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登録完了、しかし依頼内容に変更が!
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冒険者登録と魔法制御の訓練を無事?に終えた俺は、ガルム辺境伯の護衛依頼を受け付けしていた。どうやら俺が魔法制御の訓練中に、リナージュちゃんが指名依頼ということで、依頼を出していたそうだった。
どうやら一緒に行くといって効かなかった代わりにお使いとして、手紙と依頼金を渡されていたらしい。
その依頼も俺への指名依頼がだったが、登録したての冒険者、しかもFランクがということで、他の冒険者にも一般公募をかけることが条件だったようだ。
どんな人が来るのか楽しみだったが、商業ギルドの登録が必要だということで、今度は俺一人で商業ギルドへと向かった。
商業ギルドでは特に絡まれることもなく、こちらも同じくFランクで登録された。
頭にNの貴族関連が付くかと思いきや、そんなこともなく無事に完了した。
商業ギルドのランクは、FからE、D、C、B、Aとランクアップする仕組みは一緒だったが、年間取引量、保証人、実店舗の有無でいきなりAランクなんてケースもあるようだ。
たとえばどこぞの大店の商店を息子が引き継ぐケースなどがそれにあたるらしい。
Fランクは、商売未経験、保証人無、店舗無の行商人レベルで、よくフリマであるような出店形式での販売までが許容されるらしい。
無事に商業ギルドの登録を終え、カードにもしっかりとFランクが刻まれたので、冒険者ギルドへ向かい、リナージュちゃんを迎えにいき、その後、街中をあるきながら実際に売っている商品の値段を調べつつガルム辺境伯の元へと戻っていった。
その頃、冒険者ギルドでは、ガルム辺境伯の護衛依頼に対し、絡んできたリスタのチームが依頼を受ける手続きをしていた。
「先ほど少し揉められていたと思いますが、問題は起こさないでくださいね。」
一応、受付では釘を刺してはいるようだが、リスタ自身は聞いて居らず、受付を脅すように話していた。
「絶対にギルドマスターには言うなよ!もし言ったらどうなるか分かっているんだろうな・・・」
「・・・は、はい」
受付嬢は、釘は刺したし、問題ないよね・・・なんて思いながら、受付作業に入り、その後、何事もなかったかのように、受付に戻っていった。
ギルドを後にしたリスタたちは、その後、黒いフードをかぶった男たちと合流した後、飲み屋へ向かっていった。
そんなことがあったとは知らない俺とリナージュちゃんは、無事ガルム辺境伯のところについた。
「お父様、ちゃんと指名依頼してきましたよ!」
「おお、そうか、もうリナージュにもこういったお手伝いを頼んでもいいみたいだな。さすが、我が娘じゃ。」
親ばか全開のガルム辺境伯がデレデレしながら、リナージュちゃんと話している。
俺も一緒に登録が終わったことを伝えたが、ガルム辺境伯には右から左だったようだ。
一応、報連相で大事な報告する相手が聞いていない場合を想定して、サムさんにも登録が終わったこと、護衛依頼を受けたこと、依頼内容に俺以外の護衛を公募しているというギルドでの変更があったこと、そして魔法制御についても全く知らなかったが今はちゃんと制御できるようになったことなどを伝えた。
「ショウさんの魔力が駄々洩れで、ブラックウルフがどこかへ散ったと考えるべきじゃのう。ということは、旦那様、お嬢様、そして儂の命が助かったのも、ショウさんに出会ったからじゃ。本当にありがとう。」
「・・・いえいえ。」
自分で意識していたわけでもないのに、お礼を言われても何となくぴんと来ない。
この話を続けても仕方ないと思ったので、町への移動日を確認すると元々町に戻る予定で荷造りしていたらしく、その荷物の積み替え程度で準備が終わっており、明日出発とのことだった。
「俺も食事など準備しないといけない・・・」
そう呟いたが、サムさんがすべてそれらも用意してくれていた。
「しかし、依頼内容を替えることは仕方ないが・・・だれが来るんじゃろうか」
町への出発を控えて、不安材料を残したまま、その日は暮れていった。
どうやら一緒に行くといって効かなかった代わりにお使いとして、手紙と依頼金を渡されていたらしい。
その依頼も俺への指名依頼がだったが、登録したての冒険者、しかもFランクがということで、他の冒険者にも一般公募をかけることが条件だったようだ。
どんな人が来るのか楽しみだったが、商業ギルドの登録が必要だということで、今度は俺一人で商業ギルドへと向かった。
商業ギルドでは特に絡まれることもなく、こちらも同じくFランクで登録された。
頭にNの貴族関連が付くかと思いきや、そんなこともなく無事に完了した。
商業ギルドのランクは、FからE、D、C、B、Aとランクアップする仕組みは一緒だったが、年間取引量、保証人、実店舗の有無でいきなりAランクなんてケースもあるようだ。
たとえばどこぞの大店の商店を息子が引き継ぐケースなどがそれにあたるらしい。
Fランクは、商売未経験、保証人無、店舗無の行商人レベルで、よくフリマであるような出店形式での販売までが許容されるらしい。
無事に商業ギルドの登録を終え、カードにもしっかりとFランクが刻まれたので、冒険者ギルドへ向かい、リナージュちゃんを迎えにいき、その後、街中をあるきながら実際に売っている商品の値段を調べつつガルム辺境伯の元へと戻っていった。
その頃、冒険者ギルドでは、ガルム辺境伯の護衛依頼に対し、絡んできたリスタのチームが依頼を受ける手続きをしていた。
「先ほど少し揉められていたと思いますが、問題は起こさないでくださいね。」
一応、受付では釘を刺してはいるようだが、リスタ自身は聞いて居らず、受付を脅すように話していた。
「絶対にギルドマスターには言うなよ!もし言ったらどうなるか分かっているんだろうな・・・」
「・・・は、はい」
受付嬢は、釘は刺したし、問題ないよね・・・なんて思いながら、受付作業に入り、その後、何事もなかったかのように、受付に戻っていった。
ギルドを後にしたリスタたちは、その後、黒いフードをかぶった男たちと合流した後、飲み屋へ向かっていった。
そんなことがあったとは知らない俺とリナージュちゃんは、無事ガルム辺境伯のところについた。
「お父様、ちゃんと指名依頼してきましたよ!」
「おお、そうか、もうリナージュにもこういったお手伝いを頼んでもいいみたいだな。さすが、我が娘じゃ。」
親ばか全開のガルム辺境伯がデレデレしながら、リナージュちゃんと話している。
俺も一緒に登録が終わったことを伝えたが、ガルム辺境伯には右から左だったようだ。
一応、報連相で大事な報告する相手が聞いていない場合を想定して、サムさんにも登録が終わったこと、護衛依頼を受けたこと、依頼内容に俺以外の護衛を公募しているというギルドでの変更があったこと、そして魔法制御についても全く知らなかったが今はちゃんと制御できるようになったことなどを伝えた。
「ショウさんの魔力が駄々洩れで、ブラックウルフがどこかへ散ったと考えるべきじゃのう。ということは、旦那様、お嬢様、そして儂の命が助かったのも、ショウさんに出会ったからじゃ。本当にありがとう。」
「・・・いえいえ。」
自分で意識していたわけでもないのに、お礼を言われても何となくぴんと来ない。
この話を続けても仕方ないと思ったので、町への移動日を確認すると元々町に戻る予定で荷造りしていたらしく、その荷物の積み替え程度で準備が終わっており、明日出発とのことだった。
「俺も食事など準備しないといけない・・・」
そう呟いたが、サムさんがすべてそれらも用意してくれていた。
「しかし、依頼内容を替えることは仕方ないが・・・だれが来るんじゃろうか」
町への出発を控えて、不安材料を残したまま、その日は暮れていった。
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