35 / 42
衝動
しおりを挟む
エルメスの腹部から血が漏れ出て床に血溜まりを作っていく。
刺さったナイフは内臓を傷つけており、すでに致命傷だった。
そんな中、エルメスは這いずりながら床に転がっていたナイフに手を伸ばす。
アムネジアにせめて一矢報いるために。
「ふーっ、ふーっ! こ、殺す……殺してやるぅ……!」
エルメスの指先がナイフの持ち手に触れた。
しかし、エルメスがナイフを握る前に。
その手の甲をアムネジアが無慈悲に靴の裏で踏み潰した。
「ぐぅっ!? お、お前ぇ……!」
「お離しになった方が良いですわよ。手の骨を砕かれたくなければ」
アムネジアが笑顔でグリグリと。
靴の踵でエルメスの手の甲を踏みつける。
痛みに耐えかねてエルメスがナイフから手を離した。
するとアムネジアはおもむろにしゃがみ込んでナイフを拾い上げる。
「危ない危ない。こんな物でも、今の貴女のように深く刺されば致命傷になり得ますからね。もっとも――」
手に握ったナイフを、アムネジアは躊躇なく自分の首筋に突き立てた。
ずぶり、と。刃の三分の一程がアムネジアの白い首に埋まる。
その様を見上げて、エルメスは驚愕に目を見開いた。
勢いよく傷口から血が溢れる中、アムネジアは笑顔のまま口を開く。
「吸血鬼であるこの私には、なんの意味もありませんが」
そう言って、アムネジアは首からナイフを引き抜いた。
直後、傷口で赤黒い肉がうごめき、ナイフによってできた穴が即座に塞がる。
その後には、血でべっとりと塗りたくられた傷一つない首筋があった。
「銀で傷つけたのに、なぜこうも容易く再生できるのか不思議ですか?」
困惑するエルメスを見透かしたかのようにアムネジアが告げる。
アムネジアは手の内でナイフをもてあそびながら、答えられないエルメスに悪戯を成功させた子供のように無邪気に笑った。
「それはこの銀が本物ではなく――まがい物の銀だからですよ」
アムネジアがポケットから赤い染みのあるハンカチを取り出した。
そして染みの部分に自分を刺したナイフの先端を近づける。
直後、染みは赤い蒸気となって消えた。
プリシラがエルメスに見せた血の証拠の再現である。
「今蒸発した血は先程ここにいたスターク……人狼の物です。人狼には本物の銀は効きません。ですが逆に、この紛い物に多く含まれる白金が弱点なので、このような結果となります」
「……え?」
その言葉に、エルメスはポカンと口を開けて固まった。
アムネジアはそんなエルメスの様子を見て、楽しそうにクスクスと微笑みながら口を開く。
「吸血鬼が苦手とする銀は、まだ私達が隆盛を極めていた時代に作られていた、特殊な製法で精錬され、不純物をすべて取り除いた純正の銀です。その技術ははるか昔に失われ、今銀と呼ばれているものはかつての銀を見た目だけ再現した白金と言われる鉱物によって作られた紛い物。そんな物をいくら刺そうが、私には何の意味もありません。残念でしたわね」
不意にアムネジアが、手に持ったナイフを壁で震えているエルメスの取り巻きに投げつけた。
ナイフは勢い良く飛んで行くと、取り巻きの女子生徒の頭の横の壁に突き刺さる。
「ひっ!?」
悲鳴をあげて取り巻き達がへたりこんだ。
再びエルメスに視線を戻したアムネジアは、目を細めて糸にして口を開く。
「そうそう、ちなみにプリシラ様が貴女に見せたハンカチや、貴女の扇に染み込ませていたのも人狼の血ですよ。貴女を乗せるために仕込んだ罠の一つだったのですが……先程の反応を見る限り、事の他上手く働いてくれたようですわね。プリシラ様には感謝しなくてはいけません。うふふ」
「はぁ、はぁ……うう……っ!」
エルメスは冷たくなっていく身体と恐怖で震えが止まらなかった。
もしアムネジアが言っていることがすべて事実ならば。
自分が今までしてきたことはすべて――
