64 / 86
バストレイヤ収容所にて
しおりを挟む
「王国魔術師のトーガ・ヒューズです。王国騎士ジェシカ・フランソワーズ様の捜査協力で参りました」
「エマ・レイです。こちらの所長様との面談の予定がございます」
馬車を降りて早速、俺とエマは固く閉ざされたバストレイヤ収容所の警備所へ出向き、要件を伝える。
入場申請はきちんと通っていたらしく、俺、モニカ、ジェシカさん、そしってエマの4人は、パルとピルと別れ、バストレイヤの中へ入ってゆく。
そして所長室へと向かうエマとも別れ、案内の職員に導かれ、クーべ・チュールが獄死した、地下の"特殊監獄"へと向かってゆく。
まるで冥府にまで続くような長い階段を下り終え、収監者の奇声を聞き流しつつ、俺たちは伽藍とした空の檻にたどり着く。
「モニカ、頼んだぞ。時間をかけても構わないので、しっかりと頼む」
「わかったよ! がんばるね!」
俺たちが見守る中、モニカは空の監獄の中へ入り、様々なところに手を触れて、物質念写を開始する。
「あのトーガ君、この子本当に大丈夫なの? いくら優秀な物質念写能力者だって、こんなに大量なのは……」
「大丈夫ですよ。モニカには天空神の加護がありますから。それにさっき俺の魔力も十分に当てましたしね」
「あ、ああ……そうだったわね……」
きっと先ほどの馬車内での俺たちの濃厚なキスを思い出しているのだろうか、ジェシカさんは薄暗い地下でもよくわかるほど、耳を赤く染めているのだった。
「お、終わったよぉ……」
と、やがてモニカが気の抜けた言葉を放ち、姿勢を崩しそうになったので、監獄へ飛び込み彼女を抱き止める。
「お疲れ様。で、どうだった?」
「結論から言うとね……」
突然、ガシャンといった金属音が響き渡った。
俺とモニカの目の前が鉄柵で遮られる。
「うそっ……ああああああっ!!」
柵越しにジェシカさんの背中がびくんと震え、悲鳴とと共に、赤い飛沫が周囲に飛び散った。
ジェシカさんはゆっくりと崩れて行く。
その先には腕を剣のような形状に変化させ、異様な眼光を放つ、付き添いの収容所職員の姿が。
この職員の変化は、かつてローレンスが化け物になったものと同質のものだと思われる。
まさに"錬金術のばけもの"と称するのが相応しい。
「モニカ、下がれ!」
「う、うんっ!」
俺はモニカを下がらせると、すぐさまハーディアスを呼び出す。
「やれ、ハーディアス!」
『了解だ!』
先日から非常に人間味の出るようになった"俺のハーディアス"は、大鎌で柵と、ジェシカさんを切りつけた錬金術の化け物諸共、切断する。
俺にしか見えない闇の刃は、錬金術のばけものに反撃の隙すら与えずだった。
「脱出だ! 俺がジェシカさんを背負うから、モニカは俺たちの防衛を!」
「わ、わかった!」
俺は血まみれになったジェシカさんを背負い、モニカに導かれ、仄暗い地下収容施設から脱出してゆく。
そして地上に上がってまず目にしたのが、施設内を我が物顔で闊歩する"錬金術のばけもの"の存在だった。
ばけものの体に付着する着衣の切れ端などから、職員が変化したものだと判断する。
となると、この施設はすでに"敵の手"に堕ちていたこととなる。
これはモニカの話次第ではあるが、限りなく"黒"に近いと思われる。
だが、今はその考察は後回しだ。
「うっ、うううっ……」
背負いつつ回復魔術を放っているものの、背中のジェシカさんは一向に元気を取り戻す気配が見られない。
やはりいくら強くなろうとも、俺は回復魔法は不得手で、本格的に行うのであれば相応の体制と準備が必要なのだと思い知る。
よって、今1番に目指すべきところは、ここからの脱出。
今、俺はジェシカさんの回復を最優先としているため、転移魔法は使えない。
よって、徒歩での脱出を目指すしかない。
所長室にいるエマのことも気になるので、脱出は速やかにせねば!
「モニカ、とりあえず前進だ! そして外で待機しているパルたちと合流だ!」
「わ、わかった! じゃあ一気に行くよぉー!」
モニカは障壁を前面に展開し、それでばけものを押しのけつつ、前進を開始する。
彼女の展開する障壁は素晴らしく、敵を一切寄せ付けない。
だが、それ以上にばけものの数が優っていた。
次第に、俺たちの行軍スピードは遅くなってゆき、やがて……
「参ったな、囲まれたか……」
気づけば俺たちは、周囲を化け物のにぐるりと囲われてしまっていた。
相変わらずジェシカさんの体調は思わしくないので、背中から下ろすのが躊躇われる。
だが、ここでいたずらに時間を過ごすわけにも行かない。
ならば……と思ってたその時のこと、一台の馬車が化け物を薙ぎ倒しつつ、俺たちの目の前に滑り込んできた。
「レオパルドくん、マスタングくん、ごぉー!」
更にピルの乗るソードライガーの足が邪魔なばけものを踏み潰し、イービルアイの熱戦が敵を焼き抜く。
「お待たせしました、トーガ様! お迎えにあがりました!」
「ありがとう! まずはジェシカさんを! 俺は所長室のエマのところへ!」
「かしこまりました! お気をつけて!」
俺はジェシカさんをパルへ託す。
そして風の魔術を発動させ、この施設で最も高い塔の上にある、所長室へまっしぐらに飛んでゆく。
すると窓ガラス越しに、錬金術の化け物へ、魔本で魔術を放ちつつ、必死の応戦を繰り広げているエマの姿を確認する。
途端、俺の中に烈火の如く怒りが湧き起こった。
「エマに手を出すなぁァァァ!!」
窓ガラスを突き破って、所長室へ入り込み、すぐさま冥府神之鎌でばけものをまとめて駆逐する。
すると、エマはとても申し訳なさそうな表情を浮かべるのだった。
「ありがとうトーガくん。でもごめんなさいね、今回の私、邪魔者だったわね……」
「気にするな。それになんだ……おかげで、今度は君のことをこうやって助けることができたわけだし……結構、俺、そのことに満足している……」
「全く、こんな時に貴方はなんでそんなことを……」
とはいえエマもまんざらではないらしく、俺の背中へコツンとおでこをくっつけてくるのだった。
しかし惚けているのはここまで。
施設の至る所では爆発が起こり、その影響か、ばけものの声に混じって脱獄者たちの歓喜の声のようなものが聞こえ出している。
さらに階下からはまたあらたなばけものが迫っていることがわかる。
「飛ぶぞ、エマ!」
「え、ええ!」
エマがしっかりとしがみついたことを確認した俺は、再び空へ舞い上がろうと魔力経路へ魔力を流し込む。
その時だった。
眼前の割れた窓ガラスから鋭い閃光が差し込んできた。
その閃光はあっという間に俺の視界を真っ白に染める。
やがて、視界が元に戻った頃、俺は空中に浮遊する人影を認める。
「どうやら間に合ったようだね。よかった」
「ガ、ガトー隊長……!?」
ガトー隊長はいつもの穏やかな表情で、俺たちの前で空中浮遊を披露しているのだった。
「エマ・レイです。こちらの所長様との面談の予定がございます」
馬車を降りて早速、俺とエマは固く閉ざされたバストレイヤ収容所の警備所へ出向き、要件を伝える。
入場申請はきちんと通っていたらしく、俺、モニカ、ジェシカさん、そしってエマの4人は、パルとピルと別れ、バストレイヤの中へ入ってゆく。
そして所長室へと向かうエマとも別れ、案内の職員に導かれ、クーべ・チュールが獄死した、地下の"特殊監獄"へと向かってゆく。
まるで冥府にまで続くような長い階段を下り終え、収監者の奇声を聞き流しつつ、俺たちは伽藍とした空の檻にたどり着く。
「モニカ、頼んだぞ。時間をかけても構わないので、しっかりと頼む」
「わかったよ! がんばるね!」
俺たちが見守る中、モニカは空の監獄の中へ入り、様々なところに手を触れて、物質念写を開始する。
「あのトーガ君、この子本当に大丈夫なの? いくら優秀な物質念写能力者だって、こんなに大量なのは……」
「大丈夫ですよ。モニカには天空神の加護がありますから。それにさっき俺の魔力も十分に当てましたしね」
「あ、ああ……そうだったわね……」
きっと先ほどの馬車内での俺たちの濃厚なキスを思い出しているのだろうか、ジェシカさんは薄暗い地下でもよくわかるほど、耳を赤く染めているのだった。
「お、終わったよぉ……」
と、やがてモニカが気の抜けた言葉を放ち、姿勢を崩しそうになったので、監獄へ飛び込み彼女を抱き止める。
「お疲れ様。で、どうだった?」
「結論から言うとね……」
突然、ガシャンといった金属音が響き渡った。
俺とモニカの目の前が鉄柵で遮られる。
「うそっ……ああああああっ!!」
柵越しにジェシカさんの背中がびくんと震え、悲鳴とと共に、赤い飛沫が周囲に飛び散った。
ジェシカさんはゆっくりと崩れて行く。
その先には腕を剣のような形状に変化させ、異様な眼光を放つ、付き添いの収容所職員の姿が。
この職員の変化は、かつてローレンスが化け物になったものと同質のものだと思われる。
まさに"錬金術のばけもの"と称するのが相応しい。
「モニカ、下がれ!」
「う、うんっ!」
俺はモニカを下がらせると、すぐさまハーディアスを呼び出す。
「やれ、ハーディアス!」
『了解だ!』
先日から非常に人間味の出るようになった"俺のハーディアス"は、大鎌で柵と、ジェシカさんを切りつけた錬金術の化け物諸共、切断する。
俺にしか見えない闇の刃は、錬金術のばけものに反撃の隙すら与えずだった。
「脱出だ! 俺がジェシカさんを背負うから、モニカは俺たちの防衛を!」
「わ、わかった!」
俺は血まみれになったジェシカさんを背負い、モニカに導かれ、仄暗い地下収容施設から脱出してゆく。
そして地上に上がってまず目にしたのが、施設内を我が物顔で闊歩する"錬金術のばけもの"の存在だった。
ばけものの体に付着する着衣の切れ端などから、職員が変化したものだと判断する。
となると、この施設はすでに"敵の手"に堕ちていたこととなる。
これはモニカの話次第ではあるが、限りなく"黒"に近いと思われる。
だが、今はその考察は後回しだ。
「うっ、うううっ……」
背負いつつ回復魔術を放っているものの、背中のジェシカさんは一向に元気を取り戻す気配が見られない。
やはりいくら強くなろうとも、俺は回復魔法は不得手で、本格的に行うのであれば相応の体制と準備が必要なのだと思い知る。
よって、今1番に目指すべきところは、ここからの脱出。
今、俺はジェシカさんの回復を最優先としているため、転移魔法は使えない。
よって、徒歩での脱出を目指すしかない。
所長室にいるエマのことも気になるので、脱出は速やかにせねば!
「モニカ、とりあえず前進だ! そして外で待機しているパルたちと合流だ!」
「わ、わかった! じゃあ一気に行くよぉー!」
モニカは障壁を前面に展開し、それでばけものを押しのけつつ、前進を開始する。
彼女の展開する障壁は素晴らしく、敵を一切寄せ付けない。
だが、それ以上にばけものの数が優っていた。
次第に、俺たちの行軍スピードは遅くなってゆき、やがて……
「参ったな、囲まれたか……」
気づけば俺たちは、周囲を化け物のにぐるりと囲われてしまっていた。
相変わらずジェシカさんの体調は思わしくないので、背中から下ろすのが躊躇われる。
だが、ここでいたずらに時間を過ごすわけにも行かない。
ならば……と思ってたその時のこと、一台の馬車が化け物を薙ぎ倒しつつ、俺たちの目の前に滑り込んできた。
「レオパルドくん、マスタングくん、ごぉー!」
更にピルの乗るソードライガーの足が邪魔なばけものを踏み潰し、イービルアイの熱戦が敵を焼き抜く。
「お待たせしました、トーガ様! お迎えにあがりました!」
「ありがとう! まずはジェシカさんを! 俺は所長室のエマのところへ!」
「かしこまりました! お気をつけて!」
俺はジェシカさんをパルへ託す。
そして風の魔術を発動させ、この施設で最も高い塔の上にある、所長室へまっしぐらに飛んでゆく。
すると窓ガラス越しに、錬金術の化け物へ、魔本で魔術を放ちつつ、必死の応戦を繰り広げているエマの姿を確認する。
途端、俺の中に烈火の如く怒りが湧き起こった。
「エマに手を出すなぁァァァ!!」
窓ガラスを突き破って、所長室へ入り込み、すぐさま冥府神之鎌でばけものをまとめて駆逐する。
すると、エマはとても申し訳なさそうな表情を浮かべるのだった。
「ありがとうトーガくん。でもごめんなさいね、今回の私、邪魔者だったわね……」
「気にするな。それになんだ……おかげで、今度は君のことをこうやって助けることができたわけだし……結構、俺、そのことに満足している……」
「全く、こんな時に貴方はなんでそんなことを……」
とはいえエマもまんざらではないらしく、俺の背中へコツンとおでこをくっつけてくるのだった。
しかし惚けているのはここまで。
施設の至る所では爆発が起こり、その影響か、ばけものの声に混じって脱獄者たちの歓喜の声のようなものが聞こえ出している。
さらに階下からはまたあらたなばけものが迫っていることがわかる。
「飛ぶぞ、エマ!」
「え、ええ!」
エマがしっかりとしがみついたことを確認した俺は、再び空へ舞い上がろうと魔力経路へ魔力を流し込む。
その時だった。
眼前の割れた窓ガラスから鋭い閃光が差し込んできた。
その閃光はあっという間に俺の視界を真っ白に染める。
やがて、視界が元に戻った頃、俺は空中に浮遊する人影を認める。
「どうやら間に合ったようだね。よかった」
「ガ、ガトー隊長……!?」
ガトー隊長はいつもの穏やかな表情で、俺たちの前で空中浮遊を披露しているのだった。
140
お気に入りに追加
1,078
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる