王子の俺が森でポツンと一軒家に住む理由

夏遠

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夢の異世界生活①

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 俺が真っ暗な世界でエンマと別れて、次に意識を取り戻した時、すぐ側には別の若い女が立っていた。エンマほどではないがものすごく綺麗な女だった。俺は思わず声を掛けた。 

「すいません。あの……。ここはどこでしょうか?」

 その声に驚いた女性は手に持っていた皿を落として割ってしまった。 

「あ、あの大丈夫ですか? 驚かせてすいません……」 

 そう聞くと、女性は何やら怪訝な面持ちで俺に近づいてきて 見下ろした。

「S"$DQK? UI0EzWE>K?」 

 全く意味の解らない言葉で話しかけてきた。そうか。さっきのやり取りが夢でないのであれば、俺は今魔法が使える異世界にいることになるのか。いや、さっきの世界も含めてずっと夢を見ているのか? それにしては何ともリアルだな。匂いや風の心地よさも感じる。もし本当に異世界に来たとするなら言葉が分からないのは当り前と言えば当たり前の話。知らない世界で言葉が通じるわけがない。でも、異世界転生って言葉とかすぐわかるんじゃないのかよ? 日本語喋っても自動翻訳で会話できるんじゃないのかよ!? いつの間にか色々な間違った非常識を植え付けられていた俺は勝手にそう思い込んでいた。しかし、現実はそんなに甘くなかった。そんな当たり前のことに気付かなかった俺は日本人として過ごしてきた記憶を異世界で三歳まで普通に育てられてきた子供に上書きしてしまっていたのだ。 

 それから俺は何とかその女性に言葉を伝えようと身振り手振りを使いながら日本語で話しかけ続けた。その行為は前日まで普通の子供だった俺とは全く違う生き物に映ったのだろう。当然だ。三歳と言えばもう十分に言葉で意思疎通ができる歳だ。昨日まで普通に会話をしていたのだろう。そんな子供が突然、流暢に知らない言葉を話し始めれば誰だって困惑し、恐怖を感じるだろう……。 

 そんな俺に怯えた女性は、何かを叫び部屋から飛び出してしまった。転生直前のエンマの笑みを思い出した。

「くそっ! アイツ! こうなることが分かってたんだ! ……やられた」 

 どうしようかと悩んでいた矢先、先ほどの女性が数人の白い服を着た男性を連れて戻ってきた。その男たちは俺を取り囲み、何やらよくわからない言葉を一斉にしゃべりだした。すると、男たちの持っていた杖のようなものの先端にはめ込まれた宝石が光り出し、俺にいきなり水を掛けてきた。後からわかったことだが、それは魔族の力や呪いの力を打ち消す破邪の聖水魔法だった。でも、俺は呪われたわけでも魔族に取りつかれたわけでもなく異世界の言葉をしゃべっているだけ。当然、何も変わらずただ水を掛けられビシャビシャになっただけだった。聖水を掛けても何も起こらないことで、呪いでも魔法の力でもないとわかった先ほどの女性は困惑しながらも濡れたままの俺を優しく抱きかかえてくれた。この時に二つの事が分かった。一つはこの世界には確かに魔法が存在しているということ。それからもう一つはこれが夢ではないということだ。冷たい水を大量に浴びせられても全く目が覚める気配がない。

 俺を優しく抱きしめてくれている美しい女性の名前はノート。後に分かったことだが、その人は生まれ変わった俺の母親だった。 昨日まで普通に会話をしていた息子が全く知らない言葉をしゃべるようになって戸惑ってはいたものの、そこは母親の愛情というものなんだろう。急にわけのわからない言葉をしゃべりだして他の人が気味悪がって近づかない中、ただ一人、再び会話ができる様に一つ一つ丁寧に言葉を教えてくれた。赤ん坊は言葉を苦も無く覚えていく。それが当たり前のように思っていたがこれは何も情報がないから出来ることだということを身をもって知った。俺は既に日本語が身についてしまっている。一度言語を覚えた人間は次の言語を覚える時、無意識に脳内で翻訳している。例えば机を見た時、見た物に直接言葉を当てはめていくことができる赤ん坊は机を見て”机”と覚える。これを日本人が英語を覚える場合、机を見た時に”机”という言葉を思い浮かべ、”机”は”デスク”と翻訳する。この翻訳が思いのほか厄介で、一つ一つの単語を脳内で翻訳していかなければならない。大人になればなるほど、覚えている言葉は多岐にわたる為、この翻訳作業が多くなる。しかも見たことも聞いたこともない言語と発音だ。わかる単語はただの一つもない。当然、通訳もいない。正直俺は何度も挫折しかけた。 

「そんな僕にノートは諦めることなく、長い時間をかけて言葉を教えてくれた。一つ一つ丁寧すぎる程に。本当にいい女だった。母親でなければ妻にしたかったよ。多分生まれ変わる前の僕より若かったしね。でも、言葉が分からないということ以上にどうせ記憶を引き継ぐなら生まれた直後にすればよかったと悔やんだ。だって既に母乳の時期が終わっていたからだよ。あんな綺麗な女性の乳首を吸う機会を逸してしまったことが何よりも一番悔やんだよ」 

 そう言う俺の言葉を聞いて、イーゼルは涙を浮かべながら本気で不快な表情を浮かべた。その顔を見て興奮した俺は端に置いてあった椅子を三人の中央に運んだ。この森で手作りした自慢の椅子だ。留め具の位置をずらせば背もたれが倒せる。こういうリクライニング機能を付けた椅子はこの世界にはない。目一杯倒せば少し寝そべった様な姿勢になれる。オットマン代わりの足台も運んできて椅子に腰を下ろし、ゆっくりと寛ぐ姿勢になった。首と手足を括り付けられ座ることすらできない三人はゆっくりと寛ぐ俺にそれまで以上の殺意を向ける。その視線に快楽を覚えつつ無視して話を続けた。 

「突然、意味の解らない言葉を流暢にしゃべる様になった気味の悪い子供と積極的に関わろうとしてくれるのはノートだけだった。僕達に関わる人間はほとんどいなかった」

 だが、ノートを取り巻く環境は寧ろ良くなっていたそうだ。息子が言葉をしゃべれなくなって同情したのか、今までよりみんなが優しくなったのだ。それまでのノートはとてもひどい扱いを受けていた。

 もともと王家に仕える侍女だったノートは魔力がとても低かった。この国では生まれてすぐに魔導書に触れる。魔導書には第一階位から第九階位まであり、第一階位は魔力が無いものでも開ける。第九階位の魔導書は存在こそするものの、この国に開けた者は歴史上一人としていなかったらしい。王族や特級階級の者でさえ第六階位の魔導書が開けない者も多数いる。そして、ノートは世にも珍しい第一階位の魔導書しか開けない者だった。魔力で優劣が決定するこの世界において、ノートは最低の存在だった。本来、王城で働けるものは少なくとも第三階位の魔法が使える必要がある。従者や兵士、雑用であっても然りだ。しかし、国一番の絶世の美人だったノートは王の目に留まり、その権限で城で王の側遣いとして召し上げられた。当然、魔力の持たないノートは城では皆に疎まれていたそうだ。
 
 ある日、酒に酔った王に手籠めにされたノートは子供を授かった。そして生まれたのが俺だ。兄が三人、姉が一人、妹が二人の計七人の異母兄弟の四男としてこの世界に生まれたのだ。通常、高い魔力を持つ者同士からしか高い魔力の子供は生まれない。それなのに第一階位の魔力の母から生まれた俺は何故か異常に高い魔力を持っていた。俺達の国は基本的には生まれた順に王位継承権が上位になる。俺は父親から見ると四男に当たるから、普通ならそのまま第四位の王位継承者だ。だが、ありがた迷惑なことに、この国では年齢以上に魔力が強いものが何より優遇される。魔力の持たないノートから、何故か異常な魔力を持つ俺が生まれた。間違いなくエンマが操作したせいだろう。そうして魔法が使えない従者だったノートは第四夫人になり、息子で四男の俺は第一王位継承者となった。

「僕はエンマに願った通り生まれつき異常に強い魔力を持って生まれることができたらしく、王である父上は僕に第一位王位継承権を与えた。そうなれば当然面白くない連中が出てくる。そう。兄さん達とそのお母君達だよ」

 俺たち異母兄弟の長男で本来の第一王位継承者であるキャンバスと、長女に当たるイーゼル。そしてその下に年の離れた三女で僕の妹に当たるパレットの三人の母である第一夫人は王家に次ぐほどの貴族の令嬢で、高い魔力を持っているエリートだ。クリップの母である第二夫人は一般の家系に生まれたが、とても高い魔力を持った娘で、王に見初められ第二夫人となった。第二夫人にはもう一人、クリップの双子の弟で第三王位継承者に当たるステープラが居る。第三夫人も貴族の出で、一人娘で次女に当たる俺と同い年の妹、ペンシルが居る。そして、第四夫人は僕の母親であるノートだ。 

 言葉を覚えるまで気づけなかったが、驚いたことにこの国の人の名前は日本語で文房具とよく似た発音だった。これは偶然? いや、幽現界の奴らが意図してそう名付けたのだろう。神のいたずらとでも言えばいいのか、名前なんてどうでもよかったのか……。何にしてもふざけた話だ。  

「クク……。これなら世界のどこかに野菜の名前の戦闘民族が居ても不思議じゃないな」

 思わず声が漏れた。三人は困惑した様子で僕を見つめていたが一つ咳ばらいをし、構わず話を続けた。

「自分の意志とは無関係に第四夫人になったノートにとって異常な魔力を持ち第一王位継承者となった僕の存在は足かせでしかなかっただろうね。ただでさえ魔力が小さく王城に居る事さえ分不相応だと蔑まれていたノートは俺を産んだことでそれまで以上に皆の母君に迫害され、王からは次期王の母として重圧を掛けられていた。そんな時、唯一の支えである一人息子が三歳になって急に不気味な言語を話す様になったんだから胸中穏やかではなかっただろう」 

 だが、実際は逆だった。俺が意味の解らない言葉を話す様になったことがきっかけで俺は本来の第四位王位継承者となった。まともにしゃべることができない者を王にはできないということだ。それからは周りの人間はノートを同情し、優しく接してくれるようになったらしい。

「それからのノートは比較的穏やかに過ごせていたようだ。それでも必死で僕に言葉を教えてくれたのは僕を再び第一王位継承者にするためじゃない。 ノートはただ、僕に普通に生活をしてほしかっただけだったんだ。それなのにノートは死んだ……。 ノートのなにがいけなかったんだ?」

 俺は空に向かって言った。エンマにこの声は届いているだろうか? 

「僕は言葉がしゃべれなかったけど小さい頃は楽しかった。この世界にある色々な遊びを兄さん達に身振り手振りで教えてもらって一緒に遊んだよね。だんだんと言葉が分かるようになって言語能力も五歳頃には他の子供達と大差の無い会話力を身に付け、六歳頃になってようやく他の子供達より高度な文法を習得できるようになった。言葉を理解できるようになれば大人の記憶を持った俺の方が当然理解力は高い」
 
 そしてもう一つ、生まれ変わるときにエンマにお願いした通り身体能力も人間としては極めて高かった。言語の時とは違い、身体能力に関しては過去の記憶や経験は大いに役に立った。ただ棒を振り回すだけでも棒の握り方、身体に合わせた正しい体重移動や必要なトレーニング方法など。にわかにではあるが、知っている知識と経験がある。生まれ持った身体能力の高さも相まって他の子供達より遥かに成長が早かった。ただ、残念なことにこの世界ではどれだけ体術が卓越していても、それは魔法を使う為の補助でしかないということだ。前衛に立つ者が身を守り時間稼ぎをするための技術であり、攻撃というより防御の為の技術だ。必殺技と言えるような技もなければ、人間を軽々と飛び越えるような跳躍力もない。あくまで人間としての常識の範疇での能力でしかない。とは言え、魔力、知力、身体能力ともに人並み外れた能力を持って生まれてしまった俺は、十四歳の頃には王国で歴代最強と称されていた八歳年上の長男、キャンバスに全ての面で上回っていた。この時になってようやくわかった。エンマは俺が願った全てを与えてくれていたことに。それなのに俺は生まれて間もなく言語が理解できない事、簡単に魔法や武器を使いこなせない事で最初はエンマを恨んだ。騙されたんだと。でも、普通に考えれば全く文化の違う異世界で三歳の子どもとして生まれ変わって同じように生活できるわけがなかった。そんな当たり前のこともわからないほど、あの頃の俺は平和ボケしていたのだ。生まれ変わったことを後悔し続け、ノートに支えられながら、それでも誰よりも必死にもがいて生きてきた。今なら心からエンマに感謝できる。彼女は俺に全てを与えてくれた女神だったんだ。

「言葉をしゃべれるようになり、全てが人並み以上になった時、僕は再び第一位王位継承となっていた。そして、独りになっていた。人間ってやつはどんな世界でも一緒だ……。相手が自分より劣っていると感じれば同情や哀れみの感情を持って優しく接してくれるが、身近にいる自分より優秀で恵まれた人間には妬み、嫉み、僻みの感情を持つ。特にそれが競う相手であればなおの事だ。エンマは生物は競い争うものだと言っていた。だが、野生の動物なら勝負に負ければ強者に従うかその場を去るだろう? 人間は平気で嘘をつき、人を陥れる。欲しい者の為なら死すらいとわずに……」

  こんなことになるのであればこんな並外れた能力なんて持つんじゃなかった。そうすればノートはきっと死なずに済んだはずなのに。
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