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第10話 新しいお友達
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こわいこわいこわいこわいこわい。
いやだむりだめやりたくないきょひしたい。
――シニタクナイ。
私が初めてそんな事を感じたのは、混乱のただ中だった。
いきなり全身を衝撃が貫き、後からきた痛みで頭の中がかき乱される。更にそれだけでは終わらず、巨大な手が私の体を掴んで色んな方向へと振り回す。それによって、頭が、体が、お腹が、とにかく色んな場所がもみくちゃにされ、壁や操縦席に叩きつけられた。
それが終わったと思ったら、今度は足と機体を繋ぐ部分が熱くなり、じりじりと接続部分を焼き始める。太ももの芯に直接焼けた鉄棒を突っ込まれたかのような灼熱感が生まれ、気が狂いそうな程激しい痛みがそのまま脊髄を駆けのぼって頭を貫いた。
私は必死に暴れ回り、しかし固定された体では逃れる事も出来ずに焼かれ続ける。
拳を必死にキャノピーの透明な強化プラスチックに叩きつけ、出してと叫ぶも応えてくれる存在はない。
どれだけ叫んでも何も変わらず、どれだけもがいても苦しみは続いた。
だから。
もう。
いやだ。
痛いのは嫌だ。
死にたくない。
「やぁぁぁぁぁっ!!」
「落ち着いて、ここは大丈夫だから」
分からない分からない分からない。
私は分からない。
逃げたい、こんな所に居たくない。
私を酷い目に合わせたこの人たちからすぐにでも離れないと。
じゃないと私はまた痛い目にあってしまう。
そして、殺される。
あの小さな部屋に閉じ込められて、痛い場所に連れていかれる。
だから――。
「いやっ、いやぁぁぁっ!!」
「ごめん、ごめんな。君に怖い想いをさせてしまってごめん」
私がどれだけ拒絶しても、この男の人は私を離してくれない。
それに、この人が言っているのはきっと嘘だ。
信じられない。
また私を――。
――大丈夫だよ。
ふと、そんな声が聞こえた気がした。
凄く優しくて安心できる声が。
だから私はつい、もがくことを止めてしまった。
「……ありがとう」
男の人がそう言って少しだけ腕を緩める。
その隙をついて抜け出そうとして――。
「っと、落ち着いて、ね?」
結局失敗してしまう。
無理。何をしてもこの男の人からは逃げられない。
そう気付くと頭の中が真っ暗になってしまった。
――その男の人は、先生は信じられるよ。
また、あの声だ。
いったいどこから聞こえてくるのだろう。誰が話しているのだろう。
あなたは誰? 私を連れてって。
そう頭の中で訴えても、何も返ってこなかった。
「そうだ。君の名前を考えようか」
男の人が私の背中をポンポンと叩きながらそんな事を言い出す。
私は、る号生体誘導機25番。
そう言われていた。
名前という知識はあったが、私の名前がそれなのかは分からない。
「にこ、なんてのはさすがに安直すぎるよね」
でも、どうでもいい。
そんな事よりも逃げる方が大事。
「そうだなぁ。ちょっと捻って5かける5で25。5がふたつあるから、ごご……いつつ……う~ん、難しいなぁ」
のんきな声でそんな事を言っていても、私を拘束している力は弱くならない。
この人の言っている事は、表面だけ。私を油断させようとしているだけなんだ。
――違うよ。先生は本当に私達の事を想ってくれてるよ。
この声は、なんなんだろう。
本当に。
分からない。
私の望んでいる事とは反対の事を言ってきているから敵の様に思うのに……胸の奥からは敵じゃないって想いが溢れてくる。
なんなんだろう。
「こ、い。漢字で恋って書いて『れん』って読ませるのはどうだろう。君の名前は恋。そう呼んでもいい?」
知らない。どうでもいい。
私は――。
「ただいま~」
結局、もう一人の女の人まで帰ってきてしまった。
逃げられない。
この男の人だけでも逃げられなかったんだから、二人になってしまったらもう……。
「は~い、貴女にお土産を持ってきましたよ~。あ、盗んでは来てないから安心してね。そんなものをプレゼントするような悪い大人じゃないゾ」
「……ごめんなさい」
何故か男の人が苦虫を嚙み潰したような表情で呻く。
「はい、小菊っていうお花」
突然私の視界に白、黄、ピンク、紫と、色んな色が飛び込んで来る。それと同時にふんわりと甘くて柔らかい匂いも私の鼻先をくすぐった。
何が何だか分からなくて、でも、何故か心の底から不思議な気持ちが噴き出してくる。
私は目の前のお花に、つい見とれてしまっていた。
「それからねぇ、絵本も持って来たのよぉ~」
「ああ、僕が読むよ」
「残念、文字なしでした」
男の人と女の人は楽しそうにそんなやり取りをする。
いつの間にか、男の人の手は私の体から離れ、絵本を手にしていた。
――今なら逃げられるかもしれない。
女の人は両手が花で塞がっているし、男の人は絵本を広げている。
今走り出せば――。そう思っても私の体は動かなかった。
絵本の表紙はお花に負けない位、鮮やかな色が踊っていて、その中に何があるんだろうと少し興味が湧いてしまったから。
「じゃあ一緒に見ようか、恋」
そう言いながら男の人は絵本を開いて――。
「あ――」
私の口から声が、目からは涙が零れ落ちる。
なんでこんなに、胸がぽかぽかしてくるんだろう。
絵本なんて一度も見たことがなかったのに、何故かとっても……懐かしい。
「気にいったかな?」
男の人が掌で優しく私の涙を拭ってくれる。
その大きくて暖かい手は、先ほどまで私を縛り付けるものだったはずなのに、何故かとても安心できた。
「じゃあ次に行こうか」
そうやってめくられる度に広がる新しい世界は、とっても胸が躍るもので、私は逃げる事も忘れて夢中でその世界を堪能したのだった。
「ねえねえ、お友達に会いたくない?」
耳元でそう囁かれ、私は思わず反対方向へと体を投げ出した。
膝から先の無い足をばたつかせ、ベッドのシーツを掴んで必死に移動する。
私がそんな風に逃げているのに、何故か二人は私を捕まえなかった。
そのまま私はベッドの端まで逃げると、枕を体の前に構える。
頼りない盾だけど、無いよりはマシだった。
「……大丈夫かな?」
「こんなに早く回復したんだもの。むしろあの子たちに会わせて刺激した方が良いかもしれないって思わない?」
「……じゃあ、任せるよ」
それから二人は二、三やり取りをした後、女性が入り口近くの机へと歩いていき、卓上に置かれていた何かを手に取った。
「美弥ちゃん由仁ちゃん、新しいお友達を紹介したいから今すぐ調整室に来なさ~い」
お友達ってなんだろう。
それにさっきの……何故か聞いたことがある様な……。
「恋。きっと仲良くなれると思うよ」
男の人がまったく根拠のない自信に満ち溢れた笑顔でそう言った。
それに私は――。
いやだむりだめやりたくないきょひしたい。
――シニタクナイ。
私が初めてそんな事を感じたのは、混乱のただ中だった。
いきなり全身を衝撃が貫き、後からきた痛みで頭の中がかき乱される。更にそれだけでは終わらず、巨大な手が私の体を掴んで色んな方向へと振り回す。それによって、頭が、体が、お腹が、とにかく色んな場所がもみくちゃにされ、壁や操縦席に叩きつけられた。
それが終わったと思ったら、今度は足と機体を繋ぐ部分が熱くなり、じりじりと接続部分を焼き始める。太ももの芯に直接焼けた鉄棒を突っ込まれたかのような灼熱感が生まれ、気が狂いそうな程激しい痛みがそのまま脊髄を駆けのぼって頭を貫いた。
私は必死に暴れ回り、しかし固定された体では逃れる事も出来ずに焼かれ続ける。
拳を必死にキャノピーの透明な強化プラスチックに叩きつけ、出してと叫ぶも応えてくれる存在はない。
どれだけ叫んでも何も変わらず、どれだけもがいても苦しみは続いた。
だから。
もう。
いやだ。
痛いのは嫌だ。
死にたくない。
「やぁぁぁぁぁっ!!」
「落ち着いて、ここは大丈夫だから」
分からない分からない分からない。
私は分からない。
逃げたい、こんな所に居たくない。
私を酷い目に合わせたこの人たちからすぐにでも離れないと。
じゃないと私はまた痛い目にあってしまう。
そして、殺される。
あの小さな部屋に閉じ込められて、痛い場所に連れていかれる。
だから――。
「いやっ、いやぁぁぁっ!!」
「ごめん、ごめんな。君に怖い想いをさせてしまってごめん」
私がどれだけ拒絶しても、この男の人は私を離してくれない。
それに、この人が言っているのはきっと嘘だ。
信じられない。
また私を――。
――大丈夫だよ。
ふと、そんな声が聞こえた気がした。
凄く優しくて安心できる声が。
だから私はつい、もがくことを止めてしまった。
「……ありがとう」
男の人がそう言って少しだけ腕を緩める。
その隙をついて抜け出そうとして――。
「っと、落ち着いて、ね?」
結局失敗してしまう。
無理。何をしてもこの男の人からは逃げられない。
そう気付くと頭の中が真っ暗になってしまった。
――その男の人は、先生は信じられるよ。
また、あの声だ。
いったいどこから聞こえてくるのだろう。誰が話しているのだろう。
あなたは誰? 私を連れてって。
そう頭の中で訴えても、何も返ってこなかった。
「そうだ。君の名前を考えようか」
男の人が私の背中をポンポンと叩きながらそんな事を言い出す。
私は、る号生体誘導機25番。
そう言われていた。
名前という知識はあったが、私の名前がそれなのかは分からない。
「にこ、なんてのはさすがに安直すぎるよね」
でも、どうでもいい。
そんな事よりも逃げる方が大事。
「そうだなぁ。ちょっと捻って5かける5で25。5がふたつあるから、ごご……いつつ……う~ん、難しいなぁ」
のんきな声でそんな事を言っていても、私を拘束している力は弱くならない。
この人の言っている事は、表面だけ。私を油断させようとしているだけなんだ。
――違うよ。先生は本当に私達の事を想ってくれてるよ。
この声は、なんなんだろう。
本当に。
分からない。
私の望んでいる事とは反対の事を言ってきているから敵の様に思うのに……胸の奥からは敵じゃないって想いが溢れてくる。
なんなんだろう。
「こ、い。漢字で恋って書いて『れん』って読ませるのはどうだろう。君の名前は恋。そう呼んでもいい?」
知らない。どうでもいい。
私は――。
「ただいま~」
結局、もう一人の女の人まで帰ってきてしまった。
逃げられない。
この男の人だけでも逃げられなかったんだから、二人になってしまったらもう……。
「は~い、貴女にお土産を持ってきましたよ~。あ、盗んでは来てないから安心してね。そんなものをプレゼントするような悪い大人じゃないゾ」
「……ごめんなさい」
何故か男の人が苦虫を嚙み潰したような表情で呻く。
「はい、小菊っていうお花」
突然私の視界に白、黄、ピンク、紫と、色んな色が飛び込んで来る。それと同時にふんわりと甘くて柔らかい匂いも私の鼻先をくすぐった。
何が何だか分からなくて、でも、何故か心の底から不思議な気持ちが噴き出してくる。
私は目の前のお花に、つい見とれてしまっていた。
「それからねぇ、絵本も持って来たのよぉ~」
「ああ、僕が読むよ」
「残念、文字なしでした」
男の人と女の人は楽しそうにそんなやり取りをする。
いつの間にか、男の人の手は私の体から離れ、絵本を手にしていた。
――今なら逃げられるかもしれない。
女の人は両手が花で塞がっているし、男の人は絵本を広げている。
今走り出せば――。そう思っても私の体は動かなかった。
絵本の表紙はお花に負けない位、鮮やかな色が踊っていて、その中に何があるんだろうと少し興味が湧いてしまったから。
「じゃあ一緒に見ようか、恋」
そう言いながら男の人は絵本を開いて――。
「あ――」
私の口から声が、目からは涙が零れ落ちる。
なんでこんなに、胸がぽかぽかしてくるんだろう。
絵本なんて一度も見たことがなかったのに、何故かとっても……懐かしい。
「気にいったかな?」
男の人が掌で優しく私の涙を拭ってくれる。
その大きくて暖かい手は、先ほどまで私を縛り付けるものだったはずなのに、何故かとても安心できた。
「じゃあ次に行こうか」
そうやってめくられる度に広がる新しい世界は、とっても胸が躍るもので、私は逃げる事も忘れて夢中でその世界を堪能したのだった。
「ねえねえ、お友達に会いたくない?」
耳元でそう囁かれ、私は思わず反対方向へと体を投げ出した。
膝から先の無い足をばたつかせ、ベッドのシーツを掴んで必死に移動する。
私がそんな風に逃げているのに、何故か二人は私を捕まえなかった。
そのまま私はベッドの端まで逃げると、枕を体の前に構える。
頼りない盾だけど、無いよりはマシだった。
「……大丈夫かな?」
「こんなに早く回復したんだもの。むしろあの子たちに会わせて刺激した方が良いかもしれないって思わない?」
「……じゃあ、任せるよ」
それから二人は二、三やり取りをした後、女性が入り口近くの机へと歩いていき、卓上に置かれていた何かを手に取った。
「美弥ちゃん由仁ちゃん、新しいお友達を紹介したいから今すぐ調整室に来なさ~い」
お友達ってなんだろう。
それにさっきの……何故か聞いたことがある様な……。
「恋。きっと仲良くなれると思うよ」
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それに私は――。
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