王子の俺が森でポツンと一軒家に住む理由

夏遠

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審判を下す女性①

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 ――気が付くと俺は真っ暗な場所にいた。あれ? 俺死んだはずだよな? そう思って下を確認すると薄明りの中に身体を確認することができた。あれ? 生きてる? さっきのは夢だったのか? 首を触って傷がない事を確認する。

「それにしても暗いな」

 そうつぶやくと頭上から「お帰りなさい」という声が聞こえたので驚いて見上げた。するとそこには逆さまになった状態で見たこともないデバイスから溢れ出す光で照らされたスーツ姿の綺麗な女性がいた。その姿は机らしき板と共にこちら向きに宙に浮かんでいて、光が漏れだすデバイスに目を向けたままだった。下半身は見えない。ああ、そうか。俺が仰向けに寝そべっているのか。ようやくその状況を理解した俺は上体を起こしてその女性に向き直した。 

「今回は結構長かったわね。とは言えSSでもダメなんじゃもう何やっても無理なんじゃない?」

 女性はこちらに目線を向け、あきれる様子で言った。長かった? SS? 何のことだ? 彼女とは初めて会うはずだ。立ち上がり数歩女性に近づきながら考えてみる。わからないことだらけで思考が追い付かないところを畳み掛ける様に女性は続けて言った。 

「結局また自殺しちゃったから一応規定通り再転生してもらうけど、アンタみたいな奴はもう地獄に落ちればいいと思うわ。特に今回は最悪。クズよ。アンタ」

 その女性は俺を見下す様に冷たい目線を向ける。 よく見ると信じられないほど美しい顔立ちだった。そのせいなのか、デバイスから漏れ出す光のせいなのか、蔑むような眼は異常に冷淡に見える。

「……アンタは誰だ? ここはどこだ? 再転生? SS? さっきから何を言っているんだ? 初めて会う人間にいきなりクズとは何様のつもりだ? どう見ても俺の方が年上だぞ?」

 好みのタイプとは言え、見ず知らずの女性にいきなり罵倒されイライラしてきた俺はすごむように言った。 

「……会うのは今回で六回目なんですけどね。いったいアナタは何度同じ説明をさせるおつもりでしょうか? まぁ仕事ですから仕方ないですね……んっ」
  
 女性は小さく咳払いをして喉を整え、改めて丁寧に話し始めた。 
 
「アナタは今回も自殺されました。覚えておられないでしょうが以前もお話しさせていただいた通り自殺された方はランダムに選ばれた場所に再転生していただき、一から人生を送り直していただきます」 

 目の前の女性は真剣な顔でわけのわからないことを言い出した。 

「アナタの前回の世界では輪廻転生とも呼ばれていますね。クリアの方法は様々ありますが、もっとも理想的なのが寿命です。人を傷つけず、天寿を全うしていただければ最上位の天国へ行ける権利を獲得します」

 クリア? 天寿を全うする? この女は何を言っている? 

「ただし、天寿を全うしていても生前に人を死に追いやる、もしくはその原因の一因になってしまった場合はランクが下がり下層の天国になります。そちらの言い方では地獄ですね。天国には全部で七階層、地獄には九階層あります。ちなみにここはアナタたちの言い方だと幽現界です。善行をすればポイントは加点され、悪行をすれば減点されます。アナタの国では徳とも呼ばれていますね」

 女性はどこかで聞いたような話を始めた。 

「次に病気です。こちらも上位の天国へ行ける方法の一つですが、病気の種類、その病気への向き合い方次第で階層が変化いたします。多くの場合は天国に行く近道となりますが、全く病気と闘う意欲がない場合や、治療を拒んだ場合などは自殺と同じ扱いを受けることもあるので注意が必要です」

女は淡々と話す。 「――あ、あの……」と話を止めようとするが、女性は俺の声を無視して話を続ける。 

「次に事故による死亡ですが、これは様々な要因がありますので死後に確認して検証を行う必要があります。例えばアナタが居た日本の場合で言うと、車の事故で死亡した場合は過失がゼロであれば同じく上位の天国に行く権利を得られます。しかし過失があれば、その割合に応じて階層は下がっていきます。仮に自分が原因の事故で死んでしまった場合、自殺と同じく再転生して人生をやり直してもらいます。他人を傷つけてしまった場合は地獄に行くことになります」 

 女はこちらを気にすることなく淡々と話し続ける。 

「それ以外にも例えば登山、危険地帯への旅行など自ら危険を承知の上で行った行為の中で事故に遭われて死亡してしまった場合はどんな自然災害や不運な事故であっても、事故ではなく自殺とみなされ再転生となります。自ら危険とわかって、不必要にその地に足を踏み入れたのであればそれは自殺志願と言わざるを得ないでしょう」 

「――おい! 待って……」今度こそ話を止めようと大きめに声を出してみるがやはり無視される。 

「他にも、例えば犯罪行為でその人を追い詰めて死なせてしまった場合は当然、地獄行きです。とはいえ、嘘をつくこと自体は大した罪には問われません。幼児だって怒られない為に嘘をつきますからね。嘘が人の為になる場合だってあります。他人を助ける為の嘘もありますよね? 他にも人を妨害したり、枷になったりすることも大した罪にはなりません。スポーツや学生時代の受験もいわゆる争いですよね? 嘘であれ争いであれ、より良く生きる為に必要な行為は縄張り争いする動物と同じく生きる上での生存競争とみなされますので悪行とはみなされません。しかし、それが原因で関係者を死に至らせた場合や、その要因となった場合は大きく減点となります」 

「おいって! なぁ! 聞けよ!」さっきよりさらに大きな声で呼びかけるがはやり届かない。 

「……特に判断が難しいのは戦争ですね。色々な状況に応じて審判の基準が変化します。人を殺す行為はどんな理由であれ悪行と見なされますが、それが人を守る為であれば減点にならずに済む場合もあります。とはいえ戦争自体は一部の人間の欲の為に引き起こしているものなのでいかなる場合も加点されることはありません。戦争で敵を多く殺すと英雄扱いされることもありますが、それはあくまでその世界での話。この審判の場においてはどんな理由であっても殺人です。生き物を殺す場合も同じく、生きる為の殺生や、害を与えるものであれば減点されない場合もありますが、基本的に殺すという行為で加点されることはありません」 

 ……ダメだ。もはや、この女は止まらない。 

 こちらの言葉を全く聞かずに延々と話し続ける女性にイライラしながらも先ほどの自分のライブ配信と重なって少し自己嫌悪した。俺もこんな感じだったのか? そんな俺の気持ちにはお構いなしに女性は更に話を続ける。

「最後に自殺です。自殺はどんな理由であれ再転生の対象となります。仮にその行為が他の人の命を救う為であったとしても天国ではなく再転生となります。何らかの事故と自殺の判断が付きにくい場合などの時は様々な状況を解析し、審判されます。ただし、自殺する前に誰かを殺したりしていた場合はその時点で地獄行きとなりますが――」 

「……。」もうどうせ無視されるだろうと思い、とりあえず黙って聞くことにした。 

「あなたの場合は尤も最低レベルの自らの意志による自殺ですね。釈明の余地もありません。今までいろいろな自殺を見てきましたがその中でも最悪の部類です。見ていた人の中には精神的なダメージを負って病院に運ばれた方もいます。そのうちの一人の女の子は以前からアナタを純粋に応援している子でした。可哀そうに……。何のうらみがあれば自分を応援してくれている赤の他人にこんな最悪な映像を見せようと考え付くのか……。血界? 吐き気がしますね。ショックで死ぬ人が一人でもいれば即刻地獄に落とすことができたのに――」

 女性は怒りを堪えるような口調で蔑んでくる。 

「ちょ、ちょっと待てよ! 何で知ってるんだ! アンタも見てたのか? 俺のライブ」 

「――見てませんよ。アナタに一ミリも興味なんてありません。仕事上アナタがどのように自殺を図ったのかを知る必要があるから見せて頂いただけです。本当にクズですね。自殺だけでも罪なのに他人にその映像を見せつけるなんて……ライブの準備をしている姿も見させてもらいました。わざわざ時間が来たら自動的に首を飛ばす装置を時間と労力をかけて造り、首が飛んだ後、身体が真っ直ぐカメラに向かって倒れる様に横倒れ防止の手すりを椅子に取り付け、その椅子の角度も前傾にし、確実に前方に倒れる様に工夫したり、何度もシミュレーションしていいカメラのスマホに機種変更して、設置位置にもこだわって……。何が何でも首が飛んだ後の自分の身体をカメラに映そうっていう執念が本当に気持ち悪い! そこまでして他人を傷つけたかったのですか? そんな無駄な時間があるなら生きるための努力をしろよ! クズが!」

 怒りを隠す事すらしなくなったこの女はさらに辛辣な態度で俺を蔑む。 

「――ア、アンタに何が分かるんだよ! ブラック企業で奴隷のように扱われて、頑張ってきたことがようやく報われるようになったと思ったら、急に現れて有名人ってだけの理由で長い時間をかけて獲得した視聴者を奪われた。それでも何とかしようと思って自分なりに必死になって頑張ったのに人に騙されて……。俺みたいに不幸な奴いるか? ……思えば生まれた時から不幸だったんだよ! 低収入で共働きの親に育てられ、金がないからってろくに習い事もさせてもらえず、それでも何とか親の期待に応えようと自力で頑張って勉強して、それなりの大学に入って、結構いい会社に就職できたと思ったのにブラック企業だぞ?」

 興奮して涙目になって自分の不幸を訴える俺をさっきまで蔑むような眼差しで見ていた女性は憐れむような眼に変わっていた。 

「……不幸?」 

 女性の顔は冷たさを通り越して殺意すら感じる程になっていた。

「大きな病気も不自由もない健康な身体に生まれて不幸ですか?」 
「毎日死に怯えることなく安全快適に眠れる環境が不幸ですか?」 
「毎日食べるものに困らず、好きなものを食べられて不幸ですか?」 
「子供の頃から両親と一緒に過ごせて不幸ですか?」 
「そんな両親にキャンプに連れて行ってもらった事が不幸ですか?」 
「勉強する為の多くの時間とお金を与えられて不幸ですか?」 
「便利な道具を使って好きなことを好きなだけやってきて不幸ですか?」 

 そう問いかける女性にすかさず反応した。 

「――そ、そんなの親の当然の義務だろ! 子供を健康に育てるのも、学校に行かせるのも、食事を与えるのも、遊びに連れて行くのも勝手に生んだ親の責任だろ? やるのが当然の義務だ! 俺は、いや、俺たちは身勝手な大人たちの無責任な子育ての犠牲者なんだよ! SNSを見てみろよ。皆幸せそうに、楽しそうに毎日過ごしている。俺だって親の言う通り学校に行って、勉強して。そうすれば幸せになれるって騙された! 実際、言われた通り少しでもいい会社入って、奴隷のようにこき使われながら必死で頑張ったんだよ! ……自由になりたい! みんなに認められたい! 他の奴より幸せになりたい! そう思って何が悪いんだよ!」

 興奮して大声で叫ぶ俺を見る女性の目はもはや感情すら感じない。俺が会社を辞めてYouTuberとして生きていくと言った時の母親の目にそっくりだった。 

「……では、アナタにとって幸せとは何ですか? いや。アナタに限らず、アナタと同じ国の同じ年代から自殺してここに来る人は結構いるんです。私にはとても理解できません。これだけの環境に生まれてきたことを不幸と思ってしまう理由が……。いいえ。……もういいです。アナタに言っても仕方がない。さっさとガチャを引いて転生してください」

 凄く冷淡な口調で、真っ直ぐに向けられ為を見て、俺の興奮も一気に冷めた。 

「……その、さっきから言ってるガチャって何だよ? SSって?」

 これ以上この話を続けたくない俺は話題を変えることにした。 

「……はぁ。そうですね。すいません。説明不足でした。というか、すでに何度も説明してるんですが……」

 そう言ってデバイスを操作し、目の前に見たことのない立体映像を浮かび上がらせた。いわゆるガチャガチャの様だが、すごく未来的で豪華な形状だった。ゲーミングガチャとでも言えばいいのか? 

「この装置は次に生まれる世界をランダムで決める機械です。今回この形状になっているのはアナタの深層心理によって分かりやすく変化した姿です。正式な名称は特にありません。形状も対象者によってさまざまな形に変化します。ルーレットだったり、福引のガラガラだったり。カードだったり。魔法が使える世界から来た人の場合は魔法で選ばれることもあります」 

「輪廻転生って地球以外もあり得るのか!? 魔法? そのガチャの中には魔法が使える世界とかもあるのか?」

 彼女の口には似つかわしくない、予想もしなかったものすごく心惹かれるワードが飛び出し食いついてみた。 

「はい。私からすれば逆に、死んだら必ず都合よく地球に生まれ変われるなどと思っているのかが理解できませんが……」

 女はあきれ顔で俺を見る。 

「とにかく、魔法がある世界になるかもしれないし、同じ地球の過去や未来の別の国になるかもしれない。対象となるのは少なくとも人間が存在し、文明が存在し、生活が営まれている場所。そしてアナタが住んでいた時代から大凡百年ほど先の未来までの時代です。人間が想像しうるありとあらゆる世界が存在し、その中からランダムで選ばれた世界で天寿を全うしてもらいます」

 女性は感情を捨て去り事務的に会話を進める。 

「魔法の世界かー……。いいなー。そんな世界に生まれ変わったら楽しいだろうなー」

 夢想する俺にすかさず物言いを始める女性。 

「……アナタは既に魔法の世界を体験していますよ。その時は半日ちょっとで戻ってこられましたが……。魔法が使える世界で魔法が苦手だったアナタは農夫をやっていたのですが好きだった女性を魔法の才能がある友人に奪われ、決闘でその男を倒そうとしましたが返り討ちに遭い死にました」

 女は初めて笑い顔を見せた。完全に人を馬鹿にしている笑いだ。 
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