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第45話 籠の中のカナリアは、それでも歌い続ける
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しばらく床に転がっていた私だったが、だんだんと音のない空間に耐え切れなくなってきていた。
それに、やってしまったことを後悔しつづけても事態は解決しない。少しでも良くするためには行動しなければならないはずだ。
「ねえ」
私は決心すると、ナイフを弄んで暇をつぶしている見張りの男へと声をかけた。
この男も、きっと昨日まではただの普通の商人か使用人だったに違いない。私を拉致した人相の悪いごろつきとは違って、荒事には慣れていない感じの顔つきと風体だった。
「なんだ」
男は少し迷惑そうに顔を歪めて返事をする。
「貴方の名前はなに?」
「………………ロイド」
一瞬無視されたのかと思うほど長い沈黙の後、聞こえるか聞こえないか位の声で名前を告げられた。
「ありがとう、ロイドさん。私の名前は……」
「知ってるよ。知ってるから黙っててくれないか?」
鬱陶しそうにロイドは腕を振ってそう言うと再び沈黙する。でもそうしたら不幸まっしぐらな私がそれに従うはずもない。
「知ってるってことはさ。もしかして、見に来てくれた事あるんだ」
私は口を動かしながら、男の顔を記憶の中から探っていく。しかし、ヒットした件数はゼロ件だった。
「私何歌ってた? 激しい曲? それとも悲しい感じの? ねえねえ」
ロイドは私の事をひたすら無視していたのだが、しつこく尋ね続ける私に辟易したのか、色々だよ、とだけ言うと背中を向けてしまった。
……とはいえこれで突破口は出来た。最近の講演は傾向を決めて歌っているから、色々という事は何度も、少なくとも二回以上は講演を聞きに来てくれた事になる。
一度は偶然でも、二度三度は偶然じゃない。ロイドは自分の意志で私の歌を聴きに来ているはずだ。
「お願いがあるんだけど、いい?」
「ダメだ」
「じゃあ歌っていい?」
「…………外に声は聞こえない。ここは少し町はずれにある倉庫で、オ……商会関係者しか来ない。いくら叫んでも助けは来ない」
そのぐらいはさるぐつわを噛ませていない時点で大体察しがついた。でも私の目的はそうじゃない。
「じゃあ歌っても構わないんだ」
「……無駄だと言って」
「いいの?」
ロイドがついに沈黙する。
頭をガリガリと掻き、何度かため息をついた後、
「好きにしろ」
とだけ短く言った。
「じゃあ好きにするね。あ、お腹に力入りにくいから立ってもいい?」
「……無駄だと言っているのに何故歌うんだ」
「私がこんな状況で歌うのは、あの赤茶色の人に、私は負けてないぞって伝えるためかな」
それに私が歌中毒で歌ジャンキーな歌馬鹿だからだけれど、そんな事を言っても納得しないだろう。
この感覚は他の人には分からないかも。
「んしょっ……と」
私はゴロンゴロン床を転がって少しでも光の入る壁際まで移動すると、立ち上がって背中を壁につける。
うん、これでこけなくなったから……。
私は歌い始める。
負けないぞという意思を伝えるために。
声を病魔に奪われてもなお音楽に寄り添い続けている、歌と音楽を心から愛している人がくれたアニソンを。
――愛 just on my love――
この歌は、少々大人な愛を男性が女性へと情熱的に囁く歌だ。
自らの姉の為に人生を投げ捨てたアニメ本編と、ある意味よくマッチしている。
歌いながらふと思う。こんな風に情熱的に私を求めてくれる男性は現れてくれるのだろうか、と。
そんな人が居たら、こんな状況でも死ぬ気で助けに来てくれるのだろうか。
その逆は?
もし、なんていう答えが出ない迷宮にいざなわれたまま、私は空っぽな自分を埋めるかのように、熱の籠った言葉を連ねていった。
歌が終わると、私は大きく息を吐き、
「どうだった?」
と、たった一人の聴衆に感想を求めた。
「…………」
ロイドは無言のまま口を引き縛って何も答えてくれない。
私はちょっと残念に思いつつも、次の歌は何にしようかなと脳内でリストを広げる。
……ここでポニーテールの四十みたいなネタに走ってみようかな、なんて考えていたのだけれど……。
「なんで歌えるんだよ。俺は無駄だって言っただろ? 何の意味もないって。こんなことしても俺はお前を逃がしたりなんかしない。分からないのか?」
感情的になったロイドが、私に問いかける。でもこれは答えが欲しいんじゃない。
間接的にだが、私に歌うのをやめろと説得しているのだ。
ロイドにとって、今の私は気味が悪い存在だろう。訳の分からない化け物みたいな存在に見えるはずだ。
「歌ってさ。理由が必要なのかな?」
だから私は逆に問いかける。投げかけられた言葉に、ロイド自身で答えを見つけられる様に。
「何かを強く感じた時、何か不思議なもやもやっていうか衝動? が胸の中にできない? それで、何か自分の中にあるわけわからない感情を、とりあえず出したくならない? 私はその方法が歌ってだけ。いちいち意味だとか理由なんて考えてないよ」
理由とか意味は、聞いてくれる人がつけてくれればいい。そんな時があってもいいと思う。
歌にはいろんな顔があるから。
「でさ。その歌を聴いて、誰かがいいなぁって思ってくれたら、私は嬉しいな」
だから感想ちょうだい、なんて。
無視されるのが一番堪えるんだよねぇ。
まあ、この様子だと納得してないみたいだし? 無理そうだけど。なら……。
「じゃあ、どうせだから特別にリクエストに応えてあげましょう。どんな歌がいい? それなら、ゴマすりっていう理由ができるでしょ」
私はちょっとだけ胸を反らして恩着せがましく威張ってる感じを装ってみせる。
ひねくれ者の扱いに慣れ切った私は、こういう人は理由がある方が納得しやすい事をしっかり学んでいた。
「なんだそれ……」
「ほらほら、早く」
しばらくロイドは悩んでいた様子だったが、私の楽しそうな様子を見て、悩むだけ無駄だと悟ったのか、苦笑しながらわざとらしくため息をついた。
「……分かった。ちょうど退屈な事押し付けられたわけだし、こういう役得がでもないとやってらんねえよな。じゃあ、何かしんみりできる曲でも頼む」
「はいは~い。えっと……」
そして私はたった一人のために歌を披露したのだった。
片手で数えるには限界が来そうな程度歌った頃、唐突に扉が音を立てて開いた。
そこに居たのは、赤茶色の服を着たあの男――ではなく、彼に顎でこき使われていた男たちだった。
「おいおい、こんなところで、しかも直近で歌姫の歌を聴けるとか在り得ねえだろ。俺たちにも聴かせろって」
「そうそう。もうこういう歌を聴けるのも最後なんだぜ」
合計で六人もの男が、この薄暗い倉庫の中に入ってきてしまった。
……ちょっとそういう展開になるの? ってビクッとしたのは内緒だ。
商品は傷つけないって言ってたし、貞操の危機にはならなさそう?
私の心配を他所に、六人の男たちは私を囲むようにして床に腰を下ろした。
歌を聴く気満々みたいだ。
「売らないでいてくれたらもっと聴けるよ?」
「そりゃあ無理だな、姫さんよ」
「やっぱり?」
なんて軽口をたたき合ってみる。……本心だけど。
余裕だよ、っていう虚勢だけど、それが大事だ。
私はまだ折れてない。……諦めてない。
「……おい、今事務所に誰もいないんじゃないのか?」
ロイドが眉をひそめてそう言うと、他の男たちは笑いながら手を振って、
「大丈夫だよ。オ……あの人も居ないし。どうせ夜まで帰って来ねえよ」
気軽に答える。
どうにも彼らの忠誠心は低そうだった。
「……俺が詰めておく」
だがロイドだけは違ったのか、仲間たちの輪を外れて一人立ち上がると、扉へ向かって歩き出す。
取っ手を掴んでから、何かを思い出したかのように私の方へと振り向いた。
「……アンタ、飽きないのか? そんなに歌って」
「ぜんっぜん。まだ全員のリクエスト三、四巡する位歌えるよ」
「いや、体力の話じゃなくて、飽きないかって話だが……。まあ、いい。好きにしろ」
「うんっ、好きにする」
ロイドは肩をすくめると、扉の奥へと消えていった。
「なあ、姫さんはホントに俺らの要望通りに歌ってくれんのか? なら前聞いて気に行っちまったヤツがあるんだが、いいか?」
「もちろんっ」
そして倉庫の中に再び歌が生まれたのであった。
それに、やってしまったことを後悔しつづけても事態は解決しない。少しでも良くするためには行動しなければならないはずだ。
「ねえ」
私は決心すると、ナイフを弄んで暇をつぶしている見張りの男へと声をかけた。
この男も、きっと昨日まではただの普通の商人か使用人だったに違いない。私を拉致した人相の悪いごろつきとは違って、荒事には慣れていない感じの顔つきと風体だった。
「なんだ」
男は少し迷惑そうに顔を歪めて返事をする。
「貴方の名前はなに?」
「………………ロイド」
一瞬無視されたのかと思うほど長い沈黙の後、聞こえるか聞こえないか位の声で名前を告げられた。
「ありがとう、ロイドさん。私の名前は……」
「知ってるよ。知ってるから黙っててくれないか?」
鬱陶しそうにロイドは腕を振ってそう言うと再び沈黙する。でもそうしたら不幸まっしぐらな私がそれに従うはずもない。
「知ってるってことはさ。もしかして、見に来てくれた事あるんだ」
私は口を動かしながら、男の顔を記憶の中から探っていく。しかし、ヒットした件数はゼロ件だった。
「私何歌ってた? 激しい曲? それとも悲しい感じの? ねえねえ」
ロイドは私の事をひたすら無視していたのだが、しつこく尋ね続ける私に辟易したのか、色々だよ、とだけ言うと背中を向けてしまった。
……とはいえこれで突破口は出来た。最近の講演は傾向を決めて歌っているから、色々という事は何度も、少なくとも二回以上は講演を聞きに来てくれた事になる。
一度は偶然でも、二度三度は偶然じゃない。ロイドは自分の意志で私の歌を聴きに来ているはずだ。
「お願いがあるんだけど、いい?」
「ダメだ」
「じゃあ歌っていい?」
「…………外に声は聞こえない。ここは少し町はずれにある倉庫で、オ……商会関係者しか来ない。いくら叫んでも助けは来ない」
そのぐらいはさるぐつわを噛ませていない時点で大体察しがついた。でも私の目的はそうじゃない。
「じゃあ歌っても構わないんだ」
「……無駄だと言って」
「いいの?」
ロイドがついに沈黙する。
頭をガリガリと掻き、何度かため息をついた後、
「好きにしろ」
とだけ短く言った。
「じゃあ好きにするね。あ、お腹に力入りにくいから立ってもいい?」
「……無駄だと言っているのに何故歌うんだ」
「私がこんな状況で歌うのは、あの赤茶色の人に、私は負けてないぞって伝えるためかな」
それに私が歌中毒で歌ジャンキーな歌馬鹿だからだけれど、そんな事を言っても納得しないだろう。
この感覚は他の人には分からないかも。
「んしょっ……と」
私はゴロンゴロン床を転がって少しでも光の入る壁際まで移動すると、立ち上がって背中を壁につける。
うん、これでこけなくなったから……。
私は歌い始める。
負けないぞという意思を伝えるために。
声を病魔に奪われてもなお音楽に寄り添い続けている、歌と音楽を心から愛している人がくれたアニソンを。
――愛 just on my love――
この歌は、少々大人な愛を男性が女性へと情熱的に囁く歌だ。
自らの姉の為に人生を投げ捨てたアニメ本編と、ある意味よくマッチしている。
歌いながらふと思う。こんな風に情熱的に私を求めてくれる男性は現れてくれるのだろうか、と。
そんな人が居たら、こんな状況でも死ぬ気で助けに来てくれるのだろうか。
その逆は?
もし、なんていう答えが出ない迷宮にいざなわれたまま、私は空っぽな自分を埋めるかのように、熱の籠った言葉を連ねていった。
歌が終わると、私は大きく息を吐き、
「どうだった?」
と、たった一人の聴衆に感想を求めた。
「…………」
ロイドは無言のまま口を引き縛って何も答えてくれない。
私はちょっと残念に思いつつも、次の歌は何にしようかなと脳内でリストを広げる。
……ここでポニーテールの四十みたいなネタに走ってみようかな、なんて考えていたのだけれど……。
「なんで歌えるんだよ。俺は無駄だって言っただろ? 何の意味もないって。こんなことしても俺はお前を逃がしたりなんかしない。分からないのか?」
感情的になったロイドが、私に問いかける。でもこれは答えが欲しいんじゃない。
間接的にだが、私に歌うのをやめろと説得しているのだ。
ロイドにとって、今の私は気味が悪い存在だろう。訳の分からない化け物みたいな存在に見えるはずだ。
「歌ってさ。理由が必要なのかな?」
だから私は逆に問いかける。投げかけられた言葉に、ロイド自身で答えを見つけられる様に。
「何かを強く感じた時、何か不思議なもやもやっていうか衝動? が胸の中にできない? それで、何か自分の中にあるわけわからない感情を、とりあえず出したくならない? 私はその方法が歌ってだけ。いちいち意味だとか理由なんて考えてないよ」
理由とか意味は、聞いてくれる人がつけてくれればいい。そんな時があってもいいと思う。
歌にはいろんな顔があるから。
「でさ。その歌を聴いて、誰かがいいなぁって思ってくれたら、私は嬉しいな」
だから感想ちょうだい、なんて。
無視されるのが一番堪えるんだよねぇ。
まあ、この様子だと納得してないみたいだし? 無理そうだけど。なら……。
「じゃあ、どうせだから特別にリクエストに応えてあげましょう。どんな歌がいい? それなら、ゴマすりっていう理由ができるでしょ」
私はちょっとだけ胸を反らして恩着せがましく威張ってる感じを装ってみせる。
ひねくれ者の扱いに慣れ切った私は、こういう人は理由がある方が納得しやすい事をしっかり学んでいた。
「なんだそれ……」
「ほらほら、早く」
しばらくロイドは悩んでいた様子だったが、私の楽しそうな様子を見て、悩むだけ無駄だと悟ったのか、苦笑しながらわざとらしくため息をついた。
「……分かった。ちょうど退屈な事押し付けられたわけだし、こういう役得がでもないとやってらんねえよな。じゃあ、何かしんみりできる曲でも頼む」
「はいは~い。えっと……」
そして私はたった一人のために歌を披露したのだった。
片手で数えるには限界が来そうな程度歌った頃、唐突に扉が音を立てて開いた。
そこに居たのは、赤茶色の服を着たあの男――ではなく、彼に顎でこき使われていた男たちだった。
「おいおい、こんなところで、しかも直近で歌姫の歌を聴けるとか在り得ねえだろ。俺たちにも聴かせろって」
「そうそう。もうこういう歌を聴けるのも最後なんだぜ」
合計で六人もの男が、この薄暗い倉庫の中に入ってきてしまった。
……ちょっとそういう展開になるの? ってビクッとしたのは内緒だ。
商品は傷つけないって言ってたし、貞操の危機にはならなさそう?
私の心配を他所に、六人の男たちは私を囲むようにして床に腰を下ろした。
歌を聴く気満々みたいだ。
「売らないでいてくれたらもっと聴けるよ?」
「そりゃあ無理だな、姫さんよ」
「やっぱり?」
なんて軽口をたたき合ってみる。……本心だけど。
余裕だよ、っていう虚勢だけど、それが大事だ。
私はまだ折れてない。……諦めてない。
「……おい、今事務所に誰もいないんじゃないのか?」
ロイドが眉をひそめてそう言うと、他の男たちは笑いながら手を振って、
「大丈夫だよ。オ……あの人も居ないし。どうせ夜まで帰って来ねえよ」
気軽に答える。
どうにも彼らの忠誠心は低そうだった。
「……俺が詰めておく」
だがロイドだけは違ったのか、仲間たちの輪を外れて一人立ち上がると、扉へ向かって歩き出す。
取っ手を掴んでから、何かを思い出したかのように私の方へと振り向いた。
「……アンタ、飽きないのか? そんなに歌って」
「ぜんっぜん。まだ全員のリクエスト三、四巡する位歌えるよ」
「いや、体力の話じゃなくて、飽きないかって話だが……。まあ、いい。好きにしろ」
「うんっ、好きにする」
ロイドは肩をすくめると、扉の奥へと消えていった。
「なあ、姫さんはホントに俺らの要望通りに歌ってくれんのか? なら前聞いて気に行っちまったヤツがあるんだが、いいか?」
「もちろんっ」
そして倉庫の中に再び歌が生まれたのであった。
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