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プロローグ 勇者召喚
第十五話 意気投合と空気と
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イヴァンに連れられて、またもや彼の研究室に戻ってきた颯太と、そんな颯太に着いて行って何が何だか分からない状況に陥っている綾乃、大輝、政人の三人。
颯太は移動中一言も発さず黙々と前を行くイヴァンに着いていく。
出来れば説明願いたかった後ろの三人は、黙り込んだ颯太に話しかける事はしなかった。
政人は先程の補助無し高速上下運動のショックが抜けきれていないから、綾乃と大輝はここに来てからずっと颯太が自分達に何も話してくれてず、仲間はずれにされた感じがしてショックを受けているからなのだろう。
研究室に入って全員イヴァンに勧められた椅子に腰掛けた時、ようやくその重い口を開いた。
「…先程、国の重役達が話していた事は、全て彼らの本心だ」
「「「!」」」
自分の耳で真実を聞いた後も、やはり信じきれていなかった三人は肩を揺らした。
しかし青ざめたり顔を逸したりしない所を見ると、しっかりと真実に向き合おうと覚悟を決めたのだろう。
颯太は心の中で微笑しただけで、その表情は表には出さなかったが心底安心した。
これを否定するだけで受け入れようとしなかった場合、彼らは確実にあの男達の手の平で踊らされる事となる。
そんな事になってほしくないからこそ、今回の盗聴に同行させた。
だが、あの密談に自分が“師匠”と師事したイヴァンが参加していた事は正直驚いた。
初めて会った時から、とてもあんな滑稽で無意味な事に加わるような人には思えなかった。
だからこそ彼に魔法を教わる決意をしたのだ。
「…否定しないんですね」
「今更君相手に隠し建てするつもりはないよ。最初から聞いていたんだろう?」
「ええ、まあ」
確かに驚きはしたが冷静に先程の密談の内容を思い返すと、自分の師匠はあの場でただの一言も言葉を発していなかったのに気付いた。
気付かれる恐れがあった為、敢えて気配から相手の情報を探る事をしなかったが、多分本当にあそこに居るだけで不本意だったのだろう。
イヴァンを信じる事にした颯太は、一つだけ確認する。
「師匠」
「なんだい?」
「俺と接触してる事は、言ってませんよね?」
「…言ってないよ。これから先、彼らに言うつもりもない」
「そうですか」
颯太は今度こそフッと微笑んだ。
元々聡いイヴァンは、初めて出会った時から自分の弟子が、国に勘付かれないように行動している事は分かっていた。
彼がかなりの実力者で、また狡猾な策略家でもある事も。
他にも異世界の少年少女は何人か見かけたが、彼だけが纏う雰囲気が違っていたのだ。
「…あの、貴方も、あの人達と同じなんですか?」
大輝が恐る恐ると訊ねる。
イヴァンは首を振って暗い表情で答える。
「いいや、私は違う。さっきも言ったけど、私はあの密会に意味があるとは思わない」
「そ、そうですか…」
この言葉を聞いた三人は、ほっとした表情になった。
少なくとも、信頼関係を築ける大人が居る事が分かって嬉しかったようだ。
颯太もそれ見てほっとした。
イヴァンは自分の協力者なので、この三人にも彼の事は信用してほしかったのだ。
「あ!」
「「「「?」」」」
突然綾乃が思い出したかのように立ち上がって、イヴァンに頭を下げる。
「あの、自己紹介が遅れてごめんなさい!私、アヤノ・イチミヤです。よろしくお願いします!」
「ああ、そういえばそうだったね。私はイヴァン・プライス。こちらこそよろしく」
すると、大輝も政人も今更ながら自己紹介をしていなかった事に気が付き、恥ずかしさで真っ赤になりながら立ち上がって自分達も名乗る。
「俺はダイキ・エガワです!」
「マサト・イグチです!」
イヴァンは苦笑しながら、座るように手で諭して会釈する。
「よろしく。…?ダイキ・エガワ…アヤノ・イチミヤ…?もしかして君達は…」
「勇者ですよ、その二人」
綾乃と大輝、二人の名前はさっきの密談で出ていたので聞き覚えがあったようだ。
確認するように訊ねてきたイヴァンに、間髪入れず颯太が答えた。
イヴァンは颯太を見て、少し呆れた様子で彼に言った。
「ソウタ君、君は…色々と凄いんだね…」
「何がですか?」
無自覚だが凄い。
それが立花颯太という少年だ。
見た所、勇者二人ともう一人の異世界人の少年は、颯太に多大な信頼を寄せているのが伺える。
彼のあちらの世界での人となりが垣間見えるようだ。
颯太はイヴァンとの会話から、大輝達三人の肩の力が抜けてきたのを見てある提案をした。
「ねえ師匠、もうこんな暗い会話切り上げて別の話しませんか?師匠があちら側の人間でないことがはっきり分かった事ですし」
「そうだね。じゃあ、君達が知らないこのレイドナルク王国の話をしようか」
「良いんですか?」
「構わないよ。その代わり君達の世界の話も聞かせてもらうよ」
「「「はい!」」」
それからイヴァンと大輝達四人は、颯太そっちのけで色んな話をした。
レイドナルクの事や日本の事、魔法の事や科学の事など本当にたくさんの話をした。
自分達の世界にはないものの話ばかりしていたせいで、お互いの興味が掻き立てられ時の流れを忘れる程だった。
颯太は話に割って入るような無粋な事はせず、一人部屋の隅で魔法の修行を開始した。
「…なぁ、そろそろ帰らないとヤバイんじゃないか?」
白熱した四人を現実に引き戻したのは、いつの間にか蚊帳の外で、一人黙々と魔力制御の修行に打ち込んでいた颯太の呆れたような声だった。
ハッとして一斉に時計を見ると、既に話し始めて四時間近く経過していた。
「もうこんな時間?」
「うわ、結構話し込んでたな」
「あっという間だった気がするわ」
「すまない、かなり引き止めてしまったね」
「いえ!色んな話が出来て、とてと楽しかったです!」
「私も楽しかったよ。君達の世界の事は本当に興味深かかった。また次の機会に話そうね」
「「「お願いします!」」」
すっかり意気投合しているようだ。
四人共数時間前のあの暗い表情が嘘のように、瞳を輝かせて明るい顔で笑い合っている。
連れてきて良かったな、と颯太は思った。
まさか自分そっちのけで話を進めるとは思っていなかったが、おかげで青ざめて固まっていた三人は緊張の糸を緩める事が出来たし、師匠に自分達の世界の事を聞かせられた。
その上自分はその間魔力制御の修行を進める事が出来た。
今はもうほぼ完璧に近い所まで来た。
蚊帳の外状態は少し悲し…寂しかったが、それ以外は良いこと尽くしなので気にしない。
上機嫌でくるりと踵を返して部屋から出て行こうとする三人。
颯太も、イヴァンに軽い挨拶と礼をして三人の後を追う。
が、
「失礼します、宮廷魔術師長様!」
どこか聞き覚えのある可憐な声と同時に目の前の扉が勢いよく開き、先頭に居た綾乃の顔面に直撃した。
ドゴォ!
「んぎゃ!」
「きゃあ!」
「「「「!?」」」」
綾乃の呻き声と扉を開けた張本人の悲鳴が重なる。
綾乃は強く打ちつけた額の痛みで肩を震わせながら蹲る。
扉を開けた方も、まさか人が居るなんて考えていなかったのだろう。
自分も反動で左の二の腕を思い切り扉にぶつけたようでその部分を抑えてプルプルしている。
「いった~!ちょっ、何!?」
「も、申し訳ございません!焦っていたもので、扉の前に人がいらっしゃるなんて考えもせずに…」
そう言って顔を上げた少女の金髪が大きく揺れ、部屋の照明の光が当たる事でキラキラ輝く。
「姫様!?」
イヴァンが慌てた声で少女を呼ぶ。
綾乃も顔を上げたが、突然のお姫様との対面で固まった。
大輝と政人も体を強張らせる。
しかし、三人はここで違和感を感じた。
一見似ているが、目の前の彼女はアストレアではない。
沈黙が落ちる室内。
それを破ったのは、颯太の恐る恐るといった声音の問いだった。
「エリー?」
「そ、ソウタさん!」
「「「!?」」」
颯太は移動中一言も発さず黙々と前を行くイヴァンに着いていく。
出来れば説明願いたかった後ろの三人は、黙り込んだ颯太に話しかける事はしなかった。
政人は先程の補助無し高速上下運動のショックが抜けきれていないから、綾乃と大輝はここに来てからずっと颯太が自分達に何も話してくれてず、仲間はずれにされた感じがしてショックを受けているからなのだろう。
研究室に入って全員イヴァンに勧められた椅子に腰掛けた時、ようやくその重い口を開いた。
「…先程、国の重役達が話していた事は、全て彼らの本心だ」
「「「!」」」
自分の耳で真実を聞いた後も、やはり信じきれていなかった三人は肩を揺らした。
しかし青ざめたり顔を逸したりしない所を見ると、しっかりと真実に向き合おうと覚悟を決めたのだろう。
颯太は心の中で微笑しただけで、その表情は表には出さなかったが心底安心した。
これを否定するだけで受け入れようとしなかった場合、彼らは確実にあの男達の手の平で踊らされる事となる。
そんな事になってほしくないからこそ、今回の盗聴に同行させた。
だが、あの密談に自分が“師匠”と師事したイヴァンが参加していた事は正直驚いた。
初めて会った時から、とてもあんな滑稽で無意味な事に加わるような人には思えなかった。
だからこそ彼に魔法を教わる決意をしたのだ。
「…否定しないんですね」
「今更君相手に隠し建てするつもりはないよ。最初から聞いていたんだろう?」
「ええ、まあ」
確かに驚きはしたが冷静に先程の密談の内容を思い返すと、自分の師匠はあの場でただの一言も言葉を発していなかったのに気付いた。
気付かれる恐れがあった為、敢えて気配から相手の情報を探る事をしなかったが、多分本当にあそこに居るだけで不本意だったのだろう。
イヴァンを信じる事にした颯太は、一つだけ確認する。
「師匠」
「なんだい?」
「俺と接触してる事は、言ってませんよね?」
「…言ってないよ。これから先、彼らに言うつもりもない」
「そうですか」
颯太は今度こそフッと微笑んだ。
元々聡いイヴァンは、初めて出会った時から自分の弟子が、国に勘付かれないように行動している事は分かっていた。
彼がかなりの実力者で、また狡猾な策略家でもある事も。
他にも異世界の少年少女は何人か見かけたが、彼だけが纏う雰囲気が違っていたのだ。
「…あの、貴方も、あの人達と同じなんですか?」
大輝が恐る恐ると訊ねる。
イヴァンは首を振って暗い表情で答える。
「いいや、私は違う。さっきも言ったけど、私はあの密会に意味があるとは思わない」
「そ、そうですか…」
この言葉を聞いた三人は、ほっとした表情になった。
少なくとも、信頼関係を築ける大人が居る事が分かって嬉しかったようだ。
颯太もそれ見てほっとした。
イヴァンは自分の協力者なので、この三人にも彼の事は信用してほしかったのだ。
「あ!」
「「「「?」」」」
突然綾乃が思い出したかのように立ち上がって、イヴァンに頭を下げる。
「あの、自己紹介が遅れてごめんなさい!私、アヤノ・イチミヤです。よろしくお願いします!」
「ああ、そういえばそうだったね。私はイヴァン・プライス。こちらこそよろしく」
すると、大輝も政人も今更ながら自己紹介をしていなかった事に気が付き、恥ずかしさで真っ赤になりながら立ち上がって自分達も名乗る。
「俺はダイキ・エガワです!」
「マサト・イグチです!」
イヴァンは苦笑しながら、座るように手で諭して会釈する。
「よろしく。…?ダイキ・エガワ…アヤノ・イチミヤ…?もしかして君達は…」
「勇者ですよ、その二人」
綾乃と大輝、二人の名前はさっきの密談で出ていたので聞き覚えがあったようだ。
確認するように訊ねてきたイヴァンに、間髪入れず颯太が答えた。
イヴァンは颯太を見て、少し呆れた様子で彼に言った。
「ソウタ君、君は…色々と凄いんだね…」
「何がですか?」
無自覚だが凄い。
それが立花颯太という少年だ。
見た所、勇者二人ともう一人の異世界人の少年は、颯太に多大な信頼を寄せているのが伺える。
彼のあちらの世界での人となりが垣間見えるようだ。
颯太はイヴァンとの会話から、大輝達三人の肩の力が抜けてきたのを見てある提案をした。
「ねえ師匠、もうこんな暗い会話切り上げて別の話しませんか?師匠があちら側の人間でないことがはっきり分かった事ですし」
「そうだね。じゃあ、君達が知らないこのレイドナルク王国の話をしようか」
「良いんですか?」
「構わないよ。その代わり君達の世界の話も聞かせてもらうよ」
「「「はい!」」」
それからイヴァンと大輝達四人は、颯太そっちのけで色んな話をした。
レイドナルクの事や日本の事、魔法の事や科学の事など本当にたくさんの話をした。
自分達の世界にはないものの話ばかりしていたせいで、お互いの興味が掻き立てられ時の流れを忘れる程だった。
颯太は話に割って入るような無粋な事はせず、一人部屋の隅で魔法の修行を開始した。
「…なぁ、そろそろ帰らないとヤバイんじゃないか?」
白熱した四人を現実に引き戻したのは、いつの間にか蚊帳の外で、一人黙々と魔力制御の修行に打ち込んでいた颯太の呆れたような声だった。
ハッとして一斉に時計を見ると、既に話し始めて四時間近く経過していた。
「もうこんな時間?」
「うわ、結構話し込んでたな」
「あっという間だった気がするわ」
「すまない、かなり引き止めてしまったね」
「いえ!色んな話が出来て、とてと楽しかったです!」
「私も楽しかったよ。君達の世界の事は本当に興味深かかった。また次の機会に話そうね」
「「「お願いします!」」」
すっかり意気投合しているようだ。
四人共数時間前のあの暗い表情が嘘のように、瞳を輝かせて明るい顔で笑い合っている。
連れてきて良かったな、と颯太は思った。
まさか自分そっちのけで話を進めるとは思っていなかったが、おかげで青ざめて固まっていた三人は緊張の糸を緩める事が出来たし、師匠に自分達の世界の事を聞かせられた。
その上自分はその間魔力制御の修行を進める事が出来た。
今はもうほぼ完璧に近い所まで来た。
蚊帳の外状態は少し悲し…寂しかったが、それ以外は良いこと尽くしなので気にしない。
上機嫌でくるりと踵を返して部屋から出て行こうとする三人。
颯太も、イヴァンに軽い挨拶と礼をして三人の後を追う。
が、
「失礼します、宮廷魔術師長様!」
どこか聞き覚えのある可憐な声と同時に目の前の扉が勢いよく開き、先頭に居た綾乃の顔面に直撃した。
ドゴォ!
「んぎゃ!」
「きゃあ!」
「「「「!?」」」」
綾乃の呻き声と扉を開けた張本人の悲鳴が重なる。
綾乃は強く打ちつけた額の痛みで肩を震わせながら蹲る。
扉を開けた方も、まさか人が居るなんて考えていなかったのだろう。
自分も反動で左の二の腕を思い切り扉にぶつけたようでその部分を抑えてプルプルしている。
「いった~!ちょっ、何!?」
「も、申し訳ございません!焦っていたもので、扉の前に人がいらっしゃるなんて考えもせずに…」
そう言って顔を上げた少女の金髪が大きく揺れ、部屋の照明の光が当たる事でキラキラ輝く。
「姫様!?」
イヴァンが慌てた声で少女を呼ぶ。
綾乃も顔を上げたが、突然のお姫様との対面で固まった。
大輝と政人も体を強張らせる。
しかし、三人はここで違和感を感じた。
一見似ているが、目の前の彼女はアストレアではない。
沈黙が落ちる室内。
それを破ったのは、颯太の恐る恐るといった声音の問いだった。
「エリー?」
「そ、ソウタさん!」
「「「!?」」」
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