神隠しに合いました。異世界でなんとか生きていきます。

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フードの男?

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フードを外し、顔を見てみると、両目を布で覆い、耳が削がれた顔をしていた。
ガルム辺境伯にも顔を改めて貰ったが知己ではないとのことだった。
リスタ達は、まだ目覚めないが・・・
リナージュちゃんは、治癒ポーションをサムさんに使い、サムさんの治療に当たってもらっている。

水をかけて、男の目を覚まさせる。
ついでにリスタ達にも水をかけて目を覚まさせる。

「ぐぅ」

男が目を覚ましたようだ。

「うぅう」

リスタ達も目を覚ましたが、すぐさまフードの男に掴みかかっていった。

「ちきしょう、このやろうファイヤーボールなんか打ち込みやがって・・・」

「まて、リスタ。お主このものと知り合いか?
何やら因縁があるとか言っておったぞ。」

ガルム辺境伯の一言に動きがとまったが、どうやらリスタは何かあるような感じだった。
また、因縁について語ろうとはしなかった。

「リスタ、お主がこの護衛の任において、情報をその男に漏らしたという言葉があったが、詳しく言えないのであれば、それを含めてギルドへ報告することになる。
もし、全てを話、儂が納得できる話であれば、穏便にすましても構わないと思うが、どうじゃ」

「クックックッ・・・リスタがすべてを話すことはないさぁ。
なんせ、俺の目を潰し、耳を削いだのはリスタ、お前なんだからな!」

「どういうことだ。」

そういった途端、リスタが剣を抜き、ロープで縛られている男に切りかかった。
って、リスタって何者なんだよと、そしてローブの男の尋問も終わってないし・・・

ガンッ!!

俺は、リスタの剣を持つ手を蹴り上げるとリスタは剣を落とした。どうやら手首が折れてしまったようだが、この状況では仕方がない。

そして、それを見ているリスタの仲間たちは、頭に?でも浮かんでいるかのようにえーっという感じで眺めている。

手首を押さえるリスタの腕をとり、体固めにし、身動きを封じた。

「ガルム辺境伯、この状況では仕方ない。リスタも縄で縛ってくれ。
お前たちもいいか!」

そういうと、リスタの仲間達は、この騒ぎに巻き込まれたくないのか、俺たちは無関係だとばかりに、ガルム辺境伯が動き出すまえにロープでリスタの体を縛り、身動きを封じた。
今度は亀甲縛りでなかったので、ある意味ほっとしてしまった。

というか、まだ、フードの男の尋問は、ほとんど進んでないのだが・・・
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