんなに畏まらなくていいですよ。ガーディアン召喚、でしたっけ。それがされる前とか普通に話してた人とか多かったし」
ミドクは申し出を断り、丁寧な話し方を貫き通そうとするも、サラも引かない。結局、二人だけの時は普通に話すと落ち着いた。
ミドクは部屋へ案内し、前もって準備していた飲み物を提供した。
「……あ、美味しい」
「お気に召してくれたかな」
素直に頷いて返す。
「この地で生息するコズラ牛の乳を温め、同割りでザガの茶を混ぜたものだよ」
転生して以降、日本では聞き馴染みのある動物や植物がチラチラ耳にするが、こういった別の名も聞く。慣れてしまえば気にならなくはなった。
材料を考えて導いた答えは要するにミルクティーだと判断するが、今まで飲んだことのない味に喜びを隠せず、一気飲みしておかわりを頂く。
「あの、私ってどうしてここに連れてこられたんですか?」
飲みものを入れて持ってきたミドクは席に着く。
「召喚されて以降は、先ほど話した事がきっかけです。ミジュナの濃い所では不安定な魔力に影響を及ぼすと判断し、スビナ様の実家で匿う事にしたのです。目を覚ましてからの事は慎重になっているだけで、とりあえずは王国からの使者が来るまでこの里で過ごしてもらおうと。部屋も別の所を用意してるよ」
「王国からの使者って……私、連れて行かれるとかですか?」
不安の表情が顔から滲み出る。
「ははは、心配いらんよ。一応この地はレイデル王国内だが、精霊巫女様は完全に国を信用してはいなくてな。一応、共に旅した仲間のよしみということで使者がサラさんを見に来る程度さ」
気がかりなのは、グレミア達と違いスビナと王国側との温度差である。
「どうしてスビナさんは王国と距離を? 十英雄のグレミアさんやゼノアさんとか、レイデル王国へ協力を求めてましたけど」
ミドクは唸った。
「私も詳しくは話せないが、スビナ様個人ではなく、大精霊様に関係する方々。スビナ様のような精霊巫女も含め、国の王と親密な関係を築くのは危険らしい。まことしやかに語られる噂では、そうなればその国が強大な力を得るとか、大精霊様の神性が穢されるとか色々。スビナ様はご覧の通り生真面目な方だから、訊いても教えてくれんだろうから、その程度の情報で心に留めておくほうがいい」
気になる所だが、素直に従うことにする。
今は右も左も分からない立場。下手に藪を突く真似は危険でしかない。
「じゃあ、十英雄になった経緯は?」
それは話してくれるだろうと信じた。
「仕方なくだろうなぁ。魔女は人間全てにおいて害なす存在だからな。利害の一致だろうが、仕切っていたビンセント様とかグレミア様とか、スビナ様も気を許しやすい方々が多かったから協力はしやすかったと思うぞ」何かを思い出した。「そういえば、レイデル王国の使者も十英雄の方だ」
「え、どんな人ですか? 強面で、ずっと説教とかしそうな人とか嫌だなぁ」
素直な思いが小声で漏れる。
「安心しなさい。ザイル様だとそういう類いだろうが、【レイアード】様は温和で気安い方だから」
安心すると二杯目の飲み物を一気飲みする。
「あの、里の中とか見に行っても良いですか? 始めての土地だから見ておきたくて」
ミドクの許可を得たサラは家を出た。まるで孫娘が喜んで遊びに行くような気持ちでミドクは見送った。
“結界から出ないように”と告げられ、サラは里へ出た。
結界は赤い実に紐を通し、木に括り付けていると教えられた。すぐ目立つからと教わり、まずそれを見つけようと動く。
およそ十分ほど、里を抜けて森の中と言える場所で結界を見つけた。
(こんな遠くまで囲うんだ)
理由は不明だが、里だけを護るものではないと感じた。
次は他の所を見ようと決め、里へ戻ろうと振り返った途端、妙に圧迫感のある力を感じた。
森内にいた鳥が一斉に羽ばたくと同時に力の発せられる方を見る。
すれすれだが結界内で感じるも、そこへ行くべきかどうか迷ってしまう。それほど強く、冷たい異様な印象を受けたからだ。それでもサラは好奇心に抗えずに足が向くも、間もなく怖い力が突然消えて立ち止まる。