「ようやく理解されたようですわね。貴女が私に対して抱いていた吸血鬼の疑惑も。今日という日に断罪をしようと整えた舞台も、すべて――この私によって誘導されたものだということが」
「どうして……はあ、はあ……どうしてわざわざ、そんなこと……っ!」
エルメスが立ち上がろうとして、顔から自ら作った血溜まりに突っ込んだ。
アムネジアは屈み込んで、血溜まりに突っ伏しながら震えるエルメスの髪を掴む。
そして強引に顔をあげさせると、額同士を密着させて言った。
「貴女をここまで追い詰めるのには中々苦労しましたよ。なにしろ貴女はこの国で随一の権力を持つネェロ公爵家の一人娘。貴女を溺愛するネェロ公爵によって、その周囲では常に鳩が目を光らせていましたからね。怪しまれないように裏で動くのは中々骨が折れました」
鳩とはネェロ公爵がこの国の至る場所に放っているスパイのことである。
子供に衛兵、学生に教師。
貴族に乞食と、あらゆる人間の中に鳩は混じっていた。
鳩は情報収集はもちろん、ネェロ家が危険視する人物の監視や、ネェロ家の親族を保護する役目も担っている。
アムネジアがエルメスに対して慎重になり、手を打つのが遅れた理由の一つとしては、この鳩達の目を逃れる必要があったからだ。
「貴女個人を殺すだけなら今回のように下僕を使えば簡単にできたでしょう。ですがそれでは悪女を一人この世から葬っただけであまりにも実りが少なく、また復讐劇を楽しみたいという私の渇きも満たされません」
アムネジアがエルメスの血の気が引いた肌をなでる。
上気し、悦楽を味わうその顔は、まるで血に酔っているかのようだった。
「そこで私は考えました。どうすれば自分が怪しまれずに最高の形で復讐を遂げて、その上で――将来吸血鬼の国を作るための最大の障害となり得る、目障りなネェロ公爵家を滅ぼすことができるのかを」
「……なん……ですって……?」
エルメスが絶え絶えの息を吐きながら、掠れた声で答える。
今にも光が消えそうな虚ろなエルメスの目を見て微笑んだアムネジアは、耳元に顔を寄せてささやいた。
「……貴女は本当に私の思い通りに動いてくれました。私という吸血鬼を晒し者にするために躍起になってあっさり私の息がかかった下僕を抱え込み。ネェロ家を陥れる足がかりも作ってくれた上に、こうして鳩も衛兵も介入できない場所までわざわざ案内してくれて。さらにこの後には私の復讐を盛り上げる舞台まで用意してくれているなんて……くふ、くふふふっ!」
アムネジアが口端を釣り上げて笑う。
エルメスは落ちていく瞼の向こうに、二つの瞳が輝いているのを垣間見た。
それは暗い紫紺の揺らめきではなく。
血のように鮮やかで深い、伝説に語られる吸血鬼の真紅の瞳だった。
「エルメス様。貴女はどんな下僕よりも忠実に己の役割を果たしてくれました。貴女の忠義に対して、私は礼をもって答えましょう」
アムネジアが死にかけているエルメスの白い首筋に顔を寄せる。
息を荒らげ、火照り発情したかのようなその顔には。
抑えきれない欲望の発露がこびり付いていた。
「都合が良いことに今宵は満月。普段であれば出来損ないにしかなりませんが、今日ならばきっと眷属もどきくらいは作れるでしょう」
それは彼女達、吸血鬼の一族が古より持っていた原始の欲望。
その衝動の名を、人々はこう呼んだ。
「それでは…………いただきまぁす」
――吸血衝動と。
刺さったナイフは内臓を傷つけており、すでに致命傷だった。
そんな中、エルメスは這いずりながら床に転がっていたナイフに手を伸ばす。
アムネジアにせめて一矢報いるために。
「ふーっ、ふーっ! こ、殺す……殺してやるぅ……!」
エルメスの指先がナイフの持ち手に触れた。
しかし、エルメスがナイフを握る前に。
その手の甲をアムネジアが無慈悲に靴の裏で踏み潰した。
「ぐぅっ!? お、お前ぇ……!」
「お離しになった方が良いですわよ。手の骨を砕かれたくなければ」
アムネジアが笑顔でグリグリと。
靴の踵でエルメスの手の甲を踏みつける。
痛みに耐えかねてエルメスがナイフから手を離した。
するとアムネジアはおもむろにしゃがみ込んでナイフを拾い上げる。
「危ない危ない。こんな物でも、今の貴女のように深く刺されば致命傷になり得ますからね。もっとも――」
手に握ったナイフを、アムネジアは躊躇なく自分の首筋に突き立てた。
ずぶり、と。刃の三分の一程がアムネジアの白い首に埋まる。
その様を見上げて、エルメスは驚愕に目を見開いた。
勢いよく傷口から血が溢れる中、アムネジアは笑顔のまま口を開く。
「吸血鬼であるこの私には、なんの意味もありませんが」
そう言って、アムネジアは首からナイフを引き抜いた。
直後、傷口で赤黒い肉がうごめき、ナイフによってできた穴が即座に塞がる。
その後には、血でべっとりと塗りたくられた傷一つない首筋があった。
「銀で傷つけたのに、なぜこうも容易く再生できるのか不思議ですか?」
困惑するエルメスを見透かしたかのようにアムネジアが告げる。
アムネジアは手の内でナイフをもてあそびながら、答えられないエルメスに悪戯を成功させた子供のように無邪気に笑った。
「それはこの銀が本物ではなく――まがい物の銀だからですよ」
アムネジアがポケットから赤い染みのあるハンカチを取り出した。
そして染みの部分に自分を刺したナイフの先端を近づける。
直後、染みは赤い蒸気となって消えた。
プリシラがエルメスに見せた血の証拠の再現である。
「今蒸発した血は先程ここにいたスターク……人狼の物です。人狼には本物の銀は効きません。ですが逆に、この紛い物に多く含まれる白金が弱点なので、このような結果となります」
「……え?」
その言葉に、エルメスはポカンと口を開けて固まった。
アムネジアはそんなエルメスの様子を見て、楽しそうにクスクスと微笑みながら口を開く。
「吸血鬼が苦手とする銀は、まだ私達が隆盛を極めていた時代に作られていた、特殊な製法で精錬され、不純物をすべて取り除いた純正の銀です。その技術ははるか昔に失われ、今銀と呼ばれているものはかつての銀を見た目だけ再現した白金と言われる鉱物によって作られた紛い物。そんな物をいくら刺そうが、私には何の意味もありません。残念でしたわね」
不意にアムネジアが、手に持ったナイフを壁で震えているエルメスの取り巻きに投げつけた。
ナイフは勢い良く飛んで行くと、取り巻きの女子生徒の頭の横の壁に突き刺さる。
「ひっ!?」
悲鳴をあげて取り巻き達がへたりこんだ。
再びエルメスに視線を戻したアムネジアは、目を細めて糸にして口を開く。
「そうそう、ちなみにプリシラ様が貴女に見せたハンカチや、貴女の扇に染み込ませていたのも人狼の血ですよ。貴女を乗せるために仕込んだ罠の一つだったのですが……先程の反応を見る限り、事の他上手く働いてくれたようですわね。プリシラ様には感謝しなくてはいけません。うふふ」
「はぁ、はぁ……うう……っ!」
エルメスは冷たくなっていく身体と恐怖で震えが止まらなかった。
もしアムネジアが言っていることがすべて事実ならば。
自分が今までしてきたことはすべて――
「ようやく理解されたようですわね。貴女が私に対して抱いていた吸血鬼の疑惑も。今日という日に断罪をしようと整えた舞台も、すべて――この私によって誘導されたものだということが」
「どうして……はあ、はあ……どうしてわざわざ、そんなこと……っ!」
エルメスが立ち上がろうとして、顔から自ら作った血溜まりに突っ込んだ。
アムネジアは屈み込んで、血溜まりに突っ伏しながら震えるエルメスの髪を掴む。
そして強引に顔をあげさせると、額同士を密着させて言った。
