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二章 激動の訓練
Ⅴ 突然の合同訓練
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歓迎会の翌日から五日間、トウマ達は防壁訓練に専念した。
午前は走り込みと陣敷きの持続訓練、午後は二人一組となり、実際に防壁を出現させて一人が攻撃を仕掛ける。これの繰り返し。最後に筋力トレーニング。この訓練内容を続けた。
さらにトウマとディロのみ、バゼルの家で夕食を作る事になった。歓迎会の際、魔力操作訓練の一環として調理が最適とされているとラルバから教わったためだ。
手順、作業効率を考える頭を使う訓練と、魔力の扱いで火加減調整。
トウマは教会の夕食担当ではダメかと確認するも、教会側は訓練中に夕食の準備をするので間に合わない。よってバゼルの家へ住み込みで夕食を作る事となる。
余談であるが急遽トウマの居住地が変わる瞬間でもあった。
以前から夕食を時々作っていたディロは、対抗意識が働いて同じように住み込みを志願し、あっさりバゼルが許す。
住み込み初日はディロが台所担当のように動いていたが、掃除、洗濯、朝食と、他にも家事が多い。そちらにトウマが励んでいるとディロはまたも対抗しようとする。しかしさすがに無理が生じ、上手くいかない。
見かねたバゼルが一喝し、トウマが慣れるまで(主に火の扱い)夕食は共に作り、出来るようになれば当番制を作るように命令した。
ここまで部下が取り組む家事に本来ならバゼルは口出しも見向きもしない。”気づけば家の事全てが終わっているから楽で良い”としか思っていない。
それなのに隊長らしく説教するには理由があった。
誰にも打ち明けないバゼルの本心、それは”美味い夕食が食えればそれでいい”である。
サニアは料理の腕前は壊滅状態であり、今まではバゼルが作るかラルバが買ってくるか、ラルバの妻が作っていた。
ディロが来て以降、自らが作る頻度は減ったが、これでトウマが慣れれば毎日どちらかの夕食にありつける。
それが叶うなら、部下達の家事の奪い合いを一喝する程度の手間は惜しまなかった。
五日後。
訓練後にバゼルは四人へ告げた。
「明日、急遽ラルバ隊と合同訓練が決まった」
しれっと告げられ、四人の思考は一瞬止まり、間もなく驚く。
本来ならラギ率いる部隊との合同訓練などは滅多に無い。合同訓練は大体が一般部隊である。だからこの合同訓練は何か裏があるとしか思えなかった。
「はい。どのような事情でラギの部隊と合同訓練が?」
尤もな意見をフーゼリアが求めた。
「知らん。あいつが言ってきた。以上だ」
簡単すぎる返答。これ以上の質問が無意味だと一同は悟った。
知らないとは言ったが、バゼルに思い当たる所があるとすればメアの壇上の魔獣討伐。四名の隊員への気遣いからとしか考えられなかった。
翌日。
ラルバ隊が来るまでトウマ達は走り込み四往復を命令された。
走り込みを終えて数分後、ラルバ隊が到着する。
双方の隊員達は向かい合わせで整列した。
「全てではないんだ。他の隊員は個別の任務があって欠席している。許してくれ」
責める事など誰が出来ようものか。
それよりも、ラルバ隊四名の魔力が研ぎ澄まされ、”すぐにでも戦闘出来る”と言いたげな気迫に圧されて隊員四人は緊張する。
「今日から三日間の合同訓練だ。互いに自己紹介しようか」
突然、三日連続という爆弾発言にトウマ達は驚きを隠せない。
アイザード家の兄弟は何もかもが突然で、説明が端的すぎる遺伝子を持ち合わせていると思った。
互いに挨拶を終えると、ラルバが本日の訓練内容を語った。
「せっかくの合同訓練だ。早速だが戦闘訓練でもしよう」
嫌な予感をしていたのか、横目で見るラルバ隊員の四人とも冷や汗をかいている。
「制限時間は三時間。私を相手にバゼル隊隊員四名は攻撃してくる」
なんとも無茶苦茶な訓練内容。
一方的な暴力と何も変わりない。
「魔力切れや体力の限界に達したらバゼル隊長と私が対峙。つまり、私対バゼル隊ということだ」
ジールは勇気を振り絞って手を上げた。
「何かな? ジール君」
「お、俺等は、どうやったら勝ち、みたいなのはありますでしょうか。ラギ様を相手に、魔力切れまで持ち込むのは、俺達では無理かと」
「言い忘れてたね。君たち四名は誰かが私に一撃入れれば勝利だ。褒美をあげるよ」
「ほんと!?」
ジールが喜ぶも、ラルバ隊四名の目線に気圧されて丁寧語になる。
「バゼルは私に対して完全に勝利しないと気が済まないだろ。思う存分攻めてくるといい」
「骨折っても良いと?」
「ああ、すごく楽しみだ」
一方は笑顔、一方は睨み。
恐ろしい兄弟げんかが起きる予感しかしない。
平原にラルバと、距離をとってバゼル隊の四人が並んだ。バゼルはさらに離れたところで腕を組んで待っている。
「では、僭越ながら私、アーゼットが訓練内容の確認をさせて頂きます」
本日のラルバ隊において実力がトップの男性アーゼット。
覇気や威厳などはなく、『なるようになればいい』の精神が、表情にも雰囲気にも表われている。
「制限時間は三時間。隊主はバゼル隊隊員四名の誰かから攻撃を受けたら敗北。隊員四名は戦闘出来ない状態になれば退場。バゼル隊員四名全員が退場した時点でバゼル隊長と隊主が対決。制限時間はそのまま引き継ぎです。勝敗は互いに敗北を認めるか戦闘出来ない状態になれば終了。敗北を認めるに至る心情は各々任せ。以上で宜しいでしょうか?」
「ああ。此方は全くもって問題ないよ」
余裕の笑みを浮かべるラルバは準備運動に励む。
緊張が治まらない四人はアーゼットの方を向いて頷く。
一方のバゼルは「問題ない」の一言ですませる。その言葉が聞こえてるかは分からないが、アーゼットは勝手に進めた。
「では、隊主対バゼル隊。戦闘訓練、開始!」
緊張するトウマ達はラルバの出方を伺い武器を構えた。
「ああ、作戦会議とかあるならするといいよ。それまで待ってあげるから」
余裕綽々のラルバは木刀を弄んでフラフラと歩いた。
四人は素直に従い、集まって話し合った。
「あれ、絶対負ける気しねぇって雰囲気だぜ。どうやって倒すよ」
ジールの質問にフーゼリアが答える。
「一般的な戦術ならジールの高速で撹乱させ、私達三人がかりで攻める。隙を突いてあんたの攻撃。だけど」
「けど真っ先にジールが攻めるのは読まれやすいよ。目くらましか気を引く何かをしないと」
「じゃあ、僕が魔術で暴風か炎か氷を発生させて驚かせ、その隙を突いてジールってのは?」
トウマの案。それが妥当だと意見が通った。
四人は改めて臨戦態勢になると、先頭にトウマが立った。
「さて、どう動くのかな?」
ラルバは立ち止まり、呟いて集中した。
トウマは手を翳し、久しぶりに竜巻を発生させた。
過去、ベルゲバの塔にて操られたサラへ放った竜巻とは違い、暴風域に制限をかけた複数本の竜巻を同時に発生させた。
訓練成果が表われ、かなり威力が増している。
「ジールいける?」
「任せろ!」
四方八方に発生した竜巻にラルバが気を取られている中、ジールが動き回ってどこから攻撃が繰り広げられるかと戸惑う隙を突く作戦。
この竜巻は性質を変え、僅か一秒ほどは足場に出来る。
少々危なっかしいが、これでジールは撹乱させる範囲も立体的となり、上部からも攻めることが出来る。
「作戦としては申し分ないな」
ラルバは呟いて木刀を地面に突き刺した。すると、ラルバを中心に突風が広がり、竜巻は呆気なく全てが消え去った。
「――はぁ!?」
間近でその技を見たジールは突風を防壁を張ってやり過ごし、立ち止まる。
一瞬で策が潰え、唖然とする四人の作戦は呆気なく失敗に終わった。
午前は走り込みと陣敷きの持続訓練、午後は二人一組となり、実際に防壁を出現させて一人が攻撃を仕掛ける。これの繰り返し。最後に筋力トレーニング。この訓練内容を続けた。
さらにトウマとディロのみ、バゼルの家で夕食を作る事になった。歓迎会の際、魔力操作訓練の一環として調理が最適とされているとラルバから教わったためだ。
手順、作業効率を考える頭を使う訓練と、魔力の扱いで火加減調整。
トウマは教会の夕食担当ではダメかと確認するも、教会側は訓練中に夕食の準備をするので間に合わない。よってバゼルの家へ住み込みで夕食を作る事となる。
余談であるが急遽トウマの居住地が変わる瞬間でもあった。
以前から夕食を時々作っていたディロは、対抗意識が働いて同じように住み込みを志願し、あっさりバゼルが許す。
住み込み初日はディロが台所担当のように動いていたが、掃除、洗濯、朝食と、他にも家事が多い。そちらにトウマが励んでいるとディロはまたも対抗しようとする。しかしさすがに無理が生じ、上手くいかない。
見かねたバゼルが一喝し、トウマが慣れるまで(主に火の扱い)夕食は共に作り、出来るようになれば当番制を作るように命令した。
ここまで部下が取り組む家事に本来ならバゼルは口出しも見向きもしない。”気づけば家の事全てが終わっているから楽で良い”としか思っていない。
それなのに隊長らしく説教するには理由があった。
誰にも打ち明けないバゼルの本心、それは”美味い夕食が食えればそれでいい”である。
サニアは料理の腕前は壊滅状態であり、今まではバゼルが作るかラルバが買ってくるか、ラルバの妻が作っていた。
ディロが来て以降、自らが作る頻度は減ったが、これでトウマが慣れれば毎日どちらかの夕食にありつける。
それが叶うなら、部下達の家事の奪い合いを一喝する程度の手間は惜しまなかった。
五日後。
訓練後にバゼルは四人へ告げた。
「明日、急遽ラルバ隊と合同訓練が決まった」
しれっと告げられ、四人の思考は一瞬止まり、間もなく驚く。
本来ならラギ率いる部隊との合同訓練などは滅多に無い。合同訓練は大体が一般部隊である。だからこの合同訓練は何か裏があるとしか思えなかった。
「はい。どのような事情でラギの部隊と合同訓練が?」
尤もな意見をフーゼリアが求めた。
「知らん。あいつが言ってきた。以上だ」
簡単すぎる返答。これ以上の質問が無意味だと一同は悟った。
知らないとは言ったが、バゼルに思い当たる所があるとすればメアの壇上の魔獣討伐。四名の隊員への気遣いからとしか考えられなかった。
翌日。
ラルバ隊が来るまでトウマ達は走り込み四往復を命令された。
走り込みを終えて数分後、ラルバ隊が到着する。
双方の隊員達は向かい合わせで整列した。
「全てではないんだ。他の隊員は個別の任務があって欠席している。許してくれ」
責める事など誰が出来ようものか。
それよりも、ラルバ隊四名の魔力が研ぎ澄まされ、”すぐにでも戦闘出来る”と言いたげな気迫に圧されて隊員四人は緊張する。
「今日から三日間の合同訓練だ。互いに自己紹介しようか」
突然、三日連続という爆弾発言にトウマ達は驚きを隠せない。
アイザード家の兄弟は何もかもが突然で、説明が端的すぎる遺伝子を持ち合わせていると思った。
互いに挨拶を終えると、ラルバが本日の訓練内容を語った。
「せっかくの合同訓練だ。早速だが戦闘訓練でもしよう」
嫌な予感をしていたのか、横目で見るラルバ隊員の四人とも冷や汗をかいている。
「制限時間は三時間。私を相手にバゼル隊隊員四名は攻撃してくる」
なんとも無茶苦茶な訓練内容。
一方的な暴力と何も変わりない。
「魔力切れや体力の限界に達したらバゼル隊長と私が対峙。つまり、私対バゼル隊ということだ」
ジールは勇気を振り絞って手を上げた。
「何かな? ジール君」
「お、俺等は、どうやったら勝ち、みたいなのはありますでしょうか。ラギ様を相手に、魔力切れまで持ち込むのは、俺達では無理かと」
「言い忘れてたね。君たち四名は誰かが私に一撃入れれば勝利だ。褒美をあげるよ」
「ほんと!?」
ジールが喜ぶも、ラルバ隊四名の目線に気圧されて丁寧語になる。
「バゼルは私に対して完全に勝利しないと気が済まないだろ。思う存分攻めてくるといい」
「骨折っても良いと?」
「ああ、すごく楽しみだ」
一方は笑顔、一方は睨み。
恐ろしい兄弟げんかが起きる予感しかしない。
平原にラルバと、距離をとってバゼル隊の四人が並んだ。バゼルはさらに離れたところで腕を組んで待っている。
「では、僭越ながら私、アーゼットが訓練内容の確認をさせて頂きます」
本日のラルバ隊において実力がトップの男性アーゼット。
覇気や威厳などはなく、『なるようになればいい』の精神が、表情にも雰囲気にも表われている。
「制限時間は三時間。隊主はバゼル隊隊員四名の誰かから攻撃を受けたら敗北。隊員四名は戦闘出来ない状態になれば退場。バゼル隊員四名全員が退場した時点でバゼル隊長と隊主が対決。制限時間はそのまま引き継ぎです。勝敗は互いに敗北を認めるか戦闘出来ない状態になれば終了。敗北を認めるに至る心情は各々任せ。以上で宜しいでしょうか?」
「ああ。此方は全くもって問題ないよ」
余裕の笑みを浮かべるラルバは準備運動に励む。
緊張が治まらない四人はアーゼットの方を向いて頷く。
一方のバゼルは「問題ない」の一言ですませる。その言葉が聞こえてるかは分からないが、アーゼットは勝手に進めた。
「では、隊主対バゼル隊。戦闘訓練、開始!」
緊張するトウマ達はラルバの出方を伺い武器を構えた。
「ああ、作戦会議とかあるならするといいよ。それまで待ってあげるから」
余裕綽々のラルバは木刀を弄んでフラフラと歩いた。
四人は素直に従い、集まって話し合った。
「あれ、絶対負ける気しねぇって雰囲気だぜ。どうやって倒すよ」
ジールの質問にフーゼリアが答える。
「一般的な戦術ならジールの高速で撹乱させ、私達三人がかりで攻める。隙を突いてあんたの攻撃。だけど」
「けど真っ先にジールが攻めるのは読まれやすいよ。目くらましか気を引く何かをしないと」
「じゃあ、僕が魔術で暴風か炎か氷を発生させて驚かせ、その隙を突いてジールってのは?」
トウマの案。それが妥当だと意見が通った。
四人は改めて臨戦態勢になると、先頭にトウマが立った。
「さて、どう動くのかな?」
ラルバは立ち止まり、呟いて集中した。
トウマは手を翳し、久しぶりに竜巻を発生させた。
過去、ベルゲバの塔にて操られたサラへ放った竜巻とは違い、暴風域に制限をかけた複数本の竜巻を同時に発生させた。
訓練成果が表われ、かなり威力が増している。
「ジールいける?」
「任せろ!」
四方八方に発生した竜巻にラルバが気を取られている中、ジールが動き回ってどこから攻撃が繰り広げられるかと戸惑う隙を突く作戦。
この竜巻は性質を変え、僅か一秒ほどは足場に出来る。
少々危なっかしいが、これでジールは撹乱させる範囲も立体的となり、上部からも攻めることが出来る。
「作戦としては申し分ないな」
ラルバは呟いて木刀を地面に突き刺した。すると、ラルバを中心に突風が広がり、竜巻は呆気なく全てが消え去った。
「――はぁ!?」
間近でその技を見たジールは突風を防壁を張ってやり過ごし、立ち止まる。
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