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第一章 冒険者
第六話 町と出来事と③
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関所を出た颯太とシエルは、商店街のような賑わいを見せる大通りを歩いていた。
辺りを見渡すと、地球ではなかなかお目にかかれないような店が立ち並んでいる。
(賑やかだなぁ。さっさと服屋探して、シエルの服買わないと。あ、でも先に飯か?)
ここに来るまで二人は何も食べてなかった。
倒した魔物の肉を食べても良かったのだが、まだこの世界の常識に疎い颯太は、普通の動物と同じ調理法で良いのか分からなかった為、安全策をとって手を付けなかったのだ。
道中颯太の背中におぶわれていたとはいえ、シエルもかなり疲れているだろう。
颯太はシエルの頭を撫でながら尋ねる。
「シエル、まだ歩けるか?」
「う、ん。大丈、夫」
シエルは力強く頷いた。
それでも、こちらに気を遣ってくれているのが丸分かりだった。
見上げた空はオレンジ色に染まっている。
いつの間にか夕方になっていたのだ。
颯太は少し考え、シエルに言った。
「悪いシエル。お前の服、明日でも良いか?」
「?」
「もうそろそろ日も落ちるし、早めに今日の宿を探そう」
疲れているだろう、と尋ねても多分否定されるので、遠回しに休憩しようと提案する。
シエルは少し迷う素振りを見せたが、遠慮がちに頷いてくれた。
颯太はシエルの手を引いて、宿屋を探しに市場を通り抜けた。
宿屋が多く点在していたのは、町の南通りだった。
どの宿に入ろうか悩んでいた時、不意に通りの奥から人が言い争っている声が聞こえた。
もう大分日も落ちている暗い路地裏で、喧嘩でもしているのだろうか。
「離してください!しつこいですよ!」
「良いじゃん、ちょっとくらいさぁ」
「仕事なんか放り出してさ、俺達とイイコトしようぜ」
会話からして、二人の男が一人の女の子をしつこくナンパしているようだ。
これ以上問題には巻き込まれたくはないが、聞こえてきた内容が内容だけに見過ごすのも憚られる。
颯太は溜息をついてシエルに少しの間近くに隠れているように伝えて、真っ直ぐその路地裏の入り口に行った。
案の定そこに居たのは、難いの良い男二人と白いエプロンを着けた少女だった。
どうやってこの状況を脱するか、少し考えた颯太は、息を吸い少し大きめの声で言った。
「やっと見つけた!」
「「「!?」」」
突然響いた声に、路地裏に居た三人はかなり驚いて颯太の方を振り返った。
「探したよ。なかなか戻らないから、女将さんが心配してた。早く戻ろう」
「…ぇ…?」
少女は突然の出来事に若干混乱している様子だったが、颯太は目で自分に合わせるよう指示した。
どうやら伝わったようで、少女は男達に気が付かれない程小さく頷き返して、颯太にパッと笑顔を向けた。
「あ、ごめんなさい。すぐ戻るわ。教えてくれてありがとう!」
「な、なんだぁ?」
「関係ねぇだろ?引っ込んでろ、よ!」
男達は自分の目的を邪魔されたことに苛ついているようで、颯太の肩を突き飛ばしてきた。
その拍子に、颯太の長い、今は白銀色の髪が乱れ、彼の整った顔立ちが顕になる。
それを見た男達は何を勘違いしたのか、先程とは打って変わってデレデレとした顔で猫なで声を出してきた。
「お、なかなかの上玉じゃん」
「丁度良いし、四人で遊ぶか?」
「…は?」
「さっきは突き飛ばして悪かったなぁ。お詫びに俺達が何か奢ってあげるぜ」
「君も来いよ」
「……」
いつもの彼なら、早々に自分が男であることを教えるのだが、今は状況的に反論する方が面倒くさいと判断した。
なので…
「…ごめんなさい。私、女将さんにこの子を早く連れてくるように言われてるの。だからお兄さん達とは遊べないわ」
全力で猫を被ることにした。
相手を翻弄するかのように、上目遣いに男達を見上げて。
「そ、そっか。じゃあまた今度遊ぼうぜ」
「ま、またな」
本人の想定以上に効果抜群だったらしく、男達はどぎまぎとした様子でその場を立ち去った。
男達が通りの角を曲がって見えなくなったところで、颯太はボソッと、美少年が絶対に人には見せてはいけないであろう顔で呟いた。
「一昨日来やがれってんだ。この変態ロリコン野郎共が」
今回は相手の勘違いを否定し、余計な面倒事を増やさない為に女性と思わせたまま相手を追い払ったが、颯太にも男としてのプライドがある。
自分が一般的な高校生男子より声が高く、実年齢よりも幼く見えてしまうのは、自分の身体的個性なので百歩譲って仕方ないにしても、女装しているわけでもないのに女性に間違われるのは正直流石に辛いのだ。
実のところ、颯太の中学時代、何度か会話したことがあるのにも関わらず、彼が男だと気が付かずに告白してきた奴らは居たのだ。
それも結構な数で。
その度にげんなりしてしまう。
「俺、男なんだけど」と。
…ちなみに、その中で行き過ぎた発想を持ったりしつこく迫ろうとした男達は、謎の剣道少女と空手少年によって粛清されているので、颯太の貞操は未だに守られている。
閑話休題
これでどうにか、絡まれていた少女を助けることが出来た。
「大丈夫だった?」
少女は、振り返ってきた颯太に深々と頭を下げて彼にお礼を言う。
「ありがとうございます。助かりました!」
「突然の茶番だったのに、君がしっかり対応してくれたからね。実力行使にならなくて良かった」
「あの人達、強そうですもんね」
「…まあ、そうだね」
どうやら少女は、颯太の体躯を見てさっきの男達には勝てないだろうと判断したらしい。
そういうつもりじゃないけど、と思いながら適当に返事していた颯太の背中へ、不意に飛び込んでくる気配があった。
「っと!…シエル?」
「……」
ぎゅっと背中から颯太のことを、これでもかと言うぐらいに強く抱きしめてくるシエル。
どうしたのかと、身体を捻って彼女の様子を伺うと、シエルはか細い声で呟いた。
「…心配、した…」
本当に、とても小さい声だったが、微妙に震えているのが分かる。
抱きしめてくる身体も震えている。
(…失念してたな…)
颯太は頭を掻いた。
基本的に颯太は、彼の実力を知っている綾乃と大輝と共に過ごして来た。
二人には、こんな事で今更心配されはしない。
彼の事を知らない人から見れば、今回の颯太の行動はとても危険だったのだ。
まだ出会って間もないシエルには、自分の事を全くと言っていい程、ほとんど何も話していない。
颯太に「隠れていろ」と言われた時、引き止めたかったし、颯太が男の一人に突き飛ばされた時、思わず悲鳴を上げてしまうところだった。
彼女には、自分よりも何倍も大きな身体をしている強そうな男達に、颯太が殺されたりしないか怖かったのだろう。
颯太はシエルの頭を撫でる。
「ごめん。ごめんな、シエル。心配かけたな」
「…お兄ちゃんの、ばか…」
「!…そうだな、俺は馬鹿だ」
シエルはその後暫く颯太から離れず、彼に頭を撫でてもらっていた。
~~~
時は少し遡り、颯太達がまだクレイドルの町に到着する前の話。
「っやあ!」
「!…クソッ!まだまだぁ!」
レイドナルク城で、勇者二人、綾乃と大輝が素手の模擬戦をしていた。
今のところ試合は拮抗しているが、やはり男子と女子ではパワーや体力に差があり、徐々に綾乃が押されていた。
体制を立て直す為に綾乃が距離をとった瞬間、それを狙った大輝が鋭い回し蹴りを放つ。
綾乃は辛うじてそれを腕でガードするが、蹴りの勢いに押し負けて飛ばされる。
「きゃ!この…やってくれるわね、大輝!」
咄嗟に、わざと自分で力の働く方向に飛んだ綾乃は今度こそ体制を立て直し、大輝に向かって行く。
「反応鈍ってるんじゃねぇのか…って、うお!危ねえ…綾乃の方が容赦ねぇじゃんか!」
綾乃が大輝の顔面に目掛けて、綺麗な右ストレートを放ったのだ。
大輝は面を食らったが、それを両手で受け止める。
綾乃相手に、女の子だからと手を抜くと痛い目を見る。
それは幼馴染みの二人の共通認識だ。
幼い頃から男子二人、それもかなりの実力者である颯太達と共に修練を積んできたのだ。
パワーも体力も一般女子高生の域を超えている。
大輝は内心、冷や汗ダラダラだ。
そんなギリギリの攻防を繰り広げる勇者二人を外野から眺めているのは、颯太のパーティーメンバー五人であった。
________________
颯太には自分が童顔である自覚はありますが、美少年と呼ばれる程に顔立ちが整っているという自覚はありません。
彼の貞操を守る、謎の剣道少女と空手少年は一体誰でしょうねー(棒読み)。
すっごい中途半端ですが、ここで切ります。
今回が六話なので閑話入ります。
辺りを見渡すと、地球ではなかなかお目にかかれないような店が立ち並んでいる。
(賑やかだなぁ。さっさと服屋探して、シエルの服買わないと。あ、でも先に飯か?)
ここに来るまで二人は何も食べてなかった。
倒した魔物の肉を食べても良かったのだが、まだこの世界の常識に疎い颯太は、普通の動物と同じ調理法で良いのか分からなかった為、安全策をとって手を付けなかったのだ。
道中颯太の背中におぶわれていたとはいえ、シエルもかなり疲れているだろう。
颯太はシエルの頭を撫でながら尋ねる。
「シエル、まだ歩けるか?」
「う、ん。大丈、夫」
シエルは力強く頷いた。
それでも、こちらに気を遣ってくれているのが丸分かりだった。
見上げた空はオレンジ色に染まっている。
いつの間にか夕方になっていたのだ。
颯太は少し考え、シエルに言った。
「悪いシエル。お前の服、明日でも良いか?」
「?」
「もうそろそろ日も落ちるし、早めに今日の宿を探そう」
疲れているだろう、と尋ねても多分否定されるので、遠回しに休憩しようと提案する。
シエルは少し迷う素振りを見せたが、遠慮がちに頷いてくれた。
颯太はシエルの手を引いて、宿屋を探しに市場を通り抜けた。
宿屋が多く点在していたのは、町の南通りだった。
どの宿に入ろうか悩んでいた時、不意に通りの奥から人が言い争っている声が聞こえた。
もう大分日も落ちている暗い路地裏で、喧嘩でもしているのだろうか。
「離してください!しつこいですよ!」
「良いじゃん、ちょっとくらいさぁ」
「仕事なんか放り出してさ、俺達とイイコトしようぜ」
会話からして、二人の男が一人の女の子をしつこくナンパしているようだ。
これ以上問題には巻き込まれたくはないが、聞こえてきた内容が内容だけに見過ごすのも憚られる。
颯太は溜息をついてシエルに少しの間近くに隠れているように伝えて、真っ直ぐその路地裏の入り口に行った。
案の定そこに居たのは、難いの良い男二人と白いエプロンを着けた少女だった。
どうやってこの状況を脱するか、少し考えた颯太は、息を吸い少し大きめの声で言った。
「やっと見つけた!」
「「「!?」」」
突然響いた声に、路地裏に居た三人はかなり驚いて颯太の方を振り返った。
「探したよ。なかなか戻らないから、女将さんが心配してた。早く戻ろう」
「…ぇ…?」
少女は突然の出来事に若干混乱している様子だったが、颯太は目で自分に合わせるよう指示した。
どうやら伝わったようで、少女は男達に気が付かれない程小さく頷き返して、颯太にパッと笑顔を向けた。
「あ、ごめんなさい。すぐ戻るわ。教えてくれてありがとう!」
「な、なんだぁ?」
「関係ねぇだろ?引っ込んでろ、よ!」
男達は自分の目的を邪魔されたことに苛ついているようで、颯太の肩を突き飛ばしてきた。
その拍子に、颯太の長い、今は白銀色の髪が乱れ、彼の整った顔立ちが顕になる。
それを見た男達は何を勘違いしたのか、先程とは打って変わってデレデレとした顔で猫なで声を出してきた。
「お、なかなかの上玉じゃん」
「丁度良いし、四人で遊ぶか?」
「…は?」
「さっきは突き飛ばして悪かったなぁ。お詫びに俺達が何か奢ってあげるぜ」
「君も来いよ」
「……」
いつもの彼なら、早々に自分が男であることを教えるのだが、今は状況的に反論する方が面倒くさいと判断した。
なので…
「…ごめんなさい。私、女将さんにこの子を早く連れてくるように言われてるの。だからお兄さん達とは遊べないわ」
全力で猫を被ることにした。
相手を翻弄するかのように、上目遣いに男達を見上げて。
「そ、そっか。じゃあまた今度遊ぼうぜ」
「ま、またな」
本人の想定以上に効果抜群だったらしく、男達はどぎまぎとした様子でその場を立ち去った。
男達が通りの角を曲がって見えなくなったところで、颯太はボソッと、美少年が絶対に人には見せてはいけないであろう顔で呟いた。
「一昨日来やがれってんだ。この変態ロリコン野郎共が」
今回は相手の勘違いを否定し、余計な面倒事を増やさない為に女性と思わせたまま相手を追い払ったが、颯太にも男としてのプライドがある。
自分が一般的な高校生男子より声が高く、実年齢よりも幼く見えてしまうのは、自分の身体的個性なので百歩譲って仕方ないにしても、女装しているわけでもないのに女性に間違われるのは正直流石に辛いのだ。
実のところ、颯太の中学時代、何度か会話したことがあるのにも関わらず、彼が男だと気が付かずに告白してきた奴らは居たのだ。
それも結構な数で。
その度にげんなりしてしまう。
「俺、男なんだけど」と。
…ちなみに、その中で行き過ぎた発想を持ったりしつこく迫ろうとした男達は、謎の剣道少女と空手少年によって粛清されているので、颯太の貞操は未だに守られている。
閑話休題
これでどうにか、絡まれていた少女を助けることが出来た。
「大丈夫だった?」
少女は、振り返ってきた颯太に深々と頭を下げて彼にお礼を言う。
「ありがとうございます。助かりました!」
「突然の茶番だったのに、君がしっかり対応してくれたからね。実力行使にならなくて良かった」
「あの人達、強そうですもんね」
「…まあ、そうだね」
どうやら少女は、颯太の体躯を見てさっきの男達には勝てないだろうと判断したらしい。
そういうつもりじゃないけど、と思いながら適当に返事していた颯太の背中へ、不意に飛び込んでくる気配があった。
「っと!…シエル?」
「……」
ぎゅっと背中から颯太のことを、これでもかと言うぐらいに強く抱きしめてくるシエル。
どうしたのかと、身体を捻って彼女の様子を伺うと、シエルはか細い声で呟いた。
「…心配、した…」
本当に、とても小さい声だったが、微妙に震えているのが分かる。
抱きしめてくる身体も震えている。
(…失念してたな…)
颯太は頭を掻いた。
基本的に颯太は、彼の実力を知っている綾乃と大輝と共に過ごして来た。
二人には、こんな事で今更心配されはしない。
彼の事を知らない人から見れば、今回の颯太の行動はとても危険だったのだ。
まだ出会って間もないシエルには、自分の事を全くと言っていい程、ほとんど何も話していない。
颯太に「隠れていろ」と言われた時、引き止めたかったし、颯太が男の一人に突き飛ばされた時、思わず悲鳴を上げてしまうところだった。
彼女には、自分よりも何倍も大きな身体をしている強そうな男達に、颯太が殺されたりしないか怖かったのだろう。
颯太はシエルの頭を撫でる。
「ごめん。ごめんな、シエル。心配かけたな」
「…お兄ちゃんの、ばか…」
「!…そうだな、俺は馬鹿だ」
シエルはその後暫く颯太から離れず、彼に頭を撫でてもらっていた。
~~~
時は少し遡り、颯太達がまだクレイドルの町に到着する前の話。
「っやあ!」
「!…クソッ!まだまだぁ!」
レイドナルク城で、勇者二人、綾乃と大輝が素手の模擬戦をしていた。
今のところ試合は拮抗しているが、やはり男子と女子ではパワーや体力に差があり、徐々に綾乃が押されていた。
体制を立て直す為に綾乃が距離をとった瞬間、それを狙った大輝が鋭い回し蹴りを放つ。
綾乃は辛うじてそれを腕でガードするが、蹴りの勢いに押し負けて飛ばされる。
「きゃ!この…やってくれるわね、大輝!」
咄嗟に、わざと自分で力の働く方向に飛んだ綾乃は今度こそ体制を立て直し、大輝に向かって行く。
「反応鈍ってるんじゃねぇのか…って、うお!危ねえ…綾乃の方が容赦ねぇじゃんか!」
綾乃が大輝の顔面に目掛けて、綺麗な右ストレートを放ったのだ。
大輝は面を食らったが、それを両手で受け止める。
綾乃相手に、女の子だからと手を抜くと痛い目を見る。
それは幼馴染みの二人の共通認識だ。
幼い頃から男子二人、それもかなりの実力者である颯太達と共に修練を積んできたのだ。
パワーも体力も一般女子高生の域を超えている。
大輝は内心、冷や汗ダラダラだ。
そんなギリギリの攻防を繰り広げる勇者二人を外野から眺めているのは、颯太のパーティーメンバー五人であった。
________________
颯太には自分が童顔である自覚はありますが、美少年と呼ばれる程に顔立ちが整っているという自覚はありません。
彼の貞操を守る、謎の剣道少女と空手少年は一体誰でしょうねー(棒読み)。
すっごい中途半端ですが、ここで切ります。
今回が六話なので閑話入ります。
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