84 / 90
第82話 闇の中には蠢く何かが存在する
しおりを挟む
『貴様らぁぁっ』
魔王が呻きながら手をかざす。
それに応じて、闇の塊が計6本、巨大な腕のごとく立ち上っていく。
『絶対的な力の差を思い知るがいいっ』
俺たちを囲うように展開された腕が、全方位から襲い来る。
だが、相変わらずその速度は遅い。
「アウロラ、壁の方へ行くぞっ」
正面の腕を魔術で無効化すると、その瞬間ゼアルによって光の道が敷かれる。
背後の空間が闇に呑み込まれ、バリンと音を立てて砕け散るのを背に、全力でひた走り、包囲網を突破した。
ちらりと後方に背を向ければ闇一色に染まっており、魔王の居場所など見当もつかない。攻撃は無理かと諦めかけたその時――。
「私が言う通りの場所を狙って」
「見えんのか?」
「もちろんよっ」
闇が深すぎて、俺はもちろんのことゼアルにすら見通せないのだが、どうやらアウロラは魔王の姿をしっかりととらえられているらしい。
どんな目をしてるのかと内心驚嘆しながら腕を構え、アウロラの指示通りに腕を動かしていく。
「そこっ」
「了解っ!」
アウロラを信じて魔術を放てば、それを追うようにアウロラも炎の矢を放つ。
俺の魔術が闇を穿ちながら進んでいき――それを最後まで確認することなく、俺たちは街を守る壁目指して走り始める。
『ぐっ、先ほどからなんの痛痒にもならぬわっ』
「当たったことをわざわざ教えてくれてありがとよっ」
そう吐き捨てながら今度は振り向かず、一目散に壁へとひた走った。
――ヴァイダさん、お願いがあります。
――はいはい、ご要望は如何様にでも。
飄々とした感じで返してくるが、ヴァイダは今魔王の血液らしきものを分析中なはずだ。その上注文というのはかなり無理かもしれないが、嫌とは言わずに聞いてくれている。
心の中で感謝しつつ、急いで要件を伝えた。
――俺たちの上空に存在する雲へ、冷気の魔法を撃ち込んでください。
――雨を降らせたいのでございますね、了解いたしました。
さすがヴァイダは知の天使だけのことはある。そういう事には明るい様で、すぐに察してくれた。
――ありがとう。
返答はない。恐らくはしている暇も無いのだろう。
そのまま走り続けていると、だんだんそそり立つ壁が近づいてくる。
普段はこの壁が魔物の襲撃から人を守ってくれているが、後ろから闇に追いかけられている今は、俺たちを追い詰める存在となってしまっていた。
「どうするの?」
俺の意図が分からないアウロラはそう問いかけてくる。
「外に出る」
ごめんなさいシュナイドさん。後始末お願いします。
甘い物を沢山お土産に買って来たから許してください。
なんて、本人に対して言っていないのだからあまり意味はないのだが、心の中でそう断った後、俺はスマホを構えて、
≪ブラスト・レイ≫
光線を壁に向かって撃ち放った。
光熱の帯は石造りの分厚い壁に直撃し、当たった部分を灼熱化させる。
さすがは長年人間達を守護し続けてきた壁なだけあって、かなり堅牢であったが――。
「退いてくれっ!」
数秒間も照射し続ければ根負けしたらしく、人が走り抜けられる程度の真っ赤な口を開ける。
「オレの出番ってわけだ」
俺の肩口に乗る小さな守護天使が俄然やる気を出し、愛らしい腕を正面に伸ばす。
丸く開いた穴をコーティングするように、光の障壁が紡がれる。
即席のトンネルをくぐりぬけ――広い広い荒野へと飛び出した。
「よし、ドンピシャ」
壁から数キロ先には二週間くらい前まで山が存在していたのだが、今はドロドロに溶けた土が固まって、岩だらけになっている。
以前俺とゼアルが、イフリータと戦ったせいだ。
「うわぁ、山が無くなってる!?」
変わり過ぎた風景に、アウロラは驚愕を隠し切れない様で、悲鳴に近い声をあげた。
「もうキノコとかハチミツ取りに行けないじゃないっ!」
「そっちかい」
器がでかいのだか小さいのだか迷う内容である。
恐らく山で生計を立てていた人たちも居たであろうから、その人たちも同じような嘆きを抱えていると思えばまあ……。
「来るぞっ」
ゼアルの警告に慌てて走り出す。
それと同時に背後の壁が闇の圧力に耐えかねたか、ガラガラと音を立てて崩れていき、反動で巨大な破片のいくつかが飛んでくる。
気分は怪獣映画で逃げ惑う人間みたいな感じだった。
「ゼアル、地面に下ろしてくれ」
「あいよ」
下に魔王の操る闇はない。地面に降りても安全だった。
斜めになった障壁の上に腰を下ろし、アウロラと共に滑り降りる。
固い地面の感触を足裏に感じながら再び走り出した。
「……ふぅ。さて、そろそろいいかな?」
街からは2キロ程度は離れているため、もう巻き込まれる人は居ないだろう。
それに上空を見上げれば、厚い雲が広がり、ぽつぽつと涙雨が降り始めている。もっと時間が経てば、より激しく風と共に降り注ぐだろう。
これで戦う条件は揃った。
俺はその場に止まり、息を整える。
「ここで迎え撃つんだ。でも隠れる場所何処にもないね」
俺が肩で息をしているのにアウロラは割と平気そうであった。さすがは野山でハチと格闘していただけのことはある。
「無い方が、今回はいいんだ」
魔王の力は障害物ごと飲み込んでくる。それに――。
「っと、追いついて来たな」
多少引き離していたのだが、見る間に闇が地面を呑み込みながら俺たちとの距離を詰め始める。
もう数十秒もしない内に俺たちにまで到達するだろう。だが、街中の時と比べ、多少――。
「あれ、なんか遅い?」
実はそれだけではない。明らかに全体の体積も少なくなり、闇がより濃く凝縮しているのが分かる。
「そ、あれは闇なんてかっこつけてるが、実際には煙に近いんだよ」
一番近い例えはナノマシンを散布する月〇蝶だろうが、そんな例えをアウロラ達に話しても理解できないだろう。
要は、エネルギーと物質を共に喰らう極小の物体の集まりなのだ。その物体が光を吸収して一切光の反射を起こさないため黒く見えるという事である。
そんな魔王の力の弱点はいくつかあり、その一つがコントロールするための力場を消滅させられることだ。
≪バニッシング・フォース≫
先頭の闇に向けて魔術をかけた途端、闇は地に落ち泥と化す。こうなれば、また魔王が操るための魔法をかけ直すまで泥のままだ。
そしてもう一つ。
拡散すればするほど、風などの全体にかかり続ける力の影響をもろに受ける。
風を阻むものが何もないこの荒野では、街中のように広がることは難しいだろう。
雨風が強くなれば、今のような状態を保つことすら不可能になるはずだ。
と、闇が凝縮を始め、高く、高く空に向かって真っすぐ伸びる一本の柱の様な形を取り始める。
そのまま柱は蛇のように体をくねらせると――。
「おいおい……」
太陽をも喰らうかのように、まっすぐ空へと伸びあがっていく。
遠くにあるから小さく見えるが、恐らくその幅は俺の胴を軽く超えるだろう。そしてそんな柱がとんでもなく高くそびえ立って……。
「まさかあれって……」
「あれを振るつもりかよ」
ゼアルの言葉が、的中する。
数百メートル向こうに居る魔王が、その手からまっすぐ伸びる柱を、俺たちへ向かって振り下ろした。
魔王が呻きながら手をかざす。
それに応じて、闇の塊が計6本、巨大な腕のごとく立ち上っていく。
『絶対的な力の差を思い知るがいいっ』
俺たちを囲うように展開された腕が、全方位から襲い来る。
だが、相変わらずその速度は遅い。
「アウロラ、壁の方へ行くぞっ」
正面の腕を魔術で無効化すると、その瞬間ゼアルによって光の道が敷かれる。
背後の空間が闇に呑み込まれ、バリンと音を立てて砕け散るのを背に、全力でひた走り、包囲網を突破した。
ちらりと後方に背を向ければ闇一色に染まっており、魔王の居場所など見当もつかない。攻撃は無理かと諦めかけたその時――。
「私が言う通りの場所を狙って」
「見えんのか?」
「もちろんよっ」
闇が深すぎて、俺はもちろんのことゼアルにすら見通せないのだが、どうやらアウロラは魔王の姿をしっかりととらえられているらしい。
どんな目をしてるのかと内心驚嘆しながら腕を構え、アウロラの指示通りに腕を動かしていく。
「そこっ」
「了解っ!」
アウロラを信じて魔術を放てば、それを追うようにアウロラも炎の矢を放つ。
俺の魔術が闇を穿ちながら進んでいき――それを最後まで確認することなく、俺たちは街を守る壁目指して走り始める。
『ぐっ、先ほどからなんの痛痒にもならぬわっ』
「当たったことをわざわざ教えてくれてありがとよっ」
そう吐き捨てながら今度は振り向かず、一目散に壁へとひた走った。
――ヴァイダさん、お願いがあります。
――はいはい、ご要望は如何様にでも。
飄々とした感じで返してくるが、ヴァイダは今魔王の血液らしきものを分析中なはずだ。その上注文というのはかなり無理かもしれないが、嫌とは言わずに聞いてくれている。
心の中で感謝しつつ、急いで要件を伝えた。
――俺たちの上空に存在する雲へ、冷気の魔法を撃ち込んでください。
――雨を降らせたいのでございますね、了解いたしました。
さすがヴァイダは知の天使だけのことはある。そういう事には明るい様で、すぐに察してくれた。
――ありがとう。
返答はない。恐らくはしている暇も無いのだろう。
そのまま走り続けていると、だんだんそそり立つ壁が近づいてくる。
普段はこの壁が魔物の襲撃から人を守ってくれているが、後ろから闇に追いかけられている今は、俺たちを追い詰める存在となってしまっていた。
「どうするの?」
俺の意図が分からないアウロラはそう問いかけてくる。
「外に出る」
ごめんなさいシュナイドさん。後始末お願いします。
甘い物を沢山お土産に買って来たから許してください。
なんて、本人に対して言っていないのだからあまり意味はないのだが、心の中でそう断った後、俺はスマホを構えて、
≪ブラスト・レイ≫
光線を壁に向かって撃ち放った。
光熱の帯は石造りの分厚い壁に直撃し、当たった部分を灼熱化させる。
さすがは長年人間達を守護し続けてきた壁なだけあって、かなり堅牢であったが――。
「退いてくれっ!」
数秒間も照射し続ければ根負けしたらしく、人が走り抜けられる程度の真っ赤な口を開ける。
「オレの出番ってわけだ」
俺の肩口に乗る小さな守護天使が俄然やる気を出し、愛らしい腕を正面に伸ばす。
丸く開いた穴をコーティングするように、光の障壁が紡がれる。
即席のトンネルをくぐりぬけ――広い広い荒野へと飛び出した。
「よし、ドンピシャ」
壁から数キロ先には二週間くらい前まで山が存在していたのだが、今はドロドロに溶けた土が固まって、岩だらけになっている。
以前俺とゼアルが、イフリータと戦ったせいだ。
「うわぁ、山が無くなってる!?」
変わり過ぎた風景に、アウロラは驚愕を隠し切れない様で、悲鳴に近い声をあげた。
「もうキノコとかハチミツ取りに行けないじゃないっ!」
「そっちかい」
器がでかいのだか小さいのだか迷う内容である。
恐らく山で生計を立てていた人たちも居たであろうから、その人たちも同じような嘆きを抱えていると思えばまあ……。
「来るぞっ」
ゼアルの警告に慌てて走り出す。
それと同時に背後の壁が闇の圧力に耐えかねたか、ガラガラと音を立てて崩れていき、反動で巨大な破片のいくつかが飛んでくる。
気分は怪獣映画で逃げ惑う人間みたいな感じだった。
「ゼアル、地面に下ろしてくれ」
「あいよ」
下に魔王の操る闇はない。地面に降りても安全だった。
斜めになった障壁の上に腰を下ろし、アウロラと共に滑り降りる。
固い地面の感触を足裏に感じながら再び走り出した。
「……ふぅ。さて、そろそろいいかな?」
街からは2キロ程度は離れているため、もう巻き込まれる人は居ないだろう。
それに上空を見上げれば、厚い雲が広がり、ぽつぽつと涙雨が降り始めている。もっと時間が経てば、より激しく風と共に降り注ぐだろう。
これで戦う条件は揃った。
俺はその場に止まり、息を整える。
「ここで迎え撃つんだ。でも隠れる場所何処にもないね」
俺が肩で息をしているのにアウロラは割と平気そうであった。さすがは野山でハチと格闘していただけのことはある。
「無い方が、今回はいいんだ」
魔王の力は障害物ごと飲み込んでくる。それに――。
「っと、追いついて来たな」
多少引き離していたのだが、見る間に闇が地面を呑み込みながら俺たちとの距離を詰め始める。
もう数十秒もしない内に俺たちにまで到達するだろう。だが、街中の時と比べ、多少――。
「あれ、なんか遅い?」
実はそれだけではない。明らかに全体の体積も少なくなり、闇がより濃く凝縮しているのが分かる。
「そ、あれは闇なんてかっこつけてるが、実際には煙に近いんだよ」
一番近い例えはナノマシンを散布する月〇蝶だろうが、そんな例えをアウロラ達に話しても理解できないだろう。
要は、エネルギーと物質を共に喰らう極小の物体の集まりなのだ。その物体が光を吸収して一切光の反射を起こさないため黒く見えるという事である。
そんな魔王の力の弱点はいくつかあり、その一つがコントロールするための力場を消滅させられることだ。
≪バニッシング・フォース≫
先頭の闇に向けて魔術をかけた途端、闇は地に落ち泥と化す。こうなれば、また魔王が操るための魔法をかけ直すまで泥のままだ。
そしてもう一つ。
拡散すればするほど、風などの全体にかかり続ける力の影響をもろに受ける。
風を阻むものが何もないこの荒野では、街中のように広がることは難しいだろう。
雨風が強くなれば、今のような状態を保つことすら不可能になるはずだ。
と、闇が凝縮を始め、高く、高く空に向かって真っすぐ伸びる一本の柱の様な形を取り始める。
そのまま柱は蛇のように体をくねらせると――。
「おいおい……」
太陽をも喰らうかのように、まっすぐ空へと伸びあがっていく。
遠くにあるから小さく見えるが、恐らくその幅は俺の胴を軽く超えるだろう。そしてそんな柱がとんでもなく高くそびえ立って……。
「まさかあれって……」
「あれを振るつもりかよ」
ゼアルの言葉が、的中する。
数百メートル向こうに居る魔王が、その手からまっすぐ伸びる柱を、俺たちへ向かって振り下ろした。
0
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる