王子の俺が森でポツンと一軒家に住む理由

夏遠

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審判を下す女性②

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 目の前の女性はここに来て初めて笑みを見せている。しかし、俺はその美しさに気付くことさえできないほど動揺していた。

「は? 農夫? 半日? ど、どういうことだよ」

 俺は呆気にとられた。その顔を見た女は笑みを消し、やれやれといった様子で俺に説明を始めた。 

「半日というのはこちらの世界での半日です。こちらでの一日は内部でおよそ二十四年の時間が経過します。お亡くなりになられたのは十七歳の時でしたから約十七時間ですね。その世界は魔法の才能が全てを決めると言っても過言ではない世界でした。魔法が苦手だったアナタは魔法を使わずに生活するしかなかった。それで食べ物を自分で確保できる農家を選んだというわけです」

 相変わらず、淡々と喋る彼女の声が同様のせいかうまく聞き取れない。

「あの世界の女性が男性を選ぶ基準は容姿でもお金でもなく魔法の才能でした。それでも、愛する女性を巡ってアナタは決闘を申し込んだ。アナタが使える最大の魔法を全力で相手に放ちましたがアッサリと弾かれ逆に魔法で焼き殺されました。あの世界で決闘での殺人は一切罪にならない。それを知っていて明らかに格上の相手に勝負を挑み死んだ。よって自殺という扱いにしました。ちなみにあなたを殺した方はその女性と結婚し、幸せな家庭を築きましたが決闘とは言え殺人を犯しましたので死後は地獄行きになりました」

 女性は一切顔色を変えずに淡々と話す。逆に俺は青ざめ膝から崩れ落ちる様に地面に手を付いた。 

「う、嘘だろ? 自殺扱いにしたって、それをアンタが決めるのか?」

 コイツ何なんだ? いや、ここに来てから理解できたことなど何一つない。やはり夢を見ているのか? 

「そうです。マニュアルに則ってではありますが、アナタの担当は不本意ながら私に一任されています。そして、今の話も先ほど自分のログハウスで首を飛ばしたことも、全て事実です。でも、この魔法の世界での死亡はある意味評価に値します。よく頑張りました。生まれ持った才能だけですべてが決まってしまう世界で不運にも魔力をほとんど持たずに生まれ、それでも運命に抗おうともがいた。しかし、生まれた瞬間に価値が決まる運だけの世界。結果は残酷です。ランクもDランクでかなり厳しい世界でしたから――」

 女は先ほどまでの冷淡は口調ではなく、優しい口調で過去の俺の頑張りをほめてくれた。 

「……あ、あの。さっきから言ってるDとかSSとかってなんだよ?」
 
 俺は急に優しくされたことで涙が出そうになる。それを隠す様に話題を変えて質問してみた。 

「生まれ変わった場所の生活のしやすさをランク付けしたものです。最も低いのがGランク。生まれて数日後には餓死することもざらにある世界です。地球上にも存在します。最も高いのはSSSランクです。アナタの前回住んでいた昭和後期から令和にかけての日本はA~SSランクに位置づけされています」

 女性はデバイスを操作し、何かのデータを確認しながら言った。 

「あれがSSランク? どこがだよ? 何の面白みもない、会社の言いなりになって仕事するだけの世界だぞ? 生まれてからずっと社畜になるためのレールを走らされて、自由を求めてレールから外れれば世間から爪弾きにされる世界だぞ? 常に他人の顔色をうかがって同調圧力でやりたくもない事を強制される世界のどこがSSなんだ? SSって言うなら一部の上級国民だけだろ?」

 女性が言うSSランクということに対して納得がいかなかった俺は、再び女性に対して高圧的な態度で訊ねてみた。すると、女性はまた呆れたような顔をして、 

「毎日安全に眠れ、お腹いっぱい温かい食事が食べられる世界ですよ?」 
「病気やケガをした時、国が助けてくれる世界ですよ?」 
「日々医療技術が発達し、大きな病気や怪我でも高確率で助かる世界ですよ?」 
「働けなくなってお金を稼げなくても国が保護してくれる世界ですよ?」 
「同調圧力? 他人との衝突を避け、助け合い精神から生まれたいわゆる和の文化ですよ?」
「皆がバラバラに好き放題生きていれば日本はこれほど発展しなかった。確かに自由に生きるのは誰しもが望むことでしょう。でも、それで幸せに暮らせる人は全体の何パーセントいると思いますか? 日本に住む多くの人は特に考えることなく与えられた課題をやり続けるだけで社会で生きていく術を身に付けることができます。もちろん競争はありますが、努力次第でいくらでも上を目指せるように長い時間を掛けて作り上げられたシステムです。確かに同じ日本であっても戦時中はDランクに位置づけられていましたが、アナタが生まれて死ぬまでの期間は、国全土でS~SSに位置づけされた国です。こんな世界は稀なんですよ。弱いものを皆で助けよう。嫌なことは皆で持ち回りで平等にしよう。不平不満を出さない様に多数派の意見を尊重しよう。それがアナタの言う同調圧力の産物です。特にアナタのような方にはこれ以上生きやすい世界はそうはないです。力の無いものから死を遠ざけてくれる国のどこが悪いのですか? そんな世界で自ら死を選ぶなんて……」 

 女性は興奮してまくし立てる様に言った。やけに日本の肩を持つな。過去に何かあったんだろうか? 女性は興奮した気持ちを落ち着かせるように息をふっと吐いて話を続けた。 

「それから、アナタの言う上級国民というものが私の考えるそれと同じかどうかはわかりませんが、ある程度の地位にいる方を特別視するのは仕方がない事です。例えば一国の首長が何らかの犯罪に手を染めてしまったとしたらそれを裁く事でどれほどの影響が出るか計り知れません。戦争の引き金にだってなり得るのですから」 

 そして、さらに冷静になった女はさらに静かな口調で話を続けた。 

「でも、ここは違います。生前の行いはここでは公平に審判されます。善行は加点、悪行は減点対象です。王であれど罪を犯せば地獄に導きます。生まれた環境下でどれだけ真っ直ぐに生と向き合い、他人と協調し、大切な人の為に生きられるか。それだけなんです」

 女性は理路整然と正論を叩きつけてきた。 

「そ、それがなんだってんだ! 生きやすい? そんなのは死んでないだけだ! 生きるってのはもっと楽しいものだろ!? 上級国民の子供として生まれてくればそれだけで楽しいに決まってるだろ! 金は捨てる程あって、好きな時に好きなところで好きなことができるんだぞ! 金があれば女だって……。前回が魔法が全てってんなら今回は金が全てだろ!」

 そう言って反論すると、女性は再び軽蔑するような眼差しで俺に言った。 

「……やっぱり私はアナタの事が死ぬほど嫌いです。もう二度と顔も見たくない。ならばアナタの望みは何ですか? 聞かせてください。私の権限でアナタの望む通りの世界に転生させてあげますよ」

 女性は俺と目を合わせず、デバイスを操作しながら言った。 

「……俺の望み通り。そうだな。やっぱり、魔法が使える世界がいいな。エルフやドワーフとか多種多様な種族がいて、その世界でとんでもなく魔法の才能に溢れた天才としてだ。魔法使いって言えば体力がないってイメージだけど身体能力も高くて剣の腕も超一流。それから家も出来るだけ裕福な方がいいな。王族だ。世界最大の王国の人間の王子! 容姿は眉目秀麗。誰もが一目で惚れるような男にしてくれ。そして、記憶を。今の記憶をそのまま維持してくれ。そうすれば必ず幸せな人生を送れる!」

 思いついた希望を恥ずかしげもなく口にしてみた。正直なところ今はまだ俺は夢を見ている心地でいる。夢の中ならやりたいことはやったもん勝ちだろ? そんな俺の言葉を聞いて女性の軽快な指の動きがピタッと止まった。 

「――記憶を? ……そうですか。清々しいほどの強欲っぷりですね。過去に似たようなことを願った者がいました。欲を全て満たせば幸せになれる? ふふ。まぁいいでしょう。全てを叶えてあげます。ですが、断言します。アナタはその欲の限りを尽くした人間に生まれ変わったとしても直ぐに後悔することになるでしょう。そして、今度はかつてないほどの過ちを犯す。ですが、これが最後のチャンスです。今回で七回目、もうやり直しはありません。次に自殺した場合はアナタには消滅してもらいます。天国でも地獄でもない。消滅です。どんな形であれ、アナタには他人を傷つけずに天寿を全うする以外の選択肢はありません」 

 女がそう言うと俺の足元が光り出し、その光は天に向かってまっすぐ伸びた。 

「最後に決めてください。生まれ変わった時、記憶は何歳から引き継げるようにするか。生まれてすぐに記憶を引き継いだ場合は脳が未発達なので記憶データの幾つかは三歳頃までに徐々に破損していきます。逆に三歳頃に記憶が引き継がれるようにすればほぼすべてのデータを生涯引き継ぐことが可能です」

 女性は俺にそう問いかけた。 

「そんなもん三歳からに決まってるだろ! 折角記憶を引き継げるのに破損したら意味ないだろ……バカか?」

 散々俺をこけにしてきた女性を罵る。その答えを待ってましたと言わんばかりに再び不敵な笑みを浮かべた女性はデバイスに何かを打ち込んで最後に強く指で叩いた。それと同時に俺は白い光に包まれ俺は足元から光の粒子のようになって地面に吸い込まれていく。 

「ア、アンタ名前は? また会えるか?」

 最後に女に聞いてみた。 

「……私の名前も対象者や国によってさまざま変化しますがアナタの国での名はエンマです。私はもう二度とアナタには会いたくありませんが、もし、もう一度アナタに会うことがあるとすればアナタが最上位の天国に行ける結果を出した場合、もしくは私の望んだ結果になった時のみです。私たちは最上位の天国に行く権利を得た者には一人一人丁寧にお見送りいたします。もしアナタのような人間が最高の結果を出すことが出来なたのなら私も、もう一度会ってみたいです。それではいってらっしゃい――」

その瞬間に俺は再び意識を失った。 

――

 次に目覚めた時、俺は薄暗く広い部屋のベッドの上に居た。結論から言うと、俺はこの転生を直ぐに死ぬほど後悔することになった。前の世界がどれほど平和で幸せな世界だったか。温かい食事と温かい家がどれほどの幸福なのか。どれほどの便利な道具に囲まれて暮らしてきたのか。この世界に来て十五年間、生まれ変わったことを後悔しなかった日なんて一日もなかった……。でも、不思議なもので死にたいと思ったことは一度もなかった。寧ろ死んでたまるかって気持ちだった。 

「十八になった今、ようやく生まれ変わったことに感謝し、生き甲斐を感じてるよ」 

 俺はあの時と同じように足を縄で縛り、首に括り付けた縄を確認している。ただし、その状態に陥っているのは俺自身じゃない。目の前で涙を流しながら手足を縛られ、口に幾つもの石を詰められて、それが零れ落ちない様に布で覆われた三人の人間だ。涙を流しながらも、モゴモゴと何かを言いたそうに怖い形相で見つめる一番ガタイの良い男性は俺の兄で第一王位継承者のキャンバス。その隣で怯えた表情でこっちを見ているのは腹違いの第二王位継承者のクリップ。そして、肩を上下に揺らし嗚咽を漏らしながら下を向いて泣いているもう一人はキャンバスの妹のイーゼル。全員俺の腹違いの兄姉だ。俺は、彼らがそれぞれが姿を確認できるように中心に向かって三角に並べ、縄で吊るして立たせている。彼らは今、座ることもできず、しゃべることもできない。それぞれを吊るしている縄は独立していて、目の前に自分を吊るしている縄が確認できるようにしてある。そして、それぞれ目の前の縄を切れば自分の首が飛ぶ仕掛けになっている。 

「エンマ……。見てるんだろ? 僕は今、いつでも他人を殺すことができる状況にある。でも、決して殺しはしない。もう一度君に会うために」 

 そう言って空に向かって話す俺を涙目で見つめる三人は何か言いたげに声を発しようとするが石が口を傷つけるせいでに大きな声は出せない。 

「……黙っていて下さいよ。兄さん、姉さん。僕は今、愛しいエンマと話しているんです。それに、どうせ兄さんたちは呪文を詠唱しないと魔法が使えないんだからどうすることもできませんよ」 

 俺の言葉を理解できない様子の三人は、気が触れた化け物でも見るかのような怪訝な表情で俺を見つめる。 

「ねぇエンマ。君はあの時言ったよね。人を死に至らしめる行為は減点だと。だから僕は彼らを殺さないよ。でも、こいつ等は僕の大切な友達を殺したんだ……。人に危害を加えたことなんてない、とても優しい奴だったのに。ただヴェノムウルフだってだけで……。僕はそんな罪のない生き物を殺した悪人達を縛っているだけ。さぁ審判してみてよ。僕と彼らのどちらが悪人なのか――」 

 そう空に語りづ付ける俺をじっと見つめ続ける三人は既に疲労困憊といった様子。当然だ。すでに三時間ほどあの状態のまま立ち続けている。座りたくても首が締まって座れない。口はずっと大きく開いた状態で三人とも血混じりの涎を垂らしっぱなしだ。でも、だからと言って死ぬこともできない。舌をかみ切りたくても口に幾つも詰められた石が邪魔で無理だし、その石はドングリ飴より一回り大きので飲み込むこともできない。手足は固く縛られ、文字通り手も足も出ない状態だ。 

「さあ、昔話の続きをしよう。転生した僕が直ぐに後悔したってとこからだったかな?」 

 俺がそう言うと先ほどまでとは違い三人とも特に反応を示さなかった。すでに三人は俺の話を聞く元気もないようだが、あの時と同じようにお構いなしに昔話を続けた。 
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