サメに喰われた人魚
アスティル王国の王女、セレニティは昔から海に近付くことを禁止されて育った。
ある日、義母の企みにより、セレニティは禁止されていたはずの海へ、置き去りにされてしまう。どうやって、城に戻ろうかと途方に暮れていたところ、彼女は海の生き物の言葉が理解出来ることに気付いた。
人懐っこく話しかけてくる魚達の相手をしていると、銀色に輝くボディを持つサメが、セレニティの前に顔を出す。
「お前、俺達の言葉がわかるのか?」
これは、サメの王子と人魚姫の娘である王女のお話ーー。
第1章 銀色のサメ
第2章 カリハリアス帝国
第3章 クラーケンの魔女
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