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王都に帰ってきました!
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二日後の昼過ぎ、僕達は王都に到着して学園の正門に帰って来た。
「……誰が学長さんに帰って来た報告に行く?」
僕は優依達の顔を見て言った。
……誰も行きたくなさそう……
「ちなみに、僕は外出許可を取りに行ったよ?」
「……ルークを除く私達でジャンケンしよっか。」
やった!僕は行かなくても大丈夫そう!
「お前ら…そんなに嫌がるなよ……学長が可哀想だぞ?」
「……なら、会ってみる?僕達が言ってること分かると思うよ?」
……で、結局クロノスさんとルナさんも含めた皆で行くことにした。
多分、今日は授業が午前中で終わりだから…学長室に行けばいると思うんだ!
学長室の前でドアをノックする。
コンコンッ
「入っていいぞ!」
「失礼します。」
ドアを開けて部屋の中に入る。
「ヤマトから帰って来たので、その報告に来ました。」
なるべく早く出れたらいいなぁ……
「そうか!楽しんで来たか!」
相変わらずの迫力だね……
「ハイ。タノシンデキマシタ。」
……優依、棒読みすぎだよ…
「なら良かったな!で、そっちの二人はどうした!」
……気付かないんだ……
「この二人はヤマトに行く途中で会ったんだ。」
「私達もよくしていただいたので、お二人が王都に滞在する間、私達の寮に招いてもよろしいでしょうか?」
カインが学長さんの質問に答えて、ノインが問いかけた。
「ああ!お前達の好きにすればいい!俺は基本的にお前達の寮生活には口を出さないからな!これからも好きにしていいぞ!」
「ありがとうございます。」
僕がお礼を言うと、カインが思い出したように言った。
「ルーク、学長にお土産渡さないと。」
「うん。…えーと……はい、これです。煎餅というお菓子です。ただ、お茶とはあまり合わないので、飲み物を用意するなら水がオススメです。」
僕はマジックバックから学長さんに買った煎餅を取り出して学長さんに手渡した。最後のは仕方ないよね?だってお茶って紅茶なんだもん。
「そうか!分かった!わざわざありがとう!」
「いえ、お世話になっているので……それと、クラスメイトにもお土産を買っているので、明日の授業はお土産を渡すのも兼ねて参加しようと思います。」
これは帰って来る途中に馬車の中で決めたんだ!
「分かった!明日は偶然だが剣と魔法の授業しかない!だから教室には行かずに直接実習室に来てくれ!二人も是非とも見学に来てくれ!」
「分かりました。」
「俺達も行って大丈夫なのか?」
僕が返事をした後にクロノスさんが学長さんに問いかけた。
「ああ!問題ない!ルーク!ユイ!お前達は明日が初授業だな!俺も楽しみにしておく!」
「…期待に応えれるかは分かりませんが……僕達も楽しみにしときます。」
僕達は学長室を出て寮に来た。
今日は王都に帰ってすぐだからゆっくりすることにしたんだ!
「…これ、マジで寮なのか?」
寮の前でクロノスさんが苦笑いをしながら問いかけた。
「うん!そうだよ!ちなみに本当は一人一軒なんだよ。でも、管理しきれないから皆でシェアしてるんだ!」
「あら…流石貴族が通う学園ね……」
さすがにルナさんもビックリしてるみたい。そうだよね…僕達もビックリしたもん。
「あ……多分、中に使用人達がいるよね。」
「あー…多分?家…いや、一応寮だったね…管理を任せてるから。」
ノインの言葉に優依も同意した。
「とりあえず、入らないと。」
「そうだね。じゃ、入ろっか。」
僕がドアを開けて中に入ると、予想通り中には使用人がいた。
『お帰りなさいませ、皆様。』
僕達がいるのを知っていたみたいで出迎えてくれた。
「うん、ただいま。出迎えと、寮の管理ありがとう!」
「寮の管理大変だったよね?ありがとう!」
『これが本来の我々の仕事ですので、いつでもご用命下さい。』
僕と優依がお礼を言うと、『本来』ってところを強調してそんなことを言われた。
「お礼と言ってはなんだけど、お土産を買ってきたよ。」
「また、皆で食べて。」
カインとノインが一番近くにいた使用人にお菓子を手渡した。
「…皆様、お気持ちは嬉しいのですが……一端の使用人にこのようなお心遣いは……」
「ええ…我々は仕事をしているですから……」
と、恐縮したように言った。
「う~ん……なら、普段の仕事をとっちゃってるお詫びでどう?」
優依が思い付いたように言った。
なるほど……仕事をしてるだけなのにお礼を貰っても困るってことなら、使用人としての仕事をとっちゃったお詫びにしたらいいんだ!それなら受け取って貰えるよね!
「……分かりました…そこまでおっしゃるなら……ありがたくいただきます。」
『皆様のお心遣いに感謝いたします。』
「うん!それでいいんだよ!」
ノインが満足したように頷いた。
「あっ!それとね、少しの間僕達の寮に滞在することになったクロノスさんとルナさんだよ。」
『お初にお目にかかります。クロノス様、ルナ様。ご用がありましたらいつでもご用命下さいませ。』
「「…………」」
「……あー…うん。クロノスさん達は平民だからそういう扱いに慣れてないから気にしなくても大丈夫だよ。」
『畏まりました。』
カインの言葉に使用人達が深々と頭を下げた。
「えーと…じゃあ、解散。私達はまた自分達で生活するから……」
『畏まりました。』
……やっぱり、貴族って立場にイマイチ慣れないなぁ……
「……誰が学長さんに帰って来た報告に行く?」
僕は優依達の顔を見て言った。
……誰も行きたくなさそう……
「ちなみに、僕は外出許可を取りに行ったよ?」
「……ルークを除く私達でジャンケンしよっか。」
やった!僕は行かなくても大丈夫そう!
