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三章 戦い続けるガーディアン
Ⅷ 烙印の変化
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ダリオスは様々な種類の地面が混在する平地をひた走っていた。しかし彼自身の目には、まるで戦場のような荒れた街の光景が広がっている。
(何処だ。何処に奴がいる)
頭の中では前世での、一族の国を崩壊した時に遡っている。
「ダリオス、これより先にいます」
返事が無いのはリューザの存在すら忘れているから。声も無意識に自分が察した直感として認識されている。ただひたすら、恨みの相手を目指して走った。
しばらく走り、ようやくその人物を見つけた。
実際には点々と草が生える荒野だが、ダリオスには最終戦で迎えた宮殿に見えている。
「見つけたぞシューゼル!」
ダリオスに間違われた男は、怨敵を前に怒気を発して剣を構えるダリオスを観察した。
「ほう」
言葉を漏らした口元には笑みが浮かぶ。様子を伺うからに、自らが斬られようとしていると容易に読み取った。
男は剣を鞘から抜いて構えた。
「見知らぬ顔だ。ガイネス=バル=グルザイアと知っての狼藉だろうな!」
ガイネスの言葉はダリオスに届いていない。
姿形は違って見え、ガイネスに同行するローブ姿の男は見えていない。
「逆賊シューゼル! 貴様、我が国、皇帝に何をした!」
会話は噛み合わないものとしてガイネスは判断した。
「ガイネス王よ、どうやら奴は」
「幻覚を見ているのだろう。だからといって斬られる筋合いはない。俺と対峙するという事は、死を覚悟したと同義。相手が悪い不運をあの世で嘆くだけのことよ」
ローブ姿の男はダリオスの姿勢、構えから実力を読み取る。
「惑わされていようと戦馴れした戦士と見受けられます。私が相手を」
「手は出すなよ。これは俺の戦いだ」
戦いたくてウズウズしているガイネスは、何を言っても戦おうとするだろう。下手に止めれば逆に殺されかねない。
男は代わる事を諦めた。
「では、状況次第で術による援護を致します。ロゼットめに、王を大怪我させないようにきつく忠告されてますので。何かあった場合、私は彼に手酷く叱られますので」
ガイネスは舌打ちする。
「あの過保護め、先手を打ちおったか。……まあよい、好きにしろ」
迫り来るダリオスを前に、ガイネスは全身と剣に魔力を籠めた。
渾身の一撃とばかりに斬りつけてきたダリオスの攻撃を受け止めたガイネスであったが、威力が強すぎて後方へ飛ばされてしまう。
(この力、魔力でも気功でもない)
上手く着地して追撃に備えた矢先、傍までダリオスが迫っていた。
「許さんぞシューゼル!」
積年の恨みを晴らさんとばかりに、何度も何度も斬りつけてくる。
ガイネスは一撃一撃を受け流し、時に身を逸らして躱し続けるも、防戦一方に変わりはない。
隙が見えず、一撃を受け止めた隙に術を使おうとも思うが力が強すぎて受ける間が出来ない。
やがて、手足にかすり傷を負い続ける。
(あの力……人外のものか)
ローブを纏う男はダリオスを観察し、自身の守護神に情報を求めた。
(なるほど。そういうことですか)
答えを見いだすと、右手に赤い光を発生させてガイネスに向け放つ。
剣に力が籠もるのを感じたガイネスは、やや不快な表情を滲ませる。
「手を出すな!」
「その者、寄生されてます! この程度の助力で多少は拮抗出来る筈ですので!」
男はそれ以上の手助けをしなかった。
ガイネスの身体能力が向上したのではない。ただ、剣に力が籠もり、人外なる存在が放つ力を中和させるだけの効果しかない。
事実上、ガイネスの実力行使に変わりはない。
「チッ、久しぶりに歯応えのある敵と巡り会えた所を邪魔しおって」
たった少しの助力により勝機を見いだしたガイネスは、術を使ってダリオスを後方へ飛ばした。
「難問は自らで解いてこそが醍醐味なのだぞ!」
”敵に寄生している存在がいる”
その情報すらも自分が見つけ出したかった悔しさが眉間の皺を深めた。
ガイネスは感知力を上げ、集中してダリオスを観た。すると、不自然な魔力の塊に気がついた。
少しの援助と僅かな情報のみでダリオスに勝つ道筋を見いだしたものの、不服なのは変わりない。
「心中お察しします。しかし私もロゼットに殺されたくはありませんので」
どうあれ、ロゼットの気遣いが招いた勝機だというのは、何とも言い難い事実であり歯痒くもあった。
「くだらん。さっさと終わらせるぞ」
気を取り直し、ガイネスは構えた。
◇◇◇◇◇
ダリオスを探しに荒野をひた走っていたジェイクは、いつの間にか緑色の霧の中にいる事に気づく。
霧は、まるで円筒形の建物のようにジェイクを囲っているように現われている。
「くそっ、何処行きやがった」
それほど離されていないはずだが、ダリオスの魔力は感じられない。
地面もはっきり見えて明るいが、霧の中では何処を走ろうと先が見えないから人を探すのは困難である。
「どうする。何処へ」
ふと前方から異様な気配を感じ取り警戒すると、霧の中から虎のように長い尾をもつ大猿のような魔獣が二体現われた。
「くそ、こんな時に!」
瞬間的に剣を抜いて構えると、間もなくして魔獣は突進してくる。
一体目の攻撃を受け流し、二体目の攻撃も飛び退いて躱す。
すぐにでもダリオスを探しに行きたい焦りはあるも、今は眼前の敵を退治する事に専念する。
魔獣の攻撃は主に二つ。手の爪で切り裂く、尻尾を器用に動かして攻める。
単調な爪の攻撃は読みやすいが、尻尾は鞭のようにしなやかに動き、当たると強力な打撃である。動きを見るからに手足を絡め取られる危険性も孕んでいる。
面倒な攻撃をしてくる相手が二匹、連携のとれた攻撃がさらに難度を増す。
『烙印は使わないほうがいい』
ミゼルの助言が浮かぶも、現状で烙印技に頼らなければ勝機は見いだせない。
(なにか手はないか)
霧の壁はあるも、見えてる範囲は広い平地。利用出来るものは何もなく浮かぶ戦略はない。
背に腹は代えられないと、ジェイクは大きく一息吐いた。
魔獣が同時に攻めてくると、全身に力を込めて烙印を身体全体に籠めた。
受肉後初の使用。さらに、魔力と気功の練習をしてきた身体での使用。
どう動いて相手取るかを想像し、無我夢中で動いた。
勝負は一瞬で済んだ。その結果が、ジェイクを驚きのあまり絶句させた。
いつもより速い。
いつもより力強く、切れ味も増している。
あまりの速力に気付いていない魔獣達は、斬られた事も気付かず躱されたと思ったのだろう。着地してすぐにジェイクへ追撃をしようと身体を翻すも、すぐに身体が寸断されて絶命した。
あまりにも強くなりすぎた烙印技にジェイクは恐怖する。
烙印は恐ろしい兵器となった。しかし烙印がなければこの先も窮地を乗り越えられないのはパルドを見るからに事実だ。
『烙印技は使わないほうがいい』
再度ミゼルの忠告を思い出す。
ただ、烙印技の危険性が際立ち恐ろしい。いずれ身を滅ぼす力である気がしてならない。
不安が芽生えつつも、魔獣から烙印を回収する。
(ジェイク……左よ)
ベルメアの声がした。
「ベルか!? 何処だ! 何処にいる!」
しかし返答はない。姿も見えない。
ベルメアの告げた方へ行くしかないとジェイクは判断し、指示された方の霧の中を突き進んだ。
やがて霧が薄れ、遠方に薄らと人影らしきものを見つける。
魔力を感じるとダリオスだと分かる。
「ダリオス!」
叫ぶも、誰かと戦っている様子が窺えた。
「ダリオス! やめろぉぉ!」
先ほどまでの様子から錯乱しているのだろう。
急いで止めなければならない一心で走る。
霧を完全に抜けると、遠景ながらも顔が分かる程明確になった。風景もはっきりと見える。
