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四章 因縁の者達
Ⅰ 前世の因果
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男の素顔を見て、ジェイクは一瞬頭が真っ白になった。
「……バッシュ」
自身の身体に多数の業魔の烙印を植え付けた男。
体内で蠢く力に悶え、怒り狂うジェイクの目の前で家族を殺した男。
自らの暗躍を遂行せんが為に国王にジェイクを処刑させ、烙印絡みの罪をなすりつけた男。
人の命を奪う脅威でしかない烙印を、多数生産し、密かに使用して悪事を働き続けた神官バッシュ=ボートマン。
徐々に働きだした思考がバッシュも転生者だと導き出した。
沸々と煮立つように思い出すバッシュへの怒り、憎しみ。
一際強く思い出されるのは、狂気し、足掻き、悶え苦しむジェイクの目の前で、子供達を殺し、涙ながらに牙をむいて敵討ちに徹する妻を殺した光景。
「――ああああ!! バァァァッシュゥゥゥ!!!」
烙印の力を存分に宿し、目にもとまらぬ速さで突進して渾身の一撃を与えた。
「やれやれ」
バッシュは平然と自身のすぐ手前に烙印の壁を作り、猛獣の如き狂うジェイクの攻撃を受け止めた。
「お前だけは絶対許さねぇぇぇ!!」
「生まれ変わり、尚も前世に囚われるか。馬鹿は死んでも治らんらしいな」
「黙れ! 前世で飽き足らずここでも烙印で人民を貶める気だろうが悪党!」
バッシュが手を翳すと、ジェイクは突風にでも遭ったように飛ばされた。
「感情に流されて独走すれば痛い目にあうと痛感して死んだと思ったのだが。そうか、もとから理解力が死んでいたのだな」
「悪党風情が説教垂れてんじゃねぇぞ!」
またも突進する。しかし壁に阻まれ飛ばされる。
今度は高速で周囲を動き回って隙を作り、バッシュの死角から斬りつける。だがこれも烙印の壁に阻まれる。
「ふざけんなよ。そんな壁、全力で叩っ切ってやる!」
怒り狂うジェイクの後方に目を向けたバッシュは、咄嗟に自身の因果に呆れてしまい溜息を吐く。
「仇討ちに躍起になっている所すまないが、一つ誤解があるぞ元第三騎士団長」
「ああ!」
徐にジェイクの後方を指さした。
「烙印を実用化させた張本人は、そいつだぞ」
驚き振り返ったジェイクの視界に入ったのは、いつの間にかすぐ近くまで迫っていたミゼルであった。
「おま、え。――?!」
突如、身体の力が抜け、膝から崩れて倒れた。
「アレほど烙印を使うなと言っただろう。だからこの程度でそうなるのだ」
「……ミ、ゼル。て、めぇ……」
吐き捨てると、足掻くことの出来ない猛烈な疲労に襲われ気を失った。
ジェイクを余所に、ミゼルとバッシュは向かい合う。
「久しぶりだなミゼル=ウォード。お前も転生者であったか」
「数奇な巡り合わせではないか。烙印騎士殿と会えたのは驚きだったが、まさか大司祭様にまで会えるとは」
「敬称など心にもないことを。白々しい態度は相変わらずだな」
二人の間柄が気になったガイネスは、先ほどの横やりに対する怒りが失せていた。
「なんだ? 面白そうな展開ではないか。俺を楽しませる男二人が、よもや同郷の間柄であったとは奇跡としかいいようがない。関係性を聞かせろよ」
口を開いたのはミゼルであった。
「他愛のないものさ。嵌めた男と嵌められて死に至った男の間柄。口にする事すら涙を流しそうな悲劇の数々。あまり良い関係ではないとだけ言っておこう。加えて、難を逃れたいが為に私の素性を明かしたのは最良の手だが。気遣ってほしいものだよ、ジェイクが目覚めた後に襲われるであろう私の気苦労を」
ガイネスは鼻で笑った。
「よくもまあ戯れ言を淡々と囀れるものだ。先のバッシュの発言からだと、烙印なる力を使えるようにした張本人が貴様だろミゼル。どうせ貴様の事だ、抑えられん探究心の意のままに調べつくしたのだろうよ」
やれやれ。と言いたそうな表情にミゼルはなった。
攻め入られると緊張していたバッシュは警戒を解いた。
「しかしお前もそこの烙印騎士殿と同じように攻めてくると構えてしまった。どういう心代わりだ?」
「心代わりなど端っからしていないさ。あれは見事にそちらの策にしてやられ死んだだけのこと。そして奇遇にも共に転生を果たし共に同じ世界にいるだけだ。怒り狂う理由も怨恨を抱く道理などどこにもないよ」
常人には理解出来ないミゼルの心理。
不思議とバッシュもガイネスも納得していた。
「……本当に恨んでいないのか? 私はお前の研究した烙印を盗んだ男でもあるのだぞ」
「恨んでほしかったのか? 残念ながら私の心情は怨恨とは真逆。ジェイクと違い、私は少々嬉しくあるのだよ」
「どういうことだ?」
「歯応えのある人物と再会できた。知略を巡らせ戦えるとあらば、次こそはあのような事態に陥らないよ」
触発されたガイネスは高笑った。
「はははは!! 良い、良いぞお前達! 存分に楽しませてくれるではないか! 雌雄を決するならどんな方法が良いのだ? 俺も混ぜろ!」
「いえ、ガイネス王。その前に頼みたい事がございます」
なんだ? と、興奮した表情で聞くガイネスを余所に、バッシュは一歩前へ出た。
「ミゼル、私と手を組め。くだらぬ争いより、この世界で共にあらゆる物事の研究に励もうではないか」
いの一番で反論したのはガイネスであった。
「たわけ! なぜそうなるのだ!」
「あやつの探究心と、熱意を注いだ研究成果は、やがてグルザイア王国の多大な利益にもなります」
「そんなこと後でどうとでもなる!」
「なりません。ロゼットに反論されようと私は」
「断る」
二人の言い合いの最中、ミゼルは言い切った。
「勘違いしないでくれよ。ガイネス王の意向に従ったのではない。純粋に私の意見だ」
「なぜだ! お前も未知なるものの探求は大いに望むだろ」
「だからといって今の状況を変える気などないさ。それに、お前とは離れて敵同士でなければならないのだよ」
「どういうことだ! そこの騎士同様、お前も不毛な暴力で物事を解決させる腹か!」
「いや、詳細を語れと望まれば色々語れるのだが。まあ、端的に言うなら私の望みだ」
望み。それは神の昇格試練後の報酬しか思いつかない。
「何を望むというのだ」
「それは秘密。私に勝った暁としては教えてやらんでもないが。ただ、今のお前では協力に値せんのだ」
苦虫を噛み潰したような、苦悶の表情をバッシュは浮かべた。
今度はガイネスが前へ出る。
「では、我らと対峙する気構えと捉えて良いのだな?」
「それはゾアの災禍が起きてからにして頂きたい。こんな、些細な惨事がポツポツ起きている場で争うなど、いざ災禍の本流が迫った際、後悔するのではないかな? ”この波乱に満ちた場で雌雄を決せば良かった”と」
「ふん。腹の内を読まれたことは業腹だ。良いだろう! その挑発に乗ってやる。波乱に満ちた地獄こそが貴様と俺が乱舞する場とする。不参加は認めんぞ」
「ああ。楽しみにしているよ」
まるで話の区切りとばかりに、ミゼルとジェイクの身体を緑色の霧が包んだ。
「あれは?」
バッシュが観察するも、次第にミゼルの魔力が消えるのが見えるだけであった。
「案ずるな。おそらく『縁の霧』というやつだ。昔一度だけ目にした事がある」
【縁の霧】
一生に一度会えるか分からない伝説の霧。僅かな間、関係ある者達が巡り会うとされた不思議な霧。その発生理由は未だに誰も解明した者はいない。
神の悪戯、混迷の魔力、魔女の道楽。など、様々な呼び名が存在する。
「なぜこのような」
「さあな。バルブラインの現状から鑑みれば、あのような奇跡の一つや二つ、容易に起きるのかもしれん」
このような奇跡が起きるのであればバルブライン王国内なら納得できる。しかし発生したのは、グルザイア王国内(国境近く)。
二人の前に縁の霧がどうして現われるのかと疑問が残る。
「そういった研究はお前が自由にしろ。判明すれば教えろ。それだけだ」
職業病のようにバッシュが思考を巡らせるのをガイネスに容易に読み取られた。
