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三章 惨劇の台地
Ⅵ 唐突な変貌
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ゼルドリアス王国との国境、魔力壁からおよそ一キロ離れた所にある町・ゴド。そこには魔力壁を調べる隊員や探検家達の為に設けられた宿泊施設がある。
正午前、ラルバ達は宿の大部屋へ訪れた。
「どうなってんだよ」
アーゼットは負傷した四人の隊員達を見て驚く。それほどまでに異質な魔力を身体中に燻らせて寝込んでいた。
高熱にでも遭いうなされているような苦しみを見せている。
「隊主、先に治癒の陣を敷きます」
グラーデスは許可を得ると大部屋を包むほどの陣敷きを行った。
ある程度治まるのを待つ間、ラルバは被害が少ない隊員の元へ寄った。
「話せるかいカリス」
結界術を得意とする隊員カリスは、頭を上下させて反応する。
「端的でいい。何が起きた?」
「突然、……ぐぅっ」
苦しむも、それは纏わり付く魔力が中和されている為の反応である。
落ち着くと話やすくなった。
「黒い服を着た女が現われて襲われました」
「我が隊の隊員四人をここまでに出来る実力者ということか」
カリスは頭を左右に振る。
「申し訳ありません。俺とミドは油断しました。その女に敵意も力も感じず、何か理由があり道に迷ったのだと。四人が集合した際、俺とミドとウィジーが魔力を吸われた、という表現であってるかと。恥ずかしながら、その先は気絶してしまい」
ラルバは静かに大きく呼吸した。
「反省は後にしよう。ただ、生きてくれて良かった」
しかしカリスは自らの不甲斐なさと甘さに後悔している。
「隊主」
イゼが女性隊員・レイシアの症状について説明した。
「私が看よう」
治せる方法は定かではない。しかし持てる術をもって出来るだけの事をするために動く。
一時間後、ミドとウィジーは症状が安定し、静かに寝息を立てている。
カリスの話により謎の女性と交戦したと思われるレイシアの症状は、ある程度を解消したものの、異質な力が靄のように燻り右腕に纏わり付いて剥がれない。
「どうしたものか」
ラルバでさえ悩む。
「隊主、俺に手伝わせてください」
起き上がる姿を見て完治したと言わんばかりだ。
「いや、何が起きるか分からん。休んでいなさい」
「命令でも退けません。レイシアをこのようにした責任は俺にあります。手助けの助力、させてください」
言い返そうと向くと、深々と頭を下げる姿を見てラルバは何も言えなくなる。
溜息を吐いて感情を鎮めた。
「では、どのように対処する?」
カリスはグラーデスの方を見た。
「手を貸してくれるか?」
「構わんが、この陣敷き以上に強い治癒術は危険だぞ」
治癒術の基本作用は魔力と気功の調整である。痛めば整え、足らずは補う。しかしそれより強力な方法となると、生命力を使用する術に転じ、加減を間違えれば術師か行われた者の命が危うくなる。
「制限と調整は俺の術で補う」
カリスが上着を脱ぐと、両腕に入れ墨として記された印術の文字列が青白く光った。
「夕方までかかると思われます」
告げられたラルバはカリスとグラーデスに任せて部屋を去り、その足で隊員達と魔力壁周辺の調査へ向かった。
陽が山に沈み始める夕方、ラルバ達は大部屋へ戻ってきた。
既に処置が済み、レイシアの右腕に魔力の印字を施した包帯が巻かれている。
「レイシア、さっそくで悪いが話せるか?」
まだ上体を起こせないレイシアは頷いて語った。
報告では、突如好戦的な性格に豹変した女と対峙する事になった。すると、空間術により現われた青年も加わり逆境を向かえる。
どうにか対処しつつもレイシアは重点的に女を攻めるが、突如異変が起きた。
「黒く、なった?」
「はい。陰りが増したと言いましょうか。見た目の異様さもさながら、途轍もなく恐ろしく、冷たく、一瞬にして死を覚悟させてしまうほど強い力を放たれました。魔力、とは違うような」
全隊員がレイシアの周りを囲み話を聞いていた。
「けど、よくそんな奴から生き残れたな」オードが訊く。
「生き残れた、というのは違います。紛れもなく私の負け、あの一瞬で勝敗は喫したのです。あの禍々しい一手で意識が闇に落ちました。……運良く生き残っただけにすぎない」
カリス、ウィジー、ミドも同時に反省の色を示す。
結果として、なぜ生き残り、どのようにして謎の女と青年が去ったかが分からないままである。
◇◇◇◇◇
トウマは戦闘訓練で培った経験が功を奏し、ギリと交戦出来ている。
「ほう。なかなかやるな。先ほどのひ弱さは何処へやらだ」
ギリは余裕を絶やさずに逃げ回る。
距離を置かれては手出しが出来ない。トウマは今まで使用を控えていた魔術を連続して放ち、ギリに余裕を与えないようにする。
忘れていないが、意識がギリに集中しすぎてゾアの事は気にもとめていない。素直にゾアの言葉を信じている、危なっかしい戦い方だ。
「あはははは! 愉快愉快! 手品の数が多いのは楽しいぞ!」
飛んで跳ねてを繰り返してギリは避ける。
「今度はギリが攻める番じゃ、なっ!」
着地と同時に高速で突進し、腹部へ頭突きを食らい飛ばされた。
範囲の鎧を纏っていたため衝撃は抑えられ、着地すると立て続けに突進するギリを躱した。
「女子の想いを避けるものではない」
今度は跳んでくるが速度は半減している。しかし、間合いに入るやいなや、何度も何度も蹴ってきた。
(トウマ大丈夫!?)
一撃一撃が重く、棒で堪えても手や腕にまで衝撃が立て続けに伝わると棒を落としてしまいそうになる。
隙を見て距離をとると、自身を中心にして竜巻を起こす。
「考えたな。風の壁でギリを寄せ付けぬか」
だが、これも意味を成さないとばかりに、ギリが手を翳して魔力を込めた。
その魔力量と性質を見るからに防ぎきれないと直感で判断する。
竜巻を解き、盾型の防壁を張る。威力はギリが放とうとする魔力に合わせて増すが、あまりにも多すぎるので、咄嗟に手段を変えた。
魔力の礫が放たれトウマの盾の防壁へ命中するも、途端に斜めへ盾がずれたため後方へ流れた。
礫全てが魔獣へ当たると、それら全ては無残な残骸へと変貌を遂げた。
「おお! 見事な発想よ。起動を変えるなど小癪な技を!」
まるで悔やまず、大いに喜んでいる。
「意外や意外。先の女子より弱いが楽しめるな! では、もっと楽しもうではないか」
「それより教えろ! 隊長を何処へやった!」
「ん? 先の礫を見ておらんのか? 跡形も無く」
「だったら青年が消えた理由が分からない。あの技は魔力量が多いから放てば分かる。僕が護られていた時には隊長を消すほどの力が発生していなかった」
ゾアは黙ったまま、窮地においても感知を弱めなかった事に感心していた。
「なかなか敏いなぁ。まあよい、すぐに分かるだろうから話してやら……ん、で」
突如ギリの目が泳ぎ、言葉も途切れ途切れとなる。
何が起きたか分からないトウマは、何かの技かと思い棒を構える。すると、突如ギリから冷たい魔力が広がり、全身に浴びたトウマは心臓を鷲づかみにされたような緊張と恐怖を感じる。
逃げたいが身体が動かない。
”金縛り”と頭に浮かぶ現象。
異変はギリにも及んでいる。
目を見開いた黒い影を纏った怨霊の様に変貌を遂げていた。
「……誰、だ」
バゼルほどではないが、睨み付けて全身に力を籠めて堪えつつ聞き返す。
ギョロギョロと動く目がトウマに向けて止まると、さらに迫る魔力が増した。
強い攻撃が来るとトウマの思考が判断した。
刹那、辺り一面に覆っていた異質な力が何の前触れも無く解けた。同時にギリの様子が再び変わった。
「……え? ……こ、こ」
表情がまるで違う。突如、見知らぬ地へ連れてこられたかのような反応を示す女の顔。戦いとは無縁の、そんな大人しい顔のギリとトウマは目があった。
「あの、……すいません。……何処でしょうか?」
仕留めるには最大のチャンス。だが戸惑いが勝ってしまう。
正午前、ラルバ達は宿の大部屋へ訪れた。
「どうなってんだよ」
アーゼットは負傷した四人の隊員達を見て驚く。それほどまでに異質な魔力を身体中に燻らせて寝込んでいた。
高熱にでも遭いうなされているような苦しみを見せている。
「隊主、先に治癒の陣を敷きます」
グラーデスは許可を得ると大部屋を包むほどの陣敷きを行った。
ある程度治まるのを待つ間、ラルバは被害が少ない隊員の元へ寄った。
「話せるかいカリス」
結界術を得意とする隊員カリスは、頭を上下させて反応する。
「端的でいい。何が起きた?」
「突然、……ぐぅっ」
苦しむも、それは纏わり付く魔力が中和されている為の反応である。
落ち着くと話やすくなった。
「黒い服を着た女が現われて襲われました」
「我が隊の隊員四人をここまでに出来る実力者ということか」
カリスは頭を左右に振る。
「申し訳ありません。俺とミドは油断しました。その女に敵意も力も感じず、何か理由があり道に迷ったのだと。四人が集合した際、俺とミドとウィジーが魔力を吸われた、という表現であってるかと。恥ずかしながら、その先は気絶してしまい」
ラルバは静かに大きく呼吸した。
「反省は後にしよう。ただ、生きてくれて良かった」
しかしカリスは自らの不甲斐なさと甘さに後悔している。
「隊主」
イゼが女性隊員・レイシアの症状について説明した。
「私が看よう」
治せる方法は定かではない。しかし持てる術をもって出来るだけの事をするために動く。
一時間後、ミドとウィジーは症状が安定し、静かに寝息を立てている。
カリスの話により謎の女性と交戦したと思われるレイシアの症状は、ある程度を解消したものの、異質な力が靄のように燻り右腕に纏わり付いて剥がれない。
「どうしたものか」
ラルバでさえ悩む。
「隊主、俺に手伝わせてください」
起き上がる姿を見て完治したと言わんばかりだ。
「いや、何が起きるか分からん。休んでいなさい」
「命令でも退けません。レイシアをこのようにした責任は俺にあります。手助けの助力、させてください」
言い返そうと向くと、深々と頭を下げる姿を見てラルバは何も言えなくなる。
溜息を吐いて感情を鎮めた。
「では、どのように対処する?」
カリスはグラーデスの方を見た。
「手を貸してくれるか?」
「構わんが、この陣敷き以上に強い治癒術は危険だぞ」
治癒術の基本作用は魔力と気功の調整である。痛めば整え、足らずは補う。しかしそれより強力な方法となると、生命力を使用する術に転じ、加減を間違えれば術師か行われた者の命が危うくなる。
「制限と調整は俺の術で補う」
カリスが上着を脱ぐと、両腕に入れ墨として記された印術の文字列が青白く光った。
「夕方までかかると思われます」
告げられたラルバはカリスとグラーデスに任せて部屋を去り、その足で隊員達と魔力壁周辺の調査へ向かった。
陽が山に沈み始める夕方、ラルバ達は大部屋へ戻ってきた。
既に処置が済み、レイシアの右腕に魔力の印字を施した包帯が巻かれている。
「レイシア、さっそくで悪いが話せるか?」
まだ上体を起こせないレイシアは頷いて語った。
報告では、突如好戦的な性格に豹変した女と対峙する事になった。すると、空間術により現われた青年も加わり逆境を向かえる。
どうにか対処しつつもレイシアは重点的に女を攻めるが、突如異変が起きた。
「黒く、なった?」
「はい。陰りが増したと言いましょうか。見た目の異様さもさながら、途轍もなく恐ろしく、冷たく、一瞬にして死を覚悟させてしまうほど強い力を放たれました。魔力、とは違うような」
全隊員がレイシアの周りを囲み話を聞いていた。
「けど、よくそんな奴から生き残れたな」オードが訊く。
「生き残れた、というのは違います。紛れもなく私の負け、あの一瞬で勝敗は喫したのです。あの禍々しい一手で意識が闇に落ちました。……運良く生き残っただけにすぎない」
カリス、ウィジー、ミドも同時に反省の色を示す。
結果として、なぜ生き残り、どのようにして謎の女と青年が去ったかが分からないままである。
◇◇◇◇◇
トウマは戦闘訓練で培った経験が功を奏し、ギリと交戦出来ている。
「ほう。なかなかやるな。先ほどのひ弱さは何処へやらだ」
ギリは余裕を絶やさずに逃げ回る。
距離を置かれては手出しが出来ない。トウマは今まで使用を控えていた魔術を連続して放ち、ギリに余裕を与えないようにする。
忘れていないが、意識がギリに集中しすぎてゾアの事は気にもとめていない。素直にゾアの言葉を信じている、危なっかしい戦い方だ。
「あはははは! 愉快愉快! 手品の数が多いのは楽しいぞ!」
飛んで跳ねてを繰り返してギリは避ける。
「今度はギリが攻める番じゃ、なっ!」
着地と同時に高速で突進し、腹部へ頭突きを食らい飛ばされた。
範囲の鎧を纏っていたため衝撃は抑えられ、着地すると立て続けに突進するギリを躱した。
「女子の想いを避けるものではない」
今度は跳んでくるが速度は半減している。しかし、間合いに入るやいなや、何度も何度も蹴ってきた。
(トウマ大丈夫!?)
一撃一撃が重く、棒で堪えても手や腕にまで衝撃が立て続けに伝わると棒を落としてしまいそうになる。
隙を見て距離をとると、自身を中心にして竜巻を起こす。
「考えたな。風の壁でギリを寄せ付けぬか」
だが、これも意味を成さないとばかりに、ギリが手を翳して魔力を込めた。
その魔力量と性質を見るからに防ぎきれないと直感で判断する。
竜巻を解き、盾型の防壁を張る。威力はギリが放とうとする魔力に合わせて増すが、あまりにも多すぎるので、咄嗟に手段を変えた。
魔力の礫が放たれトウマの盾の防壁へ命中するも、途端に斜めへ盾がずれたため後方へ流れた。
礫全てが魔獣へ当たると、それら全ては無残な残骸へと変貌を遂げた。
「おお! 見事な発想よ。起動を変えるなど小癪な技を!」
まるで悔やまず、大いに喜んでいる。
「意外や意外。先の女子より弱いが楽しめるな! では、もっと楽しもうではないか」
「それより教えろ! 隊長を何処へやった!」
「ん? 先の礫を見ておらんのか? 跡形も無く」
「だったら青年が消えた理由が分からない。あの技は魔力量が多いから放てば分かる。僕が護られていた時には隊長を消すほどの力が発生していなかった」
ゾアは黙ったまま、窮地においても感知を弱めなかった事に感心していた。
「なかなか敏いなぁ。まあよい、すぐに分かるだろうから話してやら……ん、で」
突如ギリの目が泳ぎ、言葉も途切れ途切れとなる。
何が起きたか分からないトウマは、何かの技かと思い棒を構える。すると、突如ギリから冷たい魔力が広がり、全身に浴びたトウマは心臓を鷲づかみにされたような緊張と恐怖を感じる。
逃げたいが身体が動かない。
”金縛り”と頭に浮かぶ現象。
異変はギリにも及んでいる。
目を見開いた黒い影を纏った怨霊の様に変貌を遂げていた。
「……誰、だ」
バゼルほどではないが、睨み付けて全身に力を籠めて堪えつつ聞き返す。
ギョロギョロと動く目がトウマに向けて止まると、さらに迫る魔力が増した。
強い攻撃が来るとトウマの思考が判断した。
刹那、辺り一面に覆っていた異質な力が何の前触れも無く解けた。同時にギリの様子が再び変わった。
「……え? ……こ、こ」
表情がまるで違う。突如、見知らぬ地へ連れてこられたかのような反応を示す女の顔。戦いとは無縁の、そんな大人しい顔のギリとトウマは目があった。
「あの、……すいません。……何処でしょうか?」
仕留めるには最大のチャンス。だが戸惑いが勝ってしまう。
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