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第24話 謎は深まる
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何故そんな風に笑う。
何故そんな目で俺を見る
何故そんな風に言うんだ。
まるで、まるでそれじゃあ……俺をこの世界に呼んだのが、お前みたいじゃないか。
「異世界からようこそ、少年。人間如きが魔王様の供物になれるんだよ、おめでとう!」
魔族はそう言って俺に向けて手をカチャカチャと打ち鳴らす。
人形の手が出す耳障りな音は、酷く神経に触った。
「何故、俺なんだ?」
「違う世界を知覚できる君だよ? なら、外側から観測できるのさ。内側からだと過去や未来という可能性を観測するのは難しいが、外側からならどちらも容易に観測できる。過去の、魔王様が生きてらっしゃった可能性を観測できる!」
もう、魔族の説明などまともに聞いてはいなかった。
何故なら俺に危険が迫っていたからだ。
魔族の目的は俺なのだ。他の材料は必要ない。
それはアウロラ達が安全になったという事でもあったが、同時にその未来に置いて、絶対的な危機に陥ってしまうということでもある。
魔族が信奉する魔王という存在。いったいどれだけの力を持っている存在なのかは想像することすら出来なかった。
なら選択肢は一つしかない。
俺は腰の剣を引き抜くと、首筋に突き付ける。
「俺が死ねば、お前の計画はご破算だな」
「ダメッ! ナオヤはそんなことしちゃダメだよっ!」
捕まっていた女性を助けなければならないというのに、それを忘れてアウロラが叫ぶ。
思わずなのだろうが、彼女が騒いだところで魔族は振り向きもしなかった。
ただの人間に興味などないだろうから当たり前だ。
そしてそれは、俺の事も。
「別に。しばらく脳だけ生かしておけばすむ話だからご自由にどうぞ~。それに今の方法で君みたいな存在が呼べるって分かったから、もしダメでも次に期待すればいいだけだし。今度は手元に置いておく方法を考えなくちゃ」
平然とそう言うと、どうぞどうぞと挑発的に手を差し出す。
ダメだった。
目の前で不敵に笑っている魔族を倒すしかないのに、倒す手段が今は存在しない。
今度は俺を掴むなんて事はしないだろう。叩き伏せるか、もっと別な方法で俺を動けなくするはずだ。
何かやらないとと心だけは焦るのに、思考が現実に追いつかない。
結局俺は、何もすることが出来なかった。
首から刃を離し、そのまま地面へと放る。
それを降参の証ととったのか、魔族は嬉しそうに俺の元まで歩いてくると、
「さってっとー……あら?」
目前で執事服のポケットをパタパタと叩き始める。
「あら? あら? あら?」
不思議そうに体中を撫でまわした後、ポンッと軽く手を打った。
「そうだそうだ、種は全て使い切ってたんだった」
種が何かは分からないが、どうせロクなものではないだろう。ただ、それを破壊すればしばらくは凌げるかもしれない。
俺はスマホの写真を切り替えて、連射の魔術を表示させておいた。
「アウロラ、逃げろ」
「でも!」
アウロラの背後からかなり憔悴した様子の女性の顔が見え隠れする。薄い色素の髪を後ろで一つに束ね、面長の顔と切れ目の鋭い少しきつそうな性格の顔つきをしていた。
「いいから!」
もはや俺とアウロラが会話していようと魔族は何も気にしていない様で、俺の横を素通りすると部屋の中へと入っていく。
「俺は俺で逃げるから!」
嘘だ。俺は逃げられない。
俺の足なんかより、何でも透過できるコイツの速度の方が圧倒的に速い。
それに、俺が助かるにはコイツのやる事を潰すのが唯一の道だ。そのためには傍に居なくてはならない。
「そんなの嘘だよ。どうやって逃げるっていうの?」
「いいから俺を信じろよ、信じて行ってくれ! アウロラの手に、その人の命がかかってるんだぞ!」
「それは……」
「邪魔なんだよ、アウロラは!」
俺がそんな酷い言葉を投げかけた事で、アウロラの顔が悲しそうにクシャリと歪む。
「どっか行ってくれ……!」
俺はわざとアウロラを突き放すと、体を回転させて魔族の方へと振り向いた。
魔族はちょうど、女性の目の前に立っていて、頭を掴んでふんふんと鼻歌を歌っている。
何かを掴んでいる今ならもしかして――。
≪フレア・ガンズ!≫
俺は魔術を起動して腕の周りにこぶし大の火球を8つ浮かべる。
その火球は魔力を籠めると、それに応じてグルグルと回転を始め――。
「喰らえっ」
大量の火矢を雨霰と魔族に向かって撃ち放つ。
だが、それは魔族の体と――女性の体も素通りして、その先で口を開けていた魔獣の巣――空間の狭間に吸い込まれていった。
残念ながら、掴まれている本人でなければ攻撃は通らないという事だ。
「無駄だよ~」
と、どこか自分の能力を誇る様に薄く笑みを浮かべながら、魔族は手に力を入れて。
――パチュンっ。
あっけない音と共に女性の頭が潰れ、血が周囲と魔族を赤く染め上げる。
「これこれ。ちょっと汚れちゃったけど……いいや」
魔族はミカンでも向くかのように女性の頭を指でぐりぐりと抉り、中から何かをほじくり出した。
指でつまんだ何かを振って、血と脳漿を落とす。
そして、ミカンの皮もその場に捨ててしまう。
分かってはいた。この魔族にとって、人間の命などどうでもいいと。
それでも頭で想像するのと実際に見るのとでは随分違う。
大気中を漂う鉄さびの様な匂い。人の頭蓋が砕ける音、光景。
考えてみれば俺はそういう事象と対面するのは生まれて初めてで……喉元にせり上がって来る感覚を、必死に堪えるしかなかった。
「お待たせ~。準備が出来たよ。楽しみだね、楽しみだねぇ」
「こっちは楽しみでも何でもないけどな」
魔族の手には、赤黒い何か石の様な物が握られている。
血で汚れていてはっきりとはしないが、恐らく特殊な仕掛けを施した魔石か何かだろう。
それを脳に能力を使って埋め込んでいたのではないだろうか。
「君も嬉しいと思うよ。魔王様は素晴らしいお方なんだ。ボクらを虚無へと誘ってくださるんだ」
「だから、お断りだ」
話が通じないのは始めからだったのかもしれない。
今となってはもうどうでもいいけれど。
埋め込む一瞬は俺に接近するはずだし、俺に触れるはずだ。その一瞬だけは、反撃出来るチャンスが生まれる。
今度こそコイツを……殺す。
それか、種とやらを破壊する。それで――。
「ん?」
何故か、魔族の動きが止まっていた。
手に種を持ったまま、俺の頭を見て唖然とした顔をしている。
その顔がだんだんと怒りに染まっていき――。
「なんだよ! なんだよコレ!」
爆発した。
魔族は興奮のあまり、手の中の種を自ら握りつぶす。
「誰だよ、コイツの頭の中を弄ったヤツは!」
コイツとは、俺の事だろう。
俺の頭が――弄られている?
これっぽっちもそんな事をされた覚えはないが――いや、もしかしてこの世界の言葉が分かるのはそのせいなのか?
「最悪だ、封印されてる! なんだよコレ! なんなんだよ!」
封印? 俺の頭が守られてるってことか?
「おい、さっきから何を言って……」
「そうか、天使の奴らだな。魔王様を復活させないために介入したんだな、汚い奴らめ。ああそうか。そういうつもりならボクにだって考えがある。貴様らの思い通りになんかさせるものか。絶対にその封印を破ってやる、破ってやるからな!」
魔族はそう一方的に喚き散らした後で俺に指を突き付ける。
「いいよ、今日は引き分けだ。ボクは君を材料に出来ない。君はボクを倒しきれない」
「……見逃すっていう事か? 捕まえないのか?」
「君は素直に捕まらなさそうだし。それにボクを阻めるものはこの世に存在しない」
確かに、全ての物を通り抜けるこの存在からしたら、どれだけ堅牢な要塞であろうと穴だらけと変わらないだろう。
「それから、見逃すんじゃなくてお楽しみを後に取っておくって言って欲しいなぁ」
「お前を倒すのは別にお楽しみでも何でもないけどな」
負けるつもりはないと、皮肉を叩きつけたというのに魔族はむしろ微笑みを浮かべる。自分の能力と力に絶対の自信を持っている様だった。
確かに、今の状況では魔族の接触を待つ以外こちらに手はない。
魔族が手を退くと言ったのならそれを受け入れるしかなかった。
「じゃあね」
そう言い残すと、魔族は出て来た時と同じように、地面へと消えていった。
何故そんな目で俺を見る
何故そんな風に言うんだ。
まるで、まるでそれじゃあ……俺をこの世界に呼んだのが、お前みたいじゃないか。
「異世界からようこそ、少年。人間如きが魔王様の供物になれるんだよ、おめでとう!」
魔族はそう言って俺に向けて手をカチャカチャと打ち鳴らす。
人形の手が出す耳障りな音は、酷く神経に触った。
「何故、俺なんだ?」
「違う世界を知覚できる君だよ? なら、外側から観測できるのさ。内側からだと過去や未来という可能性を観測するのは難しいが、外側からならどちらも容易に観測できる。過去の、魔王様が生きてらっしゃった可能性を観測できる!」
もう、魔族の説明などまともに聞いてはいなかった。
何故なら俺に危険が迫っていたからだ。
魔族の目的は俺なのだ。他の材料は必要ない。
それはアウロラ達が安全になったという事でもあったが、同時にその未来に置いて、絶対的な危機に陥ってしまうということでもある。
魔族が信奉する魔王という存在。いったいどれだけの力を持っている存在なのかは想像することすら出来なかった。
なら選択肢は一つしかない。
俺は腰の剣を引き抜くと、首筋に突き付ける。
「俺が死ねば、お前の計画はご破算だな」
「ダメッ! ナオヤはそんなことしちゃダメだよっ!」
捕まっていた女性を助けなければならないというのに、それを忘れてアウロラが叫ぶ。
思わずなのだろうが、彼女が騒いだところで魔族は振り向きもしなかった。
ただの人間に興味などないだろうから当たり前だ。
そしてそれは、俺の事も。
「別に。しばらく脳だけ生かしておけばすむ話だからご自由にどうぞ~。それに今の方法で君みたいな存在が呼べるって分かったから、もしダメでも次に期待すればいいだけだし。今度は手元に置いておく方法を考えなくちゃ」
平然とそう言うと、どうぞどうぞと挑発的に手を差し出す。
ダメだった。
目の前で不敵に笑っている魔族を倒すしかないのに、倒す手段が今は存在しない。
今度は俺を掴むなんて事はしないだろう。叩き伏せるか、もっと別な方法で俺を動けなくするはずだ。
何かやらないとと心だけは焦るのに、思考が現実に追いつかない。
結局俺は、何もすることが出来なかった。
首から刃を離し、そのまま地面へと放る。
それを降参の証ととったのか、魔族は嬉しそうに俺の元まで歩いてくると、
「さってっとー……あら?」
目前で執事服のポケットをパタパタと叩き始める。
「あら? あら? あら?」
不思議そうに体中を撫でまわした後、ポンッと軽く手を打った。
「そうだそうだ、種は全て使い切ってたんだった」
種が何かは分からないが、どうせロクなものではないだろう。ただ、それを破壊すればしばらくは凌げるかもしれない。
俺はスマホの写真を切り替えて、連射の魔術を表示させておいた。
「アウロラ、逃げろ」
「でも!」
アウロラの背後からかなり憔悴した様子の女性の顔が見え隠れする。薄い色素の髪を後ろで一つに束ね、面長の顔と切れ目の鋭い少しきつそうな性格の顔つきをしていた。
「いいから!」
もはや俺とアウロラが会話していようと魔族は何も気にしていない様で、俺の横を素通りすると部屋の中へと入っていく。
「俺は俺で逃げるから!」
嘘だ。俺は逃げられない。
俺の足なんかより、何でも透過できるコイツの速度の方が圧倒的に速い。
それに、俺が助かるにはコイツのやる事を潰すのが唯一の道だ。そのためには傍に居なくてはならない。
「そんなの嘘だよ。どうやって逃げるっていうの?」
「いいから俺を信じろよ、信じて行ってくれ! アウロラの手に、その人の命がかかってるんだぞ!」
「それは……」
「邪魔なんだよ、アウロラは!」
俺がそんな酷い言葉を投げかけた事で、アウロラの顔が悲しそうにクシャリと歪む。
「どっか行ってくれ……!」
俺はわざとアウロラを突き放すと、体を回転させて魔族の方へと振り向いた。
魔族はちょうど、女性の目の前に立っていて、頭を掴んでふんふんと鼻歌を歌っている。
何かを掴んでいる今ならもしかして――。
≪フレア・ガンズ!≫
俺は魔術を起動して腕の周りにこぶし大の火球を8つ浮かべる。
その火球は魔力を籠めると、それに応じてグルグルと回転を始め――。
「喰らえっ」
大量の火矢を雨霰と魔族に向かって撃ち放つ。
だが、それは魔族の体と――女性の体も素通りして、その先で口を開けていた魔獣の巣――空間の狭間に吸い込まれていった。
残念ながら、掴まれている本人でなければ攻撃は通らないという事だ。
「無駄だよ~」
と、どこか自分の能力を誇る様に薄く笑みを浮かべながら、魔族は手に力を入れて。
――パチュンっ。
あっけない音と共に女性の頭が潰れ、血が周囲と魔族を赤く染め上げる。
「これこれ。ちょっと汚れちゃったけど……いいや」
魔族はミカンでも向くかのように女性の頭を指でぐりぐりと抉り、中から何かをほじくり出した。
指でつまんだ何かを振って、血と脳漿を落とす。
そして、ミカンの皮もその場に捨ててしまう。
分かってはいた。この魔族にとって、人間の命などどうでもいいと。
それでも頭で想像するのと実際に見るのとでは随分違う。
大気中を漂う鉄さびの様な匂い。人の頭蓋が砕ける音、光景。
考えてみれば俺はそういう事象と対面するのは生まれて初めてで……喉元にせり上がって来る感覚を、必死に堪えるしかなかった。
「お待たせ~。準備が出来たよ。楽しみだね、楽しみだねぇ」
「こっちは楽しみでも何でもないけどな」
魔族の手には、赤黒い何か石の様な物が握られている。
血で汚れていてはっきりとはしないが、恐らく特殊な仕掛けを施した魔石か何かだろう。
それを脳に能力を使って埋め込んでいたのではないだろうか。
「君も嬉しいと思うよ。魔王様は素晴らしいお方なんだ。ボクらを虚無へと誘ってくださるんだ」
「だから、お断りだ」
話が通じないのは始めからだったのかもしれない。
今となってはもうどうでもいいけれど。
埋め込む一瞬は俺に接近するはずだし、俺に触れるはずだ。その一瞬だけは、反撃出来るチャンスが生まれる。
今度こそコイツを……殺す。
それか、種とやらを破壊する。それで――。
「ん?」
何故か、魔族の動きが止まっていた。
手に種を持ったまま、俺の頭を見て唖然とした顔をしている。
その顔がだんだんと怒りに染まっていき――。
「なんだよ! なんだよコレ!」
爆発した。
魔族は興奮のあまり、手の中の種を自ら握りつぶす。
「誰だよ、コイツの頭の中を弄ったヤツは!」
コイツとは、俺の事だろう。
俺の頭が――弄られている?
これっぽっちもそんな事をされた覚えはないが――いや、もしかしてこの世界の言葉が分かるのはそのせいなのか?
「最悪だ、封印されてる! なんだよコレ! なんなんだよ!」
封印? 俺の頭が守られてるってことか?
「おい、さっきから何を言って……」
「そうか、天使の奴らだな。魔王様を復活させないために介入したんだな、汚い奴らめ。ああそうか。そういうつもりならボクにだって考えがある。貴様らの思い通りになんかさせるものか。絶対にその封印を破ってやる、破ってやるからな!」
魔族はそう一方的に喚き散らした後で俺に指を突き付ける。
「いいよ、今日は引き分けだ。ボクは君を材料に出来ない。君はボクを倒しきれない」
「……見逃すっていう事か? 捕まえないのか?」
「君は素直に捕まらなさそうだし。それにボクを阻めるものはこの世に存在しない」
確かに、全ての物を通り抜けるこの存在からしたら、どれだけ堅牢な要塞であろうと穴だらけと変わらないだろう。
「それから、見逃すんじゃなくてお楽しみを後に取っておくって言って欲しいなぁ」
「お前を倒すのは別にお楽しみでも何でもないけどな」
負けるつもりはないと、皮肉を叩きつけたというのに魔族はむしろ微笑みを浮かべる。自分の能力と力に絶対の自信を持っている様だった。
確かに、今の状況では魔族の接触を待つ以外こちらに手はない。
魔族が手を退くと言ったのならそれを受け入れるしかなかった。
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