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第39話 引き返せない真実
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「ご、ごめん、ね? 心配、させちゃった」
カチカチと歯の根を鳴らしながらベアトリーチェが謝罪する。
雨から逃れ、温かい室内へと移動したことで、少しだけ体力を取り戻したのだろう。
とはいえ安心するにはまだまだ程遠い。
ダンテは「無理をするな」とだけ告げると、ベアトリーチェを抱きしめたまま、彼女の髪を手のひらで押さえつけ、水分を絞り出しては手を振って脇に捨てる。
「ほ、ホントは、もっと早く、帰ろうと思ったんだけど、もう少しだけって、思ったら、こうなっちゃった」
雨に濡れた屋根は滑りやすい。
体温を失って足元がおぼつかなくなった状態で降りようとすれば、滑落して死ぬ危険もあった。
ベアトリーチェらしいといえばらしい理由に、ダンテはため息をつく。
「お前は、馬鹿だ」
「……そだね」
ベアトリーチェは、ダンテに罵倒されているというのにどこか嬉しそうな笑みを浮かべる。
反応が貰えたから嬉しい、などといった悲しい理由からではない。
言葉の裏側に、確かな想いを感じ取ったからだ。
「俺が来なかったらどうなってたと思うっ」
「ごめんね」
「まったくだ、まったくだよっ」
ダンテは震えながらベアトリーチェを抱きしめる。
本当は先ほど脱ぎ捨てた上着からハンカチを取り出し、それでベアトリーチェの水気を拭きとってやればもっと彼女のためになるのだろう。
しかしダンテはそれが出来なかった。
したくなかった。
失われてしまったかもしれないぬくもりを、ずっと胸の中に収めて感じていなければ不安で押しつぶされてしまいそうだったからだ。
「……良かった」
ダンテが声を震わせながら、ひときわ大きく息を吐き出す。
「無事で」
嘘をつき続けなければならなかった詐欺師が、緊急事態を前にそのことを忘れて本音を吐露してしまっていた。
「……うん」
おずおずと伸ばされたベアトリーチェの手が、ダンテの背中に回る。
本当ならばダンテは今すぐにでもベアトリーチェを突き飛ばさなければならないのに、ダンテは更に強い力でベアトリーチェを擁く。
ぬくもりがダンテからベアトリーチェへ。
想いはベアトリーチェからダンテへと移る。
この時この場でだけは許された抱擁。
必要だからと言い訳をして、ダンテはベアトリーチェを抱きしめ続けた。
「あっ」
ダンテの体温をもらって多少動けるようになったベアトリーチェが、突然悲鳴をあげる。
「どうした」
「ダンテさんの服、汚しちゃう」
「気にするな。それよりまだまだ体が冷たい。いいから黙ってくっついてろ」
雨水で濡れるくらい問題はないと、ダンテはもがくベアトリーチェの頭を自分の胸元に押し付ける。
しかしベアトリーチェが言いたいのはそんなことではなかった。
「違うの」
ベアトリーチェは頭を振る。
「私、髪の毛を染めてて……」
「そういえばお前の……父親が言ってたな」
ダンテは一瞬、ジェイドのことをベアトリーチェの父親と呼ぶべきかためらったのだが、結局そのまま口にする。
ダンテが育ての親であるサッチのことを父親と思っているように、ベアトリーチェもジェイドのことを父親だと思っているはずだからだ。
「あ、う、うん」
その読みは当たり、ベアトリーチェは素直にうなずく。
「お父さんが、アンジェリカさんに何か言われるかもしれないからって……。えっと、染料を櫛に塗って髪を梳いてるだけだから、雨で濡れたら溶け出してうつっちゃうよ」
先ほどまで、ダンテはベアトリーチェの髪の毛を何度も絞り、彼女の頭を胸元に押し付けるようにして抱きしめている。
今は光が無くてダンテも自身の状態を確認できないが、きっと全身真っ茶色に染まっているだろう。
「気にするな」
ダンテは軽く肩をすくめてからベアトリーチェとの密着を強める。
まったく気にならないわけではなかったが、諦めが入る程度にその告白は遅すぎた。
「お前が風邪をひかないことの方が大事だ」
「……うん」
一拍を置いてからうなずいたベアトリーチェは、ダンテの胸元に顔をうずめた。
「……あのね」
「なんだ?」
ベアトリーチェの声が多少くぐもって聞こえるのは、きっと顔をダンテに押し付けていることだけが原因ではないだろう。
「なんで、こんなに優しくしてくれるの?」
妹だから。
血を分けた家族だから。
なんて、すぐさま言えるはずもない。
それに、それよりも大きい理由がある。