「研究は目的地へ着いてからにしろ。どうやらバルブラインはかなり面倒な地になっているらしいからな」
興奮冷めないガイネスとバッシュは国境の基地へ向かった。
「……バッシュ」
自身の身体に多数の業魔の烙印を植え付けた男。
体内で蠢く力に悶え、怒り狂うジェイクの目の前で家族を殺した男。
自らの暗躍を遂行せんが為に国王にジェイクを処刑させ、烙印絡みの罪をなすりつけた男。
人の命を奪う脅威でしかない烙印を、多数生産し、密かに使用して悪事を働き続けた神官バッシュ=ボートマン。
徐々に働きだした思考がバッシュも転生者だと導き出した。
沸々と煮立つように思い出すバッシュへの怒り、憎しみ。
一際強く思い出されるのは、狂気し、足掻き、悶え苦しむジェイクの目の前で、子供達を殺し、涙ながらに牙をむいて敵討ちに徹する妻を殺した光景。
「――ああああ!! バァァァッシュゥゥゥ!!!」
烙印の力を存分に宿し、目にもとまらぬ速さで突進して渾身の一撃を与えた。
「やれやれ」
バッシュは平然と自身のすぐ手前に烙印の壁を作り、猛獣の如き狂うジェイクの攻撃を受け止めた。
「お前だけは絶対許さねぇぇぇ!!」
「生まれ変わり、尚も前世に囚われるか。馬鹿は死んでも治らんらしいな」
「黙れ! 前世で飽き足らずここでも烙印で人民を貶める気だろうが悪党!」
バッシュが手を翳すと、ジェイクは突風にでも遭ったように飛ばされた。
「感情に流されて独走すれば痛い目にあうと痛感して死んだと思ったのだが。そうか、もとから理解力が死んでいたのだな」
「悪党風情が説教垂れてんじゃねぇぞ!」
またも突進する。しかし壁に阻まれ飛ばされる。
今度は高速で周囲を動き回って隙を作り、バッシュの死角から斬りつける。だがこれも烙印の壁に阻まれる。
「ふざけんなよ。そんな壁、全力で叩っ切ってやる!」
怒り狂うジェイクの後方に目を向けたバッシュは、咄嗟に自身の因果に呆れてしまい溜息を吐く。
「仇討ちに躍起になっている所すまないが、一つ誤解があるぞ元第三騎士団長」
「ああ!」
徐にジェイクの後方を指さした。
「烙印を実用化させた張本人は、そいつだぞ」
驚き振り返ったジェイクの視界に入ったのは、いつの間にかすぐ近くまで迫っていたミゼルであった。
「おま、え。――?!」
突如、身体の力が抜け、膝から崩れて倒れた。
「アレほど烙印を使うなと言っただろう。だからこの程度でそうなるのだ」
「……ミ、ゼル。て、めぇ……」
吐き捨てると、足掻くことの出来ない猛烈な疲労に襲われ気を失った。
ジェイクを余所に、ミゼルとバッシュは向かい合う。
「久しぶりだなミゼル=ウォード。お前も転生者であったか」
「数奇な巡り合わせではないか。烙印騎士殿と会えたのは驚きだったが、まさか大司祭様にまで会えるとは」
「敬称など心にもないことを。白々しい態度は相変わらずだな」
二人の間柄が気になったガイネスは、先ほどの横やりに対する怒りが失せていた。
「なんだ? 面白そうな展開ではないか。俺を楽しませる男二人が、よもや同郷の間柄であったとは奇跡としかいいようがない。関係性を聞かせろよ」
口を開いたのはミゼルであった。
「他愛のないものさ。嵌めた男と嵌められて死に至った男の間柄。口にする事すら涙を流しそうな悲劇の数々。あまり良い関係ではないとだけ言っておこう。加えて、難を逃れたいが為に私の素性を明かしたのは最良の手だが。気遣ってほしいものだよ、ジェイクが目覚めた後に襲われるであろう私の気苦労を」
ガイネスは鼻で笑った。
「よくもまあ戯れ言を淡々と囀れるものだ。先のバッシュの発言からだと、烙印なる力を使えるようにした張本人が貴様だろミゼル。どうせ貴様の事だ、抑えられん探究心の意のままに調べつくしたのだろうよ」
やれやれ。と言いたそうな表情にミゼルはなった。
攻め入られると緊張していたバッシュは警戒を解いた。
「しかしお前もそこの烙印騎士殿と同じように攻めてくると構えてしまった。どういう心代わりだ?」
「心代わりなど端っからしていないさ。あれは見事にそちらの策にしてやられ死んだだけのこと。そして奇遇にも共に転生を果たし共に同じ世界にいるだけだ。怒り狂う理由も怨恨を抱く道理などどこにもないよ」
常人には理解出来ないミゼルの心理。
不思議とバッシュもガイネスも納得していた。
「……本当に恨んでいないのか? 私はお前の研究した烙印を盗んだ男でもあるのだぞ」
「恨んでほしかったのか? 残念ながら私の心情は怨恨とは真逆。ジェイクと違い、私は少々嬉しくあるのだよ」
「どういうことだ?」
「歯応えのある人物と再会できた。知略を巡らせ戦えるとあらば、次こそはあのような事態に陥らないよ」
触発されたガイネスは高笑った。
「はははは!! 良い、良いぞお前達! 存分に楽しませてくれるではないか! 雌雄を決するならどんな方法が良いのだ? 俺も混ぜろ!」
「いえ、ガイネス王。その前に頼みたい事がございます」
なんだ? と、興奮した表情で聞くガイネスを余所に、バッシュは一歩前へ出た。
「ミゼル、私と手を組め。くだらぬ争いより、この世界で共にあらゆる物事の研究に励もうではないか」
いの一番で反論したのはガイネスであった。
「たわけ! なぜそうなるのだ!」
「あやつの探究心と、熱意を注いだ研究成果は、やがてグルザイア王国の多大な利益にもなります」
「そんなこと後でどうとでもなる!」
「なりません。ロゼットに反論されようと私は」
「断る」
二人の言い合いの最中、ミゼルは言い切った。
「勘違いしないでくれよ。ガイネス王の意向に従ったのではない。純粋に私の意見だ」
「なぜだ! お前も未知なるものの探求は大いに望むだろ」
「だからといって今の状況を変える気などないさ。それに、お前とは離れて敵同士でなければならないのだよ」
「どういうことだ! そこの騎士同様、お前も不毛な暴力で物事を解決させる腹か!」
「いや、詳細を語れと望まれば色々語れるのだが。まあ、端的に言うなら私の望みだ」
望み。それは神の昇格試練後の報酬しか思いつかない。
「何を望むというのだ」
「それは秘密。私に勝った暁としては教えてやらんでもないが。ただ、今のお前では協力に値せんのだ」
苦虫を噛み潰したような、苦悶の表情をバッシュは浮かべた。
今度はガイネスが前へ出る。
「では、我らと対峙する気構えと捉えて良いのだな?」
「それはゾアの災禍が起きてからにして頂きたい。こんな、些細な惨事がポツポツ起きている場で争うなど、いざ災禍の本流が迫った際、後悔するのではないかな? ”この波乱に満ちた場で雌雄を決せば良かった”と」
「ふん。腹の内を読まれたことは業腹だ。良いだろう! その挑発に乗ってやる。波乱に満ちた地獄こそが貴様と俺が乱舞する場とする。不参加は認めんぞ」
「ああ。楽しみにしているよ」
まるで話の区切りとばかりに、ミゼルとジェイクの身体を緑色の霧が包んだ。
「あれは?」
バッシュが観察するも、次第にミゼルの魔力が消えるのが見えるだけであった。
「案ずるな。おそらく『縁の霧』というやつだ。昔一度だけ目にした事がある」
【縁の霧】
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神の悪戯、混迷の魔力、魔女の道楽。など、様々な呼び名が存在する。
「なぜこのような」
「さあな。バルブラインの現状から鑑みれば、あのような奇跡の一つや二つ、容易に起きるのかもしれん」
このような奇跡が起きるのであればバルブライン王国内なら納得できる。しかし発生したのは、グルザイア王国内(国境近く)。
二人の前に縁の霧がどうして現われるのかと疑問が残る。
「そういった研究はお前が自由にしろ。判明すれば教えろ。それだけだ」
職業病のようにバッシュが思考を巡らせるのをガイネスに容易に読み取られた。
「研究は目的地へ着いてからにしろ。どうやらバルブラインはかなり面倒な地になっているらしいからな」
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