6 / 8
週末はサーフィンする #6
しおりを挟む
「基本はこちらのマニュアルを見てもらえば大丈夫ですが、もし困りごとがあればいつでもご連絡ください」
「了解しました。すみません、こんなに遅くなってしまって」
木元さんは申し訳無さそうに、ちらと壁の時計を見ると、針はもう夜の10時を指そうとしていた。
「いえいえ! 今日でもう最後ですし、構いませんよ」
月曜日、株式会社サンビームにて。
おれの担当したセキュリティシステムの最終確認を今終えたところだ。メガネの若手社員、木元さんとは3ヶ月の割と長い付き合いだったのだが、最後までニコリとも笑わなかった。
「木本さんっておいくつなんですか?」
「28ですけど」
「え! 同い年……。もっとお若いのかと」
「なんでだか、よく言われます」
「へぇ、長くこちらの会社に在籍されてるんですか?」
「そうですね、渋谷にあるときからなので」
「渋谷?」
「聞いてませんか? 社長から」
「え? なにをですか?」
「1回この会社潰れてるんですよ、渋谷にあった時ですね。……社長と仲良いから聞いているかと思いました」
潰れた……? そんな話は聞いていない。
その時、ちょうど部屋の扉が開いた。
「鹿島くん! おつかれさま! 今日で最後だってね~遅くまでありがとうね!」
「あ、南田さん。おつかれさまです!」
「打ち上げしたいけど、鹿島くん今からだと電車なくなっちゃうよね」
「あ、それもそうですね……」
「週末サーフィン後に打ち上げしようよ、ね、木本くんも一緒に」
「いや、僕はいいです。家でゲームしたいんで」
「そっけないな~! まぁ木本くんらしいけど」
「あ、ありがとうございます。週末楽しみにしてます」
外に出ると辺りは真っ暗で、江ノ電の踏切の赤いネオンと踏切音が「カンカンカン」と夜の海に吸い込まれていく。
南田さんの会社、いろいろあったのだな……。南田さんはいつも緩やかに笑っているから、いつでも順風満帆なのだと思っていた。
でも、なんでまた湘南で会社を作ろうと思ったんだろう。
「七里ヶ浜~七里ヶ浜でございます」
夜、人もまばらな駅のホームに江ノ電が滑り込んできた。
なんにせよ、最後の出張が終わった。
「おはよう」
「おはようございます、……あ、鹿島さん。部長が昨日探してましたよ」
水曜の朝、廊下ですれ違いざまに後輩が話しかけてきた。
「部長が? おれ、昨日は出張で七里ガ浜にいたんだ。用件はなんだった?」
「いや、僕もわかんなくて。あとで聞いてみてください」
なんだろう?
なんかやらかしたか……?
まさか南田さんのところでミスしててクレーム入ったとか……?
いや、南田さんだったら直接おれに連絡くれそうだけど……。
そんな心配がよぎりながらも、おれは部長室へ向かった。
「鹿島くん、管理職って興味ある?」
「あ、え……? なんですって?」
部長室へ入った途端、思ってもないことを言われ、思わず聞き返してしまった。
「管理職。つまり、主任にならないかってこと」
「へぇ……、主任……」
「現場の戦力として、いてほしい気持ちもあるんだけどね。課長から聞くには、鹿島くん、後輩の面倒みがいいそうじゃないか。周りをよく見ているし、現場の士気を上げられるんじゃないかって。そう言ってたよ」
課長、そんなこと言ってたんだ。
ちゃんと評価されるって嬉しいものである。
「ありがとうございます! 光栄です!」
「それで、どう? お願いしていいかな?」
7年間、おれの今までの頑張りが認められたのだ。
それに給料も上がる。断りたいわけがない。
「……えっと」
「ん?」
「あ、……ぜひお願いします!」
「うん、よろしく頼むよ」
「はい!」
部屋を出ようとドアノブにかけた手は、汗でじっとりと濡れていた。
あれ……? これで、いいんだよな……?
一瞬そんな思いがよぎったが、部屋の扉を閉める頃にはもう忘れることにした。
週末の朝。すっかり晴れた夏の青空の下、湘南の海沿いではたくさんのサーファーたちがボードをくくりつけた自転車を走らせている。おれもその中で、新しいボードを持って、海へ走り出す……予定だった。
前日の夜、後輩からの電話。
なんだか悪い予感だなと思っていたら、案の定。
先日引き継いだ仕事がわからないらしく「助けて!」と泣きつかれ、週末だというのに急遽出勤することになってしまった。
仕方なくスーツを着て、満員電車に乗り込む。今頃、海だったと思うと、いつも耐えられる満員電車が10倍増しでしんどく感じる……。
ああ……。これが現実……。
「ピロン」とスマホにメッセージが届く。
「今日は残念だったね! 来週、七里ヶ浜で待ってるよ~!」
南田さんだ。
ドタキャンしてしまったのに、なんてありがたい言葉……。
満員電車に押されながらも、おれは返信メッセージを打ち込んだ。
「来週は必ず!!」
一筋の希望を見出し、おれは会社へ行く気力を取り戻した。
まぁ、結局来週も行けなかったのだけれど……。
おれはそこから2ヶ月、七里ヶ浜に行けなかった。
その期間、おれは主任という仕事の大変さを知る。
今までは自分の仕事に集中していればよかったのが、今はチームメンバー全員分の仕事へ常に気を遣っていなければならない。
メンバーの大半はまだ1、2年目の若い子で、経験のあるメンバーはプロジェクトごとに派遣会社へ人材を依頼するので、勝手がわからない派遣の人たちに毎度最初から説明しなければならない。
つまり、頼りになる人がいないのだ。
みんなは自分に割り振られた分の仕事が終われば上がれるが、おれは全員の仕事が終わるまで上がれない。自分だけが頑張っても意味がないのである。遅かろうがミスを連発されようが、文句を言うこともできない。メンバーの士気を上げるのもおれの仕事だからだ。
全体を見るだけでなく、もちろん自分に割り振られた仕事もあるのだが、メンバーからの質問で一日が終わり、まるで進まない。
苦しい……。
夜の22時。
仕事が終わり、会社の外に出ると、街灯や看板のネオンでまだ辺りは明るい。まるで社会から「まだ寝るな」、と言われている気分になった。
「ピピピ……! ピピピ……!」
A.M.6時。目覚ましが鳴り、俺は飛び起きた。
「あ! ……今日土曜か」
最近は週末出勤が多かったので、間違えて目覚ましを設定してしまったようだ。
ひさしぶりの何もない週末だ。
カーテンを開けると窓の外は青空が広がり、セミがまだ鳴いている。
『来れそうな時にいつでも顔出しなよ』
一ヶ月前、忙しくて全然サーフィンに行けないおれに、南田さんがくれたメッセージだ。
今から、行くか……? せっかく早起きしたし……。
でも、遠いし、南田さん今日いるかわかんないしな……。
それに月曜までに資料作んなきゃだし……。
考えれば考えるほど、億劫な気持ちになってきて、おれは再びタオルケットに潜り込んだ。
とりあえず寝よ。
おれのボードはまだ手付かずのまま、南田さんの会社に保管してもらっている。
なんだか罪悪感が溜まっていく。
来週は……、来週こそは行こう……。
~1週間後~
「ピンポーン!」
ベルが鳴り、パジャマ姿で玄関を開ける。
「ピザーヤお届けに上がりました!」
赤いハットの配達員が元気に出前ピザを差し出した。
若さがなんだか眩しかった。
今週のおれは布団から出ないで一日中ゲームをしていた。
Lサイズのピザとコーラを今日一日の食料に。
結局、残業続きで疲れ切ったおれは、家から出る気力が出ないのだ。
ああ、目がしぱしぱしてきた。
なんだかだめだ……。このままじゃ良くない気がする……。
少し散歩でもしよう。
陽が沈む前、服を着替え、買い物がてら外に出てみた。
近くは団地になっており、大きな欅の木がコンクリート道路に木陰を作っている。
プール帰りなのか、頭にタオルを巻いた子供達がきゃっきゃとはしゃぎながら通り過ぎた。
ふと思った。
今まで夏という季節は、子供だけのもののように感じていた。
大人にとって夏とは、通勤時間はスーツが汗だくになって不快だわ、短い夏休みは実家への帰省で終わるわ、自由で楽しい時間はほぼ無いに等しい。
そもそも週末は暑くて外に出る気にもなれない。
だけど、今年の夏は違った。
夏の季節に、子供のようにワクワクしている自分がいた。
コツンと、足元でセミの亡骸が転がった。
もう夏が終わる。終わってしまう。
その時、電話が鳴った。
《つづく》
「了解しました。すみません、こんなに遅くなってしまって」
木元さんは申し訳無さそうに、ちらと壁の時計を見ると、針はもう夜の10時を指そうとしていた。
「いえいえ! 今日でもう最後ですし、構いませんよ」
月曜日、株式会社サンビームにて。
おれの担当したセキュリティシステムの最終確認を今終えたところだ。メガネの若手社員、木元さんとは3ヶ月の割と長い付き合いだったのだが、最後までニコリとも笑わなかった。
「木本さんっておいくつなんですか?」
「28ですけど」
「え! 同い年……。もっとお若いのかと」
「なんでだか、よく言われます」
「へぇ、長くこちらの会社に在籍されてるんですか?」
「そうですね、渋谷にあるときからなので」
「渋谷?」
「聞いてませんか? 社長から」
「え? なにをですか?」
「1回この会社潰れてるんですよ、渋谷にあった時ですね。……社長と仲良いから聞いているかと思いました」
潰れた……? そんな話は聞いていない。
その時、ちょうど部屋の扉が開いた。
「鹿島くん! おつかれさま! 今日で最後だってね~遅くまでありがとうね!」
「あ、南田さん。おつかれさまです!」
「打ち上げしたいけど、鹿島くん今からだと電車なくなっちゃうよね」
「あ、それもそうですね……」
「週末サーフィン後に打ち上げしようよ、ね、木本くんも一緒に」
「いや、僕はいいです。家でゲームしたいんで」
「そっけないな~! まぁ木本くんらしいけど」
「あ、ありがとうございます。週末楽しみにしてます」
外に出ると辺りは真っ暗で、江ノ電の踏切の赤いネオンと踏切音が「カンカンカン」と夜の海に吸い込まれていく。
南田さんの会社、いろいろあったのだな……。南田さんはいつも緩やかに笑っているから、いつでも順風満帆なのだと思っていた。
でも、なんでまた湘南で会社を作ろうと思ったんだろう。
「七里ヶ浜~七里ヶ浜でございます」
夜、人もまばらな駅のホームに江ノ電が滑り込んできた。
なんにせよ、最後の出張が終わった。
「おはよう」
「おはようございます、……あ、鹿島さん。部長が昨日探してましたよ」
水曜の朝、廊下ですれ違いざまに後輩が話しかけてきた。
「部長が? おれ、昨日は出張で七里ガ浜にいたんだ。用件はなんだった?」
「いや、僕もわかんなくて。あとで聞いてみてください」
なんだろう?
なんかやらかしたか……?
まさか南田さんのところでミスしててクレーム入ったとか……?
いや、南田さんだったら直接おれに連絡くれそうだけど……。
そんな心配がよぎりながらも、おれは部長室へ向かった。
「鹿島くん、管理職って興味ある?」
「あ、え……? なんですって?」
部長室へ入った途端、思ってもないことを言われ、思わず聞き返してしまった。
「管理職。つまり、主任にならないかってこと」
「へぇ……、主任……」
「現場の戦力として、いてほしい気持ちもあるんだけどね。課長から聞くには、鹿島くん、後輩の面倒みがいいそうじゃないか。周りをよく見ているし、現場の士気を上げられるんじゃないかって。そう言ってたよ」
課長、そんなこと言ってたんだ。
ちゃんと評価されるって嬉しいものである。
「ありがとうございます! 光栄です!」
「それで、どう? お願いしていいかな?」
7年間、おれの今までの頑張りが認められたのだ。
それに給料も上がる。断りたいわけがない。
「……えっと」
「ん?」
「あ、……ぜひお願いします!」
「うん、よろしく頼むよ」
「はい!」
部屋を出ようとドアノブにかけた手は、汗でじっとりと濡れていた。
あれ……? これで、いいんだよな……?
一瞬そんな思いがよぎったが、部屋の扉を閉める頃にはもう忘れることにした。
週末の朝。すっかり晴れた夏の青空の下、湘南の海沿いではたくさんのサーファーたちがボードをくくりつけた自転車を走らせている。おれもその中で、新しいボードを持って、海へ走り出す……予定だった。
前日の夜、後輩からの電話。
なんだか悪い予感だなと思っていたら、案の定。
先日引き継いだ仕事がわからないらしく「助けて!」と泣きつかれ、週末だというのに急遽出勤することになってしまった。
仕方なくスーツを着て、満員電車に乗り込む。今頃、海だったと思うと、いつも耐えられる満員電車が10倍増しでしんどく感じる……。
ああ……。これが現実……。
「ピロン」とスマホにメッセージが届く。
「今日は残念だったね! 来週、七里ヶ浜で待ってるよ~!」
南田さんだ。
ドタキャンしてしまったのに、なんてありがたい言葉……。
満員電車に押されながらも、おれは返信メッセージを打ち込んだ。
「来週は必ず!!」
一筋の希望を見出し、おれは会社へ行く気力を取り戻した。
まぁ、結局来週も行けなかったのだけれど……。
おれはそこから2ヶ月、七里ヶ浜に行けなかった。
その期間、おれは主任という仕事の大変さを知る。
今までは自分の仕事に集中していればよかったのが、今はチームメンバー全員分の仕事へ常に気を遣っていなければならない。
メンバーの大半はまだ1、2年目の若い子で、経験のあるメンバーはプロジェクトごとに派遣会社へ人材を依頼するので、勝手がわからない派遣の人たちに毎度最初から説明しなければならない。
つまり、頼りになる人がいないのだ。
みんなは自分に割り振られた分の仕事が終われば上がれるが、おれは全員の仕事が終わるまで上がれない。自分だけが頑張っても意味がないのである。遅かろうがミスを連発されようが、文句を言うこともできない。メンバーの士気を上げるのもおれの仕事だからだ。
全体を見るだけでなく、もちろん自分に割り振られた仕事もあるのだが、メンバーからの質問で一日が終わり、まるで進まない。
苦しい……。
夜の22時。
仕事が終わり、会社の外に出ると、街灯や看板のネオンでまだ辺りは明るい。まるで社会から「まだ寝るな」、と言われている気分になった。
「ピピピ……! ピピピ……!」
A.M.6時。目覚ましが鳴り、俺は飛び起きた。
「あ! ……今日土曜か」
最近は週末出勤が多かったので、間違えて目覚ましを設定してしまったようだ。
ひさしぶりの何もない週末だ。
カーテンを開けると窓の外は青空が広がり、セミがまだ鳴いている。
『来れそうな時にいつでも顔出しなよ』
一ヶ月前、忙しくて全然サーフィンに行けないおれに、南田さんがくれたメッセージだ。
今から、行くか……? せっかく早起きしたし……。
でも、遠いし、南田さん今日いるかわかんないしな……。
それに月曜までに資料作んなきゃだし……。
考えれば考えるほど、億劫な気持ちになってきて、おれは再びタオルケットに潜り込んだ。
とりあえず寝よ。
おれのボードはまだ手付かずのまま、南田さんの会社に保管してもらっている。
なんだか罪悪感が溜まっていく。
来週は……、来週こそは行こう……。
~1週間後~
「ピンポーン!」
ベルが鳴り、パジャマ姿で玄関を開ける。
「ピザーヤお届けに上がりました!」
赤いハットの配達員が元気に出前ピザを差し出した。
若さがなんだか眩しかった。
今週のおれは布団から出ないで一日中ゲームをしていた。
Lサイズのピザとコーラを今日一日の食料に。
結局、残業続きで疲れ切ったおれは、家から出る気力が出ないのだ。
ああ、目がしぱしぱしてきた。
なんだかだめだ……。このままじゃ良くない気がする……。
少し散歩でもしよう。
陽が沈む前、服を着替え、買い物がてら外に出てみた。
近くは団地になっており、大きな欅の木がコンクリート道路に木陰を作っている。
プール帰りなのか、頭にタオルを巻いた子供達がきゃっきゃとはしゃぎながら通り過ぎた。
ふと思った。
今まで夏という季節は、子供だけのもののように感じていた。
大人にとって夏とは、通勤時間はスーツが汗だくになって不快だわ、短い夏休みは実家への帰省で終わるわ、自由で楽しい時間はほぼ無いに等しい。
そもそも週末は暑くて外に出る気にもなれない。
だけど、今年の夏は違った。
夏の季節に、子供のようにワクワクしている自分がいた。
コツンと、足元でセミの亡骸が転がった。
もう夏が終わる。終わってしまう。
その時、電話が鳴った。
《つづく》
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
【完結】雨上がり、後悔を抱く
私雨
ライト文芸
夏休みの最終週、海外から日本へ帰国した田仲雄己(たなか ゆうき)。彼は雨之島(あまのじま)という離島に住んでいる。
雄己を真っ先に出迎えてくれたのは彼の幼馴染、山口夏海(やまぐち なつみ)だった。彼女が確実におかしくなっていることに、誰も気づいていない。
雨之島では、とある迷信が昔から吹聴されている。それは、雨に濡れたら狂ってしまうということ。
『信じる』彼と『信じない』彼女――
果たして、誰が正しいのだろうか……?
これは、『しなかったこと』を後悔する人たちの切ない物語。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
編集プロダクション・ファルスの事件記事~ハーレム占い師のインチキを暴け!~
ずいずい瑞祥
ライト文芸
編集プロダクション・ファルスに持ち込まれた一通の手紙。そこには、ある女性からのSOSが隠されていた。
彼女は男性占い師に軟禁され、複数の女性達と共同生活をしているらしい。手紙の女性を連れ出すため、ファルス社員の織田朔耶は潜入取材を決行する。
占い師・天野はしかるべきところで修行した僧侶でもあり、加持で病気平癒や魔の退治を行っているという。徐々に天野に惹かれ始める織田。これは洗脳なのか、それとも?
道化芝居(ファルス)、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる