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バーベキュー
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「……もう完璧に出来るようになったな。」
「ふふーん!頑張ったでしょ?」
美空がありもしない胸を張って自慢気に言う。
「あぁ、お疲れさん。」
「……今、失礼なこと考えてたでしょ。」
「考えてないぞ。」
ったく……変な所で勘が働くよな……
あれから美空はひたすら魔力循環を繰り返し、今は魔力循環に関してはもう完璧になった。ただ、慣れていないのに魔力を使うと思ってる以上に気疲れするんだよな。だから今日の訓練はここで打ち切って、明日にすることにした。
「じゃあ、リリアに会いに行くか。お土産があるんだろ?」
「そうそう。でもさ、いきなり行って会えるの?王女様なんでしょ?」
「………まぁ、なんとかなるだろ。」
「めちゃくちゃ間があった気がするけど……」
さりげなくツッコミを入れる美空を無視して転移の魔道具を起動した。転移先はリリアが王族として公務をこなす時に使ってる執務室だ。
「ひゃっ!ユ、ユウキさん!?」
白い光が俺と美空を包み込み、転移すると驚いたリリアが手に持っていたであろう書類が床に散らばった。
「よう、リリア。悪い、驚かせたな。」
落ちた書類を拾ってリリアに手渡す。
「はい……びっくりしました……ありがとうございます。」
「おう。それでな、ここに来た理由なんだけどな。美空がリリアにお土産を用意してるらしい。」
「そうなんですか?」
リリアが不思議そうに美空を見た。
「そうそう。はい、これ。プレゼントだよ。」
「わあ!ありがとうございます!ミクさん!」
「なっ!?お前、それ……」
美空が紙袋の中身を取り出してリリアに手渡した。そして、俺はその中身に驚愕する……
「ハァァバァァネェェロォォォォォ!!」
……そう、お土産はハバネロだった。俺が痛い目にあった、あの、ハバネロソースだ……
「ちょっと!勇輝!いきなり大きな声出さないでよ!」
「お前がハバネロなんか出すからだろうが!!この前酷い目にあったんだよ!!」
「リリアさんが好きでしょ?この前もハバネロとタバスコをプレゼントしたんだよね。」
「そのハバネロソースで俺は酷い目にあったって言ってんだよぉぉぉ!!マジで!辛いを通り越して苦かったんだからな!?」
マジで勘弁してくれぇぇぇぇぇ!!
翌日……
今日はフィアリー王国は休日で、いつもの荒野に俺と美空、父さんと母さん。あとはリリア、バッカス、ビアンカが集まった。今日は皆で美空に魔法を教えて、昼食は材料を持ち寄って、バーベキューをすることにした。父さんと母さんは魔法の訓練の時は見学だな。
「おお!すごい!本当に火が出たよ!」
「さすがミクさんです!こんなに早く魔法を習得出来る人は少ないですよ!」
美空はリリアに魔法の使い方を教えてもらい、手の上に小さな火を出すことが出来たみたいだな。……ん?バッカスが何か美空に小声で話しかけてるな……変な事を教えてるんじゃないだろうな?まぁいいか……
リリアが美空に魔法を教えてる間に俺は何をしてたかって?バーベキューの準備だ!コンロを出したり、炭の準備をしたり…だな。
「美空ー!リリアー!こっちは準備できたぞー!」
「ホント!?じゃ、リリアさん!とりあえずご飯にしよ!」
「はい!ミクさん!ユウキさん、準備ありがとうございます!」
美空とリリアが駆け足でこっちに来た。
「じゃ、焼いていこうぜ!」
バッカスが早速、肉を焼いていく。その隣で俺はウインナーと野菜類を焼く。父さんはウチから持ってきた紙皿や紙コップを準備している。女性陣は……皆で雑談してるみたいだな。
「あっ!ユウキさん、このお肉も焼いて下さい。昨日の夜から浸けておいたんです。」
「おお!さすがリリアだ!サンキューな!」
リリアから貰った味付け肉も焼いていく。
「あら~いい香りね~」
肉もいい感じに焼けてきて母さんの言う通り、いい香りだ。
「……よし、もういいか。」
皆の皿に肉と野菜を盛り付けて、と……よし!準備オッケーだ!
「準備も出来たし食べようぜ!」
「バッカス……あなたはほとんど何もしてないわ……全部ユウキが準備してくれたじゃない……」
はは……バッカスはまたビアンカに呆れられてるな……
……と、そんなこんなで食べ始めた。
まずは焼き肉のタレをつけて一口……
「……なにこれ、うっま!」
この肉めっちゃウマイ!なんだこれ!
肉の美味しさに驚いていると父さんはリリアが持ってきてくれた味付け肉をそのまま口に入れた。すると……
「…ッ!?父さん!?」
「コウスケさん!?」
バタリ…と父さんが倒れた。リリアも自分が持ってきた肉を食べて父さんが倒れたからかなり焦っている。
「はわわわ……ど、どうしましょう……」
「……待て、リリア。この肉の味付けってリリアがしたのか?」
俺はリリアに問いかけた。
「え?は、はい。私がしましたが……」
「……………………ハバネロ入れたか?」
「……え?…………」
……絶対めちゃくちゃ入れたな……その証拠にリリアの顔がだんだんと青ざめてくる。
……強く生きてくれ、父さん……
「ふふーん!頑張ったでしょ?」
美空がありもしない胸を張って自慢気に言う。
「あぁ、お疲れさん。」
「……今、失礼なこと考えてたでしょ。」
「考えてないぞ。」
ったく……変な所で勘が働くよな……
あれから美空はひたすら魔力循環を繰り返し、今は魔力循環に関してはもう完璧になった。ただ、慣れていないのに魔力を使うと思ってる以上に気疲れするんだよな。だから今日の訓練はここで打ち切って、明日にすることにした。
「じゃあ、リリアに会いに行くか。お土産があるんだろ?」
「そうそう。でもさ、いきなり行って会えるの?王女様なんでしょ?」
「………まぁ、なんとかなるだろ。」
「めちゃくちゃ間があった気がするけど……」
さりげなくツッコミを入れる美空を無視して転移の魔道具を起動した。転移先はリリアが王族として公務をこなす時に使ってる執務室だ。
「ひゃっ!ユ、ユウキさん!?」
白い光が俺と美空を包み込み、転移すると驚いたリリアが手に持っていたであろう書類が床に散らばった。
「よう、リリア。悪い、驚かせたな。」
落ちた書類を拾ってリリアに手渡す。
「はい……びっくりしました……ありがとうございます。」
「おう。それでな、ここに来た理由なんだけどな。美空がリリアにお土産を用意してるらしい。」
「そうなんですか?」
リリアが不思議そうに美空を見た。
「そうそう。はい、これ。プレゼントだよ。」
「わあ!ありがとうございます!ミクさん!」
「なっ!?お前、それ……」
美空が紙袋の中身を取り出してリリアに手渡した。そして、俺はその中身に驚愕する……
「ハァァバァァネェェロォォォォォ!!」
……そう、お土産はハバネロだった。俺が痛い目にあった、あの、ハバネロソースだ……
「ちょっと!勇輝!いきなり大きな声出さないでよ!」
「お前がハバネロなんか出すからだろうが!!この前酷い目にあったんだよ!!」
「リリアさんが好きでしょ?この前もハバネロとタバスコをプレゼントしたんだよね。」
「そのハバネロソースで俺は酷い目にあったって言ってんだよぉぉぉ!!マジで!辛いを通り越して苦かったんだからな!?」
マジで勘弁してくれぇぇぇぇぇ!!
翌日……
今日はフィアリー王国は休日で、いつもの荒野に俺と美空、父さんと母さん。あとはリリア、バッカス、ビアンカが集まった。今日は皆で美空に魔法を教えて、昼食は材料を持ち寄って、バーベキューをすることにした。父さんと母さんは魔法の訓練の時は見学だな。
「おお!すごい!本当に火が出たよ!」
「さすがミクさんです!こんなに早く魔法を習得出来る人は少ないですよ!」
美空はリリアに魔法の使い方を教えてもらい、手の上に小さな火を出すことが出来たみたいだな。……ん?バッカスが何か美空に小声で話しかけてるな……変な事を教えてるんじゃないだろうな?まぁいいか……
リリアが美空に魔法を教えてる間に俺は何をしてたかって?バーベキューの準備だ!コンロを出したり、炭の準備をしたり…だな。
「美空ー!リリアー!こっちは準備できたぞー!」
「ホント!?じゃ、リリアさん!とりあえずご飯にしよ!」
「はい!ミクさん!ユウキさん、準備ありがとうございます!」
美空とリリアが駆け足でこっちに来た。
「じゃ、焼いていこうぜ!」
バッカスが早速、肉を焼いていく。その隣で俺はウインナーと野菜類を焼く。父さんはウチから持ってきた紙皿や紙コップを準備している。女性陣は……皆で雑談してるみたいだな。
「あっ!ユウキさん、このお肉も焼いて下さい。昨日の夜から浸けておいたんです。」
「おお!さすがリリアだ!サンキューな!」
リリアから貰った味付け肉も焼いていく。
「あら~いい香りね~」
肉もいい感じに焼けてきて母さんの言う通り、いい香りだ。
「……よし、もういいか。」
皆の皿に肉と野菜を盛り付けて、と……よし!準備オッケーだ!
「準備も出来たし食べようぜ!」
「バッカス……あなたはほとんど何もしてないわ……全部ユウキが準備してくれたじゃない……」
はは……バッカスはまたビアンカに呆れられてるな……
……と、そんなこんなで食べ始めた。
まずは焼き肉のタレをつけて一口……
「……なにこれ、うっま!」
この肉めっちゃウマイ!なんだこれ!
肉の美味しさに驚いていると父さんはリリアが持ってきてくれた味付け肉をそのまま口に入れた。すると……
「…ッ!?父さん!?」
「コウスケさん!?」
バタリ…と父さんが倒れた。リリアも自分が持ってきた肉を食べて父さんが倒れたからかなり焦っている。
「はわわわ……ど、どうしましょう……」
「……待て、リリア。この肉の味付けってリリアがしたのか?」
俺はリリアに問いかけた。
「え?は、はい。私がしましたが……」
「……………………ハバネロ入れたか?」
「……え?…………」
……絶対めちゃくちゃ入れたな……その証拠にリリアの顔がだんだんと青ざめてくる。
……強く生きてくれ、父さん……
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