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第22話 白山菊理は普通の時間を過ごす
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1年1組のクラスは殺人事件の現場となってしまったため、使う事ができなくなっているため、いつもと違う3階の部屋を臨時の教室としてあてがわれていた。
そこは本来なら3年生が使っている教室なので、当然棚は荷物で埋まっている。
だから私たちは全ての荷物を学校指定のショルダーバッグに入れ、机の横に吊るしていた。
その状態だからこそ出来る嫌がらせというものがある。
「なに見てんだよっ」
治療を終えて教室に戻って来た中水美衣奈は、先生たちが居ないのをいいことに、入り口から二列目、後方から数えて二番目の席――持ち主である上良栄治のいない、からっぽの席へと近づいた。
「私のこと、チクるなよ。チクったらあとでぶっ殺すからな」
中水美衣奈はそう言って周囲のみんなを威圧した後に、机の横に引っかけてある上良栄治のカバンに手をかけた。
そのままジッパーを開いて中の物を取り出しては机の上に並べていく。
彼女はなにかを盗もうとしているわけではない。
目的は――。
「チッ、無事だったか」
青いきんちゃく袋に包まれた、上良栄治の弁当だ。
学校で取り調べが行われるとあって、今日は購買が閉まっている。
だから生徒全員が昼食を用意して登校していた。
中水美衣奈はもう一度周囲に睨みを利かせてから、弁当箱のロックを外す。
誰一人として喋ることのない静かな教室に、バコッという弁当箱の蓋が外れる音が響いた。
彼女がしたかったことは、単純だ。
弁当の中身をこぼしてカバンに再び入れなおすこと。
子どもかと言いたくなるほど単純で悪質な嫌がらせ。
きっとクラスのみんなは思っただろう。
なんだ、こんなことか……と。
恐らくこの程度であれば、上良栄治に告げ口をする者は居ないだろう。
なにせこの教室内では二度ほど騒動が起きている。
その際には机が倒れたり、荷物が蹴飛ばされたりと、惨憺たる有様であった。
弁当箱の中身がこぼれる程度のことは、十分に起こりえる出来事だろう。
全員が黙っていれば、暴れまわった上良栄治自身の自業自得として処理されるはずだ。
わざわざ中水美衣奈の不興を買う理由はない。
私へのいじめを見て見ぬふりをし続けたこのクラスメイト達ならば、絶対にその選択肢を選ぶはずだった。
――それこそ、夜見坂くんの予想した通りなのだけれど。
これは一歩目。
中水美衣奈が自分の手を汚さずに上良栄治を殺す、その一歩目なのだ。
だから誰にも気づかれてはいけない。
理解されてはいけない。
それは今のところ、成功していた。
「――ハッ」
中水美衣奈は嫌がらせを実行し、全ての荷物をカバンの中に詰め込んでいく。
教科書やノートは米やおかずで彩色され、見られたものではないだろう。
ものの数十秒もしないうちにことは終わり、中水美衣奈はついでとばかりにカバンを蹴りつける。
上良栄治の席にぶら下がっているカバンが大きく揺れ、やがて止まった。
急に、バンッと教室前方の扉が叫び声をあげる。
原因となったのは、上良栄治。
ガラスの向こうで彼は、とても不服そうな表情をしていた。
――帰って来た。帰って来た。帰って来た。
私たちが仕掛けた罠の中に、上良栄治が飛び込んで来る。
それを意識しまった私の心臓は、ドラムロールのように脈打ち始める。
緊張だけで押しつぶされてしまいそうだったけれど、今更やめることは出来ない。
彼らの命を奪うまで終わらないのだ。
「あ~、クソが……」
教室に入って来た上良栄治が、わざと大声でそう呟くと、これ見よがしに頭を回らせ、中水美衣奈、それから稲次浩太と順番に睨みつけていく。
まだわだかまりは残っているのだろう。
いや、解消されるはずがない。
押し込められて心の奥底で渦を巻き、解き放たれる時を今か今かと待ち望んでいるのだ。
「みんな、静かに自習できているね。そのまま続けて」
そんな上良栄治の頭越しに、下園先生の声が飛び込んで来る。
努めて冷静を装ってはいるが、誰にだって仮面であることが察せられるほど薄弱な上っ面であった。
ただ――。
「それじゃあ、お願いします」
下園先生の声に促され、青い制服を身にまとった大柄な警官が姿を現す。
警官は口をへの字口に曲げ、しかつめらしい表情を浮かべている。
もともと厳つい顔立ちであることも相まって、見るからに恐ろしい存在感を放っていた。
「こちらの方は先生がいない間、トラブルが起きないように見ていてくださるそうだ。警察がみんなを疑っているとかそういう風には取らないでくれよ」
つまり、下園先生は諦めたのだ。
次から次に起こる諍いを前に、自らが解決することを放棄し、警察という抗いがたい力で以って押さえつける方法をとることにしたのだ。
「みんなを守ってくださる方だ、いいね?」
首輪をつけてくれるご主人様だと紹介されて、いい印象を持つ方がおかしいだろう。
それが分かっているからか、みんなの反応は鈍かった。
「……お願いしますと言おうか」
みんなの不満を見て取った下園先生は、そんな提案を押し付けてくる。
「礼節は大事だからな。――響、起立と礼の号令を」
「……僕、ですか?」
「ああ、やりなさい」
なぜ今、こんな状況でそんなことをやらなければならないのか。
そんな疑問さえ抱いてはいけないという有無を言わせぬ態度に、一瞬だがめまいを覚えそうになる。
結局のところ、下園先生はそういう人だったのだ。
なにか異常事態が起こっても、それに対処するよりは逃走を選ぶ。
異常を通常に戻すよう努力するよりも、日常で上塗りすることで何も起きていないことにしてしまった方が楽だからだろう。
だから私がいじめられていたとしても、我慢するように言うだけで何もしてはくれなかった。
「…………き、起立」
響遊の号令で、ためらいこそあったもののクラス全員が席を立ち始める。
その間に強面の警察官は、下園先生の誘導で教壇へと上がっていた。
「礼!」
無言でみんな体を倒す。
しかしそれでは不満があったようで、下園先生は「お願いしますと言いなさい」なんてやり直しを要求してくる。
殺人事件が起こって、容疑者が殴り合いの喧嘩や暴行事件を起こした。
私なんてこん棒で殴りかかられ、助けてもらわなければ今頃病院のベッドの上だっただろう。
それでも私は襲撃者である中水美衣奈と一緒になって警察官へと頭を下げている。
学校とはいったいなんなのだろうか。
この、世間から隔離された世界は正常なのだろうか。
本当に頭がおかしくなりそうだった。
「……よ、よろしくお願いします!」
響遊の号令に従い、もう一度頭を下げながら彼と同じ言葉を口にする。
みんながそうすることで下園先生は満足したのか「よし」なんて小さく呟きながら頷いた。
「それじゃあ、先生は会議があるから静かに自習を続けるように。……あ、こちらへ座ってください」
警察官のためにパイプ椅子を開いた後、下園先生は忙しなく教室の外へと出て行ってしまう。
それから私たちは先生の言葉に従って、静かに自習を続ける――しかなかった。
恐らく外見にどれほど威圧感があるかという基準で以ってこの警察官は選ばれたのであろう。
強面の警察官は顔も怖いがガタイもよくて、逆らおうとすら思えなかった。
そして平和――といえば聞こえのいい、抑圧された時間が過ぎ去り、昼休みの開始を告げる鐘の音が鳴り響いた。
日直の号令が終わると、教室中の空気が弛緩していく。
昼休みともなれば、多少は解放された気分になれるし、実際多少ならば会話をすることも出来る。
しかし私はそんな気分にはなれない。
なぜなら上良栄治がカバンを開ける時間が来たのだ。
それは、私たちが人を殺す時間が来たということでもあった。
そこは本来なら3年生が使っている教室なので、当然棚は荷物で埋まっている。
だから私たちは全ての荷物を学校指定のショルダーバッグに入れ、机の横に吊るしていた。
その状態だからこそ出来る嫌がらせというものがある。
「なに見てんだよっ」
治療を終えて教室に戻って来た中水美衣奈は、先生たちが居ないのをいいことに、入り口から二列目、後方から数えて二番目の席――持ち主である上良栄治のいない、からっぽの席へと近づいた。
「私のこと、チクるなよ。チクったらあとでぶっ殺すからな」
中水美衣奈はそう言って周囲のみんなを威圧した後に、机の横に引っかけてある上良栄治のカバンに手をかけた。
そのままジッパーを開いて中の物を取り出しては机の上に並べていく。
彼女はなにかを盗もうとしているわけではない。
目的は――。
「チッ、無事だったか」
青いきんちゃく袋に包まれた、上良栄治の弁当だ。
学校で取り調べが行われるとあって、今日は購買が閉まっている。
だから生徒全員が昼食を用意して登校していた。
中水美衣奈はもう一度周囲に睨みを利かせてから、弁当箱のロックを外す。
誰一人として喋ることのない静かな教室に、バコッという弁当箱の蓋が外れる音が響いた。
彼女がしたかったことは、単純だ。
弁当の中身をこぼしてカバンに再び入れなおすこと。
子どもかと言いたくなるほど単純で悪質な嫌がらせ。
きっとクラスのみんなは思っただろう。
なんだ、こんなことか……と。
恐らくこの程度であれば、上良栄治に告げ口をする者は居ないだろう。
なにせこの教室内では二度ほど騒動が起きている。
その際には机が倒れたり、荷物が蹴飛ばされたりと、惨憺たる有様であった。
弁当箱の中身がこぼれる程度のことは、十分に起こりえる出来事だろう。
全員が黙っていれば、暴れまわった上良栄治自身の自業自得として処理されるはずだ。
わざわざ中水美衣奈の不興を買う理由はない。
私へのいじめを見て見ぬふりをし続けたこのクラスメイト達ならば、絶対にその選択肢を選ぶはずだった。
――それこそ、夜見坂くんの予想した通りなのだけれど。
これは一歩目。
中水美衣奈が自分の手を汚さずに上良栄治を殺す、その一歩目なのだ。
だから誰にも気づかれてはいけない。
理解されてはいけない。
それは今のところ、成功していた。
「――ハッ」
中水美衣奈は嫌がらせを実行し、全ての荷物をカバンの中に詰め込んでいく。
教科書やノートは米やおかずで彩色され、見られたものではないだろう。
ものの数十秒もしないうちにことは終わり、中水美衣奈はついでとばかりにカバンを蹴りつける。
上良栄治の席にぶら下がっているカバンが大きく揺れ、やがて止まった。
急に、バンッと教室前方の扉が叫び声をあげる。
原因となったのは、上良栄治。
ガラスの向こうで彼は、とても不服そうな表情をしていた。
――帰って来た。帰って来た。帰って来た。
私たちが仕掛けた罠の中に、上良栄治が飛び込んで来る。
それを意識しまった私の心臓は、ドラムロールのように脈打ち始める。
緊張だけで押しつぶされてしまいそうだったけれど、今更やめることは出来ない。
彼らの命を奪うまで終わらないのだ。
「あ~、クソが……」
教室に入って来た上良栄治が、わざと大声でそう呟くと、これ見よがしに頭を回らせ、中水美衣奈、それから稲次浩太と順番に睨みつけていく。
まだわだかまりは残っているのだろう。
いや、解消されるはずがない。
押し込められて心の奥底で渦を巻き、解き放たれる時を今か今かと待ち望んでいるのだ。
「みんな、静かに自習できているね。そのまま続けて」
そんな上良栄治の頭越しに、下園先生の声が飛び込んで来る。
努めて冷静を装ってはいるが、誰にだって仮面であることが察せられるほど薄弱な上っ面であった。
ただ――。
「それじゃあ、お願いします」
下園先生の声に促され、青い制服を身にまとった大柄な警官が姿を現す。
警官は口をへの字口に曲げ、しかつめらしい表情を浮かべている。
もともと厳つい顔立ちであることも相まって、見るからに恐ろしい存在感を放っていた。
「こちらの方は先生がいない間、トラブルが起きないように見ていてくださるそうだ。警察がみんなを疑っているとかそういう風には取らないでくれよ」
つまり、下園先生は諦めたのだ。
次から次に起こる諍いを前に、自らが解決することを放棄し、警察という抗いがたい力で以って押さえつける方法をとることにしたのだ。
「みんなを守ってくださる方だ、いいね?」
首輪をつけてくれるご主人様だと紹介されて、いい印象を持つ方がおかしいだろう。
それが分かっているからか、みんなの反応は鈍かった。
「……お願いしますと言おうか」
みんなの不満を見て取った下園先生は、そんな提案を押し付けてくる。
「礼節は大事だからな。――響、起立と礼の号令を」
「……僕、ですか?」
「ああ、やりなさい」
なぜ今、こんな状況でそんなことをやらなければならないのか。
そんな疑問さえ抱いてはいけないという有無を言わせぬ態度に、一瞬だがめまいを覚えそうになる。
結局のところ、下園先生はそういう人だったのだ。
なにか異常事態が起こっても、それに対処するよりは逃走を選ぶ。
異常を通常に戻すよう努力するよりも、日常で上塗りすることで何も起きていないことにしてしまった方が楽だからだろう。
だから私がいじめられていたとしても、我慢するように言うだけで何もしてはくれなかった。
「…………き、起立」
響遊の号令で、ためらいこそあったもののクラス全員が席を立ち始める。
その間に強面の警察官は、下園先生の誘導で教壇へと上がっていた。
「礼!」
無言でみんな体を倒す。
しかしそれでは不満があったようで、下園先生は「お願いしますと言いなさい」なんてやり直しを要求してくる。
殺人事件が起こって、容疑者が殴り合いの喧嘩や暴行事件を起こした。
私なんてこん棒で殴りかかられ、助けてもらわなければ今頃病院のベッドの上だっただろう。
それでも私は襲撃者である中水美衣奈と一緒になって警察官へと頭を下げている。
学校とはいったいなんなのだろうか。
この、世間から隔離された世界は正常なのだろうか。
本当に頭がおかしくなりそうだった。
「……よ、よろしくお願いします!」
響遊の号令に従い、もう一度頭を下げながら彼と同じ言葉を口にする。
みんながそうすることで下園先生は満足したのか「よし」なんて小さく呟きながら頷いた。
「それじゃあ、先生は会議があるから静かに自習を続けるように。……あ、こちらへ座ってください」
警察官のためにパイプ椅子を開いた後、下園先生は忙しなく教室の外へと出て行ってしまう。
それから私たちは先生の言葉に従って、静かに自習を続ける――しかなかった。
恐らく外見にどれほど威圧感があるかという基準で以ってこの警察官は選ばれたのであろう。
強面の警察官は顔も怖いがガタイもよくて、逆らおうとすら思えなかった。
そして平和――といえば聞こえのいい、抑圧された時間が過ぎ去り、昼休みの開始を告げる鐘の音が鳴り響いた。
日直の号令が終わると、教室中の空気が弛緩していく。
昼休みともなれば、多少は解放された気分になれるし、実際多少ならば会話をすることも出来る。
しかし私はそんな気分にはなれない。
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