「貴女をここまで追い詰めるのには中々苦労しましたよ。なにしろ貴女はこの国で随一の権力を持つネェロ公爵家の一人娘。貴女を溺愛するネェロ公爵によって、その周囲では常に鳩が目を光らせていましたからね。怪しまれないように裏で動くのは中々骨が折れました」
鳩とはネェロ公爵がこの国の至る場所に放っているスパイのことである。
子供に衛兵、学生に教師。
貴族に乞食と、あらゆる人間の中に鳩は混じっていた。
鳩は情報収集はもちろん、ネェロ家が危険視する人物の監視や、ネェロ家の親族を保護する役目も担っている。
アムネジアがエルメスに対して慎重になり、手を打つのが遅れた理由の一つとしては、この鳩達の目を逃れる必要があったからだ。
「貴女個人を殺すだけなら今回のように下僕を使えば簡単にできたでしょう。ですがそれでは悪女を一人この世から葬っただけであまりにも実りが少なく、また復讐劇を楽しみたいという私の渇きも満たされません」
アムネジアがエルメスの血の気が引いた肌をなでる。
上気し、悦楽を味わうその顔は、まるで血に酔っているかのようだった。
「そこで私は考えました。どうすれば自分が怪しまれずに最高の形で復讐を遂げて、その上で――将来吸血鬼の国を作るための最大の障害となり得る、目障りなネェロ公爵家を滅ぼすことができるのかを」
「……なん……ですって……?」
エルメスが絶え絶えの息を吐きながら、掠れた声で答える。
今にも光が消えそうな虚ろなエルメスの目を見て微笑んだアムネジアは、耳元に顔を寄せてささやいた。
「……貴女は本当に私の思い通りに動いてくれました。私という吸血鬼を晒し者にするために躍起になってあっさり私の息がかかった下僕を抱え込み。ネェロ家を陥れる足がかりも作ってくれた上に、こうして鳩も衛兵も介入できない場所までわざわざ案内してくれて。さらにこの後には私の復讐を盛り上げる舞台まで用意してくれているなんて……くふ、くふふふっ!」
アムネジアが口端を釣り上げて笑う。
エルメスは落ちていく瞼の向こうに、二つの瞳が輝いているのを垣間見た。
それは暗い紫紺の揺らめきではなく。
血のように鮮やかで深い、伝説に語られる吸血鬼の真紅の瞳だった。
「エルメス様。貴女はどんな下僕よりも忠実に己の役割を果たしてくれました。貴女の忠義に対して、私は礼をもって答えましょう」
アムネジアが死にかけているエルメスの白い首筋に顔を寄せる。
息を荒らげ、火照り発情したかのようなその顔には。
抑えきれない欲望の発露がこびり付いていた。
「都合が良いことに今宵は満月。普段であれば出来損ないにしかなりませんが、今日ならばきっと眷属もどきくらいは作れるでしょう」
それは彼女達、吸血鬼の一族が古より持っていた原始の欲望。
その衝動の名を、人々はこう呼んだ。
「それでは…………いただきまぁす」
――吸血衝動と。
55
お気に入りに追加
3,248
あなたにおすすめの小説
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
お言葉を返すようですが、私それ程暇人ではありませんので
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<あなた方を相手にするだけ、時間の無駄です>
【私に濡れ衣を着せるなんて、皆さん本当に暇人ですね】
今日も私は許婚に身に覚えの無い嫌がらせを彼の幼馴染に働いたと言われて叱責される。そして彼の腕の中には怯えたふりをする彼女の姿。しかも2人を取り巻く人々までもがこぞって私を悪者よばわりしてくる有様。私がいつどこで嫌がらせを?あなた方が思う程、私暇人ではありませんけど?
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる