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学校を出た俺はそのままバイト先へ向かう。
今日は8時までバイトを入れている。
「あ、怜くんだー、今日シフト入れてたんだね」
従業員用の部屋に入ると、そこにはもう着替え終わっている先輩の海鈴さんが居た。
「こんばんは、今日はたまたま予定が空いたのでシフト入れたんです」
「そうなんだ~、怜くんがいるなんて嬉しいな」
「ありがとうございます。俺も先輩が居て楽にできます」
海鈴さんは俺の二つうえで大学一年生だ。
大人びていて綺麗なお姉さんって感じで正直言ってドストライク。
ほかに近い年齢の従業員がいないこともあり結構話すことが多い。
俺の働いているラーメン店はそこそこ人気があって7時くらいになると結構忙しくなる。
この店は店長と奥さんの二人で経営してたが、亡くなってしまったらしい。
だけど地元からの声もあり、今は俺と海鈴さん、同じバイトの田中さんと店長の親戚である谷川さんで店を回している。
最大でも5人しか従業員がいないため、人が多い時で田中さんや谷川さんが休んだ時なんかはめちゃくちゃきつい。
ただ、今日はそこまで人がいなかったため比較的楽だった。
バイトが終わり、ロッカーで私服に着替えて外に出ると、海鈴さんとちょうど鉢合わせた。
「お、怜くんも今着替え終わったんだ」
「そうですね、せっかくですし途中まで一緒に帰りません?」
もう夜遅かったため、一緒に帰ろうと誘ってみる。
海鈴さんとは家の方向が一緒で比較的近いから帰る方向も一緒だ。
「いいよ~、女の子を夜道に帰らせるのはダメだもんね~」
「そうですね、先輩は可愛いので余計だめですね」
「……」
どうしたんだろう、急に黙り込んで。
暗くてみにくいけど心なしか顔が赤い気がする。
「先輩?大丈夫ですか?」
「ん~もう、急には反則!」
「え、先輩、急にどうしたんですか」
「あーもうしらない、ふん!」
あーあ、先輩すねちゃった。
まあ、すねてる先輩も可愛いんだけど。
まあでも、このまま拗ねたままだとしゃべれないしあれを使うか。
「先輩、せーんーぱーいー」
「むぅ」
まだ拗ねてる。
ほっぺがハムスター並みに膨らんでるんだけど。
「甘いもの買ってあげるんで許してください」
「え?ほんとに!?」
「はい、いいですよ」
「やった!じゃあシュークリーム屋さん行こ!」
そう、これがスイーツ奢って機嫌直そう作戦だ。
先輩は甘いものが大好き、だからスイーツを買ってあげればすぐに機嫌を直してもらえるのだ。
ふっ、ちょろいぜ。
今日は8時までバイトを入れている。
「あ、怜くんだー、今日シフト入れてたんだね」
従業員用の部屋に入ると、そこにはもう着替え終わっている先輩の海鈴さんが居た。
「こんばんは、今日はたまたま予定が空いたのでシフト入れたんです」
「そうなんだ~、怜くんがいるなんて嬉しいな」
「ありがとうございます。俺も先輩が居て楽にできます」
海鈴さんは俺の二つうえで大学一年生だ。
大人びていて綺麗なお姉さんって感じで正直言ってドストライク。
ほかに近い年齢の従業員がいないこともあり結構話すことが多い。
俺の働いているラーメン店はそこそこ人気があって7時くらいになると結構忙しくなる。
この店は店長と奥さんの二人で経営してたが、亡くなってしまったらしい。
だけど地元からの声もあり、今は俺と海鈴さん、同じバイトの田中さんと店長の親戚である谷川さんで店を回している。
最大でも5人しか従業員がいないため、人が多い時で田中さんや谷川さんが休んだ時なんかはめちゃくちゃきつい。
ただ、今日はそこまで人がいなかったため比較的楽だった。
バイトが終わり、ロッカーで私服に着替えて外に出ると、海鈴さんとちょうど鉢合わせた。
「お、怜くんも今着替え終わったんだ」
「そうですね、せっかくですし途中まで一緒に帰りません?」
もう夜遅かったため、一緒に帰ろうと誘ってみる。
海鈴さんとは家の方向が一緒で比較的近いから帰る方向も一緒だ。
「いいよ~、女の子を夜道に帰らせるのはダメだもんね~」
「そうですね、先輩は可愛いので余計だめですね」
「……」
どうしたんだろう、急に黙り込んで。
暗くてみにくいけど心なしか顔が赤い気がする。
「先輩?大丈夫ですか?」
「ん~もう、急には反則!」
「え、先輩、急にどうしたんですか」
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あーあ、先輩すねちゃった。
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「先輩、せーんーぱーいー」
「むぅ」
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「甘いもの買ってあげるんで許してください」
「え?ほんとに!?」
「はい、いいですよ」
「やった!じゃあシュークリーム屋さん行こ!」
そう、これがスイーツ奢って機嫌直そう作戦だ。
先輩は甘いものが大好き、だからスイーツを買ってあげればすぐに機嫌を直してもらえるのだ。
ふっ、ちょろいぜ。
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