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お土産
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「……なぁ、ユイ。」
陛下と雑談していると、クロノスさんが優依を呼んだ。
「クロノスさん?どうかした?」
「……お前、この国の貴族なんだよな?」
「一応そうだよ?」
「いや……お前がレイスにタメ口だからよ。貴族ってルークみたいに敬語使うもんじゃないのか?」
「あー…私は養子だから他の貴族より貴族っていう自覚が少ないからかな?私からしたら「王族って国を創った人の子孫でしょ?実際に国を創ったわけじゃないから別に良くない?」って感じだね!」
でも、それを言い始めたらキリがないよね……この世界の国のほとんどが王政だから……
「…………言われてみたらそうだな。国を創ったヤツの子孫ってだけだな。」
クロノスさんも納得しちゃったよ……
「そうだ。私達王族は初代国王の子孫でしかないのだ。それ以上でもそれ以下でもない。今を生きる王族貴族は己が持っている爵位や権力を盾に好き勝手してはならんのだ。……ということでカイン、ノイン。そろそろ……」
「お断りします。」
「お断りしますわ。」
「…………そうか……」
陛下があからさまに落ち込んだ。多分、カインとノインにタメ口で話して欲しかったんだろうなぁ……
「お父様、そろそろお土産を渡したいのでお母様を呼んで来ますわ。」
「そうだな。よろしく頼む。」
「ノイン、私も行くよ。」
「うん、一緒に行こ。」
二人が王妃様を呼びに部屋を出て、応接室にいるのは僕と優依、クロノスさんにルナさん、陛下になった。
「あっ!陛下にプレゼントがあるんだった!」
優依が突然思い出したように声をあげた。
「ん?私にか?」
「そうそう!カインとノインがいたら恥ずかしがると思って!……はい!どうぞ!」
優依はマジックバックからB5サイズくらいの無地のノートを二冊取り出して、陛下に手渡した。陛下がそれをパラパラとめくった。
「……これは……絵…ではないようだが……」
「うん!それね、写真っていうんだけど、カイン達には秘密で撮った写真だから自然体の二人が写ってるよ!」
秘密で撮ったって……しれっと盗撮しちゃってるよ……
「たまに皆で撮った写真もあるけど、それも思い出だから纏めといた!二冊とも内容は一緒だから、もう一冊は後で王妃さんに渡してあげて!」
「分かった。ありがとう、ユイ。」
「ありがとうって言われても盗撮みたいなものなんだけどね……」
あ……自覚はあったんだ……
「ふふっ、ヴィントさん達にもあげるの楽しみだなぁ。」
……ん?父様達に?
「……ねぇ、優依?まさか僕のことも隠し撮りしてないよね?」
「え?あっ……つい心の声が……」
優依が、しまった!というふうに僕から目を反らしたけど、もう遅いよ!
「ダメだからね!絶対ダメだからね!」
「え~!イヤだ~!絶対渡すんだから!」
「というより!渡す渡さないの前に盗撮しないで!?」
「と、盗撮じゃないもん!隠し撮りだもん!」
「さっき自分で『盗撮みたいなものだけど』って言ってたじゃん!」
「…あ………で、でも!絶対渡すから安心して!」
「全然安心出来ないんだけど!?」
……僕達の口論?は王妃様が来るまで続いたのだった……
王妃様が応接室に来て、自己紹介の時間になった。
「お初にお目にかかります、王妃陛下。ウィルター辺境伯が三男、ルーク ウィルターです。よろしくお願いします。」
「妹の優依です!よろしくお願いします!」
相変わらず軽いね……
「二人の母でこの国の王妃のルビアよ。よろしくね。」
王妃様がにこり、と微笑んだ。王妃様は茶色い髪に青い瞳をしてるよ!陛下も青い瞳だけど、王妃様の方が薄いかな。よく見たらカインは王妃様の青い瞳に似ていて、ノインは陛下の青い瞳に似てるね!
「母上、この二人がヤマトに向かう途中に船で出会ったクロノスさんとルナさんです。」
「あら、あなた達がそうなのね!お二人のことは話に聞いていたのよ!子供達がお世話になったわ。」
「いや…レイスにも言ったが…俺達も楽しかったからな。」
「そうよ。だから気にしなくていいのよ。」
「そう言ってくれて嬉しいわ。」
大人達の会話が終わったところでカインが口を開いた。
「父上、母上、ヤマトでお土産を買って来たのでご覧下さい。ノインと二人で選びました。」
「あら、二人で選んでくれたのね。」
「楽しみだな。」
カインとノインはサイズが違う二つの箱を取り出した。
「これをお母様に。」
「こちらは父上に。」
「「ありがとう。」」
陛下達は箱を受け取り、お礼を言った後で二人に開けていいかを聞いてから箱を開けた。
「これは…?」
王妃様のお土産は扇子だったみたい。閉じた状態で箱に入ってるから、何か分からないって感じだね!
「それは扇子というものらしいです。」
「開くと手で仰ぐことができ、涼むことが出来るそうですわ。」
「開く…?……まあ!綺麗な絵だわ!」
扇子を開くと、そこには綺麗な桜の絵が描かれていた。
「ありがとう、二人とも。大切にするわね。」
「「はい!」」
ふふ、喜んでもらえてよかったね!
「カイン、ノイン、これは酒か?」
陛下の箱には4合瓶とお猪口が入っていた。
「はい。」
「そうですわ。」
ヤマトだとなんていうのか分からないけど……日本酒だね!ヤマトは昔の日本みたいに未成年の飲酒はダメだけど、買うだけなら大丈夫なんだよ!
「ほう……初めて見るな。」
「ヤマトのお酒ですわ。」
「お口に合わなければすみません……」
「もし、飲めなかったら私達に中身だけ譲って!」
カインの言葉に優依が付け足した。
「構わんが……これは酒だろう?使い道があるのか?」
「うん!料理に使えるんだよ!さ・し・す・せ・そ!の前に♪」
……○○○料理酒♪って心の中で歌ってしまったのは仕方ないよね……?
「……相変わらずユイの言っていることはよく分からんな……まぁ、それはともかく、ありがとう二人とも。早速今夜の晩酌にいただこう。」
……それからは皆でヤマトでの出来事を話したりして過ごしたのだった……
陛下と雑談していると、クロノスさんが優依を呼んだ。
「クロノスさん?どうかした?」
「……お前、この国の貴族なんだよな?」
「一応そうだよ?」
「いや……お前がレイスにタメ口だからよ。貴族ってルークみたいに敬語使うもんじゃないのか?」
「あー…私は養子だから他の貴族より貴族っていう自覚が少ないからかな?私からしたら「王族って国を創った人の子孫でしょ?実際に国を創ったわけじゃないから別に良くない?」って感じだね!」
でも、それを言い始めたらキリがないよね……この世界の国のほとんどが王政だから……
「…………言われてみたらそうだな。国を創ったヤツの子孫ってだけだな。」
クロノスさんも納得しちゃったよ……
「そうだ。私達王族は初代国王の子孫でしかないのだ。それ以上でもそれ以下でもない。今を生きる王族貴族は己が持っている爵位や権力を盾に好き勝手してはならんのだ。……ということでカイン、ノイン。そろそろ……」
「お断りします。」
「お断りしますわ。」
「…………そうか……」
陛下があからさまに落ち込んだ。多分、カインとノインにタメ口で話して欲しかったんだろうなぁ……
「お父様、そろそろお土産を渡したいのでお母様を呼んで来ますわ。」
「そうだな。よろしく頼む。」
「ノイン、私も行くよ。」
「うん、一緒に行こ。」
二人が王妃様を呼びに部屋を出て、応接室にいるのは僕と優依、クロノスさんにルナさん、陛下になった。
「あっ!陛下にプレゼントがあるんだった!」
優依が突然思い出したように声をあげた。
「ん?私にか?」
「そうそう!カインとノインがいたら恥ずかしがると思って!……はい!どうぞ!」
優依はマジックバックからB5サイズくらいの無地のノートを二冊取り出して、陛下に手渡した。陛下がそれをパラパラとめくった。
「……これは……絵…ではないようだが……」
「うん!それね、写真っていうんだけど、カイン達には秘密で撮った写真だから自然体の二人が写ってるよ!」
秘密で撮ったって……しれっと盗撮しちゃってるよ……
「たまに皆で撮った写真もあるけど、それも思い出だから纏めといた!二冊とも内容は一緒だから、もう一冊は後で王妃さんに渡してあげて!」
「分かった。ありがとう、ユイ。」
「ありがとうって言われても盗撮みたいなものなんだけどね……」
あ……自覚はあったんだ……
「ふふっ、ヴィントさん達にもあげるの楽しみだなぁ。」
……ん?父様達に?
「……ねぇ、優依?まさか僕のことも隠し撮りしてないよね?」
「え?あっ……つい心の声が……」
優依が、しまった!というふうに僕から目を反らしたけど、もう遅いよ!
「ダメだからね!絶対ダメだからね!」
「え~!イヤだ~!絶対渡すんだから!」
「というより!渡す渡さないの前に盗撮しないで!?」
「と、盗撮じゃないもん!隠し撮りだもん!」
「さっき自分で『盗撮みたいなものだけど』って言ってたじゃん!」
「…あ………で、でも!絶対渡すから安心して!」
「全然安心出来ないんだけど!?」
……僕達の口論?は王妃様が来るまで続いたのだった……
王妃様が応接室に来て、自己紹介の時間になった。
「お初にお目にかかります、王妃陛下。ウィルター辺境伯が三男、ルーク ウィルターです。よろしくお願いします。」
「妹の優依です!よろしくお願いします!」
相変わらず軽いね……
「二人の母でこの国の王妃のルビアよ。よろしくね。」
王妃様がにこり、と微笑んだ。王妃様は茶色い髪に青い瞳をしてるよ!陛下も青い瞳だけど、王妃様の方が薄いかな。よく見たらカインは王妃様の青い瞳に似ていて、ノインは陛下の青い瞳に似てるね!
「母上、この二人がヤマトに向かう途中に船で出会ったクロノスさんとルナさんです。」
「あら、あなた達がそうなのね!お二人のことは話に聞いていたのよ!子供達がお世話になったわ。」
「いや…レイスにも言ったが…俺達も楽しかったからな。」
「そうよ。だから気にしなくていいのよ。」
「そう言ってくれて嬉しいわ。」
大人達の会話が終わったところでカインが口を開いた。
「父上、母上、ヤマトでお土産を買って来たのでご覧下さい。ノインと二人で選びました。」
「あら、二人で選んでくれたのね。」
「楽しみだな。」
カインとノインはサイズが違う二つの箱を取り出した。
「これをお母様に。」
「こちらは父上に。」
「「ありがとう。」」
陛下達は箱を受け取り、お礼を言った後で二人に開けていいかを聞いてから箱を開けた。
「これは…?」
王妃様のお土産は扇子だったみたい。閉じた状態で箱に入ってるから、何か分からないって感じだね!
「それは扇子というものらしいです。」
「開くと手で仰ぐことができ、涼むことが出来るそうですわ。」
「開く…?……まあ!綺麗な絵だわ!」
扇子を開くと、そこには綺麗な桜の絵が描かれていた。
「ありがとう、二人とも。大切にするわね。」
「「はい!」」
ふふ、喜んでもらえてよかったね!
「カイン、ノイン、これは酒か?」
陛下の箱には4合瓶とお猪口が入っていた。
「はい。」
「そうですわ。」
ヤマトだとなんていうのか分からないけど……日本酒だね!ヤマトは昔の日本みたいに未成年の飲酒はダメだけど、買うだけなら大丈夫なんだよ!
「ほう……初めて見るな。」
「ヤマトのお酒ですわ。」
「お口に合わなければすみません……」
「もし、飲めなかったら私達に中身だけ譲って!」
カインの言葉に優依が付け足した。
「構わんが……これは酒だろう?使い道があるのか?」
「うん!料理に使えるんだよ!さ・し・す・せ・そ!の前に♪」
……○○○料理酒♪って心の中で歌ってしまったのは仕方ないよね……?
「……相変わらずユイの言っていることはよく分からんな……まぁ、それはともかく、ありがとう二人とも。早速今夜の晩酌にいただこう。」
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