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三章 惨劇の台地
Ⅲ 仲間の為に
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人間を食らう惨状を目の当たりにし嘔吐するトウマを、ギリはつまらないと呆れる表情で見る。
「これがガーディアンか? 魔力は確かに強いが、ああも心が脆弱とは。先の戦いでギリの邪魔をした女の方が逞しかったぞ」
「おそらくこういった場に不慣れなのでしょう。今のうちでは?」
「そうだな」
ギリは右手をトウマへ向け、魔力を込めた。
「内に秘めし力のみ必要とせん。肉体はいらん、消し飛べ」
込めた魔力を、無数の礫を飛ばすように放った。
威力は人体を一瞬で消し飛ばすに匹敵するほど強力。いくら訓練により魔力を満たしていようと。
「――――!?」
難なく防がれた自身の攻撃を目の当たりにしたギリは目を見開いて驚き、コーとゾアは観察するような眼差しを向ける。
トウマを救ったのはバゼルであった。人間二人を護るに充分な魔力の壁を出現させて防いだ。
(強いな)
難なく防いだように見せるも、内心では高威力な礫を平然と放つギリを見て実感した。
トウマを気遣おうとするも、不意に視界が捉えた柱に凭れる人物を見て驚く。その感情は、この場に居ることに加え、纏う異質な魔力と、二重の衝撃を受けた。
「……ランディス?」
異常事態であることに変わりなく、棒を構える。
ゾアは手を前に出して話した。
「すまん。ランディス=ルーガーを知る者であったか。今はこの身体を借りていてな、我の名はゾアと呼んでくれたまえ」
「どういった経緯でそいつの身体に憑いてるは知らんが、俺はかつての仲間だろうと状況次第で躊躇なく叩っ切るぞ」
威圧を加えているが効いていない事は、まったく崩れないゾアの余裕の雰囲気から見て取れた。
「それは怖い。しかし安心したまえ。我はその小僧をここへ連れてくるだけの役目。これ以上は手をださんよ」
「信じると思うか?」
「色々事情ありの身でな。とはいえ貴殿が攻めたいなら止めはせんよ。無駄な消耗は控えたほうが身のためだ、とだけ忠告しておこう」
真偽の程は定かではないが、様子を見るだけで戦闘意思を感じられず警戒を緩めた。
改めてギリとコーを睨みつける。
「貴様等がこの惨状を作った張本人か」
ギリは腕を組み、堂々と立ちはだかった。
「なにケチ臭いことを。この地をギリの縄張りにして何が悪いか。人間の所有物というのは傲慢も甚だしいぞ」
「目的はなんだ。これほどの魔獣を集めてる奴の考えなど、ろくなもんじゃないだろうがな」
今度はコーが語った。
「失敬ではないですか? 他人が住む敷地内へ土足で踏み入れ、そのような粗暴な発言」人間を食らう魔獣を指さした。「そちらの方々は、まあ当然の報いでしょう。あなた方も似た末路を向かえます。そのおつもりで」
「てめぇら倒してその柱壊せばいいってことか。魔獣を引き寄せるには充分な魔力だからな」
「そう、易々と出来ると思われるのは心外ですね」
コーは両手を前に翳し、掌をそれぞれ左右へ広げるように動かした。すると、光の文字で綴られた帯が現われる。
(印術!?)
咄嗟にバゼルは棒を地面へ突き刺し魔力を込めた。
「強めにいきます」
告げた途端、出現させた光の帯から青白い光線が発射された。
「上がれぇぇ!!」
バゼルは地面を隆起させ、地面の壁を作った。
「考えましたね。何処まで保つか試してみましょう」
コーは威力を増すと、次々に地面が削れていく。
バゼルは周囲にも範囲型の防壁を張り時間を稼いだ。
「トウマ無事か」
「隊、長。……すみません」声は弱々しい。
「謝罪は後だ。戦うぞ」
怖さのあまり頭を左右に振り、膝を抱えて蹲る。
それが恐怖によるもの、過去、仲間を魔獣に食われた事を思い出したもの。
そういう心情の表われだとバゼルは感じた。
「聞け。お前は既にバースルの戦士だ。怖いだろうがやることは二つ。戦うか、逃げ切り情報を仲間へ報せろ。全ては後に続く者達への為にだ」
「けど、あの連中。それに……食われて」
「俺は戦う。負けて死ぬだろうがな」
「どうして」
「お前を戦士と認めた、必ず有益な行動を取ると信じている。だから俺の全力を持って守り抜く」
期待されている。どの行動であれ必ず実のある行動を、と。
しかし、まだ恐怖が勝ってしまう。
「お前が望む未来を選んで行動しろ。無駄死には許さん」
言うことを終えると立ち上がり、棒を引き抜いた。
「おそらく三分が限界だ。さっさと動け」
告げると防壁を出て敵の元へ向かった。
トウマの目の前には、餌を求めようと防壁を激しく引っ掻き、牙をむき出しに魔獣達が暴れる。
「もう少し、威力を上げてみましょうか」
コーはさらに光の帯を上下にそれぞれ増やした。
「こっちだ」
光線が発射される前に、いつの間にか隣へバゼルが迫っていた。
魔力を込めて長刀のように形を変えた武器で斬りかかった。
あまりの俊足に驚きはするも、平然とした表情でコーは攻撃を躱す。同時に光の帯が全て消える。
「接近戦ですか。もう少し様子見するでしょうと読んでいたのですが」
「合わせる気は無い。行くぞ」
陣敷きを行い、ラルバ戦で用いた球体を浮遊させる技を使う。
「では此方も正攻法をする気はない。ということで」
コーが手を叩くと、近場の魔獣が一斉にバゼルへ向かった。
「くっそ!」
魔獣を斬り、球体の力を使い爆破させ、対処はするもコーへ攻める事ができない。
「器用な奴よ。あの腑抜けをまだ護りながらも戦うとはな」
ギリは面白そうに見物し、手を貸さない。
「非合理的ではありますが、何か意思を託したのかもしれません。この局面で攻めてくるのは、我が身を呈して、という人間がよくやる犠牲の手段」
コーはバゼルが戦う様子を見て、何かを思いつく。
「ギリ様、あの者、僕がもらっても宜しいですか?」
「好きにしろ。ギリの獲物はアレだ。逃がす気などない」
許可を得たコーは、バゼルの方へ向かった。
「これがガーディアンか? 魔力は確かに強いが、ああも心が脆弱とは。先の戦いでギリの邪魔をした女の方が逞しかったぞ」
「おそらくこういった場に不慣れなのでしょう。今のうちでは?」
「そうだな」
ギリは右手をトウマへ向け、魔力を込めた。
「内に秘めし力のみ必要とせん。肉体はいらん、消し飛べ」
込めた魔力を、無数の礫を飛ばすように放った。
威力は人体を一瞬で消し飛ばすに匹敵するほど強力。いくら訓練により魔力を満たしていようと。
「――――!?」
難なく防がれた自身の攻撃を目の当たりにしたギリは目を見開いて驚き、コーとゾアは観察するような眼差しを向ける。
トウマを救ったのはバゼルであった。人間二人を護るに充分な魔力の壁を出現させて防いだ。
(強いな)
難なく防いだように見せるも、内心では高威力な礫を平然と放つギリを見て実感した。
トウマを気遣おうとするも、不意に視界が捉えた柱に凭れる人物を見て驚く。その感情は、この場に居ることに加え、纏う異質な魔力と、二重の衝撃を受けた。
「……ランディス?」
異常事態であることに変わりなく、棒を構える。
ゾアは手を前に出して話した。
「すまん。ランディス=ルーガーを知る者であったか。今はこの身体を借りていてな、我の名はゾアと呼んでくれたまえ」
「どういった経緯でそいつの身体に憑いてるは知らんが、俺はかつての仲間だろうと状況次第で躊躇なく叩っ切るぞ」
威圧を加えているが効いていない事は、まったく崩れないゾアの余裕の雰囲気から見て取れた。
「それは怖い。しかし安心したまえ。我はその小僧をここへ連れてくるだけの役目。これ以上は手をださんよ」
「信じると思うか?」
「色々事情ありの身でな。とはいえ貴殿が攻めたいなら止めはせんよ。無駄な消耗は控えたほうが身のためだ、とだけ忠告しておこう」
真偽の程は定かではないが、様子を見るだけで戦闘意思を感じられず警戒を緩めた。
改めてギリとコーを睨みつける。
「貴様等がこの惨状を作った張本人か」
ギリは腕を組み、堂々と立ちはだかった。
「なにケチ臭いことを。この地をギリの縄張りにして何が悪いか。人間の所有物というのは傲慢も甚だしいぞ」
「目的はなんだ。これほどの魔獣を集めてる奴の考えなど、ろくなもんじゃないだろうがな」
今度はコーが語った。
「失敬ではないですか? 他人が住む敷地内へ土足で踏み入れ、そのような粗暴な発言」人間を食らう魔獣を指さした。「そちらの方々は、まあ当然の報いでしょう。あなた方も似た末路を向かえます。そのおつもりで」
「てめぇら倒してその柱壊せばいいってことか。魔獣を引き寄せるには充分な魔力だからな」
「そう、易々と出来ると思われるのは心外ですね」
コーは両手を前に翳し、掌をそれぞれ左右へ広げるように動かした。すると、光の文字で綴られた帯が現われる。
(印術!?)