「……どういうことだ」
ジェイクが驚いたのは、ダリオスの状態でも刃を交えている相手でもない。
戦っている相手の剣に籠もっている力にであった。
(何処だ。何処に奴がいる)
頭の中では前世での、一族の国を崩壊した時に遡っている。
「ダリオス、これより先にいます」
返事が無いのはリューザの存在すら忘れているから。声も無意識に自分が察した直感として認識されている。ただひたすら、恨みの相手を目指して走った。
しばらく走り、ようやくその人物を見つけた。
実際には点々と草が生える荒野だが、ダリオスには最終戦で迎えた宮殿に見えている。
「見つけたぞシューゼル!」
ダリオスに間違われた男は、怨敵を前に怒気を発して剣を構えるダリオスを観察した。
「ほう」
言葉を漏らした口元には笑みが浮かぶ。様子を伺うからに、自らが斬られようとしていると容易に読み取った。
男は剣を鞘から抜いて構えた。
「見知らぬ顔だ。ガイネス=バル=グルザイアと知っての狼藉だろうな!」
ガイネスの言葉はダリオスに届いていない。
姿形は違って見え、ガイネスに同行するローブ姿の男は見えていない。
「逆賊シューゼル! 貴様、我が国、皇帝に何をした!」
会話は噛み合わないものとしてガイネスは判断した。
「ガイネス王よ、どうやら奴は」
「幻覚を見ているのだろう。だからといって斬られる筋合いはない。俺と対峙するという事は、死を覚悟したと同義。相手が悪い不運をあの世で嘆くだけのことよ」
ローブ姿の男はダリオスの姿勢、構えから実力を読み取る。
「惑わされていようと戦馴れした戦士と見受けられます。私が相手を」
「手は出すなよ。これは俺の戦いだ」
戦いたくてウズウズしているガイネスは、何を言っても戦おうとするだろう。下手に止めれば逆に殺されかねない。
男は代わる事を諦めた。
「では、状況次第で術による援護を致します。ロゼットめに、王を大怪我させないようにきつく忠告されてますので。何かあった場合、私は彼に手酷く叱られますので」
ガイネスは舌打ちする。
「あの過保護め、先手を打ちおったか。……まあよい、好きにしろ」
迫り来るダリオスを前に、ガイネスは全身と剣に魔力を籠めた。
渾身の一撃とばかりに斬りつけてきたダリオスの攻撃を受け止めたガイネスであったが、威力が強すぎて後方へ飛ばされてしまう。
(この力、魔力でも気功でもない)
上手く着地して追撃に備えた矢先、傍までダリオスが迫っていた。
「許さんぞシューゼル!」
積年の恨みを晴らさんとばかりに、何度も何度も斬りつけてくる。
ガイネスは一撃一撃を受け流し、時に身を逸らして躱し続けるも、防戦一方に変わりはない。
隙が見えず、一撃を受け止めた隙に術を使おうとも思うが力が強すぎて受ける間が出来ない。
やがて、手足にかすり傷を負い続ける。
(あの力……人外のものか)
ローブを纏う男はダリオスを観察し、自身の守護神に情報を求めた。
(なるほど。そういうことですか)
答えを見いだすと、右手に赤い光を発生させてガイネスに向け放つ。
剣に力が籠もるのを感じたガイネスは、やや不快な表情を滲ませる。
「手を出すな!」
「その者、寄生されてます! この程度の助力で多少は拮抗出来る筈ですので!」
男はそれ以上の手助けをしなかった。
ガイネスの身体能力が向上したのではない。ただ、剣に力が籠もり、人外なる存在が放つ力を中和させるだけの効果しかない。
事実上、ガイネスの実力行使に変わりはない。
「チッ、久しぶりに歯応えのある敵と巡り会えた所を邪魔しおって」
たった少しの助力により勝機を見いだしたガイネスは、術を使ってダリオスを後方へ飛ばした。
「難問は自らで解いてこそが醍醐味なのだぞ!」
”敵に寄生している存在がいる”
その情報すらも自分が見つけ出したかった悔しさが眉間の皺を深めた。
ガイネスは感知力を上げ、集中してダリオスを観た。すると、不自然な魔力の塊に気がついた。
少しの援助と僅かな情報のみでダリオスに勝つ道筋を見いだしたものの、不服なのは変わりない。
「心中お察しします。しかし私もロゼットに殺されたくはありませんので」
どうあれ、ロゼットの気遣いが招いた勝機だというのは、何とも言い難い事実であり歯痒くもあった。
「くだらん。さっさと終わらせるぞ」
気を取り直し、ガイネスは構えた。
◇◇◇◇◇
ダリオスを探しに荒野をひた走っていたジェイクは、いつの間にか緑色の霧の中にいる事に気づく。
霧は、まるで円筒形の建物のようにジェイクを囲っているように現われている。
「くそっ、何処行きやがった」
それほど離されていないはずだが、ダリオスの魔力は感じられない。
地面もはっきり見えて明るいが、霧の中では何処を走ろうと先が見えないから人を探すのは困難である。
「どうする。何処へ」
ふと前方から異様な気配を感じ取り警戒すると、霧の中から虎のように長い尾をもつ大猿のような魔獣が二体現われた。
「くそ、こんな時に!」
瞬間的に剣を抜いて構えると、間もなくして魔獣は突進してくる。
一体目の攻撃を受け流し、二体目の攻撃も飛び退いて躱す。
すぐにでもダリオスを探しに行きたい焦りはあるも、今は眼前の敵を退治する事に専念する。
魔獣の攻撃は主に二つ。手の爪で切り裂く、尻尾を器用に動かして攻める。
単調な爪の攻撃は読みやすいが、尻尾は鞭のようにしなやかに動き、当たると強力な打撃である。動きを見るからに手足を絡め取られる危険性も孕んでいる。
面倒な攻撃をしてくる相手が二匹、連携のとれた攻撃がさらに難度を増す。
『烙印は使わないほうがいい』
ミゼルの助言が浮かぶも、現状で烙印技に頼らなければ勝機は見いだせない。
(なにか手はないか)
霧の壁はあるも、見えてる範囲は広い平地。利用出来るものは何もなく浮かぶ戦略はない。
背に腹は代えられないと、ジェイクは大きく一息吐いた。
魔獣が同時に攻めてくると、全身に力を込めて烙印を身体全体に籠めた。
受肉後初の使用。さらに、魔力と気功の練習をしてきた身体での使用。
どう動いて相手取るかを想像し、無我夢中で動いた。
勝負は一瞬で済んだ。その結果が、ジェイクを驚きのあまり絶句させた。
いつもより速い。
いつもより力強く、切れ味も増している。
あまりの速力に気付いていない魔獣達は、斬られた事も気付かず躱されたと思ったのだろう。着地してすぐにジェイクへ追撃をしようと身体を翻すも、すぐに身体が寸断されて絶命した。
あまりにも強くなりすぎた烙印技にジェイクは恐怖する。
烙印は恐ろしい兵器となった。しかし烙印がなければこの先も窮地を乗り越えられないのはパルドを見るからに事実だ。
『烙印技は使わないほうがいい』
再度ミゼルの忠告を思い出す。
ただ、烙印技の危険性が際立ち恐ろしい。いずれ身を滅ぼす力である気がしてならない。
不安が芽生えつつも、魔獣から烙印を回収する。
(ジェイク……左よ)
ベルメアの声がした。
「ベルか!? 何処だ! 何処にいる!」
しかし返答はない。姿も見えない。
ベルメアの告げた方へ行くしかないとジェイクは判断し、指示された方の霧の中を突き進んだ。
やがて霧が薄れ、遠方に薄らと人影らしきものを見つける。
魔力を感じるとダリオスだと分かる。
「ダリオス!」
叫ぶも、誰かと戦っている様子が窺えた。
「ダリオス! やめろぉぉ!」
先ほどまでの様子から錯乱しているのだろう。
急いで止めなければならない一心で走る。
霧を完全に抜けると、遠景ながらも顔が分かる程明確になった。風景もはっきりと見える。
「……どういうことだ」
ジェイクが驚いたのは、ダリオスの状態でも刃を交えている相手でもない。
戦っている相手の剣に籠もっている力にであった。
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