「お前ら…そんなに嫌がるなよ……学長が可哀想だぞ?」
「……なら、会ってみる?僕達が言ってること分かると思うよ?」
……で、結局クロノスさんとルナさんも含めた皆で行くことにした。
多分、今日は授業が午前中で終わりだから…学長室に行けばいると思うんだ!
学長室の前でドアをノックする。
コンコンッ
「入っていいぞ!」
「失礼します。」
ドアを開けて部屋の中に入る。
「ヤマトから帰って来たので、その報告に来ました。」
なるべく早く出れたらいいなぁ……
「そうか!楽しんで来たか!」
相変わらずの迫力だね……
「ハイ。タノシンデキマシタ。」
……優依、棒読みすぎだよ…
「なら良かったな!で、そっちの二人はどうした!」
……気付かないんだ……
「この二人はヤマトに行く途中で会ったんだ。」
「私達もよくしていただいたので、お二人が王都に滞在する間、私達の寮に招いてもよろしいでしょうか?」
カインが学長さんの質問に答えて、ノインが問いかけた。
「ああ!お前達の好きにすればいい!俺は基本的にお前達の寮生活には口を出さないからな!これからも好きにしていいぞ!」
「ありがとうございます。」
僕がお礼を言うと、カインが思い出したように言った。
「ルーク、学長にお土産渡さないと。」
「うん。…えーと……はい、これです。煎餅というお菓子です。ただ、お茶とはあまり合わないので、飲み物を用意するなら水がオススメです。」
僕はマジックバックから学長さんに買った煎餅を取り出して学長さんに手渡した。最後のは仕方ないよね?だってお茶って紅茶なんだもん。
「そうか!分かった!わざわざありがとう!」
「いえ、お世話になっているので……それと、クラスメイトにもお土産を買っているので、明日の授業はお土産を渡すのも兼ねて参加しようと思います。」
これは帰って来る途中に馬車の中で決めたんだ!
「分かった!明日は偶然だが剣と魔法の授業しかない!だから教室には行かずに直接実習室に来てくれ!二人も是非とも見学に来てくれ!」
「分かりました。」
「俺達も行って大丈夫なのか?」
僕が返事をした後にクロノスさんが学長さんに問いかけた。
「ああ!問題ない!ルーク!ユイ!お前達は明日が初授業だな!俺も楽しみにしておく!」
「…期待に応えれるかは分かりませんが……僕達も楽しみにしときます。」
僕達は学長室を出て寮に来た。
今日は王都に帰ってすぐだからゆっくりすることにしたんだ!
「…これ、マジで寮なのか?」
寮の前でクロノスさんが苦笑いをしながら問いかけた。
「うん!そうだよ!ちなみに本当は一人一軒なんだよ。でも、管理しきれないから皆でシェアしてるんだ!」
「あら…流石貴族が通う学園ね……」
さすがにルナさんもビックリしてるみたい。そうだよね…僕達もビックリしたもん。
「あ……多分、中に使用人達がいるよね。」
「あー…多分?家…いや、一応寮だったね…管理を任せてるから。」
ノインの言葉に優依も同意した。
「とりあえず、入らないと。」
「そうだね。じゃ、入ろっか。」
僕がドアを開けて中に入ると、予想通り中には使用人がいた。
『お帰りなさいませ、皆様。』
僕達がいるのを知っていたみたいで出迎えてくれた。
「うん、ただいま。出迎えと、寮の管理ありがとう!」
「寮の管理大変だったよね?ありがとう!」
『これが本来の我々の仕事ですので、いつでもご用命下さい。』
僕と優依がお礼を言うと、『本来』ってところを強調してそんなことを言われた。
「お礼と言ってはなんだけど、お土産を買ってきたよ。」
「また、皆で食べて。」
カインとノインが一番近くにいた使用人にお菓子を手渡した。
「…皆様、お気持ちは嬉しいのですが……一端の使用人にこのようなお心遣いは……」
「ええ…我々は仕事をしているですから……」
と、恐縮したように言った。
「う~ん……なら、普段の仕事をとっちゃってるお詫びでどう?」
優依が思い付いたように言った。
なるほど……仕事をしてるだけなのにお礼を貰っても困るってことなら、使用人としての仕事をとっちゃったお詫びにしたらいいんだ!それなら受け取って貰えるよね!
「……分かりました…そこまでおっしゃるなら……ありがたくいただきます。」
『皆様のお心遣いに感謝いたします。』
「うん!それでいいんだよ!」
ノインが満足したように頷いた。
「あっ!それとね、少しの間僕達の寮に滞在することになったクロノスさんとルナさんだよ。」
『お初にお目にかかります。クロノス様、ルナ様。ご用がありましたらいつでもご用命下さいませ。』
「「…………」」
「……あー…うん。クロノスさん達は平民だからそういう扱いに慣れてないから気にしなくても大丈夫だよ。」
『畏まりました。』
カインの言葉に使用人達が深々と頭を下げた。
「えーと…じゃあ、解散。私達はまた自分達で生活するから……」
『畏まりました。』
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