咄嗟にバゼルは棒を地面へ突き刺し魔力を込めた。
「強めにいきます」
告げた途端、出現させた光の帯から青白い光線が発射された。
「上がれぇぇ!!」
バゼルは地面を隆起させ、地面の壁を作った。
「考えましたね。何処まで保つか試してみましょう」
コーは威力を増すと、次々に地面が削れていく。
バゼルは周囲にも範囲型の防壁を張り時間を稼いだ。
「トウマ無事か」
「隊、長。……すみません」声は弱々しい。
「謝罪は後だ。戦うぞ」
怖さのあまり頭を左右に振り、膝を抱えて蹲る。
それが恐怖によるもの、過去、仲間を魔獣に食われた事を思い出したもの。
そういう心情の表われだとバゼルは感じた。
「聞け。お前は既にバースルの戦士だ。怖いだろうがやることは二つ。戦うか、逃げ切り情報を仲間へ報せろ。全ては後に続く者達への為にだ」
「けど、あの連中。それに……食われて」
「俺は戦う。負けて死ぬだろうがな」
「どうして」
「お前を戦士と認めた、必ず有益な行動を取ると信じている。だから俺の全力を持って守り抜く」
期待されている。どの行動であれ必ず実のある行動を、と。
しかし、まだ恐怖が勝ってしまう。
「お前が望む未来を選んで行動しろ。無駄死には許さん」
言うことを終えると立ち上がり、棒を引き抜いた。
「おそらく三分が限界だ。さっさと動け」
告げると防壁を出て敵の元へ向かった。
トウマの目の前には、餌を求めようと防壁を激しく引っ掻き、牙をむき出しに魔獣達が暴れる。
「もう少し、威力を上げてみましょうか」
コーはさらに光の帯を上下にそれぞれ増やした。
「こっちだ」
光線が発射される前に、いつの間にか隣へバゼルが迫っていた。
魔力を込めて長刀のように形を変えた武器で斬りかかった。
あまりの俊足に驚きはするも、平然とした表情でコーは攻撃を躱す。同時に光の帯が全て消える。
「接近戦ですか。もう少し様子見するでしょうと読んでいたのですが」
「合わせる気は無い。行くぞ」
陣敷きを行い、ラルバ戦で用いた球体を浮遊させる技を使う。
「では此方も正攻法をする気はない。ということで」
コーが手を叩くと、近場の魔獣が一斉にバゼルへ向かった。
「くっそ!」
魔獣を斬り、球体の力を使い爆破させ、対処はするもコーへ攻める事ができない。
「器用な奴よ。あの腑抜けをまだ護りながらも戦うとはな」
ギリは面白そうに見物し、手を貸さない。
「非合理的ではありますが、何か意思を託したのかもしれません。この局面で攻めてくるのは、我が身を呈して、という人間がよくやる犠牲の手段」
コーはバゼルが戦う様子を見て、何かを思いつく。
「ギリ様、あの者、僕がもらっても宜しいですか?」
「好きにしろ。ギリの獲物はアレだ。逃がす気などない」
許可を得たコーは、バゼルの方へ向かった。
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