謎めいた異様な印象は一瞬のことで、再びサラは目当ての場所へと向かった。警戒し、サラを心配するカレリナは”危険と判断したら引き返してね”と告げた。
恐る恐る進むと、およそ百メートルほど先で「すぐ近くで誰か倒れてる」とカレリナが報せた。
心の片隅で魔獣だと思っていたサラは安堵の息を吐いた。
冷静に考えると、結界の張られた神聖な森の中で魔獣が徘徊するのは考えられない。今まで多くの魔獣を相手にしてきた影響から警戒する癖がついてしまったと感じる。
周囲より一回り大きな樹の根元に黒い服を纏った女性が倒れていた。
(すごい、綺麗な人)
まるで女優のような美しさ。そう、サラが思っていると女性はゆっくりと目を覚ました。
「……あ、れ? ……ここ……」
徐に起き上がると、周囲を見回すついでにサラと目が合い首を傾げた。
「貴女は?」
そのまま言い返したい気持ちを堪え、先に名乗った。
「あの、私、サラって言います。貴女は? どうしてここへ?」
女性は穏やかな笑顔で返す。
「いつもいる人と突然逸れてしまって。突然いなくなってしまったんですあの人。あ、私はスレイと言います」
先ほどの異様な力は何処にも感じられない。それはスレイからも。
何が起きているか分からないが、こんな所に一人で置いておく訳にもいかず、サラはスレイとミドクの家へ帰ることにした。
想像していた光景は完全に打ち砕かれた。
幻想的で小さな光が点在するほどの神秘さを求め、小さな妖精のような存在が生活していると思っていた。しかし現実は、樹海や山の中といった光景に木造の家が点在しているだけである。木の割合が多い田舎暮らしという印象だ。特に変わっているといえば、大樹の根っこが太く空洞が出来ている所に石積みの壁を設けた家があるくらい。
新鮮ではあるがすぐに見慣れてしまう。
(やっぱそうだよね)
動画やテレビ番組で放送されている編集加工された映像は、結局のところ想像を形にしただけにすぎない。ごく当たり前の事を改めて納得させられた。
スビナに案内されて辿り着いたのは里長の家である。
里長・ミドクは丁寧に挨拶しサラも挨拶を返す。
「それでは後はお願いします」
告げるとスビナはどこかへ向かった。
「えっと……」
「ああ気にしなくて宜しいですよ。以前、濃いミジュナが現われる事が森林神殿奥の湖で起きたから、それの調査と後始末を」
丁寧に話すミドクへ、サラは戸惑いながら頼む。
「あの、そんなに畏まらなくていいですよ。ガーディアン召喚、でしたっけ。それがされる前とか普通に話してた人とか多かったし」
ミドクは申し出を断り、丁寧な話し方を貫き通そうとするも、サラも引かない。結局、二人だけの時は普通に話すと落ち着いた。
ミドクは部屋へ案内し、前もって準備していた飲み物を提供した。
「……あ、美味しい」
「お気に召してくれたかな」
素直に頷いて返す。
「この地で生息するコズラ牛の乳を温め、同割りでザガの茶を混ぜたものだよ」
転生して以降、日本では聞き馴染みのある動物や植物がチラチラ耳にするが、こういった別の名も聞く。慣れてしまえば気にならなくはなった。
材料を考えて導いた答えは要するにミルクティーだと判断するが、今まで飲んだことのない味に喜びを隠せず、一気飲みしておかわりを頂く。
「あの、私ってどうしてここに連れてこられたんですか?」
飲みものを入れて持ってきたミドクは席に着く。
「召喚されて以降は、先ほど話した事がきっかけです。ミジュナの濃い所では不安定な魔力に影響を及ぼすと判断し、スビナ様の実家で匿う事にしたのです。目を覚ましてからの事は慎重になっているだけで、とりあえずは王国からの使者が来るまでこの里で過ごしてもらおうと。部屋も別の所を用意してるよ」
「王国からの使者って……私、連れて行かれるとかですか?」
不安の表情が顔から滲み出る。
「ははは、心配いらんよ。一応この地はレイデル王国内だが、精霊巫女様は完全に国を信用してはいなくてな。一応、共に旅した仲間のよしみということで使者がサラさんを見に来る程度さ」
