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一章 壊れた国
Ⅵ グルザイア王国とは
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ガイネスとの話し合いを終えたミゼルは、グルザイア王国内において高級に値する宿へ案内された。
「私としては明朝に発つから、これほど豪華な宿でなくとも良かったのだがね」
付き添いは女官の一人である。どの女官もそうだが、性格が影響して目つきや人相の違いはあるものの、顔立ちの整った者が多い。この女官も切れ長の目で利口な印象を覚える。
「いえ、王のご友人でありガーディアン様、不備があってはいけませんので。それに、この地は優層地区の城下町。もてなしも満足のいくものであります」
「この国の知識は皆無でね。これだけ広大に街が広がり、よく見ると貧富の差が窺えるのは、その”優層”という言葉に関係するのかね?」
景色から窺える建物の印象から読み取った。
「はい。グルザイア王国は城を囲むように四層に地域分けをされております。城に一番近い地域を優層、次に上層、下層、隷層となります。ミゼル様が宿に泊まるのでしたら上層までは辛うじて安心かと。しかし下層は安全面において不備が生じますし、隷層ではほぼ野宿と変わりありません。盗人も存在しますので危険かと」
「なるほど。私なりの考えでは下層と隷層は下働きや奴隷扱いとした力仕事を。賃金なども少なく、成り上がるには相当の苦労が生じると」
「その解釈も間違いではございません。特に隷層では、極刑とならずとも刑罰として働き続けるという者はございます。ただ、それも区分けされており、隷層だからといって邪険にも粗末にも扱いません」口元に手を当てて表現を考えた。「……下層は労働中堅階級、隷層は刑罰の地区もあるだけで、武人、農家、漁師、猟師なども居住しているとお考え頂ければよろしいかと。この表現では偏りすぎではありますが、つまりは隷層も犯罪者ばかりではないということです」
「農林水産関係の割合が多いと捉えれば宜しいかな? 加えて、魔獣や野盗なども相手にしなければならないから武器を扱うと」
女官は笑みを浮かべて頭を下げた。
「御理解いただけて光栄にございます。彼らも国に必要な民達です。王は隷層の意見にも耳を傾けております」
「ほう。こういった貧富の差が如実に見て取れる国では、王を筆頭に貧民地区への目の向け方は非情なものだと前世では捉えているが。なぜそこまで気配りを? おっと、国家機密というなら無理に語らなくても結構だが」
女官は間を置くことなく語った。
「いえ、どの国でもミゼル様が仰る通りの貧困層への虐待は存在します。王がこのような国をお作りになられたのは、王族の風習が起因となります」
グルザイア王国先代王には妻が八人おり、それぞれに王子が存在した。内二名は身体が弱く、十歳になる前に死去。
六人の内、末の王子が十五歳を迎えた年、国王が認めた子を王とする約定を決めた。認めるに値する成果は、国を栄えるに必要なモノを条件に。人材、力、富、知識など、何でも良いが、王子自身が満たされるのではなく王権交代後に役立てなければならないとあった。
間違った約定の解釈をした三人の王子は、王位継承権のある王子を殺し、一人残った者がなれると悪知恵が働く。事実、国王の死後、血を分けた者が王を引き継ぐと条約が無理やり変わった。
当時十八歳のガイネスは、元砂漠地帯であった現隷層近くにて母と身を置き王位継承権を握る方法を模索しつつ、勉学、術、剣術の修行に励んでいた。
どう足掻いても三十二歳、三十歳、二十八歳の兄王達に敵う方法はないと、色んな幹部達は口々に漏らしていた。
ガイネスが目を付けたのは冤罪により投獄された者や処罰される者、貧困層の民、そして十五歳の王子であった。
役立つ土地は砂漠地帯。民と悪辣な環境、これらをどのように活かすかを考えた。
魔女討伐は時間がかかりすぎてしまい、さらには成果が個人の実力となってしまう。また、既に王位継承権を握ろうと水面下で動く兄王達が大々的に動くまで三年もつかどうかと思われる。
ガイネスは貧困層の民と結託し、王位継承権を握るまでの計画を画策し、実行に移した。この計画において最重要事項は、砂漠の緑化、貧困層の民の術技向上、兄王達に見つからずに準備を整える。これらを同時に執り行わなければならなかった。
「ほう。ではガイネス王はそれを見事に達成したと」
「はい。異母兄弟であらせられます“マゼト”様の交渉術、さらには空間操作を主とする術などが要だとは思いますが、ガイネス王の統率力も群を抜いて際立っていたと聞き及んでおります」
「では、上の王子達は度肝を抜かれたことでしょうな」
「ええ。王が計画を決行した際、生き残っていた兄王様がたはすでに二人。当時の国王を暗殺する計画を実行していた次第でもあります」
「血なまぐさい事態ですな。今のガイネス王を見るからに、『苦悶の表情を露わに、苦労して王達に戦いで勝った』などという悲劇の一つや二つでも垣間見えそうな事態は想像出来ないのだが……。もしや、そのような?」
女官も言いにくそうではあった。
「いえ……お察しの通りかと。……王は歓喜して兄王達に戦いを挑んだとか。今までの計画で貯まった鬱憤を晴らしたのだと」
後は想像がつく。
好戦的なガイネスが見事勝利を収め、兄王達の実力に落胆していたのだと。
グルザイア王国の歴史、ガイネス王即位の経緯、街の取り決めを聞き終えると、女官は出国の準備に関する情報を語った。
「ところで貴女はガイネス王が恐くはないのかね? 処刑を見る限り、なかなかに非道な一面を持ち合わせている」
「一番は収入面です。私の地元は隷層ですので。親戚筋は下層ですが、あまり良い生活を送れておりません。女官になれる機会に恵まれ、必死にこの仕事を熟し、いつしかやりがいを覚え今に至ります。王もいざという時のため、配下達へ書物を読み知識を得る配慮を下さっております。ですから感謝はあれど処罰された女官のような下卑た考えは持ち合わせておりません」
表情と目つきは、嘘偽りはなく、ミゼルは素直に信じた。
翌朝、バルブライン王国の国境まで向かう馬車の準備をしていると聞き、支度を調えたミゼルは馬車を手配している所まで向かった。
そこにはロゼットが待っていた。
「優秀な幹部殿に見送られるとは、光栄の極みですなぁ」
しかしロゼットが足を運んだ理由はそうでない。
「昨日、貴方と王との食事の最中、ゾアが第二の筋書きを決行したのはご存知ですか?」
「ああ。異質な雰囲気を感じたよ。アレがそうだと直感した次第だが」
暢気に話すミゼルを見て、ロゼットは表情に出さずとも静かに湧き上がる感情が軽く握り拳に力を入れさせた。
「貴方は王と似た性格のようですからこれは忠告とさせて頂きます。今後、災禍を増長させるゾアへの助言は無いようにして頂きたい。また、ガイネス王を戦地へ足を運ばせるような言動も含めてです」
ミゼルはそれだけでロゼットの苦労を悟った。
「召喚された手前、ついつい喋りすぎてしまったようだ、申し訳ない。しかしこちらも察して頂きたい。何も言わなければ、いいように身を危険に晒す事態であったのだ」
「ええ。ガーディアンであらせられる故、仕方ない言動だとお察しします。ですから、『今後は』と」
少し、空気が張るのをミゼルは感じた。
「委細承知した。しかし、ガイネス王は自ら好んで危険地帯へ足を運びそうなものだが……その点についてはどのようにお考えで?」
「これ以上、我が国における情報が如何なものであれ、話す気はございません」
どうやらこれ以上の会話は時間の無駄である。
「では、ここまで色々気遣ってくれた事、感謝するよロゼット殿」
馬車に乗るミゼルへ、ロゼットは頭を下げるだけで済ませて見送った。
馬車が動いて間もなく、ロゼットは城へと戻る。
すぐにでもその場から離れたい心情が行動に出た。
「私としては明朝に発つから、これほど豪華な宿でなくとも良かったのだがね」
付き添いは女官の一人である。どの女官もそうだが、性格が影響して目つきや人相の違いはあるものの、顔立ちの整った者が多い。この女官も切れ長の目で利口な印象を覚える。
「いえ、王のご友人でありガーディアン様、不備があってはいけませんので。それに、この地は優層地区の城下町。もてなしも満足のいくものであります」
「この国の知識は皆無でね。これだけ広大に街が広がり、よく見ると貧富の差が窺えるのは、その”優層”という言葉に関係するのかね?」
景色から窺える建物の印象から読み取った。
「はい。グルザイア王国は城を囲むように四層に地域分けをされております。城に一番近い地域を優層、次に上層、下層、隷層となります。ミゼル様が宿に泊まるのでしたら上層までは辛うじて安心かと。しかし下層は安全面において不備が生じますし、隷層ではほぼ野宿と変わりありません。盗人も存在しますので危険かと」
「なるほど。私なりの考えでは下層と隷層は下働きや奴隷扱いとした力仕事を。賃金なども少なく、成り上がるには相当の苦労が生じると」
「その解釈も間違いではございません。特に隷層では、極刑とならずとも刑罰として働き続けるという者はございます。ただ、それも区分けされており、隷層だからといって邪険にも粗末にも扱いません」口元に手を当てて表現を考えた。「……下層は労働中堅階級、隷層は刑罰の地区もあるだけで、武人、農家、漁師、猟師なども居住しているとお考え頂ければよろしいかと。この表現では偏りすぎではありますが、つまりは隷層も犯罪者ばかりではないということです」
「農林水産関係の割合が多いと捉えれば宜しいかな? 加えて、魔獣や野盗なども相手にしなければならないから武器を扱うと」
女官は笑みを浮かべて頭を下げた。
「御理解いただけて光栄にございます。彼らも国に必要な民達です。王は隷層の意見にも耳を傾けております」
「ほう。こういった貧富の差が如実に見て取れる国では、王を筆頭に貧民地区への目の向け方は非情なものだと前世では捉えているが。なぜそこまで気配りを? おっと、国家機密というなら無理に語らなくても結構だが」
女官は間を置くことなく語った。
「いえ、どの国でもミゼル様が仰る通りの貧困層への虐待は存在します。王がこのような国をお作りになられたのは、王族の風習が起因となります」
グルザイア王国先代王には妻が八人おり、それぞれに王子が存在した。内二名は身体が弱く、十歳になる前に死去。
六人の内、末の王子が十五歳を迎えた年、国王が認めた子を王とする約定を決めた。認めるに値する成果は、国を栄えるに必要なモノを条件に。人材、力、富、知識など、何でも良いが、王子自身が満たされるのではなく王権交代後に役立てなければならないとあった。
間違った約定の解釈をした三人の王子は、王位継承権のある王子を殺し、一人残った者がなれると悪知恵が働く。事実、国王の死後、血を分けた者が王を引き継ぐと条約が無理やり変わった。
当時十八歳のガイネスは、元砂漠地帯であった現隷層近くにて母と身を置き王位継承権を握る方法を模索しつつ、勉学、術、剣術の修行に励んでいた。
どう足掻いても三十二歳、三十歳、二十八歳の兄王達に敵う方法はないと、色んな幹部達は口々に漏らしていた。
ガイネスが目を付けたのは冤罪により投獄された者や処罰される者、貧困層の民、そして十五歳の王子であった。
役立つ土地は砂漠地帯。民と悪辣な環境、これらをどのように活かすかを考えた。
魔女討伐は時間がかかりすぎてしまい、さらには成果が個人の実力となってしまう。また、既に王位継承権を握ろうと水面下で動く兄王達が大々的に動くまで三年もつかどうかと思われる。
ガイネスは貧困層の民と結託し、王位継承権を握るまでの計画を画策し、実行に移した。この計画において最重要事項は、砂漠の緑化、貧困層の民の術技向上、兄王達に見つからずに準備を整える。これらを同時に執り行わなければならなかった。
「ほう。ではガイネス王はそれを見事に達成したと」
「はい。異母兄弟であらせられます“マゼト”様の交渉術、さらには空間操作を主とする術などが要だとは思いますが、ガイネス王の統率力も群を抜いて際立っていたと聞き及んでおります」
「では、上の王子達は度肝を抜かれたことでしょうな」
「ええ。王が計画を決行した際、生き残っていた兄王様がたはすでに二人。当時の国王を暗殺する計画を実行していた次第でもあります」
「血なまぐさい事態ですな。今のガイネス王を見るからに、『苦悶の表情を露わに、苦労して王達に戦いで勝った』などという悲劇の一つや二つでも垣間見えそうな事態は想像出来ないのだが……。もしや、そのような?」
女官も言いにくそうではあった。
「いえ……お察しの通りかと。……王は歓喜して兄王達に戦いを挑んだとか。今までの計画で貯まった鬱憤を晴らしたのだと」
後は想像がつく。
好戦的なガイネスが見事勝利を収め、兄王達の実力に落胆していたのだと。
グルザイア王国の歴史、ガイネス王即位の経緯、街の取り決めを聞き終えると、女官は出国の準備に関する情報を語った。
「ところで貴女はガイネス王が恐くはないのかね? 処刑を見る限り、なかなかに非道な一面を持ち合わせている」
「一番は収入面です。私の地元は隷層ですので。親戚筋は下層ですが、あまり良い生活を送れておりません。女官になれる機会に恵まれ、必死にこの仕事を熟し、いつしかやりがいを覚え今に至ります。王もいざという時のため、配下達へ書物を読み知識を得る配慮を下さっております。ですから感謝はあれど処罰された女官のような下卑た考えは持ち合わせておりません」
表情と目つきは、嘘偽りはなく、ミゼルは素直に信じた。
翌朝、バルブライン王国の国境まで向かう馬車の準備をしていると聞き、支度を調えたミゼルは馬車を手配している所まで向かった。
そこにはロゼットが待っていた。
「優秀な幹部殿に見送られるとは、光栄の極みですなぁ」
しかしロゼットが足を運んだ理由はそうでない。
「昨日、貴方と王との食事の最中、ゾアが第二の筋書きを決行したのはご存知ですか?」
「ああ。異質な雰囲気を感じたよ。アレがそうだと直感した次第だが」
暢気に話すミゼルを見て、ロゼットは表情に出さずとも静かに湧き上がる感情が軽く握り拳に力を入れさせた。
「貴方は王と似た性格のようですからこれは忠告とさせて頂きます。今後、災禍を増長させるゾアへの助言は無いようにして頂きたい。また、ガイネス王を戦地へ足を運ばせるような言動も含めてです」
ミゼルはそれだけでロゼットの苦労を悟った。
「召喚された手前、ついつい喋りすぎてしまったようだ、申し訳ない。しかしこちらも察して頂きたい。何も言わなければ、いいように身を危険に晒す事態であったのだ」
「ええ。ガーディアンであらせられる故、仕方ない言動だとお察しします。ですから、『今後は』と」
少し、空気が張るのをミゼルは感じた。
「委細承知した。しかし、ガイネス王は自ら好んで危険地帯へ足を運びそうなものだが……その点についてはどのようにお考えで?」
「これ以上、我が国における情報が如何なものであれ、話す気はございません」
どうやらこれ以上の会話は時間の無駄である。
「では、ここまで色々気遣ってくれた事、感謝するよロゼット殿」
馬車に乗るミゼルへ、ロゼットは頭を下げるだけで済ませて見送った。
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