「別に。俺は、甘いってよく言われるからだろ」
本当の理由を言えなかったダンテは、適当な理由を並べてごまかそうとする。
しかし、それが通じる相手ではない。
「それ以上のもの、受け取ってるよ?」
「……お前の思い違いだ」
抱き合っているのに体を軽くのけぞらせ、ため息をついてから応えるなど、嘘をなりわいにしているものがついたにしては、あまりにも下手過ぎた。
案の定、ベアトリーチェは顔を上げ、まっすぐに目をみつめて嘘だとダンテに告げる。
「そんなに優しかったら勘違いしちゃうよ」
離れなければ。そうダンテが思っても、体はまったくいう事を聞かず、勝手にベアトリーチェを抱きしめ続ける。
何故ならダンテはその言葉を何よりも望んでいたからだ。
愛している女性から、同じように愛していると告げられる。
それがどれだけ幸せで、どれだけ満たされることか。
一度も、誰も愛したことのなかったダンテが、想像するだけでも胸がいっぱいになってしまうほどなのだ。
現実に起こればきっと、それ以上の幸福感をダンテにもたらすことだろう。
「私は――」
でもそれは受け取ってはいけない。
決して。
「ダンテさんのこと――」
「言うなっ」
ダンテはベアトリーチェの言葉を遮る。
「言わないでくれっ。それは俺たちの間に在っちゃいけない言葉なんだ。俺に言ってはいけない言葉なんだ!」
「なんで? なんで私はダメなの? アンジェリカさんはいいのに、私は――」
「お前がミシェーリだからだよ!」
「――え?」
ベアトリーチェは、何故ここで自分の本名が出てくるのだろう、なんて言いたそうな、困惑した表情を浮かべている。
そんなベアトリーチェへ、ダンテは血を吐くような告白を続ける。
もう、止まれなかった。
「なんでお前なんだよ!」
一度決壊してしまえばもうどうしようもない。
せき止め続けていた想いが大きな感情の奔流となって溢れだす。
好きだから、愛しているから、止まれなかった。
「なんでお前がミシェーリなんだよ。ベアトリーチェじゃないんだよっ」
「……なに、言ってるの?」
ダンテはベアトリーチェの肩を掴み、顔をぐっと近づける。
彼女の琥珀色の瞳の中に、悲痛な表情を浮かべたダンテの顔が映った。
「俺はジュナスなんだ」
ダンテの苦悩とその理由を、ようやくベアトリーチェも理解する。
それはふたりにとって、あまりにも辛い真実。
「お前の兄で、血を分けた家族なんだよ」
「……え、え? 嘘?」
信じられない。
信じたくない。
絶対に愛し合ってはいけないなんて、辛すぎるから。
「お前なら分かるだろう。俺が嘘をついてるかなんて」
ベアトリーチェは今まで何度もダンテの嘘を見破ってきた。
今回もじっとダンテの瞳を見つめ、今までと同じように理解する。
ダンテが掛け値なしに本当のことを言っているという事を。
「え――なんで?」
教えられた真実をうまく呑み込めないのか、ベアトリーチェはいやいやと首を横に振る。
信じたくないのはダンテも一緒だった。
だがダンテは証拠を見てしまったのだ。
他人と言うのには無理があるほどに、産みの父であるガルヴァスとダンテは似すぎていた。
「だから、ダメなんだよ。そんな感情を持ったらいけないんだよ」
好きも、愛しているも、家族としての愛情を超えてはならない。
それが決められたことだから。
社会通念上の常識だからだ。
「…………」
ベアトリーチェは押し黙り、呆然とダンテをのことを見つめている。
その顔は、死んだはずの兄との再会を喜ぶ妹の顔などではない。
絶望に染まり、失恋の悲しみに濡れた乙女の顔だった。
「私、ひどいよね」
「何がだ?」
ダンテは、わざわざ聞かなくても分かる答えを問い返す。
「生きて会えたのに。お兄ちゃんが生きててくれて喜ばなきゃいけないのに……」
――悲しい。
ベアトリーチェの瞳に、また涙の粒が浮かび上がる。
決定的な言葉を言わなくとも全て伝わってしまう。
視線が、表情が、仕草が。
ベアトリーチェの全てがダンテに対する想いを発していて……。
それはダンテも同じ。
ただ、目の前に居るひとを愛していた。
「ベアトリーチェっ!」
ダンテ……いや、ベアトリーチェも相手の頬に手を伸ばし、自らの下へと引き寄せる。
額が触れ合い、頬がぶつかり合う。
だが、唇だけは、なにか見えない壁に阻まれているかのように触れ合う寸前で止まる。
決して触れ合ってはいけない箇所。
家族でしてはならない行為。
親愛を超えた男女の情を、結んではならなかった。
「なんで……」
その疑問はどちらの口から漏れたものだろうか。
いずれにせよこの真実は、既に心で深く繋がりあってしまった二人には――。
「今さら、だよ……」
――遅すぎた。
カチカチと歯の根を鳴らしながらベアトリーチェが謝罪する。
雨から逃れ、温かい室内へと移動したことで、少しだけ体力を取り戻したのだろう。
とはいえ安心するにはまだまだ程遠い。
ダンテは「無理をするな」とだけ告げると、ベアトリーチェを抱きしめたまま、彼女の髪を手のひらで押さえつけ、水分を絞り出しては手を振って脇に捨てる。
「ほ、ホントは、もっと早く、帰ろうと思ったんだけど、もう少しだけって、思ったら、こうなっちゃった」
雨に濡れた屋根は滑りやすい。
体温を失って足元がおぼつかなくなった状態で降りようとすれば、滑落して死ぬ危険もあった。
ベアトリーチェらしいといえばらしい理由に、ダンテはため息をつく。
「お前は、馬鹿だ」
「……そだね」
ベアトリーチェは、ダンテに罵倒されているというのにどこか嬉しそうな笑みを浮かべる。
反応が貰えたから嬉しい、などといった悲しい理由からではない。
言葉の裏側に、確かな想いを感じ取ったからだ。
「俺が来なかったらどうなってたと思うっ」
「ごめんね」
「まったくだ、まったくだよっ」
ダンテは震えながらベアトリーチェを抱きしめる。
本当は先ほど脱ぎ捨てた上着からハンカチを取り出し、それでベアトリーチェの水気を拭きとってやればもっと彼女のためになるのだろう。
しかしダンテはそれが出来なかった。
したくなかった。
失われてしまったかもしれないぬくもりを、ずっと胸の中に収めて感じていなければ不安で押しつぶされてしまいそうだったからだ。
「……良かった」
ダンテが声を震わせながら、ひときわ大きく息を吐き出す。
「無事で」
嘘をつき続けなければならなかった詐欺師が、緊急事態を前にそのことを忘れて本音を吐露してしまっていた。
「……うん」
おずおずと伸ばされたベアトリーチェの手が、ダンテの背中に回る。
本当ならばダンテは今すぐにでもベアトリーチェを突き飛ばさなければならないのに、ダンテは更に強い力でベアトリーチェを擁く。
ぬくもりがダンテからベアトリーチェへ。
想いはベアトリーチェからダンテへと移る。
この時この場でだけは許された抱擁。
必要だからと言い訳をして、ダンテはベアトリーチェを抱きしめ続けた。
「あっ」
ダンテの体温をもらって多少動けるようになったベアトリーチェが、突然悲鳴をあげる。
「どうした」
「ダンテさんの服、汚しちゃう」
「気にするな。それよりまだまだ体が冷たい。いいから黙ってくっついてろ」
雨水で濡れるくらい問題はないと、ダンテはもがくベアトリーチェの頭を自分の胸元に押し付ける。
しかしベアトリーチェが言いたいのはそんなことではなかった。
「違うの」
ベアトリーチェは頭を振る。
「私、髪の毛を染めてて……」
「そういえばお前の……父親が言ってたな」
ダンテは一瞬、ジェイドのことをベアトリーチェの父親と呼ぶべきかためらったのだが、結局そのまま口にする。
ダンテが育ての親であるサッチのことを父親と思っているように、ベアトリーチェもジェイドのことを父親だと思っているはずだからだ。
「あ、う、うん」
その読みは当たり、ベアトリーチェは素直にうなずく。
「お父さんが、アンジェリカさんに何か言われるかもしれないからって……。えっと、染料を櫛に塗って髪を梳いてるだけだから、雨で濡れたら溶け出してうつっちゃうよ」
先ほどまで、ダンテはベアトリーチェの髪の毛を何度も絞り、彼女の頭を胸元に押し付けるようにして抱きしめている。
今は光が無くてダンテも自身の状態を確認できないが、きっと全身真っ茶色に染まっているだろう。
「気にするな」
ダンテは軽く肩をすくめてからベアトリーチェとの密着を強める。
まったく気にならないわけではなかったが、諦めが入る程度にその告白は遅すぎた。
「お前が風邪をひかないことの方が大事だ」
「……うん」
一拍を置いてからうなずいたベアトリーチェは、ダンテの胸元に顔をうずめた。
「……あのね」
「なんだ?」
ベアトリーチェの声が多少くぐもって聞こえるのは、きっと顔をダンテに押し付けていることだけが原因ではないだろう。
「なんで、こんなに優しくしてくれるの?」
妹だから。
血を分けた家族だから。
なんて、すぐさま言えるはずもない。
それに、それよりも大きい理由がある。
「別に。俺は、甘いってよく言われるからだろ」
本当の理由を言えなかったダンテは、適当な理由を並べてごまかそうとする。
しかし、それが通じる相手ではない。
「それ以上のもの、受け取ってるよ?」