気がかりなのは、グレミア達と違いスビナと王国側との温度差である。
「どうしてスビナさんは王国と距離を? 十英雄のグレミアさんやゼノアさんとか、レイデル王国へ協力を求めてましたけど」
ミドクは唸った。
「私も詳しくは話せないが、スビナ様個人ではなく、大精霊様に関係する方々。スビナ様のような精霊巫女も含め、国の王と親密な関係を築くのは危険らしい。まことしやかに語られる噂では、そうなればその国が強大な力を得るとか、大精霊様の神性が穢されるとか色々。スビナ様はご覧の通り生真面目な方だから、訊いても教えてくれんだろうから、その程度の情報で心に留めておくほうがいい」
気になる所だが、素直に従うことにする。
今は右も左も分からない立場。下手に藪を突く真似は危険でしかない。
「じゃあ、十英雄になった経緯は?」
それは話してくれるだろうと信じた。
「仕方なくだろうなぁ。魔女は人間全てにおいて害なす存在だからな。利害の一致だろうが、仕切っていたビンセント様とかグレミア様とか、スビナ様も気を許しやすい方々が多かったから協力はしやすかったと思うぞ」何かを思い出した。「そういえば、レイデル王国の使者も十英雄の方だ」
「え、どんな人ですか? 強面で、ずっと説教とかしそうな人とか嫌だなぁ」
素直な思いが小声で漏れる。
「安心しなさい。ザイル様だとそういう類いだろうが、【レイアード】様は温和で気安い方だから」
安心すると二杯目の飲み物を一気飲みする。
「あの、里の中とか見に行っても良いですか? 始めての土地だから見ておきたくて」
ミドクの許可を得たサラは家を出た。まるで孫娘が喜んで遊びに行くような気持ちでミドクは見送った。
“結界から出ないように”と告げられ、サラは里へ出た。
結界は赤い実に紐を通し、木に括り付けていると教えられた。すぐ目立つからと教わり、まずそれを見つけようと動く。
およそ十分ほど、里を抜けて森の中と言える場所で結界を見つけた。
(こんな遠くまで囲うんだ)
理由は不明だが、里だけを護るものではないと感じた。
次は他の所を見ようと決め、里へ戻ろうと振り返った途端、妙に圧迫感のある力を感じた。
森内にいた鳥が一斉に羽ばたくと同時に力の発せられる方を見る。
すれすれだが結界内で感じるも、そこへ行くべきかどうか迷ってしまう。それほど強く、冷たい異様な印象を受けたからだ。それでもサラは好奇心に抗えずに足が向くも、間もなく怖い力が突然消えて立ち止まる。
謎めいた異様な印象は一瞬のことで、再びサラは目当ての場所へと向かった。警戒し、サラを心配するカレリナは”危険と判断したら引き返してね”と告げた。
恐る恐る進むと、およそ百メートルほど先で「すぐ近くで誰か倒れてる」とカレリナが報せた。
心の片隅で魔獣だと思っていたサラは安堵の息を吐いた。
冷静に考えると、結界の張られた神聖な森の中で魔獣が徘徊するのは考えられない。今まで多くの魔獣を相手にしてきた影響から警戒する癖がついてしまったと感じる。
周囲より一回り大きな樹の根元に黒い服を纏った女性が倒れていた。
(すごい、綺麗な人)
まるで女優のような美しさ。そう、サラが思っていると女性はゆっくりと目を覚ました。
「……あ、れ? ……ここ……」
徐に起き上がると、周囲を見回すついでにサラと目が合い首を傾げた。
「貴女は?」
そのまま言い返したい気持ちを堪え、先に名乗った。
「あの、私、サラって言います。貴女は? どうしてここへ?」
女性は穏やかな笑顔で返す。
「いつもいる人と突然逸れてしまって。突然いなくなってしまったんですあの人。あ、私はスレイと言います」
先ほどの異様な力は何処にも感じられない。それはスレイからも。
何が起きているか分からないが、こんな所に一人で置いておく訳にもいかず、サラはスレイとミドクの家へ帰ることにした。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる