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授業に参加しました!
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翌日……
僕達はクロノスさん達も一緒に学園の実習室に来た。
「皆様!おはようございます!」
『おはようございます!』
中に入るとクラスメイト全員が挨拶してくれた。
「おはよう。今日は私達も授業に参加するんだ。よろしくね。」
カインが一番最初に挨拶した。
「皆、おはよう。今日はよろしくお願いします。授業が終わったら渡したい物があるので…楽しみにしてて下さいね。」
……と、僕が挨拶をして優依とノインも挨拶をしたら、ちょうど学長さんが実習室に来た。
「おはよう!今日も頑張っていこう!皆、気付いたかも知れんが今日は見学者もいる!張り切って行くぞ!では!早速授業を始めよう!」
思ってたよりトントン拍子で進んでいってちょっとビックリしたよ……
「最初は魔法からだ!あの的に得意な魔法を全力で撃て!ただし!」
……ただし…何?
「ルークとユイは威力を最小限にして撃ってくれ!あの的が壊れるのはもう懲り懲りだ!学園として結構痛かったからな!」
あ……入学試験の時の……
「う……す、すみません……まさか壊れるなんて思わなくて……気をつけます……ただ……あの時もかなり威力を抑えていたので…今回もあまりアテにしないで下さい……」
「試験官が現実逃避した魔法で既に威力を抑えていたのか!それなら仕方ないか!もし的が壊れたら最悪の場合は直接国に出してもらおう!一応王立だからな!」
ハハハッ…と豪快に笑いながら言った学長さんに僕達以外のクラスメイトがギョッとする。
まぁ……そうだよね…王子と王女が目の前にいるのに普通は言わないもんね……
「ははは……もし壊れたら、明日陛下と会う予定なので言っておきますね。」
そうそう、昨日カイン達が帰った報告を使用人が陛下にしたら明日は仕事が少ないから昼から会おうってことになったんだよ。もちろんクロノスさんとルナさんも一緒に!
「そうなったらよろしく頼む!」
……こうして、魔法実習が始まった。
四つある的の一つを僕達四人で順番に使うことになった。順番はノイン、僕、優依、カインになった。
「じゃあ、いくね。」
ノインが得意な風魔法を発動させた。風はヒュッと的に飛んでいき、的を少し傷付けた。
「あ……傷はつくんだ?壊れないから、傷も全くつかないんだと思ってたよ。」
「傷はついても、壊れないようになってるんだよ。自分が撃った魔法の威力が分かるようにね。」
「そうだったんだ……」
僕の言葉にカインが解説してくれた。
「じゃあ、次は僕だね。……威力を最小限に抑えて……」
僕が火魔法を発動させると火は的に飛んでいき、的を……うん!真っ黒焦げにしたよ!
「……だいぶ抑えたつもりだったんだけどなぁ……」
「さすがだね……」
カインが唖然としたように苦笑いする。
「なぁ……これって、簡単に焦げるものなのか?」
クロノスさんが恐る恐るといった感じで聞いてきた。
「いや……普通はならないよ……周りを見てよ……」
「……なんかもう…言葉が出ねぇよ……」
「ルーク君はスゴいのねぇ。」
……これってどうしたらいいんだろう?焦げたけど壊れてないんだよね……まだ使えるのかな?
「優依……これってまだ使えるかな?」
「ハッキリ言うね?私は九分九厘ダメだと思うよ。」
「そっかぁ……一応確認してみよう……」
僕達は的に近づいて的に触れてみた。
「……うん、やっぱりダメだね……」
表面が焦げてるだけならまだしも、中まで炭になってたよ……
「とりあえず……学長に報告だね……」
「「「うん……」」」
ノインの言葉に皆が頷いて、僕が学長さんに報告しに行った。
「あの……学長……」
「どうした!何かあったか!」
「ええと……的が焦げて使えなくなったんですが……」
僕がそう言うと、学長さんは大きく目を見開いた。
「的が焦げたのか!?スゴいな!」
「ははは……陛下に話しときますね……」
「本当にいいのか!ならよろしく頼む!」
と、学長さんはご機嫌だね!
「よし!次は剣だ!参加する者は俺の所に!それ以外はしっかりレポート書くんだぞ!」
剣術の授業が始まった。僕達は全員参加するから皆で学長さんの元に集まった。……シルファは剣術の授業には参加しないみたい。さっき見てた感じだと、シルファは攻撃魔法が苦手で回復とか、支援が得意みたいだったよ!
「よし!では始めるぞ!最初は俺との一騎討ちだ!やりたいヤツから来い!」
えぇ……『最初は』って……学長さんとの一騎討ちで、ほとんどのクラスメイトは疲れるんじゃないかな?
そんな疑問を残しつつ、剣術の授業が始まったのだった……
僕達はクロノスさん達も一緒に学園の実習室に来た。
「皆様!おはようございます!」
『おはようございます!』
中に入るとクラスメイト全員が挨拶してくれた。
「おはよう。今日は私達も授業に参加するんだ。よろしくね。」
カインが一番最初に挨拶した。
「皆、おはよう。今日はよろしくお願いします。授業が終わったら渡したい物があるので…楽しみにしてて下さいね。」
……と、僕が挨拶をして優依とノインも挨拶をしたら、ちょうど学長さんが実習室に来た。
「おはよう!今日も頑張っていこう!皆、気付いたかも知れんが今日は見学者もいる!張り切って行くぞ!では!早速授業を始めよう!」
思ってたよりトントン拍子で進んでいってちょっとビックリしたよ……
「最初は魔法からだ!あの的に得意な魔法を全力で撃て!ただし!」
……ただし…何?
「ルークとユイは威力を最小限にして撃ってくれ!あの的が壊れるのはもう懲り懲りだ!学園として結構痛かったからな!」
あ……入学試験の時の……
「う……す、すみません……まさか壊れるなんて思わなくて……気をつけます……ただ……あの時もかなり威力を抑えていたので…今回もあまりアテにしないで下さい……」
「試験官が現実逃避した魔法で既に威力を抑えていたのか!それなら仕方ないか!もし的が壊れたら最悪の場合は直接国に出してもらおう!一応王立だからな!」
ハハハッ…と豪快に笑いながら言った学長さんに僕達以外のクラスメイトがギョッとする。
まぁ……そうだよね…王子と王女が目の前にいるのに普通は言わないもんね……
「ははは……もし壊れたら、明日陛下と会う予定なので言っておきますね。」
そうそう、昨日カイン達が帰った報告を使用人が陛下にしたら明日は仕事が少ないから昼から会おうってことになったんだよ。もちろんクロノスさんとルナさんも一緒に!
「そうなったらよろしく頼む!」
……こうして、魔法実習が始まった。
四つある的の一つを僕達四人で順番に使うことになった。順番はノイン、僕、優依、カインになった。
「じゃあ、いくね。」
ノインが得意な風魔法を発動させた。風はヒュッと的に飛んでいき、的を少し傷付けた。
「あ……傷はつくんだ?壊れないから、傷も全くつかないんだと思ってたよ。」
「傷はついても、壊れないようになってるんだよ。自分が撃った魔法の威力が分かるようにね。」
「そうだったんだ……」
僕の言葉にカインが解説してくれた。
「じゃあ、次は僕だね。……威力を最小限に抑えて……」
僕が火魔法を発動させると火は的に飛んでいき、的を……うん!真っ黒焦げにしたよ!
「……だいぶ抑えたつもりだったんだけどなぁ……」
「さすがだね……」
カインが唖然としたように苦笑いする。
「なぁ……これって、簡単に焦げるものなのか?」
クロノスさんが恐る恐るといった感じで聞いてきた。
「いや……普通はならないよ……周りを見てよ……」
「……なんかもう…言葉が出ねぇよ……」
「ルーク君はスゴいのねぇ。」
……これってどうしたらいいんだろう?焦げたけど壊れてないんだよね……まだ使えるのかな?
「優依……これってまだ使えるかな?」
「ハッキリ言うね?私は九分九厘ダメだと思うよ。」
「そっかぁ……一応確認してみよう……」
僕達は的に近づいて的に触れてみた。
「……うん、やっぱりダメだね……」
表面が焦げてるだけならまだしも、中まで炭になってたよ……
「とりあえず……学長に報告だね……」
「「「うん……」」」
ノインの言葉に皆が頷いて、僕が学長さんに報告しに行った。
「あの……学長……」
「どうした!何かあったか!」
「ええと……的が焦げて使えなくなったんですが……」
僕がそう言うと、学長さんは大きく目を見開いた。
「的が焦げたのか!?スゴいな!」
「ははは……陛下に話しときますね……」
「本当にいいのか!ならよろしく頼む!」
と、学長さんはご機嫌だね!
「よし!次は剣だ!参加する者は俺の所に!それ以外はしっかりレポート書くんだぞ!」
剣術の授業が始まった。僕達は全員参加するから皆で学長さんの元に集まった。……シルファは剣術の授業には参加しないみたい。さっき見てた感じだと、シルファは攻撃魔法が苦手で回復とか、支援が得意みたいだったよ!
「よし!では始めるぞ!最初は俺との一騎討ちだ!やりたいヤツから来い!」
えぇ……『最初は』って……学長さんとの一騎討ちで、ほとんどのクラスメイトは疲れるんじゃないかな?
そんな疑問を残しつつ、剣術の授業が始まったのだった……
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