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第32話 白山菊理は嘘をつかない
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「なっ」
響遊の体が凍り付く。
今なにをして、傍からどう見えるかなんて、彼が一番よく理解していたのだろう。
教室の一番廊下側には、頭を割られた海星さんの遺体。
机や椅子、それから荷物が散らばる中に混じって生徒たちの死体が点在している。
しかもそのうちのひとつは頭部が大きく破損していた。
そんなことが出来るのは、響遊の手の中にある獲物くらいだ。
響遊はそのいくつもの命を啜った凶器を――
「早くソレを置きなさいっ」
私に突きつけていた。
動揺こそあっただろうが、凶器で脅すという短絡的な方法で私の証言を求めた結果、もっとも見られてはいけない相手に、見られてはいけない場面を見られてしまったのだ。
誰がどう見ても、今の響遊は殺人犯だ。
自らの意思で、自らの利益のために、自分以外の人間を害した。
言い訳は、通らない。
「なんで、警察が……僕に……」
響遊の顔から、はた目にも分かるほどの勢いで血の気が引いていく。
彼も理解したのだ。
未来が潰えてしまった、と。
「僕に、銃なんか向けてるんですかっ」
私の視界が大きく揺れ、首筋に熱くて固い何かが突きつけられる。
一瞬遅れて、響遊が私を人質に警察と対峙したのだと理解した。
教室に入って来たのは、男の人が三人。
青い制服を着た警官ふたりが、震える手で拳銃を構え、私たちへと狙いを定めている。
そしてその奥に――
「あ――」
とてもとても見覚えのある、スーツで身を固めた厳つい刑事さんの、暮井刑事の姿があった。
暮井刑事は唇をへの字口に結び、眉根を寄せ、くちゃくちゃな表情を形作っている。
悲しいのか、怒っているのか、安堵しているのか、ちょっと一目ではよく分からない奇妙な顔をしていた。
「……ごめんなさい」
無意識のうちに、謝罪の言葉が私の口を衝いて出る。
暮井刑事の表情の意味が分からなくとも、なにを見てしまったかは分かった。
「ごめんなさいごめんなさい」
暮井刑事は私たちのことだけを見つめ、必死にそちらへと意識を向けないようにしているのが感じ取れる。
視界の右端、ギリギリの場所で、うつぶせになっている女性警官。
海星さん。
彼女は死んでしまった。
私のせいで。
上良栄治に殺されてしまった。
私のせいで。
悪いのは、私。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
気づけば私は私を取り戻していた。
相変わらず生きる気力は湧いてこなかったが、自分の意思で動けるようにはなっていた。
「静かにしてくださいっ」
「――――っ」
私の左腕が後ろ手に捩じり上げられ、無理やり立たされる。
痛みで私の言葉は喉に詰まり、謝罪が途中で途切れてしまった。
響遊はそんな私の背中に隠れ、首筋に刃を押し当てて私のことを警官への盾にする。
「僕は違いますっ! やってない、殺してないっ!」
響遊が私越しに警官へ弁明を始める。
しかし、必死になればなるほど説得力を失っていく。
だって彼は今まさに、私の命を奪おうとしているのだから。
「分かった! 分かったから白山さんを放しなさいっ!」
代表してか、暮井刑事が口を開く。
彼だけは何も持たず、からっぽの両手を見せつける様に、手を広げてかざし必死に響遊の説得を試みる。
「解放したら僕の言葉を聞いてくれないでしょうっ」
「聞く! 約束する! だから白山さんだけは放してくれっ」
きっと暮井刑事の言葉は本当だ。
ほんの短い時間言葉を交わした程度の関係性だが、それでも少しくらいは理解できる。
彼は正義感の強い人だ。
けれどもそれに飲まれない冷静さも持ち合わせている。
きっと、公平な判断を下してくれるだろう。
色んな証言と物証をすり合わせ、ここで行われた事実を暴き出すはずだ。
「嘘だっ」
そんなことは響遊の望んでいることではないのだが。
「僕じゃないっ。僕はやってないんですっ! 本当に何もやっていないっ!」
響遊の望みはたったひとつ。
たまたま転がっていた鉈を掴み、殺されそうになったからそれをふるった。
中水美衣奈を殺してしまったのは仕方なかったこと。
決して望んで殺してなどいない。
正当な防衛であり、自身は人殺しではない。
僕は悪くない。
そんなストーリーが無条件で受け入れられ、罪を持たない綺麗な被害者になることだ。
公正に判断されてしまったら、響遊に殺意があったことが間違いなくバレてしまうだろう。
「僕は殺されかけたんです! だから……だから……」
「分かった、信じよう! だから――」
「ならなんで銃なんて向けてるんですかっ」
私の首筋に、冷たい刃が強い力で押しあてられる。
ほんの1センチでも横に滑れば、私の喉元には新たにもうひとつ口が出来るだろう。
たとえ響遊が私を殺すつもりなどなくとも、ほんの少し手元が滑るだけでそうなってしまう状況だった。
「分かった! 下ろす、下ろすから……!」
暮井刑事の指示で、警官たちが銃口を床に下げる。
ただ、さすがに人質を取っている響遊の前で拳銃を納めるまでは出来ないみたいであった。
「ほら、下ろさせただろう。だから君もそんなものを捨てて白山さんを解放してくれっ」
「まだですからっ!」
響遊の拘束は一向に緩むことは無い。
緊張して固くなった左腕を私のお腹に回し、震える右手で鉈を私の首筋に押し当てていた。
「僕の、僕の話を聞いてくださいっ」
「分かってる。元から君の言い分はきちんと聞くつもり――」
「それじゃダメなんですよっ!」
暮井刑事は軽くのけぞった後、口をつぐむ。
「だって貴方たちは僕を殺人犯だと思ってるんでしょうっ。僕は違う、違うんですっ!」
確かに、今この場じゃないと響遊にとっては都合が悪いだろう。
だって、まだ私への口封じが済んでいないのだから。
響遊は、自分に殺意があったことを一番よく知っている。
私にそのことを証言されるのが不安なのだ。
「僕は逃げられなかったから、仕方なくここに戻って来た。中水美衣奈に言われたから、いやいやここに帰って来たんですっ」
「……うんうん、分かった。だからそれはあとで――」
「ここじゃないとダメだって言ってるでしょうっ!」
暮井刑事は唇を引きしばり、両手を頭の上にあげてお手上げのポーズを取る。
これ以上何も言わないとの意思表示だろう。
「そうしたらここで上良くんが稲次くんを殺していました。それが終われば僕たちに襲い掛かってきて……中水さんに殺されました」
響遊は感極まって来たのか、声に涙と嗚咽が混じり始める。
「中水さんは白山さんを殺すから連れて来いと言って、崎代さんと僕でここまで連れてきたら、なぜか崎代さんを殺してしまって……。それで……それで……」
私の耳元で、響遊の喉がぐびりと音を鳴らす。
ここが彼にとって一番重要なところだ。
これからの証言を信じてもらうために、彼はこんなことまでしでかしているのだ。
「次は僕だと襲い掛かって来たんです。そ、その時の傷が左腕についていますっ! ほ、ほら、見てください!」
あくまでも私を放さないまま、体を捩じって中水美衣奈につけられた傷を見せびらかす。
「それで僕はしかたなく手近にあった鉈を拾って無茶苦茶に振り回したんです。そうしたら……殺してしまって……」
これは、嘘。
響遊はこのことを警察に信じて欲しかったのだ。
そして――
「見てましたよね、白山さん」
このことを私に証言して欲しかった。
「僕がしたことは全て不可抗力ですよね」
全てを見ていた私に、どう証言するのかを伝えたかった。
それが、全て。
「ねえ!?」
私の首にかかる圧力が強くなる。
これはメッセージだ。
頷かなければ殺す、と。
「…………」
「白山さん、なにか言ってください」
きっとここで頷けば、私は解放される。
響遊には積極的な殺意などない。この異常な状況かで感情が暴走してしまっているだけ。
私が解放された後に証言をひるがえしたところで、きっと彼に殺されることはないだろう。
「――嘘、です」
なのに私は、都合の悪い真実を口にしてしまった。
響遊にとっても、私にとっても。
響遊の体が凍り付く。
今なにをして、傍からどう見えるかなんて、彼が一番よく理解していたのだろう。
教室の一番廊下側には、頭を割られた海星さんの遺体。
机や椅子、それから荷物が散らばる中に混じって生徒たちの死体が点在している。
しかもそのうちのひとつは頭部が大きく破損していた。
そんなことが出来るのは、響遊の手の中にある獲物くらいだ。
響遊はそのいくつもの命を啜った凶器を――
「早くソレを置きなさいっ」
私に突きつけていた。
動揺こそあっただろうが、凶器で脅すという短絡的な方法で私の証言を求めた結果、もっとも見られてはいけない相手に、見られてはいけない場面を見られてしまったのだ。
誰がどう見ても、今の響遊は殺人犯だ。
自らの意思で、自らの利益のために、自分以外の人間を害した。
言い訳は、通らない。
「なんで、警察が……僕に……」
響遊の顔から、はた目にも分かるほどの勢いで血の気が引いていく。
彼も理解したのだ。
未来が潰えてしまった、と。
「僕に、銃なんか向けてるんですかっ」
私の視界が大きく揺れ、首筋に熱くて固い何かが突きつけられる。
一瞬遅れて、響遊が私を人質に警察と対峙したのだと理解した。
教室に入って来たのは、男の人が三人。
青い制服を着た警官ふたりが、震える手で拳銃を構え、私たちへと狙いを定めている。
そしてその奥に――
「あ――」
とてもとても見覚えのある、スーツで身を固めた厳つい刑事さんの、暮井刑事の姿があった。
暮井刑事は唇をへの字口に結び、眉根を寄せ、くちゃくちゃな表情を形作っている。
悲しいのか、怒っているのか、安堵しているのか、ちょっと一目ではよく分からない奇妙な顔をしていた。
「……ごめんなさい」
無意識のうちに、謝罪の言葉が私の口を衝いて出る。
暮井刑事の表情の意味が分からなくとも、なにを見てしまったかは分かった。
「ごめんなさいごめんなさい」
暮井刑事は私たちのことだけを見つめ、必死にそちらへと意識を向けないようにしているのが感じ取れる。
視界の右端、ギリギリの場所で、うつぶせになっている女性警官。
海星さん。
彼女は死んでしまった。
私のせいで。
上良栄治に殺されてしまった。
私のせいで。
悪いのは、私。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
気づけば私は私を取り戻していた。
相変わらず生きる気力は湧いてこなかったが、自分の意思で動けるようにはなっていた。
「静かにしてくださいっ」
「――――っ」
私の左腕が後ろ手に捩じり上げられ、無理やり立たされる。
痛みで私の言葉は喉に詰まり、謝罪が途中で途切れてしまった。
響遊はそんな私の背中に隠れ、首筋に刃を押し当てて私のことを警官への盾にする。
「僕は違いますっ! やってない、殺してないっ!」
響遊が私越しに警官へ弁明を始める。
しかし、必死になればなるほど説得力を失っていく。
だって彼は今まさに、私の命を奪おうとしているのだから。
「分かった! 分かったから白山さんを放しなさいっ!」
代表してか、暮井刑事が口を開く。
彼だけは何も持たず、からっぽの両手を見せつける様に、手を広げてかざし必死に響遊の説得を試みる。
「解放したら僕の言葉を聞いてくれないでしょうっ」
「聞く! 約束する! だから白山さんだけは放してくれっ」
きっと暮井刑事の言葉は本当だ。
ほんの短い時間言葉を交わした程度の関係性だが、それでも少しくらいは理解できる。
彼は正義感の強い人だ。
けれどもそれに飲まれない冷静さも持ち合わせている。
きっと、公平な判断を下してくれるだろう。
色んな証言と物証をすり合わせ、ここで行われた事実を暴き出すはずだ。
「嘘だっ」
そんなことは響遊の望んでいることではないのだが。
「僕じゃないっ。僕はやってないんですっ! 本当に何もやっていないっ!」
響遊の望みはたったひとつ。
たまたま転がっていた鉈を掴み、殺されそうになったからそれをふるった。
中水美衣奈を殺してしまったのは仕方なかったこと。
決して望んで殺してなどいない。
正当な防衛であり、自身は人殺しではない。
僕は悪くない。
そんなストーリーが無条件で受け入れられ、罪を持たない綺麗な被害者になることだ。
公正に判断されてしまったら、響遊に殺意があったことが間違いなくバレてしまうだろう。
「僕は殺されかけたんです! だから……だから……」
「分かった、信じよう! だから――」
「ならなんで銃なんて向けてるんですかっ」
私の首筋に、冷たい刃が強い力で押しあてられる。
ほんの1センチでも横に滑れば、私の喉元には新たにもうひとつ口が出来るだろう。
たとえ響遊が私を殺すつもりなどなくとも、ほんの少し手元が滑るだけでそうなってしまう状況だった。
「分かった! 下ろす、下ろすから……!」
暮井刑事の指示で、警官たちが銃口を床に下げる。
ただ、さすがに人質を取っている響遊の前で拳銃を納めるまでは出来ないみたいであった。
「ほら、下ろさせただろう。だから君もそんなものを捨てて白山さんを解放してくれっ」
「まだですからっ!」
響遊の拘束は一向に緩むことは無い。
緊張して固くなった左腕を私のお腹に回し、震える右手で鉈を私の首筋に押し当てていた。
「僕の、僕の話を聞いてくださいっ」
「分かってる。元から君の言い分はきちんと聞くつもり――」
「それじゃダメなんですよっ!」
暮井刑事は軽くのけぞった後、口をつぐむ。
「だって貴方たちは僕を殺人犯だと思ってるんでしょうっ。僕は違う、違うんですっ!」
確かに、今この場じゃないと響遊にとっては都合が悪いだろう。
だって、まだ私への口封じが済んでいないのだから。
響遊は、自分に殺意があったことを一番よく知っている。
私にそのことを証言されるのが不安なのだ。
「僕は逃げられなかったから、仕方なくここに戻って来た。中水美衣奈に言われたから、いやいやここに帰って来たんですっ」
「……うんうん、分かった。だからそれはあとで――」
「ここじゃないとダメだって言ってるでしょうっ!」
暮井刑事は唇を引きしばり、両手を頭の上にあげてお手上げのポーズを取る。
これ以上何も言わないとの意思表示だろう。
「そうしたらここで上良くんが稲次くんを殺していました。それが終われば僕たちに襲い掛かってきて……中水さんに殺されました」
響遊は感極まって来たのか、声に涙と嗚咽が混じり始める。
「中水さんは白山さんを殺すから連れて来いと言って、崎代さんと僕でここまで連れてきたら、なぜか崎代さんを殺してしまって……。それで……それで……」
私の耳元で、響遊の喉がぐびりと音を鳴らす。
ここが彼にとって一番重要なところだ。
これからの証言を信じてもらうために、彼はこんなことまでしでかしているのだ。
「次は僕だと襲い掛かって来たんです。そ、その時の傷が左腕についていますっ! ほ、ほら、見てください!」
あくまでも私を放さないまま、体を捩じって中水美衣奈につけられた傷を見せびらかす。
「それで僕はしかたなく手近にあった鉈を拾って無茶苦茶に振り回したんです。そうしたら……殺してしまって……」
これは、嘘。
響遊はこのことを警察に信じて欲しかったのだ。
そして――
「見てましたよね、白山さん」
このことを私に証言して欲しかった。
「僕がしたことは全て不可抗力ですよね」
全てを見ていた私に、どう証言するのかを伝えたかった。
それが、全て。
「ねえ!?」
私の首にかかる圧力が強くなる。
これはメッセージだ。
頷かなければ殺す、と。
「…………」
「白山さん、なにか言ってください」
きっとここで頷けば、私は解放される。
響遊には積極的な殺意などない。この異常な状況かで感情が暴走してしまっているだけ。
私が解放された後に証言をひるがえしたところで、きっと彼に殺されることはないだろう。
「――嘘、です」
なのに私は、都合の悪い真実を口にしてしまった。
響遊にとっても、私にとっても。
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