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二章 激動の訓練
Ⅱ 防壁
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ゼド山に到着すると、トウマは予想を良い方へ裏切られたと安堵した。先輩三人があからさまに嫌な顔をするから、険しい岩山を登って降りるほど過酷なものを想像していた。
眼前に広がる山は、傾斜は走り込み訓練の湖から登るほどで、天辺までの距離も走り込み訓練の二倍分と目測で感じた。周囲に木々が茂るも、頂上までは一本道。
『ゼド山行って戻ってこい』
この一言から、頂上まで登って戻るぐらいしか考えられない。
呆然と山を眺めて余裕な気持ちでいると、ジールが呆れたと言わんばかりの視線を向けてきた。
「え、なに?」
「お前今、”あ、走り込み訓練のちょっと長いくらいだからマシだ”とか思わなかったか?」
殆ど正解。
トウマは苦笑いを浮かべて「違う」と嘘を吐く。
「一応言っとくけどな、隊長がそんな楽な訓練すると思うか?」
即答で「絶対無い」と返す。
「この山登って、向こうに降りて、そんでまた登ってここに到着」
それだけでも耐えれるのでは? と疑問に思うも、ディロが補足で続ける。
「トウマさ、とりあえず登ったら気づくよ。今日は調子がいいから」
「かなりな」フーゼリアが足す。
もう、三人から悲壮感だけが漂っている。
これ以上無駄な時間を過ごせばバゼルに叱られ、午後の訓練が過酷になることを恐れた三人は走った。
何が起きるか分からないトウマも山を登り始めた。
二時間半後、バゼルの元戻ってきた四人は汗だくで呼吸を乱し、まともに会話が出来ない状態であった。
「今日も調子が良かったみたいだな」
大の字で寝そべるジールは手を振って、『無理』と示した。
ディロは立てない。
フーゼリアは四つん這いから倒れて仰向けになる。
どういう訳か、三人よりも魔力消費の激しいトウマは、バゼルとの訓練同様に呼吸に音が鳴り、汗も止まらず四つん這いから動けない。
「少し早いが午前は終了。風呂入って着替え、昼飯済ませてから午後だ」
返事は呼吸と手振りでされた。
この日、トウマはゼド山登りが即『嫌いな訓練項目』に入った。
風呂にて、ディロとジールからゼド山について聞かされた。
ゼド山は神性が強く、伝説では聖なる龍が埋葬され山そのものが墓標であり御神体とされている。そして、精霊達が護っているとも。
山には年中気流が吹き荒んでおり、それは体感出来る風とは別物扱いされている。気流は龍神様の調子を表わしていると例えられている。
足を踏み入れたら魔力が徐々に吸われる。しかし一定量取られると魔力消費が止まるが身体は重く感じる。
居るだけで死に瀕する危機を感じるも、実際は負荷がかけられただけで死ぬことはない。
そこまで神聖な山なら訓練に使うのは不謹慎と思える。それが可能な理由はゼド山に関する龍の伝承。
この地を護る戦士へ龍神様が加護を与えているとある。そのため、山を登って戻るだけで疲弊するのは龍の加護が注がれている証拠だと。
よって、戦士が訓練により通って良い道が設けられた。
◇◇◇◇◇
午後の訓練は、午前の挨拶時に話していたトウマの大技の検証から始まった。
バゼルと五十メートルほどの距離をとって、トウマは巨大魔獣へ放った術を構えた。
「準備出来ました。何処へ放ちますか?」
疲れていない状態での使用だが、術を発動し続けるのもなかなか疲れる。
バゼルは見物している三人の方を向いた。
「これから防壁訓練に移る」
三人は初めての訓練に驚く。
質問をしようとするジールを、バゼルは「後だ」の一言で黙らせ、説明を続ける。
「防壁には大きく分けて三種類存在する」
”説明は準備する前にして欲しかった”と、トウマは一人思う。
「範囲型、盾型、分解型だ」
範囲型は防壁範囲を決め、ドーム型に空間を決めて護る。
盾型は盾を前に出すように一枚の壁(という表現だが、形状は様々)を出現させて護る。
「範囲型と盾型、この二つは誰でも使える一般的な術だ。単純だが用途が多く応用も利く。一番特殊なのが分解型だ」
分解型は、”防壁”という言葉には相応しくない術である。広範囲に陣を敷き、敵の魔力を文字通り分解し、術効果を消したり発動させなかったりする。
”陣を敷く”とあるが、蜘蛛の巣のように張り巡らせたり、霧を出現させたりと、敷き方は様々だ。
「分解型の本質を引き出せる術師は少ない。環境は作れたとしても効果が伴わない場合が多く、俺もその類いだ」
なんでもできそうなバゼルが出来ない事に隊員達は驚く。
一方、そろそろ維持するのが苦しくなるトウマは、さっさと進めて欲しいと強く願う。
「隊長」ディロが手を上げた。「オイラ達、どの防壁を訓練するんですか?」
「全部だ」
フーゼリアが術の基礎を思い出し、質問する。
「術には得手不得手の型がありますよね、三つとも訓練する必要があるのですか?」
「防壁は様々な場所で役に立つ。自分に合う防壁だけを極めれば、確かに強力な防壁を張れるだろう。しかし、範囲型は魔力消費が強い。小規模な防壁が欲しい場面で毎度毎度強力な防壁を張るのは非効率だ。それなら盾型を張れば良い。また、盾型は複数発生させることもできるが、隙間が出来過ぎる。それなら範囲型を張る方が良い。こういったように、得手不得手全てを訓練すれば、不得手であれ活躍出来る場面は多い」
「隊、長ぉ……。まだですか?」
そろそろトウマは限界に近い。
「これから俺が防壁を張り、トウマの術を止める」
フーゼリア以外、大技を知る二人とトウマは不安を抱き驚いた。
「隊長、危険ですよ。結構強かったんだから」ディロが心配する。
「そうか。じゃあ始めるぞ」
全く聞き入れない。
「魔力の流れをよく見ておけよ」
バゼルは足下から一直線の魔力を引き、手を前に翳すと五枚の盾が出現した。
「この技は分解型と盾型を併せた応用だ。トウマ、全力で撃て」
「はぁ!? かなり危険ですよ!」
「黙って撃て。俺に傷を付けたなら何でも褒美をやろう」
それより射殺してしまう危険性に気を配って欲しいと思う。
「どうなっても知りませんから!」
トウマは多量の魔力を右腕に込めた。
その出量に隊員三人は驚くも、一方でバゼルの流す魔力が盾へ流れて強度を増している事にも驚く。
「凄い、五枚いっぺんに強くなった」
「それだけじゃない。五枚とも魔力量が加減されてる」
「何でだ? 隊長、何か考えてんのか?」
意図することが分からない。
そんな所まで気が回らないトウマは、「行きます!」と叫んで矢を放った。
矢は盾の一枚を貫き、二枚、三枚と順調に貫いた。しかし速度が落ち、四枚目で貫くかどうかの競り合いが生じる。
「すげぇ、あの高出力の矢を止めた」
「だけじゃないみたい」
先の射貫かれた三枚の盾が分解され、次第に矢を囲う箱のように形を変えた。
バゼルは矢の横へ立つ。
「これが分解型の応用だ。こうやって相手の攻撃を受け止めて囲い、分解して魔力を吸収するという手もある」
高出力の矢はまだ力を衰えていない。
満身創痍のトウマにディロが肩を貸して、ほぼ担いでいるように連れてきて見せた。
「俺は吸収も分解も出来ん。だからここまで。防ぐだけだ」
「じゃあ、この後はどうするんですか? 放置?」
バゼルは右手に魔力を込め、矢の側面を殴った。すると、ガラス細工のように砕け散る。
あれだけ疲れる大技を、いとも簡単に砕く光景にトウマの脱力は増した。
「気を落とすほどではない。この技の長所は一点集中の高威力な射貫き技だ。側面が脆く、ある程度の力で砕けるが高速で相手を射殺すには申し分ない。しかし危険な凶器である事に間違いは無い。使いどころをよく考えろ。これを躱されでもしたら、敵後方に味方や民間人がいた場合、甚大な被害を及ぼす危険しかないからな」
凄みのある剣幕で告げられ、トウマも危険性を改めて認識し、返事した。
「では、これより防壁訓練を始める」
四人は整列して返事した。
「はい!」
眼前に広がる山は、傾斜は走り込み訓練の湖から登るほどで、天辺までの距離も走り込み訓練の二倍分と目測で感じた。周囲に木々が茂るも、頂上までは一本道。
『ゼド山行って戻ってこい』
この一言から、頂上まで登って戻るぐらいしか考えられない。
呆然と山を眺めて余裕な気持ちでいると、ジールが呆れたと言わんばかりの視線を向けてきた。
「え、なに?」
「お前今、”あ、走り込み訓練のちょっと長いくらいだからマシだ”とか思わなかったか?」
殆ど正解。
トウマは苦笑いを浮かべて「違う」と嘘を吐く。
「一応言っとくけどな、隊長がそんな楽な訓練すると思うか?」
即答で「絶対無い」と返す。
「この山登って、向こうに降りて、そんでまた登ってここに到着」
それだけでも耐えれるのでは? と疑問に思うも、ディロが補足で続ける。
「トウマさ、とりあえず登ったら気づくよ。今日は調子がいいから」
「かなりな」フーゼリアが足す。
もう、三人から悲壮感だけが漂っている。
これ以上無駄な時間を過ごせばバゼルに叱られ、午後の訓練が過酷になることを恐れた三人は走った。
何が起きるか分からないトウマも山を登り始めた。
二時間半後、バゼルの元戻ってきた四人は汗だくで呼吸を乱し、まともに会話が出来ない状態であった。
「今日も調子が良かったみたいだな」
大の字で寝そべるジールは手を振って、『無理』と示した。
ディロは立てない。
フーゼリアは四つん這いから倒れて仰向けになる。
どういう訳か、三人よりも魔力消費の激しいトウマは、バゼルとの訓練同様に呼吸に音が鳴り、汗も止まらず四つん這いから動けない。
「少し早いが午前は終了。風呂入って着替え、昼飯済ませてから午後だ」
返事は呼吸と手振りでされた。
この日、トウマはゼド山登りが即『嫌いな訓練項目』に入った。
風呂にて、ディロとジールからゼド山について聞かされた。
ゼド山は神性が強く、伝説では聖なる龍が埋葬され山そのものが墓標であり御神体とされている。そして、精霊達が護っているとも。
山には年中気流が吹き荒んでおり、それは体感出来る風とは別物扱いされている。気流は龍神様の調子を表わしていると例えられている。
足を踏み入れたら魔力が徐々に吸われる。しかし一定量取られると魔力消費が止まるが身体は重く感じる。
居るだけで死に瀕する危機を感じるも、実際は負荷がかけられただけで死ぬことはない。
そこまで神聖な山なら訓練に使うのは不謹慎と思える。それが可能な理由はゼド山に関する龍の伝承。
この地を護る戦士へ龍神様が加護を与えているとある。そのため、山を登って戻るだけで疲弊するのは龍の加護が注がれている証拠だと。
よって、戦士が訓練により通って良い道が設けられた。
◇◇◇◇◇
午後の訓練は、午前の挨拶時に話していたトウマの大技の検証から始まった。
バゼルと五十メートルほどの距離をとって、トウマは巨大魔獣へ放った術を構えた。
「準備出来ました。何処へ放ちますか?」
疲れていない状態での使用だが、術を発動し続けるのもなかなか疲れる。
バゼルは見物している三人の方を向いた。
「これから防壁訓練に移る」
三人は初めての訓練に驚く。
質問をしようとするジールを、バゼルは「後だ」の一言で黙らせ、説明を続ける。
「防壁には大きく分けて三種類存在する」
”説明は準備する前にして欲しかった”と、トウマは一人思う。
「範囲型、盾型、分解型だ」
範囲型は防壁範囲を決め、ドーム型に空間を決めて護る。
盾型は盾を前に出すように一枚の壁(という表現だが、形状は様々)を出現させて護る。
「範囲型と盾型、この二つは誰でも使える一般的な術だ。単純だが用途が多く応用も利く。一番特殊なのが分解型だ」
分解型は、”防壁”という言葉には相応しくない術である。広範囲に陣を敷き、敵の魔力を文字通り分解し、術効果を消したり発動させなかったりする。
”陣を敷く”とあるが、蜘蛛の巣のように張り巡らせたり、霧を出現させたりと、敷き方は様々だ。
「分解型の本質を引き出せる術師は少ない。環境は作れたとしても効果が伴わない場合が多く、俺もその類いだ」
なんでもできそうなバゼルが出来ない事に隊員達は驚く。
一方、そろそろ維持するのが苦しくなるトウマは、さっさと進めて欲しいと強く願う。
「隊長」ディロが手を上げた。「オイラ達、どの防壁を訓練するんですか?」
「全部だ」
フーゼリアが術の基礎を思い出し、質問する。
「術には得手不得手の型がありますよね、三つとも訓練する必要があるのですか?」
「防壁は様々な場所で役に立つ。自分に合う防壁だけを極めれば、確かに強力な防壁を張れるだろう。しかし、範囲型は魔力消費が強い。小規模な防壁が欲しい場面で毎度毎度強力な防壁を張るのは非効率だ。それなら盾型を張れば良い。また、盾型は複数発生させることもできるが、隙間が出来過ぎる。それなら範囲型を張る方が良い。こういったように、得手不得手全てを訓練すれば、不得手であれ活躍出来る場面は多い」
「隊、長ぉ……。まだですか?」
そろそろトウマは限界に近い。
「これから俺が防壁を張り、トウマの術を止める」
フーゼリア以外、大技を知る二人とトウマは不安を抱き驚いた。
「隊長、危険ですよ。結構強かったんだから」ディロが心配する。
「そうか。じゃあ始めるぞ」
全く聞き入れない。
「魔力の流れをよく見ておけよ」
バゼルは足下から一直線の魔力を引き、手を前に翳すと五枚の盾が出現した。
「この技は分解型と盾型を併せた応用だ。トウマ、全力で撃て」
「はぁ!? かなり危険ですよ!」
「黙って撃て。俺に傷を付けたなら何でも褒美をやろう」
それより射殺してしまう危険性に気を配って欲しいと思う。
「どうなっても知りませんから!」
トウマは多量の魔力を右腕に込めた。
その出量に隊員三人は驚くも、一方でバゼルの流す魔力が盾へ流れて強度を増している事にも驚く。
「凄い、五枚いっぺんに強くなった」
「それだけじゃない。五枚とも魔力量が加減されてる」
「何でだ? 隊長、何か考えてんのか?」
意図することが分からない。
そんな所まで気が回らないトウマは、「行きます!」と叫んで矢を放った。
矢は盾の一枚を貫き、二枚、三枚と順調に貫いた。しかし速度が落ち、四枚目で貫くかどうかの競り合いが生じる。
「すげぇ、あの高出力の矢を止めた」
「だけじゃないみたい」
先の射貫かれた三枚の盾が分解され、次第に矢を囲う箱のように形を変えた。
バゼルは矢の横へ立つ。
「これが分解型の応用だ。こうやって相手の攻撃を受け止めて囲い、分解して魔力を吸収するという手もある」
高出力の矢はまだ力を衰えていない。
満身創痍のトウマにディロが肩を貸して、ほぼ担いでいるように連れてきて見せた。
「俺は吸収も分解も出来ん。だからここまで。防ぐだけだ」
「じゃあ、この後はどうするんですか? 放置?」
バゼルは右手に魔力を込め、矢の側面を殴った。すると、ガラス細工のように砕け散る。
あれだけ疲れる大技を、いとも簡単に砕く光景にトウマの脱力は増した。
「気を落とすほどではない。この技の長所は一点集中の高威力な射貫き技だ。側面が脆く、ある程度の力で砕けるが高速で相手を射殺すには申し分ない。しかし危険な凶器である事に間違いは無い。使いどころをよく考えろ。これを躱されでもしたら、敵後方に味方や民間人がいた場合、甚大な被害を及ぼす危険しかないからな」
凄みのある剣幕で告げられ、トウマも危険性を改めて認識し、返事した。
「では、これより防壁訓練を始める」
四人は整列して返事した。
「はい!」
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