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訓練所で訓練しました
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訓練所には冒険者が何人かいて、それぞれ鍛練しているようだった。
「じゃあ、まずは剣の持ち方からだ。」
「はい。よろしくお願いします。」
俺は最初に剣の持ち方を習い、素振りをしてみた。
「う……重い……」
「ハハハッ!そりゃ、鉄の塊だからな!」
「わ、分かってますよ……」
剣を振るっていうより、上に構えた剣が重力で下に落ちるって感じだな……
「ま、腕の筋肉がある程度つけば自然と出来るようになる。頑張れよ。」
「はい。分かりました。」
「ギルド長~魔物の討伐終わりました~早く換金してください!」
少女の声がした。少女は水色の長い髪を後ろでまとめてて可愛らしい顔立ちだ。身長は…140cmくらいか?あと……ギルド長って誰だ?
「お前なぁ……それは受付に言えよ。」
「知ってる人がいなかったんです!」
「……ハァ…」
「……え?ギルド長って……」
マジで?この人がギルド長なのか?
「ん?そういえば、自己紹介してなかったな。俺はギルアスだ。このギルドのギルド長をしてる。」
「そうだったんですね……」
「ギルド長?その人は?」
「こいつはヒビキだ。今日、ギルドに登録してな。今は剣を教えてる。」
「そうなんだ…私はエレン。魔法が得意だよ。よろしくね。」
「え…えっと……ひ、響…です……よろしくお願いします……」
よし!自己紹介出来た!…………出来てるよな……?
「よし!ちょうどいい!ヒビキ!エレンに魔法を教えてもらえ!」
「どうして?剣を使うならそっち系の職業ですよね?」
「いや、職業が魔法と剣の両方なんだ。」
「そんなことってあるんですね!いいよ!ヒビキ、私が魔法を教えてあげる!」
「あ、ありがとう…ございます。」
こうして、俺の訓練は剣から魔法に移行した。
「じゃあ、最初は魔力を感じてみようか。」
「魔力を感じる…ですか?」
「そう、ちょっと待ってね。」
エレンは俺の手を取った。
「今から、魔力を流すね。」
「わ、分かりました。」
「いくよ。」
エレンがそう言うと俺の中に温かい何かが流れ込んできた。……これが魔力か……
「どう?何か感じた?」
「え…えっと……何か温かいものが入ってきました。」
「うん、それが魔力だよ。なら、次は自分の魔力を感じてみて。さっきと同じような温かいのがあるから、自分の体の中で動かしてみて。」
「わ、分かりました。」
……さっきと同じ温かいもの……………これか……ポカポカしてるな……えっと…確か、これを体の中で動かす……
俺は全身に温かいものがあるのを確認して魔力をまだ、手をつないだままだったエレンさんの方に水が流れるイメージで移動させた。すると、手から魔力が抜けていくような感覚がして俺は魔力を止めた。
「す、凄い……もう魔力のコントロールが出来たの?私に魔力が流れてきた…」
「い、今ので合ってるなら……」
「凄いよ!普通は魔力を感じる事は出来てもコントロールするのには数日かかる人がほとんどなんだよ!ね!ギルド長!」
そんなにかかるのか?そこまで難しくないような気がするけど……
「ああ。飲み込みが早いな。」
「あ、ありがとうございます。」
「なら、早速魔法を使ってみよう!」
「分かりました。」
「魔法の発動の仕方を説明するね。」
エレンさんの話を聞いて魔法を使ってみることになった。
エレンさんの話を要約すると、魔法は五つの属性に分かれていて、火、水、風、土、雷がある。魔法は使用者のイメージで発動される。体内の魔力は使いすぎると魔力切れになって下手すれば死ぬこともある。体内の魔力は時間が経つと自然と回復する。……という内容だった。
「……いきます。」
「頑張って!」
俺は初めに、魔力を手に集め、集めた魔力を外に放出しながら魔力が火に変わるようにイメージした。次に、火の周りに酸素を集めるようにイメージした。最後に酸素を火に混ぜ込んで火力を上げる。すると、火は大きくなり最終的には火は青白くなっていた。
「…よし…成功……あ、あの…出来ました。」
「……ねぇ、ギルド長…火って青白くなるの?」
「……俺に聞くな……俺も初めて見た……」
……え?知らないのか?火は温度上がるとこうなること
「…まぁ、成功は成功だ!よくやったな!ヒビキ!」
「うん!凄いよ!おめでとう!ヒビキ!」
「あ、ありがとうございます。」
「ホント凄いよ!同い年同士仲良くしようね!」
「…同い年だったんですね……」
こうして、俺の異世界生活一日目が幕を閉じた……
「じゃあ、まずは剣の持ち方からだ。」
「はい。よろしくお願いします。」
俺は最初に剣の持ち方を習い、素振りをしてみた。
「う……重い……」
「ハハハッ!そりゃ、鉄の塊だからな!」
「わ、分かってますよ……」
剣を振るっていうより、上に構えた剣が重力で下に落ちるって感じだな……
「ま、腕の筋肉がある程度つけば自然と出来るようになる。頑張れよ。」
「はい。分かりました。」
「ギルド長~魔物の討伐終わりました~早く換金してください!」
少女の声がした。少女は水色の長い髪を後ろでまとめてて可愛らしい顔立ちだ。身長は…140cmくらいか?あと……ギルド長って誰だ?
「お前なぁ……それは受付に言えよ。」
「知ってる人がいなかったんです!」
「……ハァ…」
「……え?ギルド長って……」
マジで?この人がギルド長なのか?
「ん?そういえば、自己紹介してなかったな。俺はギルアスだ。このギルドのギルド長をしてる。」
「そうだったんですね……」
「ギルド長?その人は?」
「こいつはヒビキだ。今日、ギルドに登録してな。今は剣を教えてる。」
「そうなんだ…私はエレン。魔法が得意だよ。よろしくね。」
「え…えっと……ひ、響…です……よろしくお願いします……」
よし!自己紹介出来た!…………出来てるよな……?
「よし!ちょうどいい!ヒビキ!エレンに魔法を教えてもらえ!」
「どうして?剣を使うならそっち系の職業ですよね?」
「いや、職業が魔法と剣の両方なんだ。」
「そんなことってあるんですね!いいよ!ヒビキ、私が魔法を教えてあげる!」
「あ、ありがとう…ございます。」
こうして、俺の訓練は剣から魔法に移行した。
「じゃあ、最初は魔力を感じてみようか。」
「魔力を感じる…ですか?」
「そう、ちょっと待ってね。」
エレンは俺の手を取った。
「今から、魔力を流すね。」
「わ、分かりました。」
「いくよ。」
エレンがそう言うと俺の中に温かい何かが流れ込んできた。……これが魔力か……
「どう?何か感じた?」
「え…えっと……何か温かいものが入ってきました。」
「うん、それが魔力だよ。なら、次は自分の魔力を感じてみて。さっきと同じような温かいのがあるから、自分の体の中で動かしてみて。」
「わ、分かりました。」
……さっきと同じ温かいもの……………これか……ポカポカしてるな……えっと…確か、これを体の中で動かす……
俺は全身に温かいものがあるのを確認して魔力をまだ、手をつないだままだったエレンさんの方に水が流れるイメージで移動させた。すると、手から魔力が抜けていくような感覚がして俺は魔力を止めた。
「す、凄い……もう魔力のコントロールが出来たの?私に魔力が流れてきた…」
「い、今ので合ってるなら……」
「凄いよ!普通は魔力を感じる事は出来てもコントロールするのには数日かかる人がほとんどなんだよ!ね!ギルド長!」
そんなにかかるのか?そこまで難しくないような気がするけど……
「ああ。飲み込みが早いな。」
「あ、ありがとうございます。」
「なら、早速魔法を使ってみよう!」
「分かりました。」
「魔法の発動の仕方を説明するね。」
エレンさんの話を聞いて魔法を使ってみることになった。
エレンさんの話を要約すると、魔法は五つの属性に分かれていて、火、水、風、土、雷がある。魔法は使用者のイメージで発動される。体内の魔力は使いすぎると魔力切れになって下手すれば死ぬこともある。体内の魔力は時間が経つと自然と回復する。……という内容だった。
「……いきます。」
「頑張って!」
俺は初めに、魔力を手に集め、集めた魔力を外に放出しながら魔力が火に変わるようにイメージした。次に、火の周りに酸素を集めるようにイメージした。最後に酸素を火に混ぜ込んで火力を上げる。すると、火は大きくなり最終的には火は青白くなっていた。
「…よし…成功……あ、あの…出来ました。」
「……ねぇ、ギルド長…火って青白くなるの?」
「……俺に聞くな……俺も初めて見た……」
……え?知らないのか?火は温度上がるとこうなること
「…まぁ、成功は成功だ!よくやったな!ヒビキ!」
「うん!凄いよ!おめでとう!ヒビキ!」
「あ、ありがとうございます。」
「ホント凄いよ!同い年同士仲良くしようね!」
「…同い年だったんですね……」
こうして、俺の異世界生活一日目が幕を閉じた……
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