「……お前の思い違いだ」
抱き合っているのに体を軽くのけぞらせ、ため息をついてから応えるなど、嘘をなりわいにしているものがついたにしては、あまりにも下手過ぎた。
案の定、ベアトリーチェは顔を上げ、まっすぐに目をみつめて嘘だとダンテに告げる。
「そんなに優しかったら勘違いしちゃうよ」
離れなければ。そうダンテが思っても、体はまったくいう事を聞かず、勝手にベアトリーチェを抱きしめ続ける。
何故ならダンテはその言葉を何よりも望んでいたからだ。
愛している女性から、同じように愛していると告げられる。
それがどれだけ幸せで、どれだけ満たされることか。
一度も、誰も愛したことのなかったダンテが、想像するだけでも胸がいっぱいになってしまうほどなのだ。
現実に起こればきっと、それ以上の幸福感をダンテにもたらすことだろう。
「私は――」
でもそれは受け取ってはいけない。
決して。
「ダンテさんのこと――」
「言うなっ」
ダンテはベアトリーチェの言葉を遮る。
「言わないでくれっ。それは俺たちの間に在っちゃいけない言葉なんだ。俺に言ってはいけない言葉なんだ!」
「なんで? なんで私はダメなの? アンジェリカさんはいいのに、私は――」
「お前がミシェーリだからだよ!」
「――え?」
ベアトリーチェは、何故ここで自分の本名が出てくるのだろう、なんて言いたそうな、困惑した表情を浮かべている。
そんなベアトリーチェへ、ダンテは血を吐くような告白を続ける。
もう、止まれなかった。
「なんでお前なんだよ!」
一度決壊してしまえばもうどうしようもない。
せき止め続けていた想いが大きな感情の奔流となって溢れだす。
好きだから、愛しているから、止まれなかった。
「なんでお前がミシェーリなんだよ。ベアトリーチェじゃないんだよっ」
「……なに、言ってるの?」
ダンテはベアトリーチェの肩を掴み、顔をぐっと近づける。
彼女の琥珀色の瞳の中に、悲痛な表情を浮かべたダンテの顔が映った。
「俺はジュナスなんだ」
ダンテの苦悩とその理由を、ようやくベアトリーチェも理解する。
それはふたりにとって、あまりにも辛い真実。
「お前の兄で、血を分けた家族なんだよ」
「……え、え? 嘘?」
信じられない。
信じたくない。
絶対に愛し合ってはいけないなんて、辛すぎるから。
「お前なら分かるだろう。俺が嘘をついてるかなんて」
ベアトリーチェは今まで何度もダンテの嘘を見破ってきた。
今回もじっとダンテの瞳を見つめ、今までと同じように理解する。
ダンテが掛け値なしに本当のことを言っているという事を。
「え――なんで?」
教えられた真実をうまく呑み込めないのか、ベアトリーチェはいやいやと首を横に振る。
信じたくないのはダンテも一緒だった。
だがダンテは証拠を見てしまったのだ。
他人と言うのには無理があるほどに、産みの父であるガルヴァスとダンテは似すぎていた。
「だから、ダメなんだよ。そんな感情を持ったらいけないんだよ」
好きも、愛しているも、家族としての愛情を超えてはならない。
それが決められたことだから。
社会通念上の常識だからだ。
「…………」
ベアトリーチェは押し黙り、呆然とダンテをのことを見つめている。
その顔は、死んだはずの兄との再会を喜ぶ妹の顔などではない。
絶望に染まり、失恋の悲しみに濡れた乙女の顔だった。
「私、ひどいよね」
「何がだ?」
ダンテは、わざわざ聞かなくても分かる答えを問い返す。
「生きて会えたのに。お兄ちゃんが生きててくれて喜ばなきゃいけないのに……」
――悲しい。
ベアトリーチェの瞳に、また涙の粒が浮かび上がる。
決定的な言葉を言わなくとも全て伝わってしまう。
視線が、表情が、仕草が。
ベアトリーチェの全てがダンテに対する想いを発していて……。
それはダンテも同じ。
ただ、目の前に居るひとを愛していた。
「ベアトリーチェっ!」
ダンテ……いや、ベアトリーチェも相手の頬に手を伸ばし、自らの下へと引き寄せる。
額が触れ合い、頬がぶつかり合う。
だが、唇だけは、なにか見えない壁に阻まれているかのように触れ合う寸前で止まる。
決して触れ合ってはいけない箇所。
家族でしてはならない行為。
親愛を超えた男女の情を、結んではならなかった。
「なんで……」
その疑問はどちらの口から漏れたものだろうか。
いずれにせよこの真実は、既に心で深く繋がりあってしまった二人には――。
「今さら、だよ……」
――遅すぎた。
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