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現世と冥府の間
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「モ、モニモニ、もうちょっとだから頑張って!」
「はぁ、はぁ……んもぅ、しつこいぃー! 神聖大爆《ホーリーノバァ》……!」
ピルとモニカのコンビは何度もホムンクルスを吹っ飛ばしていたが、やはり相手はしつこかった。
いくら吹っ飛ばしても、ホムンクルスは地面をはって進み、時に魔術を放って応戦していたのである。
それでも2人は俺の準備が完了するまで、ホムンクルスを"ずっと同じ場所"に固定し続けてくれている。
あとはパルがーーと、そちらの方へ視線を向ける。
「はぁ、はぁ……やはり、やりますね、チル・ナ・ガナッシュ!」
「そちらもですね! パル・パ・ルル……いえ、パル・パ・ヒューズっ!」
パルとチルはお互いに息も絶え絶えな様子で、拳を交え続けていた。
実力はほぼ互角だが、チルの呼吸はパルよりも安定している。
もしこの戦いが、純粋なパルとチルの勝負だったならば、チルの方に軍配が上がっていたであろう。
だが、俺の狙いはパルに、チルを倒してもらうことではない。
そしてパルを初め、ホムンクルス軍団の相手をしてくれているピルとモニカも、当初から自分たちが勝つ必要はないと承知してくれている……と、そんなことを考えている最中、パルはチルに気づかれないよう、こちらへ一瞬目線を向けてくる。
"あとはそっちのみ"との意味合いの眼差しを返す。
するとパルは、膝にグッと力を込めた。
「せぇいっ!」
「ーーんふぅっ!?」
パルはチルを蹴りあげ、大きく飛んだ。
その挙動は予想外だったろうチルは、高く打ち上がったパルを驚きの表情で見上げている。
「これでおしまいですっ!」
魔力を右足に収束させたパルは、銀の輝きとなってチルへ落ちてゆく。
チルは寸でのところで指の爪の厚さを増し、パルの"魔力収束型跳び蹴り"を防ぎ、致命傷を避ける。
しかし、勢いまでは減殺することはできなかったらしい。
「ああっ!」
チルは短い悲鳴をあげながら、くるくると宙を舞う。
そして相変わらずピルとモニカに吹っ飛ばされ続けているホムンクルス軍団の、ちょうど真ん中へ落っこちた。
「離れろっ!」
すでに準備を終えている俺はそう叫んだ。
するとパル、ピル、モニカの3人は迷うことなく、その場から大きく飛び退く。
「な、なんですぅ!?」
起き上がったばかりのチルは、驚いた様子で突然離れた3人を見渡している。
「さぁ、現世と冥府の間で潰れろ……ホムンクルスども!」
『クカカカカ! お前らのような偽りの魂などいらん! しかし、死に様はみてみたいのだぁ!』
俺の背後に現れたハーディアスが楽しそうに笑いながら、鎌を放り投げる。
鎌は一ヶ所に固めたチルを含む、ホムンクルスたちの周囲をぐるりと飛んで、暗色の円を描く。
「これは……あああああぁぁぁっ!!」
ドンっ! と、一瞬地面が揺れ、チルとホムンクルスたちが一斉に床に叩きつけられた。
下から無数の手のようなものが伸び、連中を押さえつけているからだ。
「こ、この手はなんですぅ……ああっ!」
「チル・ナ・ルル……お前は今現世と冥府の間にいる」
俺の行使する魔術の中に、相手を肉体ごと魂を冥府へ送る"闇之監獄《ダークプリズン》"というものがある。
本来は、そこへ落とせばことは簡単だった。
しかしこの戦いが発生してからずっと、俺の背後ではハーディアスが睨みを利かせていた。
どうやらハーディアスにとって、ホムンクルスのような、擬似的な命を持つも存在は不快に思っているらしい。
そんなのを自分の世界に落とされては嫌だと言ったところなのだろう。
しかしこのような閉所で、しかも周りにあまり被害を出さずに敵を一網打尽にするには闇之監獄《ダークプリズン》が相応しい。
だけど、ハーディアスは嫌がっている……ならばと、最近思いついたのがこの手法。
冥府へ続く穴を発生させず"引き込む力"のみを発動させる。
結果、相手は地面に押さえつけられ、そのまま圧殺される。
名付けるならばこれは"冥府神之圧殺《ハーディアスプレッシャー》"とでもいうべきか。
しかし本来一体だった術を分解して、一部のみ発動させるためには、時間がかかってしまうのが難点だった。
故につい先程まで、3人は時間を稼いでもらい、更にこの術の効果を最大限に発揮するため、できるだけ一ヶ所に集めてもらっていたのだった。
「あっ……ああああああっ!」
だんだんとチルの体が崩壊をはじめ、彼女のあらゆる穴から鈍色の液体のようなものが溢れ出る、といった悍ましい光景を披露している。
だがこの異様な光景こそ、チルが人ではないという確固たる証拠。
かつての戦争中にシフォン人である、チル・ナ・ルルは亡くなった。
そんな彼女がここに存在しているということは、やはり……
「旦那さま……ガトーさんっ……愛してますぅ……ずっと、ずっと、ずっと、永遠に……ああああああっ!!」
断末魔の叫びと共にチルとホムンクルスは、冥府に落とされることなく、現世にて、その引き込む力によって圧殺された。
残るのは赤色の煌めきを有する僅かな液体のみ。
それさえも、すぐに乾いて塵となり、どこかへ飛んでいってしまう。
そんなチルの最後をみてなのか、隣のパルは少し悲しそうな顔をしていた。
「チルさん……あなたがわざわざ私のことをパル・パ・ヒューズと言ってくれて嬉しかったですよ……もしもあなたが人間で、ガトーがまともな人だったら、私たちはもっと仲良くなれたのかもしれませんね……」
うっすらと涙を浮かべていたパルの肩を抱き、彼女を引き寄せた。
「ありがとうございます、トーガ様……」
「俺たちはこうならないよう、お互いに気をつけよう。命を大切にしよう」
「……ですね…… では! これで準備完了ですねっ!」
パルは気持ちを切り替えたのか、笑顔を浮かべた。
彼女のいう通り、我々の準備は終わった。
あとはジェシカとガトーの動き次第。
俺たちは早速、映像スフィアを囲み、中の様子を見始める。
そこには緊張の面持ちで、立つジェシカの横顔が映し出された。
そして彼女の視線の先には、いつも笑顔を浮かべたガトー・ガナッシュが立っている。
どうやらジェシカはうまく、決勝戦まで進めたらしい。
「はぁ、はぁ……んもぅ、しつこいぃー! 神聖大爆《ホーリーノバァ》……!」
ピルとモニカのコンビは何度もホムンクルスを吹っ飛ばしていたが、やはり相手はしつこかった。
いくら吹っ飛ばしても、ホムンクルスは地面をはって進み、時に魔術を放って応戦していたのである。
それでも2人は俺の準備が完了するまで、ホムンクルスを"ずっと同じ場所"に固定し続けてくれている。
あとはパルがーーと、そちらの方へ視線を向ける。
「はぁ、はぁ……やはり、やりますね、チル・ナ・ガナッシュ!」
「そちらもですね! パル・パ・ルル……いえ、パル・パ・ヒューズっ!」
パルとチルはお互いに息も絶え絶えな様子で、拳を交え続けていた。
実力はほぼ互角だが、チルの呼吸はパルよりも安定している。
もしこの戦いが、純粋なパルとチルの勝負だったならば、チルの方に軍配が上がっていたであろう。
だが、俺の狙いはパルに、チルを倒してもらうことではない。
そしてパルを初め、ホムンクルス軍団の相手をしてくれているピルとモニカも、当初から自分たちが勝つ必要はないと承知してくれている……と、そんなことを考えている最中、パルはチルに気づかれないよう、こちらへ一瞬目線を向けてくる。
"あとはそっちのみ"との意味合いの眼差しを返す。
するとパルは、膝にグッと力を込めた。
「せぇいっ!」
「ーーんふぅっ!?」
パルはチルを蹴りあげ、大きく飛んだ。
その挙動は予想外だったろうチルは、高く打ち上がったパルを驚きの表情で見上げている。
「これでおしまいですっ!」
魔力を右足に収束させたパルは、銀の輝きとなってチルへ落ちてゆく。
チルは寸でのところで指の爪の厚さを増し、パルの"魔力収束型跳び蹴り"を防ぎ、致命傷を避ける。
しかし、勢いまでは減殺することはできなかったらしい。
「ああっ!」
チルは短い悲鳴をあげながら、くるくると宙を舞う。
そして相変わらずピルとモニカに吹っ飛ばされ続けているホムンクルス軍団の、ちょうど真ん中へ落っこちた。
「離れろっ!」
すでに準備を終えている俺はそう叫んだ。
するとパル、ピル、モニカの3人は迷うことなく、その場から大きく飛び退く。
「な、なんですぅ!?」
起き上がったばかりのチルは、驚いた様子で突然離れた3人を見渡している。
「さぁ、現世と冥府の間で潰れろ……ホムンクルスども!」
『クカカカカ! お前らのような偽りの魂などいらん! しかし、死に様はみてみたいのだぁ!』
俺の背後に現れたハーディアスが楽しそうに笑いながら、鎌を放り投げる。
鎌は一ヶ所に固めたチルを含む、ホムンクルスたちの周囲をぐるりと飛んで、暗色の円を描く。
「これは……あああああぁぁぁっ!!」
ドンっ! と、一瞬地面が揺れ、チルとホムンクルスたちが一斉に床に叩きつけられた。
下から無数の手のようなものが伸び、連中を押さえつけているからだ。
「こ、この手はなんですぅ……ああっ!」
「チル・ナ・ルル……お前は今現世と冥府の間にいる」
俺の行使する魔術の中に、相手を肉体ごと魂を冥府へ送る"闇之監獄《ダークプリズン》"というものがある。
本来は、そこへ落とせばことは簡単だった。
しかしこの戦いが発生してからずっと、俺の背後ではハーディアスが睨みを利かせていた。
どうやらハーディアスにとって、ホムンクルスのような、擬似的な命を持つも存在は不快に思っているらしい。
そんなのを自分の世界に落とされては嫌だと言ったところなのだろう。
しかしこのような閉所で、しかも周りにあまり被害を出さずに敵を一網打尽にするには闇之監獄《ダークプリズン》が相応しい。
だけど、ハーディアスは嫌がっている……ならばと、最近思いついたのがこの手法。
冥府へ続く穴を発生させず"引き込む力"のみを発動させる。
結果、相手は地面に押さえつけられ、そのまま圧殺される。
名付けるならばこれは"冥府神之圧殺《ハーディアスプレッシャー》"とでもいうべきか。
しかし本来一体だった術を分解して、一部のみ発動させるためには、時間がかかってしまうのが難点だった。
故につい先程まで、3人は時間を稼いでもらい、更にこの術の効果を最大限に発揮するため、できるだけ一ヶ所に集めてもらっていたのだった。
「あっ……ああああああっ!」
だんだんとチルの体が崩壊をはじめ、彼女のあらゆる穴から鈍色の液体のようなものが溢れ出る、といった悍ましい光景を披露している。
だがこの異様な光景こそ、チルが人ではないという確固たる証拠。
かつての戦争中にシフォン人である、チル・ナ・ルルは亡くなった。
そんな彼女がここに存在しているということは、やはり……
「旦那さま……ガトーさんっ……愛してますぅ……ずっと、ずっと、ずっと、永遠に……ああああああっ!!」
断末魔の叫びと共にチルとホムンクルスは、冥府に落とされることなく、現世にて、その引き込む力によって圧殺された。
残るのは赤色の煌めきを有する僅かな液体のみ。
それさえも、すぐに乾いて塵となり、どこかへ飛んでいってしまう。
そんなチルの最後をみてなのか、隣のパルは少し悲しそうな顔をしていた。
「チルさん……あなたがわざわざ私のことをパル・パ・ヒューズと言ってくれて嬉しかったですよ……もしもあなたが人間で、ガトーがまともな人だったら、私たちはもっと仲良くなれたのかもしれませんね……」
うっすらと涙を浮かべていたパルの肩を抱き、彼女を引き寄せた。
「ありがとうございます、トーガ様……」
「俺たちはこうならないよう、お互いに気をつけよう。命を大切にしよう」
「……ですね…… では! これで準備完了ですねっ!」
パルは気持ちを切り替えたのか、笑顔を浮かべた。
彼女のいう通り、我々の準備は終わった。
あとはジェシカとガトーの動き次第。
俺たちは早速、映像スフィアを囲み、中の様子を見始める。
そこには緊張の面持ちで、立つジェシカの横顔が映し出された。
そして彼女の視線の先には、いつも笑顔を浮かべたガトー・ガナッシュが